フィットボクシング2が発売になりました。インストラクターが6人から9人に増えたとか、人気の声優が起用されたとか色々と良い反応が聞こえますが、私はフィットボクシング2の真価はそんなところではないと考えています。
フィットボクシング2の最大のメリットは、トレーニングを自分用に細かくカスタマイズできると言うことです。これによって、今までよりも環境に左右されることなく、安心してプレイすることができるからです。
今回はそんなフィットボクシング2最大のメリット、トレーニングを細かくカスタマイズできるようになった点について紹介していきます。
フィットボクシング2の概要
おうちで爽快エクササイズ!ダイエットに、体力強化に、健康維持に。
インストラクターの指示に従ってリズムに合わせて全身を動かし、楽しみながら有酸素運動の効果を得ることができる、Nintendo Switch専用ゲームソフトです。
2018年12月に発売された前作フィットボクシングも、ゲーム感覚で楽しく全身シェイプアップできると言うことで高い評価を獲得し、国内外累計100万本の売上を記録しています。
フィットボクシング2では前作と比べてエクササイズのコースが増え、インストラクターの数も6名から9名に。その他様々なコンテンツが設定が追加され、さらにパワーアップしています。
フィットボクシング2では6人から9人に
フィットボクシング2ではインストラクターが6人から9人に増えたことをとても強調しているようでした。確かに、インストラクターが増え、有名な声優を起用しているというのは分かりやすい変更点です。
アニメ「鬼滅の刃」禰豆子役の鬼頭明里さんのほか、釘宮理恵さんや石田彰さんなど、これまでの声優ラインナップに加えてより豪華になっています。
「この声優さんが出ているなら買ってみようかな」と手にする人も多いでしょう。
ただ、私が思うに、フィットボクシング2の最大の魅力はそこではないと感じています。
トレーニングをより自分専用にカスタマイズできる
フィットボクシング2の最大の改良点は、トレーニングを自由にカスタマイズできる点と言えます。ここからはそんなトレーニングのカスタマイズの内容について紹介します。
プレイ環境によってはJUSTを獲得するのが難しいアクション
そもそも、これまでのフィットボクシングには問題がありました。アクションによって当たり判定が非常に難しいものがあったり、プレイ環境によってはアクションが難しものがあったのです。
特に前後左右に素早く移動する「ステップ」は判定が厳しく、しっかりと跳んで移動しないとMISS判定になってしまいました。
となると、例えばアパートなど、1階ならまだしも2階以上に住んでいる場合、下の階が気になってろくにアクションができません。結果スコアを獲得することができず、モチベーションが下がってしまうことが度々あったのです。
問題点を解消したフィットボクシング2:補助機能と除外機能
フィットボクシング2ではアクション補助・除外機能が実装されています。これが非常に秀逸なのです。
補助機能とは、特定のアクションについて、プレイ結果にかかわらず自動的に「JUST」判定にする機能です。対象となるアクションは、「ダッキング」「ウィービング」「ボディ」「ステップ」そして「スウェーバック」。
どれも普通のパンチのアクションと違い、判定が難しいアクションばかりです。「ちゃんとアクションしているのにMISSになる」「判定が難しくいいスコアが取れない」そんなユーザーの声をしっかりと反映してくれたのでしょう。
また除外機能とは、特定のアクションについて、デイリーのコース内容から除外するという機能です。例えばステップを除外するよう設定すると、ステップを含むエクササイズがデイリーで選択されなくなるのです。
デイリーメニューで選択されるエクササイズはランダムになりますので、プレイヤーが自由に選ぶことはできません。これまでのフィットボクシングでは苦手なアクション、判定が難しいアクション、またプレイ環境によっては満足にできないアクションを回避する術がありませんでした。
けれどもこの除外機能によって、あらかじめ回避したいアクションを設定しておき、デイリーのエクササイズから除外し、快適にプレイすることができるのです。
デイリーエクササイズが日によってボリュームを調整できる
もう1つとてもいいなと思ったのが、デイリーのエクササイズのボリュームを簡単に調整できる点です。
これまでのフィットボクシングでは、デイリーのエクササイズは、「目的を変更する」という設定画面にて10分、20分、30分、40分と時間を決めることができましたが、逆に言うと「設定」の項目でしか変更することができませんでした。
その日の体調やモチベーションによって時間を調整しようとすると、いちいち設定画面から変更しなければならず、また戻す時もまた設定画面へ移動しなければいけませんでした。
けれどもフィットボクシング2では、デイリーのエクササイズを開始する画面にて、エクササイズのボリュームを「いつも通り」「軽め」「重め」と調整することができます。
これによって、体調が悪い時はエクササイズ時間を短めに、時間に余裕がある時はエクササイズの時間を長めにするなど、その日その日でエクササイズのボリュームを調整できるようになったのです。
通常エクササイズの時間を20分に設定していた場合、軽めで10分、重めで30分と、10分ごと時間が上下します(通常10分のエクササイズの場合、軽めは5分程度になります)。
この機能は是非とも活用していきたいですね。
2人プレイがやりやすくなった
またフィットボクシング2では、これまでに比べて2人プレイがやりやすくなっています。
これまでのフィットボクシングはフリーメニューでのみ2人プレイが可能でした。「パートナーと一緒にエクササイズをしたい」「子どもに兄弟でプレイさせている」といった場合、今までフリーモードしか対応しておらず、デイリー実施のカウントに含めることができなかったのです。
けれどもフィットボクシング2ではデイリーのコースでも2人プレイが可能になりました。
デイリーメニューを選択時、+ボタンを押すことで2人プレイと1人プレイを簡単に切り替えることができるのです。
その時の気分や相手の有無によって簡単にプレイ人数を切り替えてデイリーのエクササイズをこなせるので、以前に比べて格段にストレスが少なくなったと言えるでしょう。
ただし以前のフィットボクシングには存在していた「対戦プレイ」がなくなってしまいました。これだけは本当に残念で仕方ありません。
子どもたちは毎回この「対戦プレイ」を楽しみにしていたのですから。
フィットボクシング2の改悪点
フィットボクシング2において、個人的に残念だと感じる点について紹介します。些細な点なのですが、やはり気になるものは気になると言うことで。
新しいインストラクター、カレンがあざとすぎる
フィットボクシング2で新たに3人のインストラクターが追加されました。その中でも、黒髪ロングのカレンは個人的にちょっと気に入りませんでした。
フィットボクシング2を始めて最初のチュートリアルの際に登場するのですが、話すときに体をくねくねさせたり、言動が媚を売っているように感じてしまうのです。
これは前回のフィットボクシングのチュートリアルを担当したインストラクターが、パリッとした印象のリンであったことも影響しているかもしれません。
どうしても前回に比べてしまい、そのギャップを感じてしまったのです。
もちろんプレイするときにはインストラクターを変えることができますので、その後選ばなくても良いだけの話です。
ただチュートリアルを受けている際にどうしても違和感を感じてしまったので、ここで吐き出してしまいました。
画面がうるさい
これもまた好みの問題かもしれませんが、以前に比べて若干画面がうるさくなったように感じます。
パンチが連続でヒットすることでゲージがたまり、それが限界を突破すると獲得スコアが上昇する「ZONE」という状態になるのですが、その際の画面が特にとても派手なのです。
ただし演出が派手になることでテンションが上がるのもまた事実です。この辺は慣れてくると逆にいいと感じてくるのかもしれませんね。
ちなみに子どもたちには非常に好評でした。
まとめ
フィットボクシング2の改良点について、特に環境に合わせてトレーニングを細かくカスタマイズできる点、デイリーのエクササイズをその日ごとにボリューム調整できる点を紹介してきました。
全体的に見て、よりユーザーの痒いところに手が届くような改良が施されているように感じます。前よりも格段に快適にプレイできるようになったからです。
前回のフィットボクシングを持っている人も、これまでフィットボクシングをやったことがない人も、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。
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