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異世界ファンタジー

最近話題の漫画『冒険には、武器が必要だ!』とは?中二病全開の武器と成長ストーリー!

この記事は約10分で読めます。

最近読んだ「冒険には武器が必要だ!」という漫画が面白かったので、お話したいと思います。

この漫画、中二病の鍛冶屋見習いの女の子が主人公で、なんとも言えない中二病的な武器を作ったりする、ちょっと変わった作品です。中二病的な武器というのは、例えば、昔自由帳に書いてた『デスブリザード』とか『エターナルセイクリッドエンジェル』みたいなやつですね(笑)。

もしそんな武器にちょっとでも覚えがある人だったら、ぜひこの漫画を読むべきです。面白いですから。

ということで、今回はそんなちょっと面白い漫画『冒険には、武器が必要だ!~こだわりルディの鍛冶屋ぐらし~』についてご紹介していきます。

主人公は中二病全開の鍛冶屋見習いの女の子

物語の舞台は、よくあるダンジョン前の町「鯨の喉元(エールスロード)」。そこは、それなりに平和だけど、それなりに危険な場所。冒険者もいれば、商人もいるし、飲んだくれもいる。獣害(モンがい)もあれば、戦益資源(ドロップアイテム)もある。そんな町の端っこで、生活金物を扱う鍛冶屋の弟子として働いている女の子、それが主人公のルディです。

で、このルディが、とにかく中二病真っ盛りで、口に出すのも恥ずかしいような武器ばかり作るのです。

ただ、腕は決して悪くありません。親方も認めているし、周りの人たちもルディのことを褒めています。ただ、根拠のない自信に満ち溢れていて、ひたすら無鉄砲で、そして無邪気にヒーローに憧れているだけなのです。

まあぶっちゃけ、お子様というわけですので。子どもだから自信満々でも相手にされないし、子どもだからこそ無鉄砲でも許されるし、子どもだからこそヒーローにもなれます。

ルディは、様々な経験を通して、少しずつ成長していきます。まあ、一進一退という感じではありますが。武器を作ること、道具を作ることの意味を学んでいきます。

ルディは、武器を作る鍛冶師を目指していますが、武器は誰かに使われて初めて武器になります。自分が作りたいものを作るだけでは、良い鍛冶師にはなれません。とにかく強い、とにかくかっこいい、とにかく機能満載なものだけではダメです。しかし、ルディはなかなかそれに気づけません。

逆に、そこに気づいて燃え始めると、とんでもない武器を完成させるのです。

しかしそれは一人前の鍛冶師であれば、一流の武器職人であれば当然のこと。子どもで、突出した腕があって、何かがカチッとハマるととんでもない成果を出す。だから、ヒーローになれるというわけですね。

まあ言ってしまうと、子どもの頃は神童って呼ばれてたのに、大人になったら凡人になるみたいなものです。

……もしルディがこのままだったら、きっとそうかもしれません。けれど、様々な人との出会いや冒険を通して、どんどん成長していきます。良い師匠にも恵まれているし、良い出会いもあります。

ルディがこれからどんな鍛冶師になっていくのか、一流になれるのか、凡人に終わるのか、大人目線でニヤニヤ見守っていきたい、そんな漫画なのです。

実際に作った中二病武器を紹介!

さて、ここからはルディが実際に作った中二病全開の最強武器をご紹介します!

数年後には黒歴史確定の、ルディの試作武器がこちらです。

冒険者専用対大型爬虫魔類秘剣試作28号『ドラゴンおろし』

ビジュアル云々もありますが、まずはそのネーミングセンスでしょうか。誰しも一度は通る道ですよね。昔を思い出して目を逸らしたくなるのに、目を逸らせない感じっていうか。

で、この武器は結局どんな武器かと言うと、対大型爬虫魔類の秘剣、要は竜と戦うことを想定した武器ということです。竜を爬虫類って括りにするのもどうかとは思いますが……。竜の鱗はとても硬いですので、普通の剣ではすぐに刃こぼれしてしまうでしょう。

だったら、ゴリゴリとその硬い鱗を削ればいい。そんな発想の武器です。まあそうやってゴリゴリと鱗を削っている間にその竜やられてしまいそうですが。結局は戦いの事を全然考えてない武器というわけですね。

絶対半径揃刈鎌『風撫の死』

読み方は、『ぜったいはんけいせんがいのかま、モート・カレサス』。

wiki等で調べると、モートというのは、どうやら、どこかの神話に出てくる神様の名前で、死という意味があるようです。神話の神様の名前をつけるとは、かなり凝ってますね。カレサスはよく分かりませんでした。モートが死なら、カレサスは風とか、撫でる、とかでしょうか。

ちなみに、カレス、だと愛撫するという意味らしいです。「死の愛撫」。もしこれが当たりなのだとしたら、なかなかのセンスですね。気持ち悪いと言われても仕方ないですし、おしゃれだという人もいるかもしれません。

まあカレサスがカレスだって確証もないわけですので、今ここで議論することに意味はないでしょう。

で、どんな武器なのかと言うと、レバー1つで変形する武器のようで、恐らくこの刃の部分がシャキンって手前に勢いよく飛び出てくるもののようです。そしてその勢いで、木や岩等を斬り飛ばすのだとか。

明らかに威力がおかしい上に、うっかりすると、自分の内臓が風を撫でることになってしまいそうです。

主人公の才能とセンスを象徴するエピソード

さて、武器のセンスと名前のセンスは置いておいて、実際ルディは優秀な鍛冶師です。上述した中二病武器も、例えば、冒険者専用対大型爬虫魔類秘剣試作28号『ドラゴンおろし』は、迷宮の深層の魔物の炎すら防ぐことができていましたし、絶対半径揃刈鎌『風撫の死』は、あんな夏休みの工作みたいな仕掛けなのに木や岩を一刀両断できました。

他にも異様に切れ味の良すぎるまるで刀のような包丁とか、ゴーレムの装甲を一発で破壊できる銃みたいな武器、チェンソーのようなものまで作っていました。優秀でないわけがないのです。

そして才能があるだけでなくて、道具とはかくあるべきというのも、少しずつですがちゃんと学んでいます。それを象徴したエピソードを紹介します。

ルディの行きつけの酒場『風見山羊』の店主の娘ニコの包丁の切れ味が落ちたとかで、ルディがその包丁の代わりを新しく作ることになります。半ば強引に。ですがそれで出来上がったのは、まるで刀のような包丁でした。

名付けて『万能調理刀・紫閃丸(むらさきひらめきまる)』。

なんとなく天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)を思い出しますね。まあ今では炭次郎すらもう古いと言われるくらいですから、るろうに剣心なんて古文扱いでしょうが。

ともかく。

生息する鉱床の成分で紫色を帯びた紫鉄歯貝(プルパー・スチールトゥース)の鱗歯を刃金に使った世界に1つのニコ専用包丁!ちなみに威力は、ニコの一振りで素材どころかまな板を壁ごと斬ってしまうレベル。これならどんなクルミもカボチャもお肉の筋も一刀両断ですが、料理が終わるころには家がなくなってるかもしれません。

でも、ここでルディはちょっとだけ気づきます。必要なことは、これじゃない、と。

で、考えたのが、二人羽織でニコに料理を作ってもらうことでした。ルディ本人は、人間甲冑調理特化型、等と言っていましたが、要はニコが料理するときの体の動きとかを余すところなく観察しようと言うことなのです。

「道具というのは使う人の事を想って作るんだ」とはルディの親方の言葉なのですが、強ければ強いだけいいとか、切れ味はとにかく可能な限り良いほうがいいとか、そういう自分本位でなくて、相手がどう使うのかっていうのをちゃんと考えなければいけないってこと、自分でちゃんと気づいて、それを実行しようとするのです。

「ニコの手ならもっと重心が遠い方がいい…」

ブツブツと、親方の声も耳に入らないくらいに集中して、本当の『ニコ専用の包丁』を作り上げます。受け取って、実際に料理を作ってみて、ニコはとても満足そうでした。

この二人羽織に関しては、物が包丁で、対象が料理だからこそできた事ではありますが、武器にしても、誰が、どういう使い方をするのか、何をしたいのかって言うのをちゃんと聞いて作れば、きっとスゴい武器が作れるでしょう。

そういうルディの凄い才能やセンスが、各エピソードの中に垣間見えるから、ついついルディのこの先を見守りたくなっていくのです。

まとめ

まあそうやって会心の一振りを作った後も、また中二病の武器を作っては無駄に売り込んだり等していて、また元通りかよ~と思わないでもないですが、でもやっぱり、ルディは次は何をやってくれるんだろう、とわくわくすること間違いなしです。

現在2巻まで単行本が出ていて、毎回武器を作っている訳じゃないですが、それでもルディが少しずつ成長しているのが見えて、なんだか凄く応援したくなってきます。

ぜひぜひ読んでみてくださいね。

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