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新米オッサン冒険者

リーネットがリックのことを好きな理由が判明?新米オッサン冒険者、最強パーティーに死ぬほど鍛えられて無敵になる10巻の感想・考察

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リーネットの過去とリックを好きな理由?が明らかになる、新米オッサン冒険者、最強パーティーに死ぬほど鍛えられて無敵になる10巻が発売になりました。9巻では、騎士団学校でリックが散々暴れ倒した上に、特務騎士だなんて言うめちゃくちゃ強い敵まで現れて、あのオリハルコンフィストのメンバーですら冷や汗かいたりもしていました。

久しぶりにリーネットと2人きりでちょっと嬉しいリック

その反動なのか、10巻はインターミッション的なエピソードになります。六宝玉を探すでもなく、オリハルコンフィストのメンバーもフルメンバーは参加せずです。けれどもリーネットが幼児退行してしまったり、リーネットの過去が明らかになったりと中身はなかなか興味深い内容でした。

ということで今回は、新米オッサン冒険者、最強パーティーに鍛えられて無敵になる10巻についてのお話です。

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リーネットが主役!

新米オッサン冒険者10巻の主役は完全にリーネットです。

リーネットといえば、1巻あたりでいかにもメインヒロインのような感じで登場していました。リックに対して割と好意的なそぶりを見せていて、リーネットを助けるためとはいえ、咄嗟に出たリックの「俺の彼女」発言に対しても、「むしろ嬉しかった」と恋の予感すら感じられる描写もありました。

またも登場するアンジェリカ

けれどもそれ以降はリーネットは影が薄く、特に女性キャラで言えばとにかくリック達にツッコミまくるアンジェリカの存在感が強すぎて、ちょっと脇役ポジションに追いやられているところがあったんですよね。

ヘラクトピアの拳王トーナメントは半分以上アンジェリカの成長物語でしたし、騎士団学校ではリックしか入学できませんでしたし、どちらのエピソードにおいてもリーネットは、アンジェリカや騎士団学校の生徒に戦い方を教えるのが主な登場シーンでした。

それに対して、今回は違います。もう完全にリーネットが主役です。

リーネットはドラゴンを前にすると体が動かなくなるという体質がありました。過去のトラウマから、ドラゴンの魔力にあてられると体内の魔力がコントロール出来なくなるのです。新米オッサン冒険者10巻は、リーネットがそんなトラウマを克服するお話です。

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幼児退行したリーネットがかわいすぎる!

普段のリーネットはとにかくいつも落ち着いていて、どんな時でも眉ひとつ動かさない氷の女のようなところがありました。まあそんなリーネットがたまに見せる優しい笑顔に思わずくらっと来たりして、そこがすごく魅力的でもありましたけれど。

こんな不安げな表情を見せるリーネットなんか今まで見たことがなかったですよね。幼児退行したばかりで、リックやアンジェリカのことも忘れてしまったリーネットが初めてリック達にあった時の反応です。新鮮すぎる!この思わず守ってあげたい女の子は一体誰なんだと驚かざるを得ないですね。

なんと無邪気な表情。こんな顔で遊ぼうなんていわれたら、そりゃ遊ばないわけにはいかないですね。ただ実際にこれを言われたリックは、「リーネットからオジサン呼ばわりきっっつう」ってへこんでました。

ねえ見てオジサン、からのこれです。身体は19歳のままなのでもう破壊力が凄すぎます。一応精神年齢7歳らしいですから、こういうのもなくはないんでしょうかね。いやさすがに小学1年生くらいだともう少し恥じらいとか身に付けてる頃だと思うんですけれど。

雪合戦をするリーネットです。攻撃力は元のままだそうです。これ絶対戦いごっことかしてはいけないやつですね。確実に死人が出ます。ちなみに頬をかすって血が出てしまったアンジェリカを見て、リーネットはかなり狼狽えていました。血を見て驚くリーネットもまた新鮮ですね!

「元のリーネットも俺の事オジサンだと思ってたのかな‥‥」と激烈にへこむリックを見て、アンジェリカがなんとかフォローしようとするんですよね。リックはお兄さんですよね?ってリーネットに問いかけるんですけれど、それに対するこのぽかんとした顔。これはリックもダメージ大きすぎたようです。まあ19歳のリーネットはともかく、今は7歳ですから、32歳なんかオジサン以外のなにものでもないですよね。

美味しくご飯を食べるリーネットです。こうやって食べ物頬張るリーネット、なんか小動物っぽいです。

こうして見ると7歳の頃のリーネットは本当に表情豊かで、現在の19歳のリーネットからは全く想像がつきません。今に至るまでに一体何があったのか、新米オッサン冒険者10巻後半にて、その秘密は明らかになっていきます。

リーネットの過去

新米オッサン冒険者10巻では、リーネットがなんでいつも敬語なのかとか、なんでいつもメイドのような格好をしているのか等が明らかになりました。リーネット、家にいたメイドのことが大好きだったんですよね。弟子になるなんて言って、家事のお手伝いとかもしていたようです。かわいいですね。

1巻初登場時のリーネット

初登場時、そこまで奇抜ではなかったのであまり気になりませんでしたけれど、思い出してみればいつもメイド服を着ていました。よく考えると確かにちょっと変。それがまさかそう言う理由だったなんて思いもよりませんでした。

オリハルコンフィスト内においても家事全般を担当していますけれど、それも大好きだったメイドの影響が大きいのだと思います。そういえば、騎士団学校に潜入した時も掃除婦でした。なるほど、全部そうやって繋がっていたわけですね。

ただ丁寧な言葉遣いに関しては、どうやら一人になってしまった後5年近く奴隷として生きて来た間に染みついたもののようです。迂闊に子供らしい言葉遣いをするとすぐに奴隷の魔法で首を絞められていたみたいですので。もはや自由なのですからそんなものとっととやめてしまえばいいとも思うのですけれど、やはり小さい頃から強要されて来た喋り方は、なかなか簡単には直せないのかもしれません。

そしてもう1つ、リーネットはものすごい努力の人です。もちろん、普通の人と比べて明らかに強くなる要素はありました。宿敵であるブラックカースのボスに与えられた特殊な力。これのおかげでなんとか生き残ってこれた訳ですけれど、リーネットはその特殊な力を、何年もずっと1人で磨き上げてきたのです。

自分の両親を亡き者とした仇に復讐するため、筋トレをして、魔力の使い方を覚えて、どうすれば強くなれるか考えながらずっとトレーニング明け暮れ、ついにどんなモンスターでも圧倒することができるようになりました。

で、これで何が言いたいかというと、強くなろうと必死にトレーニングを重ねてきたリックに自分を重ねているんじゃないかということです。リーネットは初登場時からずっと、リックに対して好意的でした。もちろん他のオリハルコンフィストのメンバーもリックに対して強い仲間意識を持っていますけれど、リーネットはそれ以上の感情もあるように見えます。

新米オッサン冒険者の1巻でリーネットが変な男に絡まれた際に、リックは自分の彼女に手を出すなとその男を追い払う場面がありましたけれど、彼女と呼ばれることについて「むしろ嬉しい」とまで言っていました。当初は、主人公が意味もなくとにかくモテる系のお話なのかとも思いましたけれど、10巻のリーネットの努力のエピソードを読んで、ようやく合点がいったのです。

リックを、自分と同じ努力をする人だと認めて、だから好意を抱いているのではないかって。これまでずっと、新米オッサン冒険者のヒロインはアンジェリカだなって思っていましたけれど、ここに来てようやく、と言うとなんとも失礼なのかもしれませんけれど、リーネットが正当なヒロインに見えてきましたよ。

まとめ

新米オッサン冒険者、最強パーティーに死ぬほど鍛えられて無敵になる10巻を読んだ感想をつらつらとお話してきました。新米オッサン冒険者10巻は完全にリーネット一色で、1冊まるまるリーネットを深堀りしてくれた巻でした。また同時にこれまであまりしっくりこなかったリーネットのキャラがようやく見えてきたというか、これまでのリーネットの不思議がいろいろ解消された巻でもあります。

リックとリーネットの関係についても、まあ新米オッサン冒険者の物語はそこまで色恋でグダグダなるのもあまり望まないですけれど、それでも今後何かしら進展があったらいいなと、ちょっと思ったりなんかもして。

次の巻はとうとう、今まで回想にしか出てこなかったオリハルコンフィストの最後のメンバーが登場するらしいですけれど、それもまた楽しみですね。

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