こんにちは、ゆっちです。最近買った漫画についてねちねち語るコーナーです。今回はこちら、『この世界は不完全すぎる』です。

この世界は不完全すぎる(1) (コミックDAYSコミックス)
「この世界は不完全すぎる」は、完全体感型VRゲーム「キングス・シーカー・オンライン」からログアウトできなくなった主人公たちが、様々な苦難を乗り越えてログアウトを目指す冒険ものです。
この完全体感型VRゲームといえばソードアートオンラインなどが有名ですが、この物語は主人公たちが開発途中のゲームにデバッガーとしてログインしているというのが特徴です。なのでこの世界は「不完全すぎる」わけですね。
またやり手のデバッガーだからこそ、ゲームのおかしいところや不自然なところにもよく気づきますし、システムの仕様の穴を利用した突飛な方法でピンチを乗り越えるなど、物語の展開に対してキャラ設定が不自然ではないところもよくできています。
さてそんな「この世界は不完全すぎる」、ここ最近になって驚きの新事実が発覚です。以前ジンの凶行からハガたちを救ってくれたベテランデバッガー、イガラシが実は味方ではなかったのです。
こいつですね。

正確には、まだ完全に敵と決まったわけではありません。かといって純粋に味方でないことも確かです。少なくともイガラシは大事なことをハガに隠していたのですから。
イガラシとは

単行本11~12巻、あまりにもバグが多すぎることで印象に残るウィルソード帝国のちょっと後くらいですかね、ハガたちがジンに全滅させられそうになったことがありますが、その時に助けてくれたのがイガラシです。かなりシビアなところでしたが間一髪、バグ技とデバッグストーンを使用することでなんとかジンの裏をかくことができました。
そしてデバッグストーンのデバッグモードを使っていないハガがクリアすることでこの仮想ゲーム環境から脱出できる可能性があることを告げたのです。
当時彼の登場は、「なるほどこれで旅の目的がはっきりした」「ジンの凶行を避けながら正しい方法でゲームをクリアすることが最終ゴールであることが明確になった」「デバッグストーンを使わないという制約の正当性が担保された」と、今後の物語の方針指針が明確になったターニングポイントだと思っていて、仲間にはならないものの主人公たちを導く立ち位置の存在だと感じていました。
実際に命を助けられてますし、デバッグという仕事に対する向き合い方がハガと似ていますし、デバッグストーンを使って、つまりずる技を使ってクリアしようとしたことも含めて、イガラシはなんとなく信頼出来そうなキャラでした。
ラストダンジョンでの再会

今回ハガたちは改めてラストダンジョンにおいてイガラシと再会します。イガラシはハガたちとは別行動でジンを追っていて、ハガたちと同じくラストダンジョンに足を踏み入れていました。そして機会を伺いジンを暗殺しようとしていたのです。けれどもその企みは失敗しました。
ジンはたった1人でいながらも決して隙はなく、隙だと思っていたものはただの罠で、イガラシはそれにまんまとハマってしまい敗走せざるを得なくなったのです。そしてラストダンジョンの中でも最後の最後らしき長い回廊、そこでイガラシはハガたちがやってくるのを待っていたのです。再会したイガラシは自分がジンを取り逃がしたことを語り、そしてジンを欺くためにハガの石板を預かることを提案してきます。
いやこれはさすがに怪しいでしょ!
当然です。
ハガたちがいるこのゲームの世界においてはこのデバッグストーンというのは非常に重要なアイテムです。それを預かろうなんて同じデバッガーでは考えられないことです。そして何より、ハガが以前サイ公国の神殿で見た不審人物、本来なら起動できない他人のデバッグストーンを起動して、ログアウトできないはずのゲームの中から楽々と退出したあの人物です。
話を聞いたマツタニは開発側かゲームマスターではないかと話していましたが、その不審人物がはいていた靴とイガラシの靴が同じだったのです。ハガはよくこれ見つけたな……。まさにデバッグバカのハガだからこそできる芸当。

またハガが指摘したのがもう1つ、イガラシはジンのことを「ジンさん」と呼ぶのです。他に「ジンさん」と呼ぶのはハガだけです。先輩でありともにデバッグの仕事をしていた仲間であったから、その癖が抜けないのでしょうね。
ではイガラシは?答えは簡単、イガラシもジンのことを以前から知っていたということです。ハガと同様かつての仲間だった?以前から知り合いだった?確かにそうかもしれませんが、だとしてもイガラシはそれをハガに故意に隠していたことになります。その時点で怪しさがインフレしているのです。
イガラシとジンとゲーム開発

単行本12巻でハガたちはイガラシに命を救われました。ですがハガたちはその場面を全く見ていません。なにせハガたちはその間ずっと気を失っていたのですから。また今回ラストダンジョンでイガラシとジンが戦っていた場面だって、イガラシが自分でそう言っていただけで、その戦闘シーンは誰も見ていないんですよね。
つまりイガラシは嘘をついている可能性があるということです。ジンに敵対しているように見せかけてその実ジンとつながっていたのではないかということです。
ただこうなってくるとそもそもジンとイガラシの立ち位置とは一体何なんだろうと思いますねえ。もしマツタニが言うようにサイ公国の不審人物=イガラシが開発側の人間であるなら、それとつながっているジンもまた開発側ということになってしまいます。
しかしジンは数多くのデバッガーを殺害してきました。ゲームの開発側が果たしてそれを許容するのでしょうか。それともジンの行動は開発側の意向でもあるということなのでしょうか。
まさかジンのようなプレイヤーキラーが存在すること自体がゲームのイベントとして組み込まれているということとか?
うーーーーん、

あ、
このゲームのプレイヤーは、キングス・シーカー・オンラインというゲームをデバッグするデバッガーとしてゲームに入り、ゲームからログアウトできなくなったため、プレイヤーキラーと戦いながらクリアを目指す、そんなシナリオのゲームだとか。
このゲームはデバッグの段階どころかまだ開発途中で、デバッガーが閉じ込められた場合に実際にどんな行動を取るのかデータを取るために、あえてログアウトさせてないのかもしれません。
ここで取れたデータはゲーム内に活かされて、「デバッガーがログアウトできない仮想世界」によりリアリティを持たせるためのNPCとして、ゲーム製品版に反映されるのではないでしょうか。どちらにせよゲーム制作会社は訴えられそうですが。
そういう意味で言えば、イガラシ=開発側とジンがつながっているのもまあ理解はできます。ジンはそもそもデバッガーとして雇われたのではなく敵キャラとしてのデータ取りのために雇われたということです。ジンはわざと敵キャラとしてふるまっているということですね。
なんというかですね、現在ハガたちがゲームからログアウトできなくなって2年近く経っているわけですが、普通ゲームの開発のデバッグのフェーズで1年も2年もかけることはないと思うのです。ですが開発段階、シナリオの精査とかNPCキャラの設定をしている段階ということであればそれもまだ頷けます。
ログアウトできなくなってゲーム世界に閉じ込められた人間がどうなるのか、そのリアルな情報を得るための期間だと思えば分からなくもありませんからね。倫理的にどうのというのはさておきですが。
まとめ
マガポケで有料公開された「この世界は不完全すぎる」の最新エピソードにて、イガラシがただの親切なデバッガーではない可能性が指摘されました。
実際はハガの勘違いかもしれません。ですがもしハガの指摘する通りイガラシが開発側の人間であったなら、さらにイガラシがジンとつながっていたとするならば、そんな仮説を1つ立てただけでこれだけ妄想が膨らんでしまいました。
アニメも終わってしばらく経ちましたが、原作漫画では今まさにこれまでの謎が解き明かされるんじゃないかというとても大事なフェーズにあります。単行本派の人はきっとこのシーンの発売まではまだ期間ありますけど、もし興味があればぜひぜひ気にして見てくださいね。
ではまた次回。

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