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この世界は不完全すぎる

この世界は不完全すぎるの2年間は現実世界で何日か

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この世界は不完全すぎるでは、ハガたちが体感型ゲームの世界にデバッグ要因としてログインし、ログアウトできなくなってからこれまで、およそ2年の月日が流れています。けれどもゲームの開発側がそれに対して何かしら対策を講じているようには見えません。

実は現実世界ではそれほど時間が経ってないのではないか?と思ったのです。今回はそんな「この世界は不完全すぎる」のゲームの世界と現実の世界の差について考えてみたいと思います。

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開発側は問題を認識している?

ハガたちデバッガーがバグを報告すると、ちゃんとバグは改善されています。例えば、アマノがいた村のTポーズの村人たち。動きのモーションが入っていない3Dのキャラの基本姿勢をTポーズと言いますけれど、ハガたちが村に入った時に村人たちはそのTポーズのままでした。

ところがその日の晩にハガがそのことをデバッグストーンで開発チームに報告すると、翌朝にはその村人たちにちゃんと動きのモーションが適用されて、Tポーズが直っていました。また宝箱のような破壊不能のオブジェクトを固定して殴ると殴った方向に力が溜まってしまうバグも、その後ちゃんと直っていました。

軽微なバグであれば割と即座に対応されているのです。つまり開発チームは、デバッガーからの報告をちゃんと認識しているというわけです。なのにログアウトはすることができません。これはもはや、ログアウトできないのはバグなのではなく、開発側があえてそうしているのではないかという疑問が出てくるのです。

ではなぜ開発側があえてそうしているのか。それは、ログアウトできなくても問題ないと考えているからです。

ゲームの体感時間と現実の時間には乖離がある?

「この世界は不完全すぎる」の中ではおよそ2年の年月が経っています。仮に現実世界でも同様に2年の年月が経っているのだとしたら、それは相当大変なことです。例えば人間は通常食事から栄養を摂取して生命を維持しています。もし仮に水も食事を取らなければ、諸説ありますけれど大体4〜7日で餓死すると言われています。

また排泄の問題もあります。睡眠中はおしっこをしませんから、睡眠時間分くらいは問題ないかもしれません。けれども流石に2年間一切おしっこをしないというのはまず無理でしょう。もし現実世界でも2年過ぎているのだとしたら、デバッガーたちのズボンは1人残らずびしょびしょになっているはずです。

もちろん、しっかりと医療チームが入って、点滴とカテーテルで延命させているという可能性もあります。けれども、もしそうだとしても、きっとゲームの開発チームは皆揃って刑務所にいるか、警察や完全体感型VRゲームの専門家に囲まれて、必死にログアウトさせる方法を探しているに違いありません。

「この世界は不完全すぎる」8〜9巻では開発側の人間らしき人物が登場していました。2年も経っているはずなのに焦っている様子は見られませんでした。「うーんなるほど、これはまた厄介だな」とつぶやいた程度です。

この人物が開発側の人間が、もしくはログアウトできない事象の解決のためにやってきた専門家だったとしても、絶対に「厄介だな」程度であるはずはありえないのです。つまり結論、現実世界では2年の年月は経過していません。

ゲームの1日は現実世界で何分か

もし現実世界で2年も経過していないのだとしたら、実際にはどの程度の時間経過なのでしょうか。

人間誰しも睡眠をとっている時は食事も排泄もありません。となるとやはり睡眠時間をベースに感がいるのが良いかなと思います。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、成人の健康的な睡眠時間は6時間以上が目安とされています。その反面、必要以上に長く眠ると身体や心にさまざな弊害が生じることが知られていて、目安としては9時間以上が「寝過ぎ」と言われています。

実際には、ゲーム開発の現場に限らず、労働時間に健康の配慮が全くされていないケースも散見されますので、9時間というボーダーラインはそこまで大した意味もないかもしれません。まあただ一旦は、この9時間をベースに考えてみます。

9時間は540分です。一方ゲーム内では2年、730日が経過しています。ということは、もし仮に現時点でのプレイ時間がボーダーラインぎりぎりとすると、1日あたり現実ではおよそ0.74分、44秒程度ということになります。けれど、これはちょっと収まりが悪いですね。

仮にゲーム内1日現実世界で1分と仮定するとどうなるでしょう。ゲーム内で2年(730日)経過していますから、現実世界では730分、12時間強経過しているということになります。12時間だと、普通なら一度起きて二度寝するレベルかとは思いますけれど、連続でそれくらいの時間寝続けることも、まあなくはなさそうです。

またもし、ゲーム内1日が現実世界で2分と仮定すると、現在ハガたちは24時間以上眠り続けていることとなり、これはちょっと現実的ではありません。その間ずっと排尿していないというのも健康的に非常に良くありません。というかむしろ漏らしてしまっている可能性もあります。やはりゲームの開発者が「厄介だな」程度で済ませられるのは、ゲーム内1日=現実世界1分がせいぜいではないかと思います。

完全体感型VRゲームはハガたちにとっても全く新しいゲーム?

ゲーム内の1日が現実には1分というのは、果たしてあり得るものなのでしょうか。そもそも「この世界は不完全すぎる」の「完全体感型VRゲーム」なるものが現実世界では未だ技術的に不可能なものですから、「こういうものだ」と言われれば「ああそうか」というしかないのですけれど。ただハガたちの反応を見るに、少なくともハガたちはゲーム内の時間経過と現実の時間経過に乖離があることは知らされてはいないようです。

1つ気になるのが、こういった「完全体感型VRゲーム」なるものが、ハガたちの現実にて他に存在するかということです。もしこの「完全体感型VRゲーム」が世に初めて出てきた仕組みなのだとしたら、ハガたちが知らないのも当然かと思います。開発側がそれをちゃんと説明してくれていないのはどうにも不親切な気もしますけれど。

むしろ長時間プレイすることによってプレイヤーたちがどんな行動を取るのかテストしているのかもしれません。それならば、デバッガーたちにあえて説明していないことも理解できます。本人たちは納得できないでしょうけれど。

もしそうなのだとしたら、きっと死んだりフリーズしてしまったプレイヤーたちはきっと今頃ログアウトしているでしょう。きっと酒井たちは、社長にしこたま怒られているでしょうね。

まとめ

もし仮に「ゲーム開発者がログアウトできないことを問題視していない」、「健康的にぎりぎりのラインを守っている」ことを考慮すると、ゲーム内での1日は現実世界でおよそ1分が限界ではないかと思います。そして現実世界で12時間以上経過している現在、さすがにそろそろドクターストップでしょう。

まあ、ゲーム内1日=現実1分があり得るなら、30秒だって15秒だってありえなくはないですよね。現実では、一晩の夢の中で5年過ごしたとか10年過ごしたとかの体験談がゴロゴロあります。そういう原理で動くシステムなのだとしたら、きっとゲーム内でどれだけ時間が経ったとしても、ログアウトしたら半日くらいしか経っていないことでしょう。

ただしバグを報告して翌朝には直っていることを考えると、開発チームはほぼ1分かからずにバグを直していることになります。きっとめちゃくちゃ優秀な開発チームなのでしょうね。

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