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異世界ファンタジー

ザコ姫さまは生き延びたい~処刑の危機は、姫プレイで乗り切ります~の登場キャラと様々なシーンを画像とともに紹介

この記事は約18分で読めます。

こんにちは。先日読んだ「ザコ姫さまは生き延びたい~処刑の危機は、姫プレイで乗り切ります~」が面白かったので、お話ししようと思います。

タイトルの通り、ステータスが基本ザコすぎて全く使えないお姫様に転生してしまった主人公が、これまでうわさに聞いていた「姫プレイ」で、様々な危機を乗り切るというお話です。主人公は転生前、ガチ勢廃ゲーマーの女子高生で姫プレイ初心者、転生先のお姫様はいくらレベルを上げても強くならないザコ姫。ちょっと珍しい属性の組み合わせに加えて、絵柄が独特かつとてもきれいで、シーン1つ1つについ惹き込まれてしまいました。

ということで、今回はそんな「ザコ姫さまは生き延びたい」について、登場人物や様々なシーンを画像とともに紹介していきます。

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ザコ姫様は生き延びたいの概要


ザコ姫さまは生きのびたい!~処刑の危機は、姫プレイで乗り切ります~ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)

ザコ姫様は生き延びたい~処刑の危機は、姫プレイで乗り切ります~は、2023年に1月ガンガンONLINEで連載が開始された漫画です。もともとは2022年2月に読み切りが発表されて、人気があったんでしょうかね、無事その1年後に連載開始となったようです。

原作は焦田シューマイ、作画はおみおみ、構成が木場健介となっています。原作ありの漫画ということで、もしや小説家になろうなど小説投稿サイト発信の物語かと思われがちですけれど、普通にガンガンONLINEオリジナルの漫画のようです。読み切り発表時、もしくは連載開始時に、原作を一生懸命ネットで探した人も多かったかもしれませんね。私もそも1人ですけれど。

ザコ姫様は生き延びたいのあらすじ

蛮族の血を引く第三皇女セスリアは、14歳のある日パーティーで毒の飲み物を飲んでしまったことで、急に前世の記憶がよみがえりました。自分が女子高生であったこと、廃ゲーマーであったこと。そしてこの世界が、かつて前世でプレイしていたゲーム「レゾナントファンタジア」の世界であり、自分自身はゲーム内で3年後に処刑されるキャラであることを思い出したのです。

ちなみに女子高生だった前世、この「レゾナントファンタジア」においてはガチ攻略勢最大手ギルドのギルマスで、使用していたのは超脳筋のムキムキおっさんアバターでした。だいたいなんでも自分の力で解決できていたわけですね。なのに転生した先のセスリアはちょっと手を切っただけでもすぐに戦闘不能になりそうなザコステ-タスお姫さまで、しかもどれだけレベルが上がっても能力値が上昇しない仕様となっているようです。

このままでは3年後に処刑されてしまいます。ならば、これまでのゲームの知識を最大限活用して、さらには、たとえ自分自身の力が足りなくても、見た目のかわいさを駆使して周囲を味方につけ、3年後の不幸な結末を回避しようと画策します。

ザコ姫様は生き延びたいの登場キャラ

セスリア

赤い瞳と銀色の髪、全体的に儚げな印象の少女です。蛮族の血が色濃く残るその容姿から、パラキア帝国の第三皇女であるにもかかわらず王宮ではかなり疎まれているようで、次の帝位がカラム親族や貴族だけではなく、自分のお付きの使用人からもぞんざいな扱いを受けていました。第四皇女マリアンヌの謀略により毒の飲み物を飲んでしまったことがきっかけで前世の記憶を取り戻し、以後は前世の性格の影響か、よりたくましく、その瞳にも強い意志を宿すようになりました。

前世は「レゾナントファンタジア」に熱中していた女子高生で、泣く子も黙る最強ギルドのギルドマスターを務めていました。バリバリの前衛職で、ゲームの中ではどんな高難度クエストも、悪質PKとの戦いも、実力で片づけてきた豪傑です。

ちなみに、転生後のステータスがザコとはいうものの、決して戦闘力がないわけではありません。邪教集団に属する悪役の1人、上級魔術師グイドの所持品である闇魔術の魔導書を読んだことで禁忌の魔術師の称号を得るのですけれど、感情の高ぶりがあるときに体中から黒い魔力があふれ出てきたり、魔獣を召喚することができたり、敵の洗脳の魔術が効かなかったり、相手のMPを吸収できたりします。

母のガラテナは北の一族(帝国では蛮族と呼ばれていますけれど)の姫で、帝国が北の一族を攻めた時に投降し、皇帝の妃になったようです。ただ実のところその娘であるセスリアは皇帝の血は継いでおらず、本当の父親は不明なまま。北の一族の中では、セスリアこそ北の一族の真の姫と言われています。

城内でタイムアタックをするセスリア

「HPから逆算するに、タイムリミットはあと75秒……!だが公式タイムアタックイベント優勝者の私ならぎりぎり間に合う!」

パーティーの最中に毒を盛られてHPがどんどん減っている中、毒を無効化するアイテムを入手するために城内を走り抜けます。廊下を走り、バルコニーから飛び降り、厳重に閉ざされた扉をピッキングで綺麗に開けて。さらには、本来見つけることすらできないはずの隠し金庫すら、前世の記憶を頼りにあっさりと発見。ほかのイベントをクリアしないと得ることができない合言葉は当然のように暗記しており、晴れて目的のアイテムをゲットするのでした。

「ざまあみろ、これがタイムアタック1位の実力よ……!」

ちょくちょく口の悪さが出るんですよねえ。

レグナス

セスリアの兄で、第二皇子です。ゲーム内では、周囲の国を次々と侵略して回る屈指の極悪冷徹キャラで、ゲーム内の3年後のセスリアの処刑も、レグナスに出生を暴かれてのことでした。

セスリアが前世を思い出したばかりのころは、セスリアが邪教の魔術師グイドの企みを暴いたり、闇魔法の魔法陣を書き換えたりなど、あまりにも怪しく、実は邪教につながっているのではとかなり疑っていました。けれども何度かともに死線を潜り抜けたことと、おそらくセスリアの姫プレイが功を奏したのか、クールなところは変わりないものの、徐々にその冷たい心は溶かされていったようです。

セスリアが邪教の幹部に捕まった際には自ら助けに向かい、邪教徒の疑いをかけられ逃げ出した際には皇帝の意向に背くことになるにも関わらず追いかけ、自分を頼ってもらえなかった時にはそれなりに落ち込んだ様子でした。

戦闘力については明言されてないですけれど、それなりに高いようで、王宮に発生した魔物をばっさばっさと切り捨てていくシーンがありました。また皇帝からも覚えが良いようで、皇帝自ら「期待している」と言われています。

妹に躊躇なく剣を向けるレグナス

解毒のために駆け込んだ魔術師グイドの部屋で、セスリアはレグナスと鉢合わせしてしまいます。なんとか姫プレイで乗り切ろうとするのですけれど、もともと他人を一切信用しないレグナスにはそんなプレイは一切効きませんでした。それどころかセスリアに剣を向け、捕まえるか始末するかといった議論までし始めます。しかもしまいには、

「わざと私とグイドをぶつけて反応を見ようとするなんて!」

「私が襲われるかどうか確認してたんかい!」

と、とにかくセスリアを利用し尽くそうとします。そんなレグナスが、少しずつセスリアの姫プレイに絆されて態度を軟化させていく様子が、このお話の一番の見どころかもしれません。

マリアンヌ

第四皇女であり、皇位継承権としてはセスリアの次ということになります。ただし母親が公爵家らしく、貴族たちからは他の皇子皇女とは格が違うとも言われているようです。

見た目はとても可愛く、性格はとにかくぶりっ子です。様々なシーンで四方八方にめをうるうるさせて、上目遣いで会話している様子を見ることができます。ただしその腹はかなり黒く、例えば、周囲に嫌われているセスリアに自らにこやかに話しかけに行くのは周囲に「優しい皇女」というイメージを植え付けるためでしたし、並行してセスリアに密かに毒を盛ったり、異端の魔術師であることを密告するなど、皇位継承のレースから追い落とそうとしていました。

もっとも、毒を盛られたり密告されたことを知らないセスリア目線だと、周囲に避けられている中話しかけてくれる唯一の存在であり、好感度は非常に高いです。また毒を盛ったことで結果的に前世の記憶が蘇ったり、セスリアを追い落とそうとして結果的に助けることになったりと、色々と行動が裏目に出ていることも多いようです。

ちなみにゲームでのマリアンヌもプレイヤーからはかなり人気が高かったようですけれど、一方では「あざとい」との評価も。少なくともセスリアの前世はそう感じていたようですね。

セスリアの姫プレイを見破るマリアンヌ

「さあ、お芝居の時間は終わり。大勢の前でその涙を一滴も流してない真っ白な顔を晒すといいわ」

大勢の前で健気なお姫様を演じるセスリアの嘘泣きにいち早く気づくマリアンヌは、「後ろめたいことなど何もないのだから顔をあげて?」と、顔を上げざるを得ないように誘導します。きっと自分も似たようなことをやるから、誰よりも早く気づくのでしょうね。こうやってお互い想い合う姉妹を演じながらも、どうやって周囲を味方につけるか、どうやってセスリアを蹴落とすか、常に考えているような女性なのです。

ライネルト

皇帝騎士という肩書きですけれど、詳しくは不明。恐らく皇帝直属の騎士ということではないかと思われます。とんでもないイケメンで、また性格も非常に良いらしく、騎士の中の騎士として多くの女性から圧倒的人気を得ています。

かなり天然の女たらしで、ゲームでは、「ずっと君のことを考えていた」「私には君(の力)が必要なんだ」など、深い意味もなくガチ恋勢わ勘違いさせるようなセリフを連発することで知られているとのこと。ちなみに、そんなライネルトの甘いマスクにガチ恋した同担拒否プレイヤーおよそ千人が突如バトルロワイヤルを開始し、サーバーを落としかけたことすらあったのだとか。

ゲーム内ではなく、セスリアが転生した現実のほうでは、セスリアに恋心を抱いている様子が見受けられ、積極的に話しかけようとしたり、セスリアがピンチの時には自身の帝国騎士という立場を捨ててでも助けに行こうとする描写がありました。

なお、マリアンヌが相当入れ込んでいるようで、ライネルトの言動によりさらにセスリアに対する憎悪を膨らませているという事実もあります。

グイド(グイグイ)

上級魔術師であり、邪教集団に属する悪役の1人です。ゲーム内では危険な魔獣を街に放ち人々を襲わせ、それを贄として邪神召喚を目論んでいました。

しかしながら現実ではセスリアの活躍により計画が露見、開き直って王宮で魔獣を召喚し暴れるも、最終的にはレグナスに捕えられていました。その後牢屋にて、転魂の秘術で体を肩乗りサイズまで小さく作り替え脱獄しますけれど、セスリアに見つかり、以後はレグナスに密告しないことを条件に、セスリアの使い魔グイグイとして働くようになります。

ちなみに本人曰く、洗脳に長けた術者によって操られていただけであるとのこと。実際にそのような力を持つ術者はいますけれど、本当に操られていただけであったかは不明です。

なお、かつてはマリアンヌの家庭教師をしていたようで、皇位継承権を持つ皇子皇女の中でも特にマリアンヌを支持していたことがうかがえました。

リーベル

邪教の幹部で、グイドを洗脳した張本人です。また邪教の上層部からの指示でセスリアを誘拐しようともしていました。闇の力より生まれし大きなヘビの姿をした邪神の眷属、ヴィルシャを使い魔として使役するのですけれど、そのヴィルシャの魔術の霧でセスリアを操ってレグナスを殺害しようとしたり、レグナスの部下を操り盾にするなど、性格の悪い戦い方をしていました。最終的には、レグナスとセスリアによって倒されています。

ミラ

聖ロスネア教皇国の聖女です。光属性魔術の天才、歴代最年少の聖女など、世界的な知名度を誇っています。礼拝中に「帝国」「赤眼の姫」「邪神復活」といったキーワードを信託として受けたことから、わざわざ帝国までセスリアを捕えにやってきました。おかげで、こらまでセスリアが姫プレイで増やしていた味方を一瞬で持って行かれることになりました。

ユリシス

邪教集団の幹部であり、リーベルにセスリア誘拐を命じ、またリーベル失敗後には自らセスリアのもとに赴き、邪教の本拠地に連れてきた人物です。その正体は北の一族の末裔で、同じく同郷のセスリアとは従兄弟にあたります。

なお、邪教集団と呼ばれているものの、ユリシス含め北の一族は決して邪神崇拝などではなく、むしろ古代より邪教を鎮める役割を担ってきた一族でした。けれども教皇国が北の一族を邪悪な異端者であると認定し、さらにその直後に帝国が蛮族粛清の名目で攻めてきたことで、北の一族は隠遁することに。その際に邪神を鎮める秘術が一族より失われてしまったことから、あえて不完全な状態で邪神を召喚し、完全に葬ることを最終的な目的としています。

ただその過程において、教皇国や帝国の人間がどれだけ命を失おうが全く気にしない様子から、恐らく教皇国や帝国への復讐も兼ねているのではないかと言われています。

セスリアの目指す姫プレイ

自身の能力がとても戦えるものではないことを悟ったセスリアは、「姫プレイ」によって短期間に急成長することを計画します。もともと、ガチムチおっさんアバターで、片っ端から実力で敵をなぎ倒していくプレイスタイルだったからか、どうやら同じ女子として、「姫プレイ」に対してだいぶ思い入れがあるようです。

とういことでここからは、セスリアが考える「姫プレイ」についてお話していこうかと思います。

その1.上手くはまれば短期間で急成長することも可能な方法

姫プレイとは、可愛らしい容姿を武器に周囲のプレイヤーたちの庇護欲を誘い、レアアイテムを貢がせたりレベル上げを手伝わせたりするプレイスタイルのことです。自由にアバターを作れるゲームの中でそんな手法がまかり通るものなのか、ちょっと疑問に思わなくもないですけれど、きっとセスリアが女子高生ゲーマーだった時代には色々あったんだろうなあということが推察されます。

その2.無理のある修羅場を平然ととぼけて乗り越えていた!

上級魔術師グイドの部屋で第二皇子レグナスと鉢合わせしてしまった際に、とっさに「お兄様にお会いしたくてこちらでお待ち申し上げておりました」と発言するセスリア。普通に考えて、他人の部屋で来るかどうかも分からない兄を待つなどありえないですけれど、セスリアの考える姫プレイとしては、このような修羅場など平然とこなして当然なのだとか。

ただし、この当時のレグナスにはあまり効いてはいないようでした。

その3.経験値は自分で稼ぐのではなく分配してもらう

男たちに騎士の如く自分を守らせて高ランクモンスターを倒して経験値を稼ぐ。これもまた姫プレイの奥義なんだとか。ちょうどこの構図を、セスリアはレグナスを使ってやっていましたね。レグナスが倒した数々の魔物の経験値をしっかりといただいて、一気に9レベルもアップしていました。

その4.嘘泣きは習得不可避の必須スキル

涙を見せることで相手の罪悪感と庇護欲を誘い、切迫した状況を打開する姫奥義の1つです。多用すると好感度や信用度が減少するというデメリットもありますけれど、とにかく修羅場になりがちな姫プレイにとっては習得必須の特技とのこと。

ただし、涙が出ていないことがばれると一気に詰みになってしまうので、いつでも涙が出るように訓練しておく必要はあるようです。

セスリアのめちゃくちゃかっこいいシーン

姫プレイを目指すセスリアですけれど、その実めちゃくちゃかっこいいです。例え直接攻撃に参加はできずとも、ボス攻略情報は誰よりも詳しいですし、レアアイテムの効果や使いどころもしっかりと熟知しています。さすがはかつてガチ攻略ギルドのギルマスを務めていただけのことはありますね。

グイドの闇魔法の魔法陣書き換えてしまう

グイドが魔獣を召喚して暴れた際に使用した魔法陣を、セスリアはゲームで得た知識をもとに書き換えてしまい、一気にグイドを戦闘不能にまでしてしまいました。そしてその様子はパーティーに参加していた多くの人の目に触れ、敵に厳しい制裁を加える容赦のない姫と恐れられることとなります。姫プレイしようと決意したばかりだったのに、先行きだいぶ不安なスタートとなりました。

真名を引きずり出すことができてしまう

セスリアに戦闘不能にされレグナスに捕縛されたグイドは、自身の体を小さな精霊体に作り替えて脱走を図りました。そのグイドを真っ先に見つけたのがセスリアです。どうやらセスリアは闇魔法使いの黒い魔力を感知する力があるようです。しかも、セスリアは初め、それがグイドだとは気づかなかったのですけれど、何気なく名前を聞いた際に、グイドは自分の本当の名前を隠すことができませんでした。そしてあっさりとグイドであることがばれ、晴れてグイドは、セスリアのマスコットキャラ(使い魔)のグイグイとして生きることとなるのです。

ご令嬢たちのいじめを華麗に回避

レグナスやライネルトと仲良くしていることを妬んだご令嬢たちに囲まれて意地悪を言われるも、ここで口論になって万が一本性がバレることだけは絶対に避けたいセスリア。相手の身に着けている高価なアクセサリ類のとんでもない金額を暴露したうえで、税務官の介入をちらつかせて脅し始めるのです。さすがは、様々なレアアイテムを熟知しているだけのことはありますね。

レグナスの危機にさっそうと登場

相手を意のままに操る術を使うリーベルとの戦闘時、レグナスは部下が1人残らず敵になってしまったことで窮地に陥ってしまいました。部下を切るわけにもいかず、しかしながら部下と戦うにあたって手を抜くこともできず、もはや八方ふさがりだったのです。そんな中、セスリアはレグナスを助けるために、強力な魔獣を召喚してその戦いに割り込んできました。多勢に無勢だったところ、セスリアが参入したことで戦況は一転、見事リーベルを倒すことに成功したのです。

まとめ

3年後には処刑される未来が待っており、しかもどれだけレベルアップしてもステータスがほとんど上がらないというザコキャラに転生してしまったセスリア。これまで培ってきたゲームの知識と、そしてセスリアにとっても未知の領域である姫プレイによって処刑を免れるために戦うザコ姫さまは生き延びたいのお話でした。

セスリアが実は邪教集団のお姫様だったり、なんだか隠された能力がありそうだったりと、これから物語が大きく動いていくのではないかと思われます。ぜひぜひこれからも楽しみにしていきたいですね。

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