聖剣伝説レジェンドオブマナ(LOM)のニキータが結構いいキャラしてるんですよね。主人公にガラクタ売りつけるとか、商談の場に主人公連れてきて、条件飲まなかったら用心棒(主人公)けしかけるぞって脅したり、色々やっていることがめちゃくちゃです。
今回はそんなニキータの悪行を画像付きで紹介していきます。
価値のわからない客に高額商売
ティーポに対して、ただの古びた車輪を売りつけようとしていました。それも50,000ルクで。
しかもその売り方が、その商品がどのように価値があるかを宣伝するんじゃなくて、ただただ相手の飢餓感とか競争心を煽るみたいな売り方しています。
「あなたにはこの価値がわからないのですね?」
「いいですよ?この価値をわかる人に使ってもらいますからね」
ざっくり言うとこんな感じです。
まあこの手法は、ある程度洗脳できてる相手にしか効かないというデメリットはありますが、逆に洗脳が完成してる相手にはノーリスクでボロい商売ができると言うメリットもあります。
その辺、ニキータはうまく使い分けてるんだろうなぁと感じます。
また余談ですが、実はその車輪がアーティファクトという貴重な魔法道具であったことも、付け加えておく必要がありますね。まあニキータ自身はそのことを知っているのかどうかちょっと怪しいですが。
草人に対する暴言の数々
ニキータは草人が大嫌いなそうです。ドミナの町でニキータを仲間にしてから何度も草人に話しかけると、ニキータが草人に対してどう思っているかがたくさん聞けます。
「草人は嫌いニャ」「時間のムダニャ」「そのセリフムカつくニャ」くらいならまだいいと思いますが、「草人はゴミ」「こいつらムシ」「踏みつぶしたい」まで行くと、さすがにそれはちょっと…となりますね。完全に草人を人扱いしてない暴言の数々です。
ただニキータのムシ発言を受けて「ムシが鳴くのも好きだな」とか言うあたり、草人もなかなかの感じでニキータを煽り返していましたね。そしてそれがまたニキータをいらだたせるという。
ここのやり取り、結構面白いんですよね。
自分を棚に上げて相手をカネの亡者呼ばわり
街道の通行人に対して通行料を要求する盗賊たちに対して、「こいつら金の亡者にゃ」と暴言を吐きます。お前が言うな感が半端ないセリフです。
主人公をカツアゲ
街道の盗賊を倒した主人公に対して、お礼として、ガラクタを300ルクで売ってくれます。そしてもしお金がないと、有り金をすべて要求してきます。
「にゃんだって?300ルク持ってない?あなたほどのお人が、そんな…ポケット裏返すにゃ」
と、まるでヤクザのようなことをしてきます(そして実際にお金取られます)。
おかしいですよね。街道に出没する盗賊を懲らしめてほしいと言われて、善意で懲らしめてやったと言うのに、そのお礼としてお金を要求されるのですよ。
ちなみにそのガラクタの内容は、アダマソナベ(超レア金属であるアダマンタイトのパクリの安物の鍋…頭装備に使えるw)、草ムシまんじゅう、ヘバタのタコムシ…。鍋とまんじゅうとムシを300ルクで買わされる主人公。
その3点を300ルクで買えるなら、まだいい方なのか?
なんて思ってはいけません。この世界は500ルクあれば楽器が買えてしまうような世界線です。レート換算すると、1ルク=100円くらいなのではないかと思います。30,000円です。さすがにこれはヒドイでしょう。
念力使いの花人を捕まえようとする
はじめはですね、単純に念力を使う花人に会ってみたいから案内してほしい、なんてテンションで主人公に声をかけるのですよ。
それがふたを開けてみれば、念力使いの花人を捕まえようとします。しかも見世物にしようとしたんだとか。まあ逃げられていましたが。
それにしてもニキータ、念力なんて信じないなんて言ってたわけですが、結局花人に念力で逃げられるという。しかもそのあとのセリフが「逃げた、やっぱり念力なんて嘘なんだ」だって。いやいや、念力で逃げるところ見たよね?
まるでTwitter民のように、自分の信じたいことしか見えないやつなのです。
相手の同意無しに商品を勝手に置いて料金を取る
いつも工房内を忙しく動き回る鍛冶屋のワッツに、「お互い忙しいから、お前が必要としているモノを勝手に置いていくぞ、後から料金請求するからな」と言って、雑多にものが置かれている工房に商品を置いていきます。
そしてしばらくたってから、「前に置いておいた商品使っただろ?だから金払え」と請求しに来るのです。
これに関しては正直、鍛冶屋のワッツもだいぶ悪いでしょう。ちゃんと商品を見て、その分の対価もしっかりと確認してから商品を受け取らなければいけません。
ですが、ワッツが適当なこと、忘れっぽいことを見越してそういう商売の仕方をするというのは、明らかにニキータがズルいと言っていいと思います。確信犯ですからね。
なんというか、現代で言うならば、Amazonでカニを送り付けて、後からお金支払えと言うようなものです。警戒している人は引っかかりませんが、とりあえず来たものは全部受け取るなんて人は、容易に引っかかってしまいます。
しかも取り立ての席に主人公を同席させるのですが、「金を払わないなら、しかるべきスジの方々にしかるべき仕事をさせていただくニャ」とヤバいことを言うのです。
あーそうですか、主人公はそのスジの方というわけですね。
いつの間にか主人公もニキータ一味にさせられているという話。
美術商乗っ取り
魔法都市ジオの美術商クリスティの病を治す薬草を、なんとまさかの100億ルクで売るという、とんでもなく非情な商談を吹っ掛けます。
ただし、その病を治す薬と言うのがなかなかレアなようで、しかも入手するには結構な危険を伴うものでもありました。100億が妥当かと聞かれると、疑問が残りますが、少なくともクリスティ商会では探し出すこともできない貴重な薬草を、ニキータはしっかりと探し出し、クリスティの元まで届けてきました。
そして薬草の対価である100億ルクを用意できなかったクリスティは、自分が住んでいる宮殿を、商会ごとまるまるニキータに譲渡することになってしまったのです。
ただしこれは、クリスティ側にもだいぶ問題がある案件でした。
ニキータは危険な薬草採取の途中の事故で、一時的に記憶を失ってしまいましたが、クリスティたちはニキータが記憶を失っていることをいいことに、大事な薬草をタダでもらおうとしていたのです。
ですが結果的に、ニキータの記憶は戻ってしまいました。そして、記憶喪失のニキータに安心しきっていたクリスティたちは、100億ルクに対してなんら対策を立てていませんでした。
もしニキータの記憶喪失を知った段階で、薬草の在り処を調べるなり、お金の工面をするなりしておけば、まだ商会を乗っ取られるというところまでにはいかなかったでしょう。
結局のところ、クリスティたちの油断と、ニキータの金に対する執念が勝敗を分けたというところなのでしょうね。
こうして見ると、そこまでニキータがそこまで悪い奴には見えないですが、そもそも命に100億なんて値段をつけるあたりすでに暴虐かなと。
あとこのシナリオでも、ニキータは完全に主人公を用心棒扱いしていました。金を払わないと(主人公が)正義の鉄槌を降すぞ、とあからさまに脅迫している場面があるのです。
ただ同行していただけなのに、いつの間にかニキータのヤクザ商売にどっぷり足を踏み入れていたのです。
主人公にとっては良い友人?
ここまでニキータの悪行を紹介しましたが、実は主人公にとっていい友人でもあるのです。今度はそのあたりを紹介します。
いつでも冒険に同行してくれる
仲間にするのはだいたいニキータの商売に付き合わされるときですが、その商売の合間に結構いろいろな冒険に付き合ってくれます。世界を滅ぼそうとした悪魔アーウィンとの対決にだって同行してくれるのです。
またクリスティの美術商乗っ取り後はいつでも魔法都市ジオで仲間にできます。まあニキータにとってはギブアンドテイクのようなノリのようですが。
ただなんというか、「ちょっと一緒に行こうぜ」「ああ、いいね、行こう行こう」くらいの割と簡単なノリで、冒険に付き合ってくれることは確かなのです。
めちゃくちゃ便利なワープサービス
いくつかのシナリオで、ニキータは迷いやすいダンジョンのショートカットツールとして登場します。
「おこ~んに~ちはだにゃ!あなたに笑顔をお届けするスマイリーニキータにゃ」
と言って、そのダンジョンの重要な場所…イベントの発生場所までワープしてくれるのです。
これは本当に便利です。なにせニキータは、ダンジョンが複雑だったり、分岐がわかりにくいところにこそ登場してくれるからです。
まあ本来普通の人が入ってこれない夢の中にまで入り込んでいたりするので、若干メタ的な要素であることには違いないのですが。それでも、そんなニキータの活躍は、友情を感じずにはいられません。
ただ、ワープのサービス自体は有料ですけどね。
エンディングで主人公の家を訪ねてくる
これが何より驚くべき友情の証と言っていいでしょう。
主人公がラスボスであるマナの女神を倒した後、草人がいなくなってしまい、見せ物にするために1匹くらい捕まえておけばよかった、もう自分はどうすればいいんだ、とフルーツ占いのメイメイに相談するシーンがあります。
で、メイメイが出した答えが、
「好きな人に、花の種をプレゼントしましょう」
でした。そこでニキータは主人公の家を訪ねるのです。
好きってだけでここにいます。
かつて草人が言ったセリフが表示されるとともに。
ニキータ、そんなに主人公のこと好きだったんだ…、と思わず感動せずにはいられないシーンです。
まあ、主人公の家の前にも草人はいたわけですから、単に主人公の家の前にまだ残ってないかなと見に来ただけかもしれませんが。
聖剣伝説レジェンドオブマナ(LOM)のニキータのまとめ
確かにニキータはいやらしい商売をします。ニキータの商売は決して褒められるものではありません。ですが、消費者側にもだいぶ問題があることが多いです。
むしろワッツやクリスティ(というかその部下の子どもオヤジ)がやり込められるところを見ると、若干スカッとすることすらありますし。
また、初出で主人公をカツアゲするなどマイナスイメージが大きいニキータですが、数々の冒険を経て、主人公といい友情(?)が築けているのも確かです。
まあ嫌なら今後仲間にしなければいいだけですので…。
ただ仲間にしていろいろ話を聞いていると、なかなか面白いキャラであることは確かです。もしあまり使ったことがない人は、ぜひとも試してみるのもいいかもしれませんね。
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