『異世界はスマートフォンとともに』とは「小説家になろう」にて2013年連載開始後多くのファンを魅了し、2015年に書籍化、2017年9月よりアニメになった異世界転生・ハーレムものファンタジーです。
そのアニメですが、第1章の時点からTwitterなどにて「これは一体何なんだ?」といった感想が散見され、回を重ねるごとにそれは増えていき、最終回含め終盤にかけては「こんなひどいアニメは今まで見たことがない!」とすら言われてしまっていました。
さてはていったい何がそこまでひどいのか、これはまず見てみなければいけないな!ということで、ついつい見てしまいました。
いや、すごく面白かったです。いろんな意味で(笑)。
ということで、なんでそこまで叩かれてしまうのか。あらすじや各回の感想な度も交えながら、『異世界はスマートフォンとともに』を紹介していきたいと思います。
異世界はスマートフォンとともにのあらすじを感想も合わせてネタバレ紹介!
『異世界はスマートフォンとともに』は、開始早々唐突に主人公の望月冬夜(通称スマホ太郎)が神様の不手際で死んでしまったことから、そのお詫びとして異世界に転生させてもらう、という話です。四畳半の部屋に神様とスマホ太郎が向き合って正座している光景はなんともシュールですが、その会話の内容もなかなかシュールですよ。
スマホ太郎は神様に「簡単には死なないように」とチート能力を与たえられたうえ、さらに手にしているスマホを異世界で使えるようにしてほしいとお願いするのでした。
晴れて、スマホ太郎の誕生です。
『異世界はスマートフォンとともに』第1章のあらすじ
第1章では、スマホ太郎の異世界での生活基盤が築かれていきます。速攻で現代から来ていた服があり得ない高値で売れたため当面の生活資金をゲット、裏路地ではチンピラに絡まれている2人の女の子を助けて女もゲット、その2人に紹介されて宿と仕事(2人の女の子エルゼとリンゼと一緒)もゲットします。
リンゼの提案で魔法の属性?を調べるのですが、なんとスマホ太郎には6つすべてすべてが備わっていたのです(通常2〜3個の属性を同時に使えるだけでもすごいことらしい)。神様のチート能力には隙はありませんね。
最後はスマホでアイスの作り方を検索して、みんなに振舞います。
へ〜、異世界なのにこっちの現代の世界のレシピとか検索できるんだ…なんとも不思議な感覚に襲われます(笑)。
第1話は全体的に話の展開もわかりやすいです。ピンチの女の子を助けるとか、ちょっと変わったことを披露してちやほやされるとか、まあ王道というか、よくある展開ですよね。
ただし、この1話の当初から、スマホ太郎を受け入れられない、という意見は非常に多くあったようです。
当然ですよね。なんかムカつくんですもの。え?ぼく何かしましたか?こんなのできて当然ですよ?みたいな態度。まあいんですけどね。まだ最初ですし。
『異世界はスマートフォンとともに』第2章のあらすじ
さらにヒロインが2人追加されます。1話と同様、悪い人に絡まれているところを助けてもらい、スマホ太郎に惚れます。2人とも。
王道ですね!そうですね!
1人目は町中です。サ○ラ大戦と彷彿とさせる和風の女の子(八重)がごろつきに絡まれているところにスマホ太郎は颯爽と登場し、さくーっと彼らを退治、女の子は思わず頬を染めてしまいます。
その八重をパーティーに加えて、一行は引き続きギルドで受けた仕事をこなしに王都へ。そのさなか、今度は魔物に取り囲まれている馬車とその持ち主の女の子(ついでに執事も)を発見します。スマホ太郎はドヤ顔でそれらを蹴散らして、怪我した執事も魔法で治癒。今度はそこまであからさまに頬を染めるという感じではないですが、感謝の意を表して家に招待されます。なんとその女の子はスゥシィといって、王族の娘だったのでした。
スゥシィの家では病気で目が見えなくなってしまったスゥシィのお母さんも治してあげて、お礼に白金貨400枚(だいたい4,000万円くらいらしいです)をもらいます。
スゥシィはここではパーティに加入しませんが、パーティーに同行していた八重はスマホ太郎殿にその身を捧げることを宣言するのでした(なぜ)。
それにしても、八重はだいぶちょろすぎるというか…。性格もそうですが、ビジュアルもかなり適当な感じでした。
あとスマホは全然活躍しない…
それにしてもスマホ太郎の最強ぶりは2話にして、すでにとどまることを知りません。公爵夫人の病気の話など、本来なら1話丸々かけてもいいようなテーマなのに、まさかものの数分で終わってしまうとは。カップ麺も顔負けです。
それとなんとなくですが、あまりの都合よさすぎる展開に、ついつい顔を背けてしまう恥ずかしさがありますね。
『異世界はスマートフォンとともに』第3章のあらすじ
スマホが大活躍します。これぞスマートフォンとともに。時間を見たり(スマホの標準時間でいいのか?)、写真撮影、地図で道案内(異世界の地図が入っている?)、無属性魔法と組み合わせて使ったり(???)。ツッコミどころはたくさんありますが、やっとそれらしくなってきたというところでしょうか。
今回の仕事は1,000年前の魔物、デュラハンの討伐です。といってもデュラハン自体は瞬殺で、その後攻略するダンジョンの奥に眠る強力な魔物との戦いがメインのストーリーになります。体は硬く、魔法は吸収され、傷をつけてもすぐに再生してしまうのです。
しかも戦いのさなか、エルゼが胸を刺されて瀕死の重傷を負ってしまうのです。恐らくシリーズ始まって初の緊迫したシーン。けれどもそこはやはりスマホ太郎。またもあっさりと魔法で戦況をひっくり返してしまいました。瀕死の傷を負ったエルゼもスマホ太郎の回復魔法でノープロブレムです。
たとえどんなピンチであろうとも必ずやスマホ太郎がなんとかしてくれる、そんな安心感はある意味水戸黄門だとか、もっと遡れば昔の西部劇だとか、そんなドラマを彷彿とさせてくれます。もしかしたらとても優しいアニメなのかもしれませんね。
『異世界はスマートフォンとともに』第4章のあらすじ
正妻、王女ユミナがハーレムに加わる回です。
第2章で登場した公爵に連れられて、スマホ太郎たちは王様の城へ向かいます。国王が何者かに毒を盛られ瀕死となったため、スマホ太郎の奇跡の魔法で治してほしいというのです。なんせスマホ太郎は前々回公爵の奥さんの目を直していますからね!
さて、ここで正妻、ユミナ姫の登場です。いかにもお姫様といった、正統派のヒロインです。
国王の治療についてはもはや何も言うことはありません。解毒治療など得意の魔法でものの数秒です。そしてそのあまりの手際よさに、ユミナ姫は早くもスマホ太郎にベタ惚れです。出会ってわずか5分たらず。もはやスマホ太郎が人を魅きつけるのは、魅力ではなくて自動発動のスキルかなんかなのかもしれません。
さらにスマホ太郎は毒を盛った犯人も見つけだし、懲らしめます。そんなスマホ太郎に、ユミナ姫は「お父様、お母様!私決めました!こちらのスマホ太郎様と結婚させていただきたく申します!」
まじですか。
しかも両親である国王と王妃も全然反対してないし。とりあえずはお付き合いから、ということにはなりましたが、まあ順当にいって将来国までゲットしてしまいました。
それにしてもこの展開のわかりやすさというか、余計なことを一切入れずにただ王道だけを詰め込むとこういうことになるんだな、という感想です。でもたしかに、どんな物語だって結局はこういうことなんですよね。ただそこまで紆余曲折あるものだから違うように見えるだけで。そういう意味ではなるほど、この異世界はスマートフォンとともにはまさに王道中の王道ということなのです。
ただ逆に言うと、物語はどうでもいいと言うことにもなりますね。女の子にちやほやされるためならば、物語は破綻していても全く問題はないのです。
あと、ユミナ王女は可愛いです。可愛いは正義。
『異世界はスマートフォンとともに』第5章のあらすじ
女の子の服を脱がすスライムがいい仕事をする回です。
話の流れとしては、前半ではひたすらサービスカット、後半では各女の子たちを訪問してイベントをこなし好感度を上げていきます。まるで恋愛シミュレーションゲームのようですが、通常の恋愛シミュレーションと違い、全員の好感度を満遍なく上げても特に問題はないようです。みんな狂ったかのようにスマホ太郎を崇拝します。
『異世界はスマートフォンとともに』第6章のあらすじ
国王から執事、メイド付きの屋敷をプレゼントされます。国王の娘であり、かつ正妻であるユミナと一緒に住む用のご立派な屋敷です。
けれどもスマホ太郎はあろうことか、同じパーティーで一緒に冒険しているエルゼ、リンゼ、八重も含めて5人で住もうと言い出します。
ハーレムもの主人公によくある特殊スキル『鈍感』の発動です。
そんな公然とハーレム宣言されたユミナたち4人のヒロインはそこで秘密の約束を交わし、5人で屋敷に住むことになるのです。
その後は、隣国へ行く道すがらドラゴンを退治したり、そのドラゴンの長に一目置かれたり(さすがはスマホ太郎!ドラゴンにも認められるのですね!みたいな展開)します。
しかしこの特殊スキル『鈍感』には思わずイラっとする人も多いでしょう。この「女の子に囲まれてて当然」みたいな態度、「え?ぼくなんか言いましたっけ?」というテンション、各方面から相当反感を買っていたようです。Twitterでも流石に脱落者が出てきていたようです。
また、「ひどいけど、むしろ癖になる」といった感想も聞こえてきて、まるで麻薬のような作用が働いているのかもしれません。
『異世界はスマートフォンとともに』第7章のあらすじ
『異世界はスマートフォンとともに』の良心、約600歳の妖精族の長リーン(見た目幼女)が登場します。
高値で売れるドラゴンの死骸を村の復興資源として村人たちへと譲り、その器の大きさを見せつけるスマホ太郎。隣国ではその国の国王との親善試合を行いその強さを認められます。いると思ったのですがいなかったですね、隣国の姫。親善試合を見ていた姫がまたスマホ太郎に惚れ込むかと思ったのですが…。
その代わり登場したのが妖精族の長リーンです。魔法の才能溢れるスマホ太郎を弟子にしたいと言い出します。
また今回のスマホ太郎、ドラゴン退治の戦利品である牙から、急に銃を作り始めます。この銃やたらと高性能で、「リロード」の一言で弾が自動的にリロードできたり、自在に剣にも変形させることができるのです。
と言うか、あなた銃も剣も必要ないですよね?思わず誰もがそんなツッコミを入れたことでしょう。
もはや物語としての面白さというよりは、「このアニメひどいな」と言いながらTwitterであれこれアラをつぶやく、そんな楽しみがここにあるようです。最近ではいもいもとか、けもフレ2とか、そんな枠ですね。
『異世界はスマートフォンとともに』第8章のあらすじ
これまで出番の少なかったスゥシィ、そして前回初登場のリーンが再登場します。ゴロツキに絡まれた幼い女の子を助けて屋敷のメイドに雇用したりもします(嫁枠ではないようですが)。幼女特集ですね。またスマホ太郎が風呂に入ろうとして女の子たちの着替えにちょうど遭遇する、いわゆるラッキースケベもこの回です。さすが王道を地で行くアニメ、異世界はスマートフォンとともにですね。
そして終盤、一行は八重の故郷、イーシェンへと向かうこととなります。どうやらリーンがイーシェンの古代遺跡を調べたいんだとか。異世界はスマートフォンとともにのヒロインで唯一、スマホ太郎を顎で使うヒロインという位置付けですね。
完全な日常回であり、次の大きなイベントの前振りといった回となっています。
『異世界はスマートフォンとともに』第9章のあらすじ
大規模な戦争をさくっと終わらせてしまうスマホ太郎の無双っぷりが、むしろ清々しさすら感じてしまう回になります。もう彼にとって困難の2文字は存在しないのではないでしょうかね。
八重の故郷はイーシェンの『オエド』という町です。日本のどこかの時代のどこかの町と同じ名前で、かつ着ている服なども似ていますが、全然関係はないようです。
まずは八重の父と兄のいる戦場の戦況が悪いということで、スマホ太郎は戦争を終わらせに、ゲートの魔法で砦まで向かいます。まるでお散歩にでも行くような感覚で戦争を終わらせに行ってしまうスマホ太郎のお手軽さが恐ろしいですね。
敵軍に包囲され、兵糧も尽きかけ、砦の兵士たちはもはや諦めの空気が漂っていたところですが、スマホ太郎はあっさりと傷ついた兵士たちの傷を癒し、ついでに迫ってくる敵たちを全滅させます。スマホの検索機能?と魔法を組み合わせれば、敵兵士のみに照準を合わせてピンポイントで魔法攻撃をかけることなど容易いことです。
次いでスマホ太郎は敵の本陣に潜入することになります。突如自陣に現れた敵軍の可愛いくノ一から、諸悪の根源である闇の軍師を倒してほしいと頼まれるのです。
ということで闇の軍師をあっさりと倒し、戦争を終結させ、八重の故郷オエドは平和を取り戻したのでした。
スマホ太郎の反則な強さをとことん堪能できます。ここまでくるともはや笑いを取りに来ているのか?という感じで、不思議とそう言うものなんだと思って見ていればそこまでイラつかないと言うか、生暖かい目で見ることができるなあとすら感じられます。逆に言えば、冒険ものや恋愛ものを求めてしまってはいけない、とも言えるのですが。
異世界はスマートフォンとともに』第10章のあらすじ
お決まり水着回です。誰の胸が大きいとか、誰がスマホ太郎の嫁になるとか、そんな話です。絵はとても綺麗なので、物語とか関係なく水着を見る回だと思えば逆にありかと。
イーシェンに来た目的、リーンの探す古代遺跡は海のすぐそばにあるようです。せっかくなので、とゲートの魔法を使って知り合い(国王やら公爵やら、今まで登場してきた女性陣もほぼ全員)を連れてきてしまいます。いいのか国王…。
みんなが水着で遊んでいるさなか、スマホ太郎は海の神獣をさくっと倒し、水中でも呼吸ができるようにしてもらい、リーンとともに海の底にある遺跡の調査を開始します。しかしここでトラブルが起きてしまいます。なんとその遺跡が急に動き出し、スマホ太郎は突然別な場所に転送させられてしまうのです。見るとそこはどうやら庭園のような場所でした。そしてそこでスマホ太郎はシェスカと名乗るスカートを履かない女の子に出会うのでした。
とにかく女の子を愛でる回ということで良いかと思います。最後の一連の流れはあまりにも唐突で驚きはするものの、まあ異世界はスマートフォンとともにならばこんなものかと納得できてしまいます。それにしてもスカート履いてないとか、本当に意味がわからないですね。
『異世界はスマートフォンとともに』第11章のあらすじ
スカートを履いてないのも意味がわかりませんでしたが、その後の展開も意味のわからなさ具合で言えばかなりハードであったと思います。
まずこの空中庭園にメインのヒロインたちであるユミナ、エルゼ、リンゼ、八重、そしてリーンを呼びます。もちろんスマホ太郎のどこでもドア、ゲートの魔法です。けれどせっかく来たというのに、新たな女の子シェスカにベタベタされているスマホ太郎を見て、みんなそれぞれもやもやしている様子です。
4人は一旦その場を離れて、スマホ太郎との今後について話し合います。どうやらスマホ太郎含め5人が同じ屋敷に住むとなった際に、彼女らは協定を結んでいたようなのです。つまり、みんな揃ってスマホ太郎の嫁にならないか?ということです。
見ている方としては「なんだこりゃ!?」という展開ですが、異世界とスマートフォンとともにの世界では一夫多妻制は珍しくはないのかもしれませんね。登場してはいませんが、国王や公爵にもたくさんの嫁がいるのかもしれません。そしてその考えについて、エルゼやリンゼ、八重もまったく異論はないようです。
最後に、この空中庭園の所有権がスマホ太郎に譲渡されるとのことで、その所有者登録のためにとシェスカがスマホ太郎にディープキスをかまします。遺伝子情報とかでしょうか。血とかでもダメだったんですかね。しかもそれに対抗して、なぜかリンゼがいきなりスマホ太郎の唇を奪います。なんかもうこの辺りは本当にカオスです。
しかし残り1章を残すのみというところでまさかの新展開です。空中庭園とか古代の文明だとか、もはや残りの話数で回収できる範囲を超えています。けれどもそんな新展開を袖にしてしまえるほどに、主人公のスマホ太郎はモテまくります。
実はこの回の放送後、ネットではかなり荒れたそうです。異世界はスマートフォンとともに自体、これまでも多くの批判が飛び交っていましたが、この11章に来て一気に爆発した感じです。その内容は、まあ察しの通り主人公にとって女の子が都合よすぎるといったものが中心なのですが、あれれ、そんなの第1章からずっとそうでしたよ?まあ炎上なんてそんなものですよね。
異世界はスマートフォンとともにの最終回をネタバレ紹介
正妻ユミナとの婚約。そしてリンゼとも?!
一行が屋敷に戻るなり、スマホ太郎のもとに正妻ポジションのユミナがやってきます。「あたしにもキスをしろ」と。自分を差し置いて他の2人にキスされたことについて怒っているというのです。まあわからなくもないですが、それでいいんだ?ユミナさん。
結局スマホ太郎からキスをしてきたのは自分が初めてだということで納得してくれましたが、彼女の用事はそれだけではないようです。なんとそこには前回無理やりスマホ太郎にキスをしてきたリンゼが登場。そしてなんとユミナから「彼女を第二夫人にしてあげて」と言われるのです。それでいいんだ?リンゼさん。2人の嫁が仲良く正妻・第二夫人のポジションで迫ってくるなんていうのは、妄想の中だけだと思っていましたが…。
ともかく、スマホ太郎は晴れて正式に、2人同時に女の子を嫁にすることが決まったのでした。
エルゼと八重とも婚約!けれどもまだ結婚はしない!?
今度はエルゼと八重の番になります。エルゼと八重は直接攻撃担当、前衛職です。ということで?2人はスマホ太郎に決闘を申し込みます。自分たちが勝ったら言うことを1つ聞けというのだそう。…この時点でなんとなく察しがつくのですが。そして、今まで戦闘では一切の油断もミスもしなかった(しようがなかった)スマホ太郎はここで見事に2人に負けてしまいます。さすがスマホ太郎、優しいですね。
メイドも執事もいる大きな屋敷に莫大なお金、そして将来は国王確定。そこにユミナ、リンゼに加えエルゼと八重とも婚約したスマホ太郎。まさに真のハーレムがここに完成したのでした。
けれども当の本人は4人に対して、まだ結婚しないと宣言します。まだ他人の人生を背負えるほどの大人じゃないし…って、完全に結婚を避けてるダメ男のセリフじゃないですか!けれどもそれでいいんですね、4人とも。
最後の最後で数多くの伏線が!2期放送のフラグを立てまくる!
驚くことに、なんと最終回で実に様々な新キャラが登場します。空中庭園のアンドロイド、シェスカを作った博士(過去から時空を超えて声と映像を飛ばしてくる)。4人と婚約した際に神様のところへ相談しに行き、そこで出会ういかにも妖艶なお姉さんという感じの恋愛神。アイスを買おうとしてお金がなく、スマホ太郎に奢ってもらう謎の男性。さらにシェスカから、スマホ太郎の嫁は最大9人になるという謎の予言と、9人の女の子が集まっている一枚絵。
もちろん原作はもっと続いていますし、ここで原作を捻じ曲げて終わらせてしまうわけにも行かなかったのでしょうが、ちょっといろいろぶん投げすぎな気すらしてしまいます。
なお、他にも世界の滅亡がどうとか、過去の博士からの通信でロボットのようなものが見えていたり、何かと気になる描写が数多く出ているのですが、物語自体はここで終わってしまうのです。
異世界はスマートフォンとともにはなぜこんなにも酷評が多いのか?
異世界をスマートフォンとともにしていない
タイトルだけ見ると、異世界で起こる様々な困難をどうスマホを使って解決してくれるのか、どんな奇抜な使い方をしてくれるのかなとワクワクしてしまいそうなものですが。もうアニメにおいては驚くほどスマホに触れていません。原作ではどうなんでしょうかね。
スマホが活躍する場面も全くない訳ではないですが、どちらかというとスマホ太郎の最強の魔法を使うのに無理やりスマホ要素をくっつけただけな感じで、本当にスマホが活躍したのはせいぜい1章でアイスを作ったところくらいなのではないでしょうか。
まあもしかしたら、アニメに出ていないだけで、普段はもっとスマホを大活用しているのかもしれませんけどね。暇な時に掲示板見てたりとか、実はこっそり体験談をグログに投稿していたりとか。見えてないので全くわかりませんけどね。
ヒロインの性格は全く関係ない。主人公の性格も全く関係ない。
困っているところを助けて、それを見て女の子が頬を赤く染めて…と、とにかくそのパターンだけです。その後の好感度を上げるイベントについても、何かすごいことをやって、そこでさらに惚れ直す、しかありません。なんかもう、その子の性格とか、個性とか、そういうのどうでもいいんですねえと思えてきます。
正妻のユミナ姫は父である国王の毒を一瞬で治癒し、毒を盛った犯人を暴いたスマホ太郎に惚れ、その後スマホ太郎の素晴らしい魔法を見るたびに惚れ直していき、最終的に嫁(候補)になるわけですが、逆にいえば王様を一瞬で治癒する魔法が使えればスマホ太郎でなくても惚れていたでしょうし、スマホ太郎にいたっては自分を褒めてさえくれれば女の子は誰でもいい感すらあります。
これが例えば。
- 王女ユミナには兄弟がいなくて、将来は自分1人に国の将来がかかっている。
- けれどもそんな自身はないからとりあえず強そうな人と結婚しようとスマホ太郎を籠絡した。
- 案外スマホ太郎いい人じゃん、とちょっと考えを改めるようになる。
- 何か事件が起こって、国を背負う不安が一気に膨れ上がる。
- そこでスマホ太郎が、僕も不安だけど一緒に頑張ろう、とか言い出す。
- そして国の政治について少しずつ勉強しようとするスマホ太郎に、ユミナ姫は少しずつ惹かれていって、いつしか本当の嫁になろうと思うようになる…
とかだったらね、それぞれの性格とか、スマホ太郎のここに惚れたとか、理解もしようがあるんですけど。
途中からハーレムに参入するリーンというキャラクターがいるのですが、彼女は唯一、異世界はスマートフォンとともにの良心と言われていました。彼女だけがスマホ太郎を褒めそやさないし、むしろからかったり無理難題を突き付けたりするからです。無条件にスマホ太郎をちやほやしない、むしろハーレム状態のスマホ太郎を冷やかしたりする、そこが1人のキャラクターとして安心して見れるということなのかもしれません。
異世界はスマートフォンとともにのあらすじを一挙ネタバレ。酷評の理由なども合わせて紹介!のまとめ
ということで、異世界はスマートフォンとともにを一気見した感想を、あらすじのネタバレ込みで紹介してきました。ここのところ毎クール1つくらいは炎上枠というか、そういうマイナス意見が爆発するアニメがあるように思います。その中でもこの異世界はスマートフォンとともにはかなりの規模だったのではないでしょうか。
ただ見ようによっては面白いというか、初めから「こういうアニメ」と思っていれば、逆に結構楽しめるのではないかと思います。つまりこれまでどんな意見があって、Twitterなどでどんな評価をされてきたのかを予習した上で視聴すると、「なるほど、あの意見はこのことね!」と納得しながら見れるというか…。ともかく1度は見て損はないと思いますので、是非とも試して見てほしいと思います。
コメント