ケムリクサ界隈が俄然盛り上がってきましたね。
前回5話が終わった時点で、最後に登場したりくは果たして本人なのか?実はりんが見ている夢の中なのではないか?それとも幽霊なのか?(舞台となった梅田の地下?が“出る”ことでも有名だったらしい)と。
そもそも「趣味のアニメ」として公開されたケムリクサの前日譚を見ていない視聴者からは「この新キャラ誰だ!!?」状態というのもあって、ものすごい盛り上がりを見せていました。
そして今回です。
りくのキャラも魅力十分で、痛みの感覚すら「生きてるって感じがする」と言ってしまえる彼女の存在に多くのファンが魅了されてしまったことでしょう。
そしてその上で、明かされる新たな謎。
あまりにも多かったので、勝手にまとめてみようと思います。
「りく」と「りょく」が生きている!他の姉妹は?
りくは幽霊や夢の中の存在ではなかったようです。しかもりくの言葉から、りょくも生きていることが分かりました。りょうやりなの分裂した他の人がいるのかどうかはまだ分かりません。
ただ、りんやりつが、りく・りょくに関する話題を出すときと違い、りょうについては明確に「強かった」と過去形に言い直したことから、やはりりょうは…と思わざるを得ませんが。
ただあのりくが、以前りんたちと一緒にいたりくと同一個体であるという証明がないのもまた事実。死んだ後に、それまでの記憶を引き継いだ別個体である可能性も否定できないところです。
だとしたら、りんたちに会おうとしない理由もその辺にあるのかもしれませんね。
何をしているのか?
これはもう、りくの言葉を反芻しながら想像するしかありません。
「おれは、下調べっつーか、現状把握っつーか、あれがどうなってるか1回見とくかっつーか」
「オメーわかるか、あっちのあれ、じんわりとぬくいだろ」
「ま、オメーらは近づくな。こっちは俺らがどうにかするわ」
封印された超絶やばい赤虫がそこにいるとか?
それとももっと異質なものなのか?
またりょくのメモにあった危険にも関係することかもしれません。
みどりいろのけむりくさについて
みどりいろのけむりくさがみつかれば、大きく私たちの助けになるはず
ー中略
みずうみのちかくには、きっとなにかしらのけむりくさのきがあるはずじゃん
それたどればみずうみ、もしくはみずがみつかるかも
もっとも、それがあんぜんなけむりくさとはかぎらないけど
ケムリクサ6話-りょくのケムリクサより
けれどもだとしたら、表向きの目標である湖に到着し、当面そこを拠点にすることを考えると、りんたちに合流していた方がよほど建設的に思えますし…
けれどもなぜかりくは、自分のことをりんやりつには言うな、と釘を刺して、自分もどこかへと姿を消してしまうんですよね。
「下調べ」「1回見とく」という言葉の裏には、その問題が“後に姉妹全員で取り掛かる大きな課題”であることを示唆しているように思えてなりません。
「おれはいないはずの人だしな。あいつらはあいつらでやる方がいい」
なぜ「あいつらはあいつらでやる方がいい」のでしょう。
いくつか考えられると思います。
例えばあの地下道から離れられない理由があって、逆にりんさんたちはいつまでもこの地下道にいてはいけない理由がある、とか。
その場合、りんさん姉妹がどのように生まれたかとか、りくが1度死んで生き返った(あるいは記憶を引き継いだ別個体である)事情にも関係してくるかもしれません。
またりくが「おれの場合終わり方っつーか、最後なにするかっつーか」という言葉を発していることから、そこで何かを成し遂げるにあたっては死ぬことが前提であるという可能性もあります。
未来を見据えて生きていってほしいりんとりつ、りなたちにそれを言えば、りくと一緒に自分も死ぬと言いかねない。だから「あいつらはあいつらでやる方がいい」のかもしれません。でもそれだと、ちょっと悲しすぎますね。
この世界の謎、りんたちの秘密
「最後に、世界について教えてもらえませんか?」
わかばの質問に対して、りくは“りょくの黄色いケムリクサ”を見るよう言います。見る方法を覚えたわかばはそこで初めて、この世界の秘密の一端を目にすることになります。
このせかいのしくみについて
これじぶんでもかけそうじゃん てことでかいてみる
いろいろしりたいけど まずじぶんたちのことをしって いきぬかないと
けむりくさがだいじっぽい ひからせるのはりくしかできない しゃくだ
わたしたちや けむりくさのえねるぎーとしてみずがひつようみたい
このせかいはいくつかのしまでできている あいだにかべ
むかしはひとがいた? かなりたくさんいたっぽい どこにいったんだろ
もじがべんりじゃん このむずかしいのよめたらもっといろいろわかりそう
さいしょのひとはなにかかくしている? しんようしていいのか?
ケムリクサ6話-りょくのケムリクサより
さらに、恐らくはりょくも解読できなかった(漢字が読めなかった)であろう部分が以下。
分割後の自分へ。これを見ているという事は何かトラブル?
記憶の葉を持っている私が1人いるはず。詳しくはその子に聞いて。大体解決すると思う。
無いと思うけど 記憶の葉が機能していない場合、まずは何度か開くかしてみて。
分割後はケムリクサで動くことになるから、お腹はへらないけど水はちゃんととって。
あれ、文字って読めるよね?ここまでよめてるよね?読めない子にも共有すること。
さいご、念のためにだけど 私たちの目的は…(以後塗りつぶされていて読めない)
ごめん、ここについては忘れて、すきにいきてもらうとうれしい。記憶の葉も
ケムリクサ6話-??のケムリクサより
誰か(さいしょのひと?)が分割して今の姉妹になったけれど、何かしらのトラブルで本来の“私たち目的”や記憶を忘れてしまったということなのでしょうか。
またこのケムリクサの文字を読んでからだと、りくがなぜりんたちと行動をともにしないかについても別な理由が浮かび上がってきます。
りくたちは“私たちの目的”を思い出した?
りくとりょくが、やはり1度死んでしまっていたという説になります。何らかの理由で生き返った、あるいは記憶を引き継いだ別個体として生まれ変わったりくやりょく(そして恐らくはりょうも)は、本来の目的を思い出します。しかしその目的の果てにあるものが想像以上に辛いものだったとしたら、あえてそれを、思い出せてないりんたちに共有する事はないですよね。
そしてその目的が、「あっちのあれ」「じんわりとぬくい」何かなのではないでしょうか。
りくしかケムリクサを光らせることができない理由
なんとなく分かってきましたね。別にりくがほかの姉妹に比べて特別というよりかは、りくしか「触覚」について鋭敏な感覚を持っていなかったということでした。
「触覚」が分かるならば、「1回押して、その後強く押して、それから横にすっと流して」というのも理解できるでしょうが、逆に触覚が分からなければ「強く押す」ことも「弱く押す」こともなかなか理解はできないでしょう。
今後ケムリクサの使い方を覚えたわかばがどう活躍してくれるのか、非常に楽しみです。
ケムリクサの世界の謎、りんたちの秘密とは?ケムリクサ6話感想と考察【ネタバレ】のまとめ
ということで、ケムリクサ6話を見た感想や考察をタラタラと書き連ねてみました。
しかしこのケムリクサの見せ方の面白いところですが、わかばって視聴者の分身なんですね。人としての感覚や知識などもある程度持っている、けれどもりんたちの姉妹の事情やケムリクサの効果などは一切分からない、いきなり不思議な世界に放り込まれた視聴者=わかば視点の物語。
だからでしょうか、4話でヌシとの戦いの際に素晴らしいアイディアを出せたことや、とっさの機転でりなむを守れたとき、5話でケムリクサの“ものを直す”効果に気づいて車輪を復活させたときなど、とても誇らしげの感じられたのではないでしょうか。
また6話で、りょくのケムリクサから色々な秘密が判明した時のわかばの感動は、そのまま視聴者の感動なんですよね。
そういう視聴者の引き込み方に感動を覚えつつ、7話もめっさ楽しみで待ちきれない今日この頃なのでした。
ところで、もしこれをりんの視点で見たとき、きっともっと別な事実が発覚したりもするんでしょうね。わかばの視点では見逃している何かが、きっとこれまでも散りばめられているはずだと思います。
もう1回1話から見直してみよーっと。
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