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見える子ちゃん10巻感想 ハナは実はすごい子?みこもみちるもすべて見通している最強キャラ

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見える子ちゃん10巻が発売しました。見える子ちゃん7巻から登場した、不穏な気配を漂わせる一条みちるとその姉の葉。どちらもめちゃくちゃ病んでてヤバそうなのにどうにも悪い人ではないような気がしてならなくて、これからどんな事件が起きてしまうのか全く予想がつかずハラハラしていましたけれど、どうにかその問題も、この10巻で一旦は収束した感じでした。

ということで、今回は見える子ちゃん10巻のあらすじと感想などお話ししていこうと思います。

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見える子ちゃん7巻から9巻までのあらすじ

みことハナの通う高校に、モデルとして活躍する一条みちるが転校してきました。すごい美人でみんな浮き足立つ中、1人みこはビクビクしていました。怪異が見える巫女の目に、みちるは怪異そのものにしか見えなかったからです。トゲトゲの触手を持つ黒い影で、嫌なことがあるとトゲトゲしていたり、学校を闊歩している他の怪異を攻撃していたり、あとはみこに対して異様に興味を示していたり。

というか巻数を重ねるごとに、みちるのみこに対する異様な興味というか執着というか、そういうのがどんどん強くなっていくんですよね。友だちになりたそうにしているように見えるし、見方を変えるとなんか狙っているようにも見えるし。何というか、ヤンデレのストーカーみたいな?

そしてそれはだんだんエスカレートしていって、いつしかみこと大の仲良しであるハナに矛先が向いていくような感じでした。

一方みちるの姉の葉ですけれど、こちらもまただいぶ異常さを醸し出していて、過保護というか、まるでみちるを支配しようとしているように見えてくるんですよね。仕事においてはみちるのマネージャー、プライベートでは唯一の肉親なのですけど、みちるのスマホにGPSつけて追跡したり、交友関係を制限しようとしたり、ちょっと度がすぎるくらいなのです。

そしてとうとう、10巻にしてとうとう、事件が起こってしまうのでした。

見える子ちゃん10巻のあらすじと感想

9巻まで読んでて思うことはやはり、善先生と同じ状況なんじゃないかってことでした。みちるのことをひたすら制限して、支配して、その鬱屈が溜まったみちるが、もしくはみちるに取り憑いている怪異がなんかしでかすんじゃないかっていう。実際善先生はそんな悪い人じゃなかったわけですですけれど。

みちるがどんどんみこやハナと仲良くなっているように見えていた葉は、みちるとみこを引き離すべく、期の途中であるにも関わらずクラス替えをお願いしに学校を訪れていました。善先生はそれをあっさり断っていましたけれど。そしたら葉は、ならみちるを学校やめさせるとまで言い出します。

一方みちるは、みこに悟られないようこっそりとハナを体育倉庫に連れ出していました。

「もうみこちゃんに近づかないで」

「わたしの方がずっずっと‥‥みこちゃんのこと考えてるのに」

「みこちゃんに必要とされたい」

「みこちゃんを支えるの、あなたの代わりに」

みちる、みこと仲の良いハナを抹殺するんじゃないかっていう圧力です。いやあまじ怖い。

みちるの秘密と過保護な葉

ここで少しだけ、みちるの過去について触れられます。どうやらずっと幼い頃から人間関係で揉めることが多かったみたいですね。なんていうんでしょう、これをやるって決めたら他に目がいかなくなるというか、他はどうでも良くなるというか。

例として語られていたのは、夜寝るのが怖いと言う友人の家に押しかけて無理やり一緒の布団で寝ようとするとか、友人の無くしたペンを探すためにクラス中の机の中をひっくり返そうとしたとか。ちょっとASD、自閉気味で、コミュニケーションが苦手かつこだわりが強い子だったのでしょう。

本人はそれを本気で親切でやっているのですけれど、周囲からは気味が悪いとか、むしろ悪意があってやってるんじゃないかとか言われるやつです。みちる、きっとこれまでもめちゃくちゃ傷ついたりしたんだろうなぁと思います。

そしてずっと昔からそんなみちるを見ているからこそ、姉の葉はありえないくらい、側から見たらまるで支配下に置こうとしているように見えるくらい、超絶過保護だったのです。友人を作ると必ずみちるは傷つく。だから友人を作らせないようにしなくちゃいけない。そんな思考なんですね。

ハナはただのおバカな腹ペコじゃない?

さて、体育倉庫にハナを連れ出したみちるですけれど、最終的にはむしろハナからみこを頼まれることになります。ずっとみこがなにか悩んでいるみたいなのに、自分には何も話してくれない、だから悩みを聞いてあげてほしいって。

みちる、もしかしてこういうふうに誰かに頼られたりとかするの初めてとかだったんでしょうかね。もともと周囲とのコミュニケーションがうまくいかないこと自覚してたから尚更、まさかハナにこんなこと言われるとは夢にも思ってなかったのかもしれません。今までずっと、大好きなみこの隣に居座る敵認定だったのが、自分を信用して頼ってくれる味方認定しちゃったという感じでしょうか。

上手くほだされたというか何というか。

これ、ハナはどこまで理解していたんでしょうね。みこに近づくなと言われたのは聞いてるはずなので、みちるがただ単にみこを心配しているだけではなく、自分に対して敵意があるというのも、何となく察してはいたと思うのですけれど。

みちるが持っていたみこと自分の写真で、自分の顔のところだけクシャられてる写真を見たときの反応を見ても、自分がみちるに嫌われていることは理解していたように思います。それでもなおあの体育倉庫にて、みちるにみこをお願いみたいなことを言うのは、まさか自分がみこのもとを去る覚悟あっての台詞というわけでもないでしょう。

となれば、そこまで深く考えてなくただ単にみちるをいい人認定してみこの悩みを聞いてほしいと言ったのか。もしくはみちるの闇や自分への敵意も全て理解した上でどうにか丸く収めるべく、みちるの悪意を聞き流しつつみこを頼むと言ったのか。

ただそうですね、みちるとの会話の中で、あえて明るくしてるんだというセリフがありましたけれど、ある程度理解しつつもちょっとおバカなふりをしているという方が正しいのかもしれません。

ハナ、みちるの暴走を狙って食い止めたのだとしたら、なかなかすごい子じゃないですか?

本当に危険なもの

みこともハナとも仲良くなれたことでみちるを覆っていた怪異も萎んできて、ようやくみこもはイオンに学校生活を送れるようになってきました。どうやらこれまでのみちるは、友人関係の不安とかそういうので心に重荷を抱えていたようで。それがだいぶ軽くなったことで、みこはやっとみちるの顔を見れるようになりました。

ただここでめでたしめでたしといかないのがとっても残念なことで。

その情報はロムからもたらされました。みちるを覆う怪異を調べてもらうために撮った写真に、これまでにない危険なものが写っていたのです。ちなみにロムは、その写真を見るだけで死んでしまうんだとか。それくらいにやばい代物らしいのです。詳しいことは何もわかりません。

現時点で分かっているのは、それは人によって見え方が変わるらしいこと。みこには何の変哲もないただの変なおじさんにしか見えないこと。そして、ずっとずっと前からみこを見ていたということです。

まとめ

最終的にはみちるも葉も悪い人ではなかったんだなあ、よかったなあってことだったのですけれど、それよりもハナがここ最近強キャラになってきているなあというのも驚きです。邪悪な怪異を滅してしまうエネルギーもそうですし、今回の事件に至っては、みちるの心の枷を取り除いてハッピーエンドに導いたのもほとんど全部ハナでした。ハナすごい。

あと善先生がもういい人以外の何でもないところもなんかウケる。まあもともといい人だったんですけど、なんかこう、あまりにも違和感がありすぎるんですよねえ。でもホントいい先生。

ともかく、ずっと前からみこわ見ていたおじさんとか、山から出てきた黒い影とか、まだまだヤバめな怪異がたくさんいますよね。ここまでくるともうみこの精神もつのかなって心配になってきますけれど、そういうところも含めてこれからも楽しみにしていきたいと思います。

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