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葬送のフリーレン勇者パーティーの人間模様ハイターはヤキモチ?アイゼンは超ツンデレ?

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葬送のフリーレンの勇者パーティーってなんかすごくいい感じっぽかったですよね。お互い結構嫌味言ったり軽口叩いたりしながらも、なんだかんだ10年も一緒に旅をしていた訳ですから。

まあもうちょっと詳しく見てみると、ヒンメルはフリーレンのこと好きっぽかったのはまあ一目見て分かりますけれど、そんなヒンメルにハイターはちょっと嫉妬していたんじゃないかって思うところがあったり、あとアイゼンは絶対超ツンデレだったりと、考えれば考えるほど面白い人間模様が見れるんじゃないかとふと思ったりします。

ということで、今回はそんな葬送のフリーレンの勇者パーティーのハイターとアイゼンに焦点を当ててつつ、そんな多様なメンバーを取りまとめていたヒンメルの魅力についてお話ししてみようかなと思います。

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ハイターはフリーレンに嫉妬していた?

勇者パーティーの僧侶、ハイターが実はヒンメルのこと大好きすぎて、ヒンメルが気にかけるフリーレンに嫉妬していたのではないかというお話です。言われてみると確かに、結構ハイターってフリーレンに対して当たりがきついこと多かったような気がするんですよね。あ、老いぼれてからのハイターじゃなくて、まだ現役で勇者のパーティーとして旅をしていた頃のハイターのことですよ?

ハイターとフリーレンが初めて出会ったのは、ヒンメルが魔法使いとしてフリーレンをパーティーに勧誘しに来た時です。ハイターはフリーレンを一目見て、自分よりも魔力が少ない、まあまあの魔法使いだと言っていました。フリーレン、その頃にはもう魔力を完璧に制御していましたからね。ただいきなり初対面の人間にそんなこと言うかなってのもある訳じゃないですか。まあハイターもともと結構口悪いところあったみたいですからそんなもんなのかもしれないですけど。

そもそもヒンメルがフリーレンを自分のパーティーにスカウトしたのって、かつてこの森で迷子になった時にフリーレンに助けてもらったからなんですよね。そしてフリーレンを勧誘しに行くにあたって、ヒンメルはきっとハイターにそのこと言っていたと思うんですよ。まるで初恋のようにフリーレンを語るヒンメルに、ハイターはきっと苛立ちを隠せなかったのではないでしょうか。だから初対面で、フリーレンに対していきなり舐めた口を聞いたのではないかと思う訳です。

ヒンメルがフリーレンの投げキッスで気絶した時なんかは号泣していましたし(4巻)、普段は効率を求めるハイターがダンジョンを全フロアくまなく探索したいと語るヒンメルに全面的に同意していたり、あと厄介ごとを自ら背負おうとするヒンメルを一番理解していたのもハイターでした。もうどれだけハイターはヒンメルのこと好きなんだよ!って。

とは言っても、ハイターだってフリーレンのこと嫌いとかってわけではなかったですけどね。旅をしている頃の他の場面やヒンメルが死んだ後のハイターの様子見てたら一発で分かります。ただそれでも、ヒンメルのことすごく好きだったんだなあって、そんな話です。

アイゼンは超ツンデレ

勇者パーティーのアイゼンは、もうホントいろんな場面で他のパーティーのメンバーにきついツッコミを入れています。

フリーレンがくだらない魔法ばかり集めていることについては散々「くだらない」って言ってましたし、毎度ミミックに食べられそうになったフリーレンを何度も見捨てようとしていました。ヒンメルがダンジョン攻略に当たって隅々まで探索しないと気が済まないことや、小さなたわいもない人助けに時間を割くことについて、割と何度も「早く先に進もう」って文句を言っていたようです。

ヒンメルもフリーレンも自分の楽しみというか、そういうちょっと自分の欲望に忠実なところがある中、アイゼンはどちらかというと「魔王討伐」という目的完遂のために効率よくいきたかったのだと思います。もしかしたら、あまり描写はないですけれど、しょっちゅう酔い潰れているハイターに対しても何かしら思うところがあったかもしれません。弟子のシュタルクに対しても、アイゼンは魔王討伐の話をするたびに、くだらないって言ってたみたいですし。

けれどもアイゼンは、そんな魔王討伐の旅の思い出をすごく大事にしていたというのもまた事実です。

「普段は自分のことを何も話さないくせに、勇者一行の冒険を楽しそうに語ったんだ。師匠は長い人生の中のたった10年の冒険を何よりも大切にしていた」

シュタルクにそんなふうに言わせるなんて、よっぽど楽しそうに話していたんでしょうね。

アイゼンは自分自身に対してちょっと劣等感というか、そういうもの持っていたようにも感じます。強大な敵と戦う際には怖くて震えることも多かったようですし、過去には自分の村を捨てて逃げたことがあるようで、それについて後悔というか、自分の汚点のように感じていたところがあったようです。だからというか、ヒンメルたちに対して後ろめたさ的なものを感じていたっぽいんですよね。

けれどもヒンメルも、ハイターもフリーレンもそういうのは全く気にしていないようでした。むしろヒンメルもハイターもフリーレンも、それぞれ自分のわがままとかで他のメンバーに迷惑かけていた訳ですし。

もしアイゼンが逃げると言うならみんなで逃げよう。ヒンメルが言ってましたけれど、戦士だから勇敢でなければいけないとかそういうのでなく、なんか上手く言えないんですけれど、互いの弱みとかをみんなで分け合って行こうっていうヒンメルの方針みたいなのが、きっととても居心地が良かったんだと思うのです。


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多様なメンバーをまとめるヒンメルの魅力

ハイターやアイゼン、そしてフリーレンと、多様なメンバーが10年もともに旅をし魔王を倒すまでに至ったのは、やはりパーティーの中心たる勇者ヒンメルの存在がとても大きかったように感じます。優しい、とも違うんですよね。いや実際優しいとは思うんですけれど。ただどちらかというと、仲間の弱いところをちゃんと受け止めるってことでしょうか。

ヒンメル、勇者として魔王を倒すという絶対的な目的がある訳じゃないですか。学校でも会社でも必ず目的があって、そのリーダーともなるとどうしてもその目的のために弱いものを切り捨てるというか、なるべくその目的のために遠回りにならないようにマネジメントしていきますよね。

けれどもヒンメルは、というかヒンメル自身が遠回りを信条にしているようなところがあって、だからこそアイゼンの弱さも、フリーレンの孤独も、ハイターの二日酔いも全部受け止めて、たとえ遠回りになったとしても自分たちだけの道を見つけようとしてくれるというか、そんなリーダーって感じがするのです。

先に学校や会社だったらって話をしましたけれど、どうしても学校なり会社って期限が明確に決まっていることが多いですからね、在学中とか、その学年にいる間中とか、会社なら半期とか1年ごとに成果を求められたりしますから、だからこそ遠回りがなかなかできないってのもあるんですけれど。

だからもしかしたらですね、ヒンメルのことを、いつまでも魔王討伐に向かわない臆病者とか、いつまでもフラフラしていて勇者の自覚がないとか、とくにヒンメルに直接関わっていない人なんかは、そんな陰口を叩いていたこともあったんじゃないでしょうか。

そういう、それなりのプレッシャーだってあったとは思うんですけどね。それでもヒンメルは「楽しい旅にしたい」って気にしてなかった訳で、そういうところ鈍いとかもあるかもですけれど、そこがヒンメルの強さなんじゃないかなーと思ったりする今日この頃な訳です。

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