青のオーケストラに登場する小桜ハルというキャラクターがとってもかわいくて、正ヒロインどころか主人公すら押しのける勢いなので、ここでその素敵すぎる画像をとにかくたくさん紹介してみんなに分かってもらおうというお話です。
作中では正直当て馬キャラなのですけれど、それでも応援せずにはいられない素晴らしい魅力がいっぱいのキャラです。というかいつかは既刊11巻時点、音楽においても作中の存在感も、もはや青野や佐伯すらも超えるんじゃないかというくらいの大成長を見せています。
ここでは1巻の頭から、とにかく小桜ハルだけを切り取って紹介していくとともに、その成長の記録を一緒に追いかけて行ければと思います。
引っ込み思案な頃の小桜ハル
登場した当初はずいぶん引っ込み思案でした。ろくに青野にも話しかけられないですし、演奏でも技術はあるのにちょっと自信がなさげだったりと、演奏は下手なのに力強い音を出す秋音律子とは正反対な描かれ方をしていました。
思わずジュースをこぼしてしまう
初登場、ファーストフード店で秋音律子と食事をとっているところです。秋音が海幕高校入学・オーケストラ部入部に当たり、バイオリンを教えてもらっていたという話を聞いて思わず動揺しています。秋音の言葉からは、こういうドジは相変わらずなんだとか。
青野一とばったり会って思わずダッシュ!
青野一に会って、青ざめて思わず逃げてしまった小桜ハルです。いくら人見知りがひどいのだとしても、これはさすがに失礼ですね。青野にはまるで覚えがなかったので、もう混乱しまくりで、秋音律子にもなんかやったのか?と誤解を受ける始末。
ランチ
秋音律子と2人でお昼ご飯を食べているところです。こうやって秋音と一緒にいる時は、少し引っ込み思案なだけの普通の女の子です。というかあの時の小桜がちょっと動揺しすぎだっただけなんですよね。
この後山田くんと一緒にやって来た青野一に45度のお辞儀でちゃんと謝っていました。人見知りで緊張して思わず逃げたんだと弁明していましたけれど、明らかにそれだけじゃないだろうと
結構うまい
部活の体験入部で新入生たちがそれぞれ演奏させられるところです。青野一は全国一位の佐伯直と一緒に演奏させられて、しかも佐伯と同レベルの演奏を見せて周囲を驚かせていました。
一方小桜ハルはというと、青野や佐伯に比べればそこまで注目はされませんでしたけれど、青野の目には留まっていたようです。もともと全国コンクールに出るくらいの実力は十分ありましたから、当然と言えば当然なんでしょうね。
1stメンバー
オーケストラ部ではバイオリン奏者は1stと2ndに分けられます。まあだいたい、うまい人は1stに、初心者だったり経験が浅い人は2ndになるようです。青野も佐伯も当然として、小桜ハルもしっかりと1stに選抜されていました。
あともう1人ネームドキャラがいますけれど、これ以降見たことがないんですよね。まあ初めのうちは結構な数の入部希望者がいて、すごい勢いで減っていったらしいですから、もしかしたらもうとっくにやめてしまっているのかもしれませんけれど。
もちろん、そんな中でも小桜はちゃんと残っています。結局のところ、実力者でもあり、努力家でもあるんですよね。
ぷんすか!
初心者の秋音律子に対して厳しい態度を取る立花に対して怒っている小桜ハルです。立花は秋音や小桜と同学年ですけれど、バイオリン奏者としては先輩になります。そして楽しくがんばる秋音やほかの1年生にかなりきつめのことを言うんですよね。
「いつ辞めるの?」
「ただ部活を楽しみたいだけの人って嫌いなの」
「みんなの足を引っ張ってる」
と、初心者であることを攻めるような言葉を放つのです。これは先輩としてダメですよね、確かに。厳しい言葉が相手のことを想ってのものであるなら、きっと小桜もそこまで起こることはなかったんでしょうけれど。さすがにこういう、自分の初心者の道を通ってきたはずなのに、初心者であることを責めるような発言はよろしくありません。
小桜だったら、絶対こういう指導はしなそうですよね。
聞きたくても聞けない
秋音律子は高校受験中青野一の家に何度も行っていて、しかも青野のお母さんにも会って、一緒に夕ご飯も食べている仲です。秋音はバイオリンを教えてもらいに、そして青野は勉強を教えてもらうためです。まあただお互い手を協力して受験シーズンを乗り切ったということで、ちょっとほかの人にはない絆みたいなのが産まれていますよね。その辺、きっと秋音から話を聞いている小桜ハルは、ものすごく気になるわけです。
しかも青野が秋音に「音を合わせるのを楽しみにしている」なんて言っているのを聞いてしまったら、なおさらです。その理由については後述しますね。
ともかく、秋音は親友であるのですけれど、同時に自分を脅かす存在でもあるのです。
ラッキースケベ
雨の日、女子の皆が部室で着替えていたところに入ってしまった青野一です。なんともラッキーな。しかもドアを開けて一番目の前にいたのが小桜ハルという。
恥ずかしがり方もとてもかわいいです。
改めて演奏技術の高さを感じる
小桜ハルの評価は、青野一的にはとても高いようです。佐伯直に負けず劣らずの演奏技術もそうですけれど、青野にとっては佐伯よりもよっぽど合わせやすい相手なのだとのこと。この辺はもしかしたら、小桜と佐伯の性格の違いみたいなのもあるのかもしれませんけどね。
涼しい顔して意外と自己主張の激しい佐伯の演奏よりも、なんとなく常に人を立てる感じの小桜の方が、合わせる側としてはとても助かるんじゃないでしょうか。
雨の日の下校
結構強い雨の日。突風で傘が壊れてしまった小桜ハルに、青野一は傘を差しだします。青春ですね。
相合傘で一緒の帰り道、小桜は勇気を振り絞って青野に聞きます。それは子どもの頃の思い出でした。
結構小さい頃でしょうかね。コンクール落選して泣いていたら小さい青野が声をかけてくれたのです。難しい曲なのにあえて挑戦してすごいね、かっこいいじゃん!と。で、そこでどうやら恋に落ちてしまったようなんですよね、小桜は。ギャップ萌えみたいなものもあったのかと思います。さっきまでステージですごい演奏を披露して見事1位を取った青野と、自分に優しく笑いかけてくれる青野のギャップです。
そして青野は小桜にこう言うのです。「いつか一緒に轢けたらいいね」と。
小桜はこの言葉をずっと覚えていて、この言葉を支えにしてきたようなところがあるんじゃないでしょうか。先ほど、青野が秋音に「音を合わせるのを楽しみにしている」なんて言っているのを聞いて小桜が気にしていたと述べましたけれど、まさしく自分にかけてくれた言葉を秋音にも話してるんだと思うと、何かこう、嫉妬みたいなもやっとした気持ちがむくむくと湧き上がって来たのではないでしょうか。
なんとなくみんなの輪に入っていけない
クラスのみんなでカラオケに行くという話になって、その出欠をラインで取るということなのですけれど、小桜ハルはそもそもそのラインに入ってすらいないのです。別にいじめられているというわけではないのですけれど、積極的にみんなの輪に入っていけないという感じですね。
ここですかさず「ライン教えて」って言えばいいことなのですけれど、自分がそれを言って周りがどう思うかとか、凍り付いちゃったらどうしようとか、「ああ……まあ別にいいけど……」みたいな反応をされるんじゃないかとどうしてもその先に踏み込めないんですよね。
つい断ってしまう
一緒に遊びに行こうよ!と誘われてもつい断ってしまう小桜ハルです。その子がメインで誘いたかったのは秋音律子であり自分ではない。自分はついでなんだよなと思うと、ついつい断ってしまう、そんなところでしょうね。そしてきっと後から激しく公開して自己嫌悪しちゃうわけです。
ただここも、自分には秋音しかいないのに、秋音は自分以外の仲の良い友だちをたくさん作っているっていう、ちょっともやっとしたような、嫉妬のような、そんな気配が漏れ出ている気がします。そしてあとからやっぱり自己嫌悪するんだろうなと思います。
自分をイジメた犯罪者にばったり会う
放課後の帰り道、小桜ハルは最悪の遭遇を果たします。と言っても見かけただけで、話しかけたりなんだㇼはしていません。向こうも気づいていないようでした。それでも、小桜にとっては最大級のトラウマです。発作、というほどではないにしても、息ができなくなって、思わず体がへたり込んでしまいます。
この髪の短いクソ女、1巻で秋音律子に対してもクソみたいな芝居して追い詰めようとしていたやつですね。
その目の前に転がっている椅子で顔面強打してやっていいと思うのですけれど……。まあ受験前だから変なことできないというのもあるんでしょうね。秋音は相当悔しかったと思います。
そして秋音と小桜はこんな約束をしていたわけです。小桜にとっては、この一緒に演奏しようという言葉は魔法の言葉なんでしょうね。前に進むための言葉というか、勇気が湧いてくるおまじないというか。
実際に青野一の言葉は小桜のバイオリンへのモチベーションをずっと保ってきて、今や全国有数のバイオリニストである青野や佐伯と肩を並べるほどの実力者にしてくれましたし、秋音の言葉のおかげで小桜は、いじめられた経験を過去のものとして、がんばって高校に進学したんだと思います。
ショートパンツの小桜ハル
普段学校では見られない、Tシャツとショートパンツの小桜ハルです。あとメガネもかけています。かわいいです。
少しだけ前に進む小桜ハル
秋音律子と話をして、少しだけ前に勧める気持ちになれた小桜ハルです。
小桜がいじめられて不登校になっていた時、秋音だけは小桜を見捨てないで、細かく家に通ってくれましたし、プリントなんかも届けてくれていました。けれどもそれは秋音の孤立にもつながりました。小桜はそれを知って、自分のせいで秋音がひどい目に遭っていると思っていたのです。秋音は自分とは違う、明るいし友だちもたくさんできるし……。でも自分がそれを縛っている、自分が縛らなければ秋音はもっとたくさん友だちも作るんだろうなあ、みたいな、そんなもやもや感です。
けれども秋音にとってみれば、クラスで孤立していた中、小桜だけが自分の居場所でした。もともと中学校でも浮きがちだったのが、小桜がいるおかげで何とかクラスにいられたのです。むしろ秋音からすると、自分が小桜と仲良くし、自らの勝手な正義感からかばおうとして、逆に小桜を追い詰める結果になっていたとすら思っていて。
まあつまり、2人ともお互いに罪悪感を抱えながらいたということなんですよね。けれどもそのあたりお互いちゃんと話すことでもやもやが解消されて、お互いやっともう少し近づくことができて、そしてそのすぐ後の小桜のバイオリンです。
もうすごい美しいと思いませんか?
ちょっとずつ変化する小桜ハル
秋音律子とお話したことで自分の中のもやもやがちょっとだけ晴れた小桜ハルですけれど、ここからさらに夏祭りやコンサートを経て大きく成長し、次の段階へと進んでいきます。
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