見える子ちゃん7巻で初登場した一条みちる。同じクラスメイトであるハナに、負けず劣らずの濃いキャラクターですが、少し不穏な影が見え隠れしますね。
ということで今回は、見える子ちゃん7巻で初登場した新キャラ、一条みちるについて、その人柄や憑いているモノ、そして今後の展開の考察など語っていきたいと思います。
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見える子ちゃんの最新刊7巻に登場する新キャラです。とても背が高く、スタイルが良いという設定ですが、みこ視点だからなのか、ちょっと近寄り難い、怖い雰囲気で描かれています。
みことハナの学校に転校してきた子
一条みちるは、期の途中で転校してきた女の子です。上記のようにとてもきれいなのですが、上から下まで真っ黒です。首はタートルネックで隠しており、手には手袋、足は黒タイツと、徹底しています。後頭部の髪留めは、一見ハートのように見えますが、どちらかというと「心臓」といった方がいいような趣きです。
まつ毛が長く、可愛らしいのですが、その瞳はどことなく闇をたたえているようにも見えます。
みこのクラスに転入してきており、みこの後ろの席に座ることになります。
学業の傍らファッションで誌モデルをしている
「ちるる」という名前でモデル活動をしているようです。確かに、色白な肌とすらっとしたスタイルは、モデルとしてとても映えるのでしょうね。クラスでは不愛想ですが、モデルとして雑誌に載っている「ちるる」もだいぶ仏頂面です(そういうキャラなのでしょうが)。
クラスでモデルであることをあれこれ言われるのも、あまり好きではなさそうですね。クラスで、モデルであることがばれた際に、周りにだいぶにちやほやされたのですが、その時も終始無言でしたし。むしろみこから「やめなよ」と助け船を出され、それをきっかけにみこを好きになったような描写がありました。
みこのことが気に入ってしまう
この転校生一条みちるですが、みこのことが大変気に入ります。クラスでモデルであることがばれた際に、みこがかばってくれたことがきっかけでした。そしてそれ以降、何かとみこにくっついていくのです。
例えばお昼休み。たくさんの人にお昼を誘われるも、結局みこと一緒に購買へ行くことを選択します。
「ごめんなさい、四谷さん(みこのこと)に誘われているの」
別にみこは誘ってません。ハナがみこをさそい、ついでにみちるも誘ったのです。けれどもみちるにとっては、みこと一緒にお昼を食べることしか頭になかったのでしょうね。
また美術の時間、みちるをモデルに絵を描く授業だったのですが、その際にみこと長い時間目が合っていたと非常に喜んでいたシーンがあります。それとみこの自宅の場所を調べて、こっそり覗きに行くという行動力も持っています。
とにかくみこのことが好きで、しかもその愛情の表現方法がちょっと独特だったりするのです。
一条みちるに憑いているモノの正体は?
一条みちるには、なにかおぞましいものがとり憑いているようです。みこははじめ、みちるを認識することができませんでした。なぜかというと、そのおぞましいとり憑いているなにかが、みちるの胸から上を覆っていて、みちるの人間の顔が見えなかったからです。
外見はタコのよう
それは、外見はまさしくタコのような姿をしています。みこの目には、一条みちるは、ちょうどタコのかぶり物をかぶっているように見えるんですね。
タコの足の部分は2~3メートル伸びることが可能のようで、クラスメイトに嫌なことをされそうになった時に攻撃的に構えたり(クラスメイトは別に意図して嫌なことをしようとしたわけではなかったのですが…)、逆に好きな人に向かって伸びて、相手を見つめたりします。
そのたこ足が実際に、人体にどのような影響を与えるかはまだ分かっていませんが、少なくとも、何かしらの意志表示が働いていることは疑いようがありません。
みちるの意志が反映されている
この人ならざるモノは、みこにしか見えていません。当然、みちるにも見えてはおりません(少なくともこれまで、みちるにソレが見えているような描写はないので)し、コミュニケーションが取れているようにも見えません。
ところがこのとり憑いているモノは、まるでみちるの意志を汲んでいるかのように、みちるの意志に反応します。
クラスでは、髪を触ろうとしたクラスメイトを威嚇するように、タコ足の先端を尖らせて威嚇していました。
また購買では、みちるが食べたいパンをタコ足が指差し、みこがそれに気づくという場面もありました。
ほとんど感情を表に出さないみちるの代わりに、この取り憑いているモノが自己主張しているようなものですね。そして、ソレのおかげでみちるの希望が分かってしまい、かつそれを叶えてしまうものだから、みこはみちるに好かれたわけなのです。
とっても強い
ちなみに、一条みちるにとり憑いているこの危ないモノは、相当強いことが示唆されています。
そもそも、この見える子ちゃんの世界では、強いモノほど見つけられにくいと言ったルールがあるようです。現に「視る」力の弱いユリアは、みこには見える「本当にヤバいナニカ」を視ることができません。
そして、このみちるに憑いているモノは、どうやらユリアには見えていないようなのです。そこから察するに、このタコのようなナニカは、尋常ないヤバさを持っていると言えるのです。
一条みちるは敵か味方か?
さて、ここで気になるのが、この一条みちるに憑いているソレは、果たしてみこの敵なのか、味方なのか、ということです。
みちるはみこのことが大好き
まず、憑かれている一条みちる本人は、今のところ、みこのことが大好きです。ただこれについては1つ注意が必要かと思います。
みちるは、転校して初日でみこのことが好きになりました。それも、見つめあっただけで興奮したり、ストーキングしたりするほどに、です。そしてそれだけ秒速で人を好きになる程「思い込みの強い子」は、逆に心が離れるのも相当素早いものです。
例えば、好きになったのと同じくらいのスピードで、いきなりみこのことを嫌いになることもあるかもしれません。自分の期待していたことをしてくれなくて、勝手に幻滅して、怒り出すかもしれません。そんな時、みちるに憑いているモノが果たしてどんな行動をとるのか、なんとなく想像ができるのではないでしょうか。
ファッション誌でモデルを続けていられるわけ
ところで、一条みちるはとうやってモデルの業界でやっていけているのでしょうか。もちろん、親のコネが強烈だとか、そういった生まれ持った環境要因のおかげというのもあるかもしれません。けれどもここはやはり、みちるに憑いているモノのおかげではないかと思うのです。
つまり、この憑いているモノが、みちるの知らないうちに敵を排除してしまっているのではないか、ということです。自分に嫌がらせをしてくるもの、敵意を持っているものなど、たとえみちるがそれを無視していたとしても、あのタコのような触手が黙っていない、というわけです。
みちるが、自分の嫌なことをされてもはっきりと文句を言ったりしないのは、何も言わなくても自分の思う通りに障害を排除するからなのではないでしょうか。
最終的にはみこの仲間になる
実はこの見える子ちゃん、登場人物の中で明確な悪意を持っているキャラっていないんですよね。結局、善先生もロムもいい人でしたし…(猫虐殺犯は名前も出てないモブなので除く)。なので今回のみちるもきっと最後はみこの力になってくれると思っています。
新たな黒い影
次回、みこの前に立ちはだかるのは、やはり前回のエピソードの最後に出てきた黒い影ではないかと思います。正直これが何なのか全くわかりませんが、かなり大きく、そしてヤバそうですよね。
そしてそのヤバいものが学校にいるみこに迫って来た時に、みこ大好きな一条みちるの意志を受けて、みちるに憑いているモノが撃退するとか、そんな展開になってくるのではないかと期待したりしているのです。
まとめ
見える子ちゃんの最新刊7巻から、特に新しく登場した新キャラ、一条みちるについて考察してきました。確かに今のところはまだ敵か味方か分からないところがあります。ただあの佇まいや、ちらりと見せる変態性を鑑みるに、一筋縄ではいかないキャラであることは間違いありません。
今後みこと共闘していくのか、それとも対立していくのか、とても楽しみにしていたと思います。
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