葬送のフリーレン7巻では、フェルンとシュタルクがデートしていたのが印象的でした。シュタルクが仲間になったばかりのころは、そこまでお互いいい印象ではなかったと思うのですが。いつの間にか2人の関係性が変化していったようです。
ということで、ここではそんなフェルンとシュタルクの関係性の変化について、画像とともに紹介していきます。
葬送のフリーレンのフェルンとは?
フェルンは、魔王を討伐した勇者のパーティの魔法使い・フリーレンの弟子です。7巻現在で17歳くらいなはずです。戦災孤児で、両親を失い絶望して飛び降り自殺しようとしたところ、勇者パーティーの僧侶ハイターに拾われ、ともに暮らすようになりました。
その後ハイターを訪ねてきたフリーレンと出会い、魔法の教えを請い、一人前の魔法使いに成長。ハイター死後はフリーレンとともに旅をすることとなります。
魔法の腕は一級で、史上最年少で3級魔法使いの試験にトップで合格、その後1級魔法使いの試験を受けて、それも合格しています。
あまり顔に感情を出す方ではありませんが、怒ると静かに不機嫌になるので、シュタルクはいざ知らず、フリーレンからも恐れられている節があります。特にシュタルクに対しては口調も厳しく、女心の分からないシュタルクはだいぶフェルンの機嫌に振り回されている感があります。
葬送のフリーレンのシュタルクについて
シュタルクは、勇者パーティーで戦士を務めたアイゼンの弟子で、年齢はフェルンの1つ年上に当たります。非常にビビりやで、自分に自信がなく、情けない描写が目立ちますが、いざ戦うとなると無類の強さを見せてくれます。アイゼンからは「とんでもない戦士になる」と高く評価されていて、フリーレンやフェルンからの信頼も厚いです。
もともとシュタルクは、故郷では「まともに戦えない失敗作」と父親から見下されていました。しかもその故郷が魔族に襲われたとき、その父や、大好きな兄を置いて1人で逃げたこともトラウマとなっていて、それらが自信のなさにつながっているようです。
年齢に比べて精神年齢は子どもっぽいところがあり、女性の扱いにも慣れておらず、フェルンに対してもどう接していいか分からない、といった節があります。そのため下手に怒らせてしまったりすることも多いようです。ただ元来とても優しい性格をしているので、極端に嫌われるといったこともないのですけれど。
フェルンとシュタルクが仲良くなっていく場面12選
それではここから、フェルンとシュタルクが仲良くなっていく過程について、画像とともに紹介していきます。はじめは相当冷たい目で見られていたシュタルクも、徐々に笑顔を見れるようになっていきます。
フリーレン様、こいつは駄目です
フェルンがはじめてシュタルクに出会ったのは、竜がいるという村でのことでした。竜を退けたとして村の英雄扱いを受けていたシュタルク。けれども一緒に竜を倒そうと誘うフリーレンとフェルンに対して、シュタルクは怖いと泣き言を言い出します。
実のところ、このころのシュタルクは実戦経験ゼロ。村人曰く、竜に対して一歩も引かなかったとのことですが、実のところ単に怖くて一歩も動けなかっただけなんだとか。
そんなシュタルクに、フェルンは心底軽蔑するような眼を向けてくるのです。
…これはこれでたまらない、というのもありますが…。
ともかく、出会いは最悪だったんですよね。
なお、竜を倒した後、服が透けて見える魔法を使えるようになったフェルンがシュタルクを見たときに言った言葉。
ひどい…。
というか、見たのに「きゃあ」とか言わず、無表情に「ちっさ」とか、相当えぐいですね。
…飯でも食いに行く?
シュタルクが仲間になってすぐ、街についたフリーレンは1人で宿を取りに行きます。思わず時間が空いてしまったフェルンとシュタルク。そこでシュタルクが、割と軽い気持ちでフェルンに聞いたのです。
それに対して、フェルンの答えがこの、じとっとした無表情でした。
まあこの時のフェルンは、ある懸念を抱いていたんですよね。下手したら、この街で何年も足止めを食らってしまう可能性があって、フリーレンはそれを受け入れようとしています。もともとフリーレンはエルフですから、数年なんて一瞬なんですよね。
けれども人間であるフェルンはそうではありません。こんなところで何年も待つなんて、考えられないのです。そんな深刻な状況なのに、何も考えずに一緒にご飯食べようとか、マジふざけんなってな感じだったのでしょう。
ただそのあと、シュタルクも、2年以上足止めを食うことは嫌だという話をしたところ、急にフェルンが近づいてきました。
今までフリーレンの独特な感性と価値観に当てられていたフェルンは、その違和感を共有できる相手が欲しかったのかもしれません。ちょっとだけ2人の距離が近づいた瞬間でした。
面倒くさいなこいつ(ぼそっ)
いつまでの「シュタルク様」と呼ぶフェルンに、シュタルクは「様」をつけるのをやめないか?と提案します。すると今度はいきなり呼び捨てに。
「もっと愛想良くしてくれよ。傷つきやすいんだよ…」と泣くシュタルクに対して、早くもフェルンは面倒くささを感じるのでした。
ただ出会ったときに比べると、気安さが増してますね。こういうのは、相手をある程度信用していないとできないことです。この人は多少失礼なことをしても怒らない、という信用です。
シュタルクは基本とても優しく、またとても一生懸命な人です。そういう人柄に、フェルンが安心感を覚えている様子が見て取れますね。
わがまま言わないの
この辺から、2人の関係性が固定されてきたように思いますね。いわゆる「尻に敷く」関係性です。
ただシュタルクは決して弱虫ではないですし、いざ戦うとなるととても強いことも事実です。実際にこの後シュタルクは実力のある魔族を1匹倒していますので。
けれども2人の関係性はこの後も変わりません。こういうところからも、シュタルクの優しさが垣間見えるなあと思うわけです。
謝るからさぁ…(めそめそ)
2人で街中を歩いている最中のこと。フェルンは考え事をしていて無言になっているのですが、それがシュタルクには怒っているように見えたのです。
で、必死に、なんで怒られているのか聞いたり、謝ったりしているわけです。
こういうの、付き合いたてのカップルにもたまにありますよね…。
着てください(ちょん)
ギャンブルで身ぐるみはがされたシュタルクの装備を買い戻した時の、フェルンの態度です。もうシュタルクの装備なんて触りたくもない、といった感じです。
思春期なりたてですか…って、そういえばこのころフェルンは18歳くらいなんですよね。ちょっと遅い感じはしますが、ずっと女性だけで過ごしてきた(育ての父除く)うちの、はじめての男性ですからね。まあこんなものか。
嫌がったりなんかしませんよ
フェルンの誕生日、シュタルクは何も用意していませんでした。それがフェルンは不満で、相当きつい罵声を浴びせて、シュタルクを部屋から追い出してしまいました。
けれどもシュタルクは、フェルンの好きなものを一緒に選びたかったんですよね。自分が一緒に選んでもらったときと同じように。ただ「嫌がられるかもしれない」と考え、言い出せなかったのです。それに対してフェルンは、うれしそうな、でも少しあきれたような笑顔で応えるのです。
ちなみにこのシュタルクとの会話の少し前、フェルンはザインからも、誕生日プレゼント好きなの選んでいいよ、と言われています。けれどもフェルンはそれを断りました。
ザイン曰く「きっとそれが大切な思い出だと思っているからだ」とのこと。
少し前のシュタルクの誕生日には、フェルンはシュタルクと一緒に街を回って、プレゼントを選びました。その思い出が、フェルンにとってはとても大事なんですよね。
なんかもう本人が気づいていないだけで、フェルンはシュタルクのことをとても意識しているというか、気持ちが傾いていることが分かります。
生きた心地がしなかった…
フェルンがシュタルクに対してちょっともやもやしているのに対して、どうもシュタルクはそこまでではないようです。
まあまったく意識にない、ということはないのでしょうが。
なんというか、小学生男子みたいな、恋愛ってよくわからない、って感じなのかなと思います。
二度とそんなこと言わないで
シュタルクの選んだブレスレットの鏡蓮華の意匠。花言葉は「久遠の愛情」なんだとか。それを指摘されて、シュタルクは必死に「知らなかったんだ!」と言い訳をします。そしてそれに対しても、フェルンは不機嫌になるわけです。
そしてシュタルクの「買い直しましょうか…?」の言葉に、フェルンは本当に嫌そうな顔をするのです。
ブレスレットはフェルンにとって大切な思い出だからです。
似合ってない
旅の途中、路銀のために礼儀作法を叩き込まれているシュタルクが、フェルンにちょっとだけその成果を見せてあげる場面です。この「どうかな?」に対して間髪入れず「似合ってない」と声を出すフェルンはなかなかのつわものです。
でもこれ絶対に照れ隠しじゃないですか。
手を取られた後、こっそりその取られた手を意識しちゃってるんですよ。こういうところ、フェルンってあまり顔に出さないというだけで、意外と気持ちダダ洩れなところありますよね。
ひんやり
冬。フェルンの手を取ったフリーレンが、フェルンの手が冷たいと言い出します。そこでシュタルクもそれを確かめるためにフェルンの手を取るのですが…。
まあなんというか、照れ隠しです。というかはたから見たら、ただイチャイチャしているだけです。
もっと優しくして
シュタルクが、フェルンにひんやりされた仕返しをします。ただその力がちょっと強かったのか、フェルンを怖がらせる結果になってしまったようです。
シュタルクのことを怖がっているのではないんですよね。どちらかというとフェルンはシュタルクに男性を意識してしまったのではないでしょうか。
その後、割とあっさりと仲直りするのですが、ここら辺のエピソード、2人の関係を追っていく上では結構大事なところだと思います。
まとめ
ここまで、葬送のフリーレン4巻までの、フェルンとシュタルクの、ちょっと背中がかゆくなるシーンをお送りしてきました。実はこの後、5巻以降は1級魔法使いの試験が始まるため、フェルンとシュタルクの絡みは極端に減っていきます。
ただその分、1級魔法使いの試験が終わってからのエピソードを収録した7巻では、まるで今までの分を取り返すように、フェルンとシュタルクがいい感じになっていきます。具体的にはデートしたりします。
仲間になったばかりのころは、まさかこういう風に関係性が発展していくなんて思ってもみませんでしたが…まあよくよく考えれば、同じ年代の男女が一緒に旅をしていて、しかもお互いそれなりにいい人だったなら、まあそういう風になるのだって当然と言えば当然ですね…。
今後も2人の関係性に期待していきたいと思います。
コメント