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ドラゴンボール

ドラゴンボールZのミスターサタンに想いを馳せる|魔人ブウ編でのかっこいい活躍や本名、家族構成まで紹介

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この間久しぶりにドラゴンボールを読んでいたのですが、最終巻42巻でのミスターサタンの活躍にとてもしびれました。ミスターサタンこそ本当の救世主です!

ドラゴンボールというと、毎度高い戦闘力を持つ悟空や悟飯などにばかりスポットが当てられてしまいますが、ミスターサタンほど愛されるキャラクターはいないんじゃないかなと思います。

ということで今回は、ミスターサタンの活躍や家族構成、そしてミスターサタンの”強さ”について語っていきたいと思います。

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ミスターサタンとは

ドラゴンボール40巻より

ミスターサタンとは、ドラゴンボールZの物語後半、人造人間編から登場するキャラクターです。人造人間17号、18号を吸収して完全体となったセルが開催するセルゲームに、世界の希望を背負って参加する格闘家です。

作者の鳥山明先生曰く「威張っているけど、せこい」。

悟空たちが参加しなかった時代の天下一武道会のチャンピオンで、世界中その名を知らない者はいないというほどの有名人です。

悟空たちから比べればゴミのような戦闘力で、いわゆる一般人であるにもかかわらず、世界チャンピオンということでセルに対してやたら強気に出たり、戦いの前に瓦割りを披露したりと、ギャグ要因として物語を盛り上げてくれます。ドラゴンボールZのセルの時期は、完全にバトルがメインの展開だったので、彼が投入されたことで結構場が和みましたよね。

もじゃもじゃ頭に、見事に割れた顎が特徴で、身長は188センチ、体重は94キロだとか。

ミスターサタンの本名

ミスターサタンの名前はあくまでもリングネームのようなものなんですね。本名はマークという名前であることが知られています。

ミスターサタンの家族|奥さんと娘

ドラゴンボール36巻より

ミスターサタンの娘と言えば、悟飯の奥さんで、美人と有名なビーデルです。初登場時は2つに結ったロングヘアでしたが、悟飯にショートヘアを勧められて、照れながらもそれに従っていました(悟飯の好みだと思って切ったのに、実は単に修業の邪魔だからという理由だったと知って、怒っていましたね)。

ミスターサタンの奥さんはミゲルです。美人歌手だったとのことですが、詳しくは語られていません(少なくとも原作ではそんな話は一度も出てきていません)。結婚当時は「天使(ミゲル)と悪魔(サタン)が結婚した」と、世間を騒がせていたそうです。

ミスターサタンの戦闘力

ミスターサタンの戦闘力は18と言われていますね。普通の農民の戦闘力が5らしいので、その3倍。作者の鳥山明先生は「ボブ・サップよりは強くない」とおっしゃっていたそうです。うーん、微妙。

ミスターサタンの声優

ミスターサタンの声優は3人います。

  • 郷里大輔さん…ドラゴンボールZ、ドラゴンボールGT
  • 石塚運昇さん…ドラゴンボール改、ドラゴンボール超
  • 江原正士さん…ドラゴンボールZ カカロット

郷里大輔さん

https://gorilife.com/gundamu-3/

もともと悪役キャラを演じることが多い方だったみたいです。野太い、迫力のある声をされてますもんね。

機動戦士ガンダムのドズル・ザビとか、グーニーズのスロースの吹き替えとか。戦隊モノの怪人の声も多いですし、テレビ番組やCMのナレーションも数多くこなされていました。

石塚運昇さん

https://www.amazon.co.jp/

ダイの大冒険(1作目)のバランとか、ポケモンのオーキド博士の方ですね。あとは鋼の錬金術師のエルリック兄妹のお父さんとか。

そういえば海外ドラマのCSI:マイアミホレイショ・ケインの吹き替えもこの人です(知ってる人いるかな…)。

江原正士さん

https://www.huffingtonpost.jp/2015/09/12/pronouncing-voldemorts-name-wrong_n_8128520.html

アニメよりも、トム・ハンクスとかウィル・スミスとか、あとはロビン・ウィリアムズとか、吹き替えのイメージが強い声優さんです。ハリー・ポッターのヴォルデモート卿とか、きかんしゃトーマスのジェームスもこの方です。

NHKのナレーションも多い印象ですね。

セルゲームや魔人ブウ編でのミスターサタンの活躍がかっこいい

ドラゴンボール42巻より

戦闘力ごみのミスターサタンですが、実は様々な場面で大活躍しています。それも悟空や悟飯のように、圧倒的な力を見せて戦うのではなく、あくまでも人間として、自分のできることを一生懸命やる、といった感じです。

そう、彼はとても一生懸命なんです。

確かにせこかったり虚勢を張るタイプではありますが、それでも自分のやるべきことからは決して逃げないんですよね。

悟空、ベジータとともに最後まで生き残った英雄

ミスターサタンは地球人の中で唯一死ななかった人物としても有名です。

地球、一度魔人ブウに破壊されてますからね。その時地球人は一度全滅してしまったんです。生き残ったのは、悟空と、ベジータと、そしてミスターサタンのみです。

とんでもない強運の持ち主、と言っても差し支えないのではないでしょうか。

世界一勇気ある臆病者

ドラゴンボール34巻より

完全体セルが悟空たちに持ち掛けた戦闘ゲーム、セルゲームにおいて、悟空たちはセルの強さに窮地に立たされてしまいます。悟空やベジータも、セルの生み出したセルジュニアによってボコボコにされ、もはや悟飯の内に眠る怒りのパワーにかけるしかないといった状況でした。

そんな時、セルにやられて首だけになってしまった人造人間16号は、ミスターサタンにこうお願いします。

「引き上げる前に、オ…オレを、あの子供のところに持って行ってくれ。た…頼む……ち、地球のためだ…」

テレビ局のアナウンサーはそれを拒否します。当然です。なにせまったく次元の違う戦いが繰り広げられている中、ミスターサタンとテレビ局のスタッフたちは、普通のただの人間なのですから。

けれどもミスターサタンは逃げませんでした。

「ミスター・サタン、やめたほうがいい!殺されますぞ!」

「やかましい!名前も知らないやつらが闘っているんだ!チャンピオンがこのまま逃げたんじゃいい笑いもんだぜ!」

ミスターサタンも、悟空や悟飯のセルとの戦いを見て、自分がとても敵う相手ではないことをよく理解していました。それでも、自分も何かしなければ!とやるべきことから逃げなかったんですよね。

ドラゴンボール34巻より

「や…やっぱりちょっとこわい…」

「近くまでいったら放り投げてくれればいい」

「あ!そ、そう?」

臆病だけれども、一生懸命やるべきことをやろうとする、ミスターサタンの人柄が本当によく表れている1コマです。

悟空も認める救世主

ドラゴンボール42巻より

魔人ブウとの最後の戦いのさなか、ベジータの提案で、悟空は地球人たちの元気をめいいっぱい分けてもらう元気玉を使います。けれどもその元気がなかなか集まりません。ベジータや悟空がいくら声をかけても、地球人たちは一切聞く耳を持たなかったからです。

まあいきなり知らない人の声が頭に響いてきて、空に手をかざしてほしいなんて言われて、しかもその通りにすると急速に疲れてしまうのです。誰だってやりませんよ。

「おい、手をあげろってよ」

「あやしい声だったぜ」

そんな地球人の声が聞こえてきて、その間にも、時間稼ぎをしているベジータは致命的なダメージを蓄積していってしまうのです。

「だれが手なんか上げるか」

「あんなの無視無視」

ドラゴンボール42巻より

そんな他人事な地球人の言葉が、ミスターサタンの頭の中に聞こえてきて、ミスターサタン、プチってきてしまったんですね。

「き、きさまらいいかげんにしろーっ!さっさと協力しないかー!」
「オレが魔人ブウを倒してやるから、お前たちもはやく力を貸さんか!」

本当は魔人ブウと戦っているのは、悟空とベジータなんですが。けれどもこの叫びで、地球人たちは皆空に手をかざし始めます。なにせ、かつてセルを倒し、世界を救った英雄、チャンピオン・ミスターサタンの頼みなのですから。

悟空やベジータがいくらお願いしても集まらなかった元気が、ミスターサタンの言葉によってがんがん集まってきたのです。

さらには、ミスターサタンは最高にナイスなアシストをします。完成した元気玉をお見舞いする直前、魔人ブウのすぐ近くにはベジータが倒れていました。悟空はそれを気にして元気玉を放つことができません。けれどもそのような中、魔人ブウの気がそれた一瞬の間に、ミスターサタンはベジータを背負ってその場を逃げ出したのです。

もしミスターサタンがいなければ、魔人ブウを倒せるほどの元気玉は作れなかったでしょうし、たとえ作れたとしても、放つ際にベジータを巻き込んでしまうところでした。

それだけ、ミスターサタンの存在は重要な役割を果たしたのです。

悟空たちにはできないことをする男ミスターサタン

ドラゴンボール40巻より

ところで、ミスターサタンは唯一、魔人ブウと対話を試みた人間でした。

どうしても戦闘民族の悟空たちはだめですね。脅威が迫った時に、とりあえず戦って解決しようとするのですから。

けれどもミスターサタンは違います。ミスターサタンは人間ですから、戦って勝てない相手とは無理に戦いません。毒を使ったり、爆弾を使ったり……それでもダメだと、あとはなんとか対話を試みて、懐柔しようとするのです

と言っても、はじめは単に殺されないためにペコペコしていただけですが。ただ魔人ブウと交流しているうちに、魔人ブウが単に、悪者に悪い価値観を受け付けられていただけ、だと知ります。そして、人を殺しちゃダメ優しくすれば好かれる、という人間にとってはとても簡単なことを、魔人ブウが知るきっかけを作るのです。

ミスターサタンと魔人ブウと犬

ドラゴンボール40巻より

はじめのきっかけは、でした。犬が自分を怖がらない、と魔人ブウが拾ってきて、ミスターサタンはそれを、けがしているから逃げられないだけだ、と教えます。魔人ブウがそのけがを治してあげると、犬は魔人ブウに懐きます。

魔人ブウはこれまで誰かから好かれるってことを知らなかったんですよね。犬に好かれて、魔人ブウもまた犬を大事に思うようになって。そして犬が悪党に射殺されたとき、ミスターサタンがとっても怒っているところを見て、魔人ブウは誰かのために怒ることを覚えるのです。

優しい魔人ブウを生み出したミスターサタンの功績

ドラゴンボール40巻より

このミスターサタンと犬との交流をきっかけに、魔人ブウは、良い魔人ブウと悪い魔人ブウに分かれることになります。

もしかしたら、2つに分裂しなかった方が、魔人ブウを倒しやすかったという話も聞きます。けれども、少なくとも、悟空と魔人ブウの最終決戦においては、この良い魔人ブウが悪い魔人ブウを抑える役割を担います。この良い魔人ブウがいなかったら、悟空は元気玉を放つまもなくやられていた可能性もあるのです。

そういう意味でも、ミスターサタンの果たした役割は非常に大きかったのではないでしょうか。

まとめ

せこかったり、臆病だったり、ドラゴンボールでこれほど人間味にあふれる、そして我々一般人にとって共感できるキャラクターはいないでしょう。ある意味読者に1番近い存在と言えるかもしれません。

だからこそ、怖がりながらも16号の首を持っていくミスターサタンにエールを送りたくなったり、あるいは元気を分けてくれない地球人に叫ぶミスターサタンにぐっと来たりするのです。

ぜひともこれを機に、再度ミスターサタンの活躍を読んでみてはいかがでしょうか。

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