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スパイファミリーのヨルの経歴はなぜWISEでも調べることができなかったのか?【SPY×FAMILY】

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フォージャー家の奥さんであり、無類の殺し屋でもあるスパイファミリーヨル。その非情な強さとは裏腹に、ちょっと天然だったり、良い奥さんになろうと一生懸命だったりと、とってもかわいいですよね。

ただこのヨル、殺し屋というとんでもない経歴の持ち主であるにもかかわらず、なぜか西国の諜報機関WISEの身辺調査をすり抜けています。もちろんすり抜けていなければ話が進まないと言われればそれまでですが、実際にそんな事あるのでしょうか?それほどWISEは無能なのでしょうか?

いえいえ違います。ヨルの経歴が他国の諜報機関にバレないのには、実はしっかりとした理由があったのです。

今回はそんなヨルの経歴と、なぜここまで隠し通せているかについて紹介していきます。

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スパイファミリーのヨルとは?

まずはスパイファミリーに登場するヨルについて紹介します。

西国の敏腕スパイ、ロイドこと黄昏の奥さん役

西国のスパイであるロイドの任務は、東国の大物政治家ドノバン・デズモンドと接触し、彼の不穏な動きを調査する事です。けれどもドノバンはなかなか表舞台には登場しません。唯一顔を出すのが、息子が通う名門イーデン校の懇親会とのことで、ロイドは孤児院で養子を取り、イーデン校に入学させることで、その懇親会に参加しようと画策します。けれどもそのイーデン校、超名門なため、片親の子どもの入学を許さないそうなのです。

ロイドは慌てて、仮の奥さんを探すことに。そこで出会ったのがヨルです。ヨルはヨルで、自分の思惑のためパートナーを探しているところでした。ちょうど2人の利害が一致したことで、ロイドはヨルと結婚し、仮初の夫婦を演じることとなったのです。

天然でどこかズレてる

「鼻糞を入れると美味しくなるのですか?」

同僚が、ムカつく課長のコーヒーにハナクソを入れようかとふざけたところ、ヨルは真面目な顔でそう答えてしまいました。みんなで課長のことをムカつくといった話をしていたことにもあまりピンときておらず、あまつさえ、たわいもないジョーダンにもそんな返ししかできない、ヨルはそんな女性です。

同僚からは「個性的」「異次元すぎて男寄ってこなさそう」などと言われています。

ただそんなちょっとズレているからこそ、普通ではないロイドやアーニャとやっていけるのかなとも思います。

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だいたい弟のボクに1年も(結婚のことを)黙ってたってどういうことなの?」

「わ‥‥忘れてたからです!」

これで通じる、通じると思っているお姉さんです。アホすぎる‥‥。

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「あの‥‥いいのですか?患者さんを殴ったりして」

「近年の医学会では殴打療法というのが最先端でして‥‥」

「へえー」

精神科医として東国に潜入しているロイドが密輸組織に襲われた際に反撃、それを見たヨルとロイドの会話です。これで納得してしまうあたり普通じゃないですよね。

良き妻、良き母になろうと一生懸命

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他にも突飛な妄想に陥ったり、嘘が苦手だったり、料理が壊滅的だったり、または少量の酒で悪酔いしたり‥‥。けれども、いえだからこそ、良き妻、良き母になろうと一生懸命に努力している点も忘れてはいけません。

苦手な料理を克服しようと、毎晩同僚に教えてもらいに行ったりもしていました。またアーニャに対しても、自分が教えられる精一杯のことをしている様子が伺えます。

アーニャはヨルのことが大好きです。偽装家族としてまだ日が浅いにもかかわらず、アーニャが非常に懐いていることがわかります。きっと本当にとてもアーニャやロイドのことを思っているのでしょうね。でなければ、人の心を読めるアーニャがそんなに簡単に懐くわけがありませんから。 

裏の顔は超凄腕の殺し屋

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ヨルは恐らく、東国でもトップクラスに高い戦闘力を持つ殺し屋です。街のチンピラはもちろんのこと、政治家の護衛や同業者(プロの殺し屋)ですら、いとも簡単に蹴散らしてしまうほどです。

愛用するのはアイスピックのような武器で、単純に突き刺すだけでなく、投擲して使うこともあります。その威力も凄まじく、放ったその武器は相手の頭蓋骨だろうが貫通してしまうほど。

また武器だけでなく素手での攻撃力も非常に高く、その蹴りは相手を数十メートル先まで吹っ飛ばし、その拳はいとも簡単に敵の骨を砕きます。

単行本8巻では数十人規模の集団の殺し屋を相手に大立ち回りし、まさに一騎当千の働きを見せていました。

ちなみに戦闘力で言えばロイドこと黄昏も相当強い部類に入るでしょうが、それでもヨルには絶対に敵わないでしょう。少なくとも面と向かっての一対一であれば、ヨルは世界中の誰にも遅れをとることはないと思われます。

ヨルの思惑

そんなヨルがロイドとの偽装結婚を承諾したのは、表向きの職場(公務員)の同僚から、年頃になっても結婚していないとスパイとして捕まってしまうという話を聞いたからでした。

今後も安全に殺し屋として働いていくためには、偽装でも結婚する必要があったのです(といっても、同僚の話もどうやらちょっとした冗談の様子だったので、「捕まってしまう」というのはヨルお得意の妄想癖の類によるものなのですが‥‥)。

また、たまたまパーティーにお呼ばれしたことも理由の1つです。パーティーへの参加はパートナー同伴が必須だったのですが、ヨルにはそんな相手はいるはずもありません。けれどもつい弟に、彼氏と同伴してパーティーに参加すると言ってしまったものだから、後に引けなくなってしまったのです。

イーデン校の面接に間に合わせるためにどうしてもすぐにパートナーが欲しかったロイドと、パーティー参加のためにどうしてもすぐにパートナーがヨル。まさにその利害がピッタリ合ったというわけですね。

ヨルの経歴

さて、ここでヨルの経歴を簡単におさらいしたいと思います。

ヨルの家族

ヨルは両親を幼い頃に亡くしています。唯一の家族は歳の離れた弟が1人のみ。ただ離れているとは言っても、10歳も離れていない感じですね。7歳ですか。現在20歳みたいです。

ヨルは現在27歳。結婚、離婚歴もなし。アラサーということで、確かに結婚するのが当たり前の社会においては、少々行き遅れ感があるかもしれません。表向きは公務員として役所で働いています。

幼い頃から殺し屋

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そんなヨルは、少なくとも20歳になる以前から殺し屋の仕事をしていたようですね。ヨルの弟ユーリの回想の中で、いかにも小学生くらいのユーリの待つ元に、血まみれになったヨルが帰宅する描写がありました。ユーリが小学生くらいということは、ヨルは中学生か高校生くらいでしょう。

ちなみにヨルが小学生くらいの頃は、少なくとも母親はまだ生きていたことも分かっています。1コマだけなので判別しにくいですが、まあ小学校低学年くらいでしょうね。つまり小学校低学年から中学生くらいの間に殺し屋になったということです。

なぜWISEでも経歴を調べることができなかったのか?

西国の諜報機関であるWISEの敏腕諜報員、ロイドの妻役であるにもかかわらず、ヨルが殺し屋であることを指摘されたことはこれまで一度もありません。なぜなのでしょうか。

表向きは公務員

ヨルは表向き、東国の首都バーリントの市役所にて働いています。だからWISEの目をくぐり抜けていると言っていいでしょう。なにせヨルへの仕事の電話は普通に市役所の内線からかかってくるのです。ヨルの殺し屋の仕事が、市役所という箱によって守られているわけですね。

殺し屋稼業は公的なもの

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上で述べましたが、市役所の内戦で殺し屋の仕事の連絡が来るわけですので、当然ヨルがそういう仕事をしていることを、市役所の上の人は知っているわけです。なお、ヨルの表向きの上司「部長」は、裏の殺し屋の仕事においても上司のようです。

さらには殺しの仕事のトップらしき「店長」は、どうやら市役所の庁舎の中に自分の庭を持っているようなのです(果たしてこの庭が本部なのか、それとも単なる会合場所なのかは不明ですが‥‥少なくとも市役所の中でもかなり厳重にされていることは間違いないようです)。

幼い頃から公的支援の対象

けれども、あれだけの殺しの技術です。相当な訓練をしたはずです。そしてそんな訓練をしていたならば、さすがにWISEも気付くのではないでしょうか。これまでの経歴におかしなところがある、と。

さて、そんな時に出番なのが、東国の公的支援です。

ヨルとユーリは幼い頃に親を亡くしていますが、そこでもし頼れる親戚がいなかったらどうでしょう。おそらく市役所などの福祉に乗っかることになるのではないでしょうか。そしてその福祉の一環で、例えば幼少期の教育を市役所で、もしくはそれに準ずる施設にて受けることになっていたら。そこで何を教わっていようが、外に漏れることはほとんどないでしょう。

つまり東国では、公的支援の名の下に、殺し屋を育成している可能性があるということです。

殺し屋の仕事はすべて公的支援の名のもとに

となると、殺し屋の仕事すらも公的支援の名の下に行われていた可能性も高いでしょう。しかもきっと、「今後の生活を支援するから殺しをしろ」という言い方ではないんでしょうね、きっと。「国をよくするためのお手伝いをしてください。その代わり生活を保証しますよ」という感じの教育だったのではないでしょうか。

要はボランティア活動のようなものですね。これでは尚更、外国の諜報組織ではそうそうヨルの裏の仕事を見抜くことはできないでしょう。

東国の孤児政策

こうして考えてみると、少しだけ東国の孤児政策のようなものが見えてきます。次はその辺りについて考えて見ます。

戦災孤児を積極的に保護しスカウトする

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この国では十数年前に戦争があった事が示されていますが、当時結構な数の子どもが戦災孤児になったのではないでしょうか。その保護というか、援助のようなものを、東国はきっとしっかりやってきたのだと思います。

ただその理由は、ただ子どもを救うというだけではないでしょう。おそらく、今後の西国との緊張状態が続くことを考えて、戦災孤児を積極的に取り込み、育成していたのではないでしょうか。ヨルのような殺し屋を。

戦後の状況を考えれば、殺し屋ももちろんですが、多くの諜報員を必要とするでしょう。その際に、戦争を生き残った大人たちが自分の子どもをスパイにしようなどと思うでしょうか。きっと思わないでしょうね。

であれば、親がいない子どもを育てればいいのです。そしてそういう境遇の子どもたちを教育していく最中、才能のあるこどもをどんどん裏の家業にスカウトしていったのではないでしょうか。

もし記憶力などが良ければ、それこそロイドのようなスパイに。

体力があり運動神経が抜群なのであれば、ヨルのように殺し屋に。

非常に効率的で、そして非情なアイディアと言わざるを得ませんね。

子どもは洗脳しやすい

諜報員や殺し屋を育成するにあたり、子どもの頃から育てるというのは非常に理にかなっていると思います。言い方はよくないですが、洗脳しやすいからです。正常な判断ができるようになる大人になる前に、しっかりと国の思想を植え付けて、国のために働くようマインドコントロールする事ができるでしょう。

正直なところ、大人を雇うよりもよほど安全です。諜報員として大人を雇うとなると、その被雇用者が本当に西国のスパイではないか、あるいは国に対立する思想を持っていないか、相当慎重に選定しならなければいけなくなるからです。

ヨルの弟のユーリも孤児政策の賜物

おそらくですが、ヨルの弟ユーリもそのツテで国家保安局になれたのではないかと思います。国家保安局は国の重要な機関です。通常、両親がいない家庭の子どもが入局できるとは思えません。むしろ身元がはっきりしている良家の子息などがなるべきでしょう。

けれどもユーリは見事に国家保安局に入局を果たしました。これはもちろんユーリの努力もあるでしょうが、孤児時代の教育によりその才能と適性を見極められたからなのではないかと思います。

スパイファミリーのヨルの経歴はなぜWISEでも調べることができなかったのか?のまとめ

スパイファミリーのヨルがなぜWISEから身バレしないのか、から始まり、最後は東国の戦災孤児政策にまで話が広がってしまいました。ちょっと突拍子ないかもですが、結構いい線いってるのではないかと思います。

何にせよ今後アニメも始まるようですし、これからの展開が楽しみですね。

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