今回は漫画 老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めますについてです。
異世界転生ものというと、超強力な魔法やステータスを獲得して無双するのが一般的ですが、この物語の主人公、18歳の少女ミツハは、そう言った力は一切授かりませんでした。あるのは、異世界ともとの世界を行き来する能力くらいです。
これを活用することで、ミツハはあっという間に凄まじい権力と経済力、そして政治力を手にしました。ただしもちろん、それだけの力を手に入れたのは、ただ異世界間を渡る能力のおかげというだけではありません。主人公ミツハの恐るべき胆力や計算高さ、したたかさがあってのことなのです。逆にいうとこの物語は、主人公ミツハのもともとの性格、キャラクターが立っているからこその物語と言えるのです。
そんな老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めますの漫画も、現在8巻まで出ています。そこで今回は、老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めますの主人公ミツハの魅力が伝わる名場面について紹介していきます。
無料立ち読みはこちら♪- 1,知らない天井だ
- 2,じゃ、さよなら。元気でね!
- 3,大好きなお兄ちゃんめ!
- 4,あああ、頭の中でお兄ちゃんが絶好調
- 5,泣かなかったのに、あの時も我慢できたのに‥‥
- 6,殺せるよ、普通に
- 7,そんなの当たり前でしょ?
- 8,アレは嘘だ!
- 9,それが本題か
- 10,何グズグズしてるの!
- 11,私は姫巫女だ
- 12,雑貨屋の店主ミツハです
- 13,女の子の涙はすすんで拭え、兄の教えです
- 14,以後の手出しを諦めさせるだけのダメージと恐怖をすり込むことと‥‥
- 15,王様、ちょっと仲人1件お願いできませんか?
- 16,だが断る!
- 17,恐怖と絶望という言葉の本当の意味を、そして地獄はこの世にあるのだということを
- 18,この6名は本日付で懲戒解雇とします
- 19,私を盗賊に渡そうとした人、お願いします
- 20,深く考えても仕方ない、生きるのに飽きるまで楽しくやろう
- 21,同情?ひいき?いいんだよ、私は自分がやりたいようにやるんだから
- 22,何もなかった。いいですね、皆さんは今何も聞かなかった!
- 23,今日は『敵を叩き潰すためのえげつない手法』の授業です
- 漫画 老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます|ミツハの魅力が伝わる名場面23選のまとめ
1,知らない天井だ
主人公のミツハが異世界転生し、目を覚ました時のセリフです。そして続けて、
「いつか行ってみたいセリフベスト30に食い込む言葉を口にしてしまった」
と。これだけでこの主人公がオタクであることがわかりますね。たった一言、たった2コマで彼女のステータスをはっきり明示してしまうあたり、さすがというしかありません。
ただベスト30はいただけない。ベスト10くらいでもいいかと思います。
2,じゃ、さよなら。元気でね!
異世界で出会った初めての友人とともに森を歩いていると、狼に遭遇します。異世界転生で特にチート技を授けられたわけでもないミツハは、その友人を無理やり木に登らせて、自分は囮となって走り狼をひきつけます。
さよなら、がとても笑顔なんですよね。自分より年下の友人を心配させないという意図もあるのでしょうが、それ以上に胆力があるというか、覚悟ができてる人という気がします。まだ漫画が始まって30ページいかないくらいですが、すでに只者じゃないオーラがヒシヒシと伝わってきます。
3,大好きなお兄ちゃんめ!
今回狼に襲われた際、ミツハは1人助かるんですよね。異世界から現実世界に戻れてしまうのです。で、森に1人残してきた友人を助けるか、保身のためにこのまま現実世界に残るかで、ミツハはとても悩みます。そんな時頭の中で聞こえてきたのは、兄の言葉でした。
「お前は可愛い女の子を助けるのに、何か理由が要るのか?」
現実世界において、ミツハの両親と兄はすでに他界しています。ミツハ1人だけ生き残ってしまったんですね。まあそれはともかく、何かに迷った時まずミツハの頭に思い浮かぶのは、お兄ちゃんの言葉とドヤ顔なのです。
そしてこの後もしばらくは、お兄ちゃんの言葉とドヤ顔がミツハの行動指針にもなっているようで、だいぶお兄ちゃんの影響は大きいようです。
早い話、ブラコンな訳ですね。
4,あああ、頭の中でお兄ちゃんが絶好調
ピンチの時ほどお兄ちゃんの言葉が思い浮かんでくるようです。どうでもいい話もバンバン思い出します。まあこの時はちょうどピンチだったので、走馬灯のようなものでもあったのかもしれませんけどね。
5,泣かなかったのに、あの時も我慢できたのに‥‥
家族が亡くなって、その後もだいぶバタバタしていて、そのうち異世界に連れてこられて。ミツハはだいぶ忙しかったですし、ずっと緊張していたのでしょうね。それが異世界で少しずつ希望が見えてきて、ついたがが外れてしまったようです。
自分の後ろ盾になってくれるという貴族の家族があまりにも優しくて、またその人たちの家族仲がとても良かったものだから、それをみてミツハは溜まっていたものが溢れるように、泣き出してしまったのです。
成熟しているといっても、彼女はまだ18歳なのですから。
6,殺せるよ、普通に
王都へ行く道すがら、もし盗賊に襲われた場合自分はその盗賊たちを殺せるか?と自問自答する場面です。
「人間の道を外れちゃったら『外道』だ。もう人間じゃない。そういうのは駆除していいんだ」
誰でもこういうこと考えることありますよね。そしてこういうのを無駄に考えちゃうのも、やっぱりオタクです。まあただ、あらかじめこういうのを想定しているからこそ、いざというときにさっと銃を抜いたりできるんだろうなとも感じます。実際にミツハはその時になると、躊躇いなく銃を手に取り、引き金を引いていますから。
7,そんなの当たり前でしょ?
王都でお店を持つにあたり、不動産屋にリフォームの業者を手配してもらう際、ミツハは不動産屋から工事費用を値切らないようお願いされます。実はこの不動産屋、お店の建物の売買について、後ろ盾となった貴族のプレッシャーのせいでかなり安い値段で売らざるをえなかったようなんです。その感覚でリフォームの工事費まで値切らないで欲しいという話です。
けれどもミツハは最初から値切るつもりはなかったようでした。
「職人や技術者に値切りなんて、その技や技術を馬鹿にした行為じゃない。優れた技や技術には正当な報酬が必要でしょ」
ミツハはゆるいところはだいぶゆるい印象ですが、自分が正しいと思うことはたとえ自分の不利益になることでも曲げない性格なのですね。
8,アレは嘘だ!
ミツハは異世界と現実世界をほぼノーリスクで行き来できる能力を持っています。この能力を活用すれば、現実世界のものをいくらでも異世界に持ち込んでお金を稼いだり、地位や名誉を得ることだってできるわけです。
けれどもミツハは当初、それをしないことに決めていました。世界の発展に影響を与えるようなものは持ち込まないと考えていたのです。
けれどもその言葉はすぐに撤回されることとなりました。自分が楽するために余裕で電子レンジや冷蔵庫、エアコンまで持ってきますし、その電力を確保するためにソーラーパネルまでも用意してきました。
で、ちょっとメタ的な発言になるわけですが、読者に対してこう言うわけです。アレは嘘だ!と。
それにしても元ネタは1980年代の映画ですけど、彼女はそこまで知っているんでしょうかね。そこまで分かって使っているなら、もはやさすがとしか言いようがないです。
9,それが本題か
ミツハが王都で開いたお店は、ミツハの世界のものを輸入してそれを高値で売りつけるというものでした。特に100均の品物なんかは利益率も相当いいでしょう。
それはともかく、ミツハがお店を出した地域は海や川からは離れた地域です。そこで新鮮な魚の料理を食べることができたなんて話を聞いたら、料理人などは黙ってはいられないでしょう(実はミツハが自分の世界でスーパーか何かから買ってきた代物だったと思いますが)。
そして実際にそこにきた料理人は、非常に重大な悩みを抱えていました。そんな匂いを、ミツハは決して見逃しません。とっても頭の回転が早い子なんですよね。
その後ミツハはすぐに商売の話に持っていきます。ただ魚を卸すだけではなく、その料理人が抱える問題自体を解決に導くように、です。そしてその相談料として、その料理人、しいてはその料理人を雇っている貴族に対して対価を請求するつもりなのです。
さすがはめざとい。
10,何グズグズしてるの!
とある貴族の娘のデビュタントをプロデュースすることとなったミツハ。お披露目の演出もばっちりと決まり、ミツハが指導した料理の数々も大変好評でした。ただしその後、ミツハたちは大きな問題に直面します。料理が足りなくなったのです。
今回ミツハたちが提供した料理のうちのいくつかは、ミツハが自分の世界からもたらしたものでした。そのため参加した貴族たちは今まで見たことも聞いたこともない美味しい料理に遭遇して、いつもより多めに食べていたのです。かと言ってまさかそれを理由に料理を切らすわけにはいきません。
厨房では料理長がパニックになっていました。そこにミツハがやってきて啖呵を切るのです。
「旦那様とお嬢様に絶対恥をかかせないって誓ったんじゃないの!その誓いを破ることより怖いことなんか何もないでしょうが!」
そして自らキッチンの陣頭指揮を取り、なんとか料理を間に合わせることに成功したのでした。
ミツハのとても凛々しいお姿が拝見できます。
11,私は姫巫女だ
暴漢に襲われた女の子を助けた時に、ミツハが町のチンピラに名乗った名前です。厨二病感が半端ないです。まさか咄嗟に出てきたのがこの名前とは‥‥。
それにしても、その時は割と適当に答えたミツハでしたが、まさか後ほどになってそのつけが回ってくるとは思いもよらなかったでしょうね。
12,雑貨屋の店主ミツハです
上で助けた女の子は王族でした。その子を助けたということで、ミツハは王様に呼ばれます。
衛兵から既に報告を受けていた王様はミツハに対して「雷の姫巫女ミツハ殿」と呼びかけますが、ミツハは頑なにそれを認めません。王様に対してだって、あくまでも自分はただの雑貨屋の店主であり、それ以上のことは何も知りませんよ、を貫くわけです。しかも笑顔で。
相手は王様です。王様の言ったことに被せて自分の主張を通そうとするなど、不敬罪で死刑になってもおかしくはないのでしょうが、その辺は王様も結構オープンらしく、特に気分を害した様子はありませんでした。
異世界転生系の主人公と王様はだいたいいつも気安いですよね。そのあたり、結構すごいなと思ってしまいます。
13,女の子の涙はすすんで拭え、兄の教えです
またお兄ちゃんの教えが出てきました。ただこのセリフ、女の子に対して同性のミツハがやるからいいのであって‥‥。これを見ず知らずの男であるミツハのお兄ちゃんがやってしまったらちょっとやばい人扱いになってしまいますよね。お兄ちゃんが他の女性に対してやってなかったことを祈りたいと思います。
まあお兄ちゃん、オタクではありましたけど、対人関係に難のある感じには見えませんでしたけどね(そもそもそんなに登場してもいないのでなんともいえませんが)。
14,以後の手出しを諦めさせるだけのダメージと恐怖をすり込むことと‥‥
「なんでも相談に乗ります」の看板を見てやってきたのは、とある料理店の娘さんでした。なんでも町の大きな料理店から嫌がらせを受けているんだとか。で、その対策会議をしている最中、ミツハが言った言葉です。
基本的にミツハは決して優しいだけの人ではないんですよね。異世界転生の女の子というと、どちらかというととても優しくて、何かにつけて慈悲を与えることの方が多い印象ですが、ミツハは完全に思考が因果応報とか、目には目を歯には歯をなんですよね。いや、どちらかというと倍返しかな。
ミツハのこういう思考は作中いろんなところで出てきます。非常にスカッとするので大好きです。
15,王様、ちょっと仲人1件お願いできませんか?
友達に講義のノートを借りるような感覚で王様に頼み事をするミツハはやはり大物です。そしてそれを許す王様も側近も相当なものです。もちろん、ミツハは王様にも王族にもその側近にも、様々な形で益を与えていますけれど。
16,だが断る!
また有名なセリフを持ってきましたね。
ちなみにこのセリフを言っている相手は王様です。王様のお願いに対して「だが断る」を発動する女の子。そしてそれが許されてしまう女の子。それがミツハです。
17,恐怖と絶望という言葉の本当の意味を、そして地獄はこの世にあるのだということを
ミツハがブチギレてしたまった時のセリフです。
この頃、王都は隣国からの侵攻の脅威にさらされていました。そのような中、ミツハにとっては恩人の1人である貴族の子息が、敵軍の卑怯な手により瀕死の重傷を負ってしまいます。そこでミツハは決心してしまったのです。
もともとミツハは自分の世界から異世界に色々持ち込んではいたものの、これでも自重していたんです。あまりこの異世界の進歩を狂わせないように、真面目な人が割を喰わないように。ただその結果、恩人であり友人を死の危機に晒してしまった。それがミツハには許せない。だから、
「もうやめたー!もう自重するのやめたー!」
ミツハの世界の文明の利器を最大限使って敵軍をやっつける決意。それをしてしまったのです。
18,この6名は本日付で懲戒解雇とします
王国の外れにある辺境の地の領主となったミツハ。彼女は着任後しばらくはとてもニコニコと過ごしていました。領主館の使用人にそれぞれ声をかけて、よく人を観察していたように思います。そして数週間後、ミツハはいく人かの使用人に対して解雇を言い渡します。
ニコニコと御しやすい領主を演じて、悪いことを考える使用人を炙り出そうとしたわけですね。リボンの騎士のウーロン侯の手法です(わかる人いるかしら?)。
使い古された手ではありますけれど、小さな女性の領主ということで舐めていた人たちを一掃するスカッと感はとても良いと思います。
19,私を盗賊に渡そうとした人、お願いします
王都から自領に向かう際、侍従も馬車もないミツハは乗合馬車を使って来たのですが、彼はその時に同乗していた学者さんです。盗賊に襲われた際、乗合馬車の乗客の中で彼だけが、馬車にある財産と女を盗賊に差し出して命を助けてもらうと提案しました。
自分の命を1番に。その考えをまあ悪いとは言いませんが‥‥。ただ乗客に女性も何人かいたわけで、その人たちも差し出して自分だけというのはいただけないですからね。
で、そんな彼が新しい領主の元を訪ねてきたわけです。一緒に馬車に乗っていた女の子が新しい領主だったことも知らずに。これくらいディスられるのもまあ仕方ないことでしょう。
ミツハは自分が嫌いと思った相手にはとても厳しいのです。
20,深く考えても仕方ない、生きるのに飽きるまで楽しくやろう
もともと背が小さく、小学生か中学生くらいに間違えられることが非常に多い18歳のミツハ。医者から、これ以上肉体の成長がない可能性を指摘されてしまいます。低い背も、ボリュームのない胸も、ミツハにとってはコンプレックスです。それが、一生そのままな可能性が非常に高いという。多少なりともショックを受けます(まあ18歳な時点で既に成長が止まっているのでは?とも考えられますけど)。
けれどもそのようなことにいちいち落ち込むミツハではありません。すぐに切り替えて前向きに考えられる。それがミツハの1番の強さなのではないかと思います。
21,同情?ひいき?いいんだよ、私は自分がやりたいようにやるんだから
いく人か使用人を解雇した後、新たに使用人を雇うこととなったミツハの領主館。非常に多くの応募のあった中、ミツハの面接で最終的に4名の使用人を採用することに決まります。
27歳のラシェルもその1人。彼女は若い頃の商店での経験を評価されましたが、1つの問題を抱えていました。既に旦那さんが亡くなっており、娘を旦那さんお両親に預けて働かなければいけないということです。
で、ミツハは彼女に、幼い娘さんと住み込みで働くことを提案したのです。同情もありましたし、贔屓と思われる可能性もあります。けれどもミツハは今はその地の領主ですからね。そんなこと関係ないわけです。
そして、その辺はっきりと自分でスパッと言える人って、とても魅力的だと思うんですよね。
22,何もなかった。いいですね、皆さんは今何も聞かなかった!
珍しくミツハがやらかす場面です。自分が言っている矛盾を相手に指摘されて、見苦しいくらいに言い訳を重ねて、無茶な条件で無理やり相手を抑えようとします。最終的になんとかなりましたけど、結構危なかったと思います。
「あ、もし漏れた場合、漏らした人と今ここにいる人以外でそれを知った人全員が死んで、記録も何もかも抹消さr他という確証が得られた場合のみ‥‥」
割とすごいことを言い出しています。
そんな焦ったミツハが見れるレアな機会と言えるでしょう。
23,今日は『敵を叩き潰すためのえげつない手法』の授業です
ミツハが領主となって新しく始めた事業の1つとして、教育機関の設立、いわゆる学校の開校があります。そしていく人かの講師に加え、ミツハ自身も教壇に立つことを決めます。
他の講師たちが通常の座学を教えるのに対して、ミツハの授業は少し特殊です。金儲け講座や、ミツハの世界のデパートで買った化学実験セットによる授業、それから敵を叩き潰すためのえげつない手法とか‥‥。さらっとしか描かれてないですが、おそらくミツハは領内の人たちに、悪い人にただ唯々諾々と従うことのないように、しっかりとお金を稼げるように、そして自分自身でしっかりと物事を考えられるような人になってほしいのではないでしょうか。
自立を促す教育、非常に重要なことだと思います。
漫画 老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます|ミツハの魅力が伝わる名場面23選のまとめ
こうして見てみると、ミツハは本当に強くて、したたかで、狡猾だということが分かります。逆にそうでなければ、例え異世界間を渡る能力があったとしても、ここまで上り詰めることはなかったでしょう。
現在漫画では、王国の端の小さな領土を経営している段階ですが、これからきっと、もっともっと大層なことをするんだろうなあ、と期待したいと思います。
コメント