今回はジャングル、ドゥ・カテというゴリラもどきを追い回すお話です。
どうやらドゥ・カテのしっぽはレアなようで、1つ2万ルクで売れるんだとか。お金に目が眩んで主人公もジャングルに入るのですが、割と散々な目にあってしまいます。
今回はそんな、ジャングルとそれにまつわる人々のお話。
ストーリーについて
ドゥ・カテを探して
「いいですか?今日はとってもめでたい日です。あなたたちがドゥ・カテを倒して、そいつのシッポを持ち帰れば‥‥わかりますね?」
聖剣伝説レジェンドオブマナ|獣王
ジャングルの入り口に3人がたむろってました。1人は身なりの整った、いかにもお金持ちそうな子どもオヤジ。そして子どもオヤジに連れられてやってきた、2人の使用人。
子どもオヤジの名前はサザビー。そして使用人はヘイソンとハッソンです。なにやらヘイソンとハッソンは、サザビーに(正確にはサザビーの主人に)多額の借金があるようで、サザビーの無茶振りを断るわけにはいかないようです。
サザビーに乗せられて(騙されて?)ドゥ・カテを探しにジャングルの奥深くへと出発するヘイソンとハッソン。そして主人公もまた2人を助けるため(もしくは2万ルクにつられて)、2人の後を追うのでした。
妖精舞う迷いの森
ジャングルの奥には妖精がいっぱいいました。なんでもここは妖精の国に1番近い場所なんだとか。そしてそのせいなのか、進んでも進んでもまた同じところに戻ってしまいます。
しかもジャングルには腐ったゾンビたちがウヨウヨしてますし‥‥。途中出会った不思議なペンギンの力がなければ、一生ジャングルの中をウロウロして、腐ったゾンビたちの仲間入りするところだったかもしれません。
それでもなんとか道を見つけて、ヘイソンとハッソンの協力のもと、ついに主人公はドゥ・カテを追い詰めることに成功します。
「おいらがそのへんで暴れて、おびきだしてやるわな!」
「今度は見失わないぜ!」
聖剣伝説レジェンドオブマナ|獣王
2人とも、お互いに対して悪態つくのに、2人で協力してる時が1番いきいきしてます。
ドゥ・カテとの戦い
ずっと逃げ回ってばかりいたドゥ・カテ。最近では森での悪戯も度が過ぎてるようで、みんな困っているんだとか。
なるほど、木から木へと飛び移り。木の実をむしゃむしゃしてはそのタネを飛ばしてきて。距離をとると、生い茂る木々を揺らして木の実を落としてくるのです。
‥‥この木の実、硬くて当たると結構痛い‥‥。
木の枝を伝って常に頭上にいるドゥ・カテに、こちらの武器を当てるのは至難。けれどこちらに向かって蹴りを繰り出した後や、木々をわさわさ揺らした後。枝にぶら下がった体は比較的無防備です。そのチャンスを見逃すわけにはいきません。
一気に攻撃をかけて枝から叩き落としてボコボコにし、これまでの悪戯の戒めとして少しだけ尻尾の先っちょを拝借して、見事ミッションを達成したのでした。
ちなみにヘイソンとハッソン。ドゥ・カテを誘き出して袋小路に追い詰めるところまでは活躍してくれたんですけど‥‥。
いざドゥ・カテを目の当たりしたら一目散に逃げてしまいましたよ。
ま、戦いの邪魔されるよりは全然いいんですけど。
報酬
2万ルクで買い取るとかいってたあの子どもオヤジことサザビー。ドゥ・カテのシッポ渡したら500ルクくれました。
は?
オマエ、フザケテンノカコノウソツキガ!
「ハア、あなたもそんな人なんですね‥‥」
聖剣伝説レジェンドオブマナ|獣王
って、約束違うだろ!
何こっちが悪いみたいな言い方する!つーかもともとこいつ、報酬払う気なかったな‥‥!?
という大事件が起こりまして。
いつか果たす復讐を胸に抱きつつ、ジャングルを去ったのでした。
発生条件・消滅条件
発生の条件は特にありません。ジャングルに初めて入ると自動的にイベントが発生しますので。
消滅条件は、イベント「豆一族を探せ」が発生することです。ただこの「豆一族を探せ」はかなり後にならないと発生しないイベントですから、まあ消滅することはないでしょうね。
ヘイソンとハッソンがマヌケなのか?サザビーが狡猾なのか?
ヘイソンとハッソンの借金
ヘイソンとハッソン、2人で一千万も借金があるようですね。サザビー曰く、家の物壊しまくったからとのことですが‥‥。果たしてどうなのでしょう。
そもそもサザビー自身も使用人です。魔法学園都市ジオに居を構える大富豪の執事?みたいな仕事してるんですよね。そしてそのお屋敷には確かに、めちゃくちゃ高級そうな美術品がたくさんあるのです。
こら1つダメにするだけでも何百万なんじゃないかなって。だとすると、屋敷のもの壊しまくっていたら、借金一千万くらいにはなるかもしれません。いちおう妥当性はあるんですよね。
けれども、どうも納得がいかないのです。
サザビーの怪しさ
サザビーの口ぶりからすると、2人は屋敷のものを複数回にわたって壊してしまったようです(というか実際には物を壊したのはハッソンで、ヘイソンはその半分を押し付けられてるだけらしいですね)。
しかし、ならどうして1回壊してしまった段階でクビにしなかったんですかね。どうして被害総額が一千万になるまで放置してたんでしょうね。
そして主人公に対して「2万ルクで買い取る」と言いながら500ルクしか払わないというやり口。正規の(約束した)料金を請求したところ、途端に主人公を悪者のように言い出す態度の変え方。なんかすごーく詐欺師な匂いを感じませんか?
クリスティー商会の闇
サザビーとヘイソン、ハッソンが勤めるクリスティー商会ですけど、彼ら以外にスタッフを見たことがありません。
もちろんゲームですから、主要なキャラ以外は登場させてないだけで、裏方にはもっといっぱいいる可能性だってありますけどね。
ただ、クリスティー商会の主人クリスティーその人がだいぶ問題のある人物で、上記3人以外にスタッフがいないとしても決しておかしくはないとされているのです。曰く執念深く、嫉妬深く、自己愛が強く、欲深く‥‥。
そんな主人が嫌で、逃げ出すスタッフが続出してもおかしくはありません。しかもそんなクリスティーの右腕たる執事(サザビー)が報酬を誤魔化すような詐欺師だったとすれば尚更です。
となると、クリスティー商会は慢性的な人手不足であるはずです。商売のことについてはサザビーかクリスティー本人が取り仕切ればいいですけど、屋敷の警備だとか庭の草むしりだとか、主人や執事がやらない(やりたくない)仕事は誰に押し付ければいいのでしょう。
ここで登場したのがヘイソンとハッソンです。
借金は筋書き通り
田舎から上京してきた2人を、商会は快く迎えます。適度な量の仕事と、寝床と、そしてもっとそこで働きたくなるような甘言と。
ある日ハッソンは屋敷の美術品を壊してしまいます。けれど例えばですよ?食事を取るテーブルに花が活けてあって、その花瓶がどうにも不安定で、ちょっとテーブルを揺らしただけでテーブルから落ちてしまい割れてしまったのだとしたら?
ハッソン、こう言ってはなんですが、結構鈍ちんなところありますからね。それで「お前が割った」と言われたら「そうなのか」と思ってしまうような単純なやつなのです。
そしてその安物の花瓶が「500万ルクだよ弁償しろ」なんて言われたら、弁償せざるを得ないでしょう。その場でお金は払えなくとも、労働力を提供するという形で。
はれてクリスティー商会は、コストのかからない労働力を手に入れるわけなのです。なんとも恐ろしい‥‥。
まとめ
ジャングルで出会ったのは、詐欺師サザビーと、搾取され続ける被害者ヘイソンとハッソンでした。主人公はせっかくドゥ・カテを倒したというのに報酬は雀の涙、あまつさえ正当な報酬を要求したところ悪者扱いです。
‥‥ジャングルの事情から見るとですね、単にジャングルで悪戯が過ぎるドゥ・カテを懲らしめたってだけの話なんですけど、まあ労働には正当な対価が支払われるべきだと私は思うのです。
なので(個人的に)後味の悪いシナリオではありましたが、ジャングルの攻略自体はとてもおもしろかったです。
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