中ボスさんレベル99、最強の部下たちとともに二週目突入!の2巻が発売になりました。もう1年ぶりですね。楽しみにしていたので「やっとかあ」という感じです。
どうもさめきちです。
今回は中ボスさんレベル99、最強の部下たちと共に二周目突入!の2巻について紹介と、感想を述べていきたいと思います。
中ボスさんレベル99、最強の部下たちとともに二周目突入!とはどんな漫画?1巻のあらすじ紹介
中ボスさんレベル99、最強の部下たちとともに二周目突入!(2) (電撃コミックスNEXT)
どんな漫画かと問われても、実はあまりよくわかりません。原作読んでいないので‥‥漫画だけ見ると、とりあえず1巻では主人公はまだ2周目にも突入していませんでした‥‥つまりまだ本編が始まっていない、プロローグ的な状況ということですね。
勇者たちの拠点からほど近い(つまり序盤の)ダンジョンにやってきた中ボスさん、ナルゴア。けれどもダンジョンの罠は老朽化で全く作動しなくなっているし、モンスターたちは活気がないですし、そもそもそのダンジョンは、もはやダンジョンとして機能していませんでした。
そんな中、ナルゴアは大改革を行います。ダンジョンの罠を元通りにし、環境を整え、部下であるモンスターたちにやる気を起こさせ、ダンジョンに活気が溢れてくるのです。
そして1年が経った頃、序盤のダンジョンであるにもかかわらず、ダンジョン査定では攻略推奨レベル30を超えるという快挙。まさに初見殺しのダンジョンとして名を馳せるようになるのです。
けれども残念なことに、ナルゴアが中ボスに就任してから、一向に勇者がくる気配がありませんでした。それもそのはずです。実は勇者たちはナルゴアがいるダンジョンを素通りして、次のダンジョンへと行ってしまっていたのです。
そしてナルゴアたちのいるダンジョンに戻ってきたときにはすでに勇者たちは魔王を倒し、レベルアベレージ77と非常に大きな脅威となっていたのです。
そんな勇者たちから部下たちを守るため、ナルゴアは1人勇者たちへと立ち向かおうとしていました。
中ボスさんレベル99、最強の部下とともに二周目突入!2巻のあらすじネタバレと感想
勇者のパーティーとの戦い
レベルアベレージ77の勇者を圧倒するナルゴア。なんとこのナルゴア、実は魔王よりも強かったのです。どうやら魔王を倒した後の隠しダンジョンの中ボスだったのだとか。そんなわけで割と余裕で勇者と賢者を倒してしまいます。それはもうあっさりと。
‥‥勇者のパーティー、なんかすごく嫌な感じの人たちだったので、見ていてせいせいしましたけど。どっちが悪人だよ、みたいなセリフバンバン吐いてましたからね。
さてこの中ボスナルゴア、割と余裕で勇者のパーティーを退けるのかと思ったら、今度は勇者のパーティーの3人目、勇者パーティーの女戦士に苦戦を強いられてしまいます。というかまんまと敵の術中にハマってしまったというか‥‥。
それもそのはず、なんとその女戦士も、実はナルゴアと同じ、隠しダンジョンの住人(魔物)らしいかったのです。なんで隠しダンジョン魔物同士が戦っているのかまるでわかりませんが‥‥。
「でもボクだけはセンパイを理解してあげられる。ボクだけがずーっとセンパイを見ていてあげます」
中ボスさんレベル99、最強の部下たちと共に二周目突入!2巻
ボクっ子なのか、そもそも魔物なのだとしたら女の子なのかすら怪しいものですが‥‥いや、ビジュアルはとても可愛いんですよ。でもその姿が本当の姿かもわからないですからね。
「百年後にまた会いましょうね、セーンパイ♡」
中ボスさんレベル99、最強の部下たちと共に二周目突入!2巻
何となく、メンヘラ気味なストーカーな匂いがぷんぷんする案件です。
果たして、ナルゴアは滅ぼされてしまいます。ただ女戦士の「百年後に会いましょう」の言葉通り、ナルゴアは百年後に転生させられてしまいます。中ボス時代の記憶を失ったままです。
泣き虫ナルゴア
ナルゴアが転生したのは泣き虫ナルゴアと呼ばれる子どもの体でした。ただし当時の記憶を失っていますから、本当にただの子供です。そしていじめられっ子です。
物語は、手足を縛られて森に1人置き去りにされたナルゴアのモノローグから始まります。ようやく2周目突入ですね。タイトルの「二周目」が始まるわけです。というかここからが本編だとしたら、さすがにちょっとプロローグ長すぎです。まるまる1巻以上使っていたわけですから。
しかもタイトルには「最強の部下とともに二周目突入」ですから、これからきっと、中ボス時代に育てた部下たちが仲間になるんでしょうね。
そう考えると、まだまだスタート地点にすら立っていないといえます。
なんと導入が長い物語なんだ!
ともかく、いじめられっ子で、今まさにいじめられている最中の泣き虫少年ナルゴアの物語がスタートです。
目覚め
2周目が始まっても無双しなければ意味がないですよね(?)。ということで、森にてモンスターとの遭遇を機にナルゴアは過去中ボスであった記憶を取り戻します。
そして、まあレベル77の勇者を圧倒するくらいなのですから、森のモンスター程度、本当に一捻りです。
それどころか、
「そうとも、我々には腰を据えて話し合わねばならんことがあるはずだ‥‥なあ?ダンジョン監査万年D評価、まどわしの森責任者様よ」
中ボスさんレベル99、最強の部下たちと共に二周目突入!2巻
ええ‥‥。かつて魔物側の中ボスだったとしても、今は人間の子供なのに。魔物相手に説教し始めちゃいましたよ。こんな子どもは嫌だ‥‥。
ただ相手を真っ直ぐに見てしっかりと話そうとする態度は、間違いなく、かつて中ボスだったナルゴアその人です。この辺り、キャラクターの人間性(人間ではなく魔物ですが)がとてもよく出てて面白いですね。
「周辺諸国のレベルアベレージが7ははね上がるが、これに対しての具体的な対策は?」
「決意表明など聞いているのではない、具体的な対策を聞いているのだ‥‥5W1Hはさすがに知っているよな?」
「早急な改善に努めるのが上司の仕事だと思うが」
中ボスさんレベル99、最強の部下たちと共に二周目突入!2巻
あああああ‥‥なんかどこかで聞いたことがある様なワードが並んでいる‥‥。こうしてみると本当にこのナルゴア、『上司』なんだなあ。
まあ見ている限り割といい上司だとは思いますが。
村での立場と新しい敵
この少年ナルゴア、いじめっこのリーガットに手足を縛られて森に置き去りにされていたわけですが、ナルゴアが森から村に帰っている間に、リーガットは次の手を打っていたようです。
なんとリーガットは、ナルゴアが幼馴染のティモラちゃんを連れて勝手に森に入ったのだと、村人に吹いて回っていたのです。
「ボクは止めたんだ!でもアイツがどうしても”まどわしの森”へ行くって‥‥」
中ボスさんレベル99、最強の部下たちと共に二周目突入!2巻
こいつ腹立つ‥‥!そしてナルゴアを探して森にやってきた村人たちは、ナルゴアを見つけて心配するどころか責め立てます。なんで立ち入り禁止の森に入ったんだ、と。どうもいじめっ子のリーガット、大人に取り入るのは上手いようで。
ただそこはナルゴア、頭を下げるのは中間管理職の特技だと言わんばかりに、さっさと謝ってその場を終わらせようとしてしまいます。
そんな時、当たりが急に暗くなります。松明の火が消えて、森の木々の上から新たな魔物の影が現れます。ナルゴアの両親も、村人たちも、いじめっ子のリーガットも、そして幼馴染のティモラちゃんも。みんながいる中で果たしてナルゴアはどうやってこの窮地を切り抜けるのか。めちゃくちゃ気になるところで2巻終了です。
もと部下たちが全く登場しない‥‥
1巻ではあれだけ魅力的に描かれていたナルゴアの部下たちが、2巻では全く登場しません。2巻の表紙の吸血鬼のきゅーちゃんも、登場は表紙だけです。1巻の表紙のアルラウネも、ゴブリン3兄弟も、スライム毒軍曹も‥‥。
すでに2巻も終わっているのですが、未だにタイトル回収してないのです。驚きです。
もと部下たち、ナルゴアが勇者のパーティーに1人で立ち向かってから全く登場してなくて、その後どうなったのかとても気になるのですが。
もしや2巻の最後に登場した魔物がもと部下の仲間なのかなと思わないでもないですが、今までこんな魔物出てきませんでしたからね。きっと違うのでしょう。ただ3巻ではさすがにもと部下たち、登場して欲しいなあ。
まとめ
中ボスさんレベル99、最強の部下たちとともに二周目突入!2巻は、ナルゴアが勇者パーティーの1人に倒されて、転生して、また記憶を取り戻すところまでの物語でした。
けれども最強の部下たちはまだ二周目で登場していないですし、ということはまだまだ本編は始まっていないということなんでしょうかね。だいぶ引っ張りますね。
まあ逆にいうと、主人公が無双する背景を相当丁寧に描いているともいえますね。実際に絵は綺麗ですし、キャラ(主に主人公)の心情などもかなりじっくり描かれている感じがします。
まあ次発売ももしかしたら1年後かもですが、首を長くして待っていたいと思います。
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