幼女と冒険する29歳おっさんの漫画、29歳独身中堅冒険者の日常の感想(ネタバレあり)です。とある辺境の村の冒険者の日常を淡々と描いた物語ですが、最近ちょっとだけ深刻な話になってきたのかな。
どうもさめきちです。2021年3月9日発売の別冊少年マガジン4月号に掲載された分について、感想とちょっとネタバレしていきます。
29歳独身中堅冒険者の日常(10) (週刊少年マガジンコミックス)
感想
子どもたちが成長している
今回はそこまで大変ではないクエストをこなしていました。村のいじめっ子のロットンのペット、アリクイのカイザー君(6)がいなくなってしまったらしく、それを探しに山へと入ります。メンバーはいつものごとく、ハジメをリーダーにリルイ、アニャンゴ、そしてコッコです。
で、そのカイザーくん捜索中、子どもたち3人はするすると太い木に登ってあたりを見回したりと、軽やかな身のこなしを見せてくれます。これ、ちょっと前なら絶対みんな登れてなかったんですよ。
前回リルイがダンジョンの強力なモンスターに挑んだ時も、サキュバスクイーンのフォローがあったとはいえ、ほとんど1人で倒していましたから、まあ成長していたんだなというのはわかっていたのですが、そういう成長した姿をさらっと見せられるとやはり「ほほう」と感心してしまいます。
おっといけない、おっさん目線になってしまっているよ。
しかも今回はリルイだけではなく、アニャンゴとコッコのレベルアップした姿も見れましたからね。遭遇したモンスターを子どもたちだけで倒したり、カイザー君らしき足跡を追跡したりと。
ダンジョンの初級のモンスター、スライムに散々手こずっていたのがずいぶん昔の様です(作中では1年経ってないくらいでしょうかね)。
フランクな変な人が偉い人
お約束ではあると思います。ふらりと主人公たちの前に現れて、いかにもフランクですぐに打ち解けるんですけれど、実はその人がとても偉い人だった、みたいな。ドラクエ5のプサン(マスタードラゴン)を思い出します。
まあともかく、そんな人が登場するわけです。‥‥人かどうだかちょっと判別がつきませんが。なんかモンスターの被り物してるみたいなんですよ。
‥‥本人は「人と顔を合わせるのが苦手」と言っていますが、どちらかと言うと素顔を誰にも見られない様にするためなのかなとも思います。
ともかく、そんな変な人がコマイ村に行きたいと言うものだから、ハジメ、「迷子のアリクイ捜索中でな。その後でよけりゃ村まで送っていくぜ」と。ぶっきらぼうながらも優しい、なんともハジメらしいセリフですね。
一緒に冒険して、なんとかカイザー君を保護して、コマイ村に帰ってきたちょうどその時に、村にモンスターが現れます。カイザー君を追い回していた凶暴なモンスターらしいんですが、なんとその変な人が一撃でそれを退治してしまったんですよね。
まるでスーパーサイヤ人が小指で敵を粉砕してしまうがごとく、本当にちょんと触った様な一撃で。
これにはハジメもびっくりです。
で、ギルドのエルフのお姉ちゃん、オリーブちゃんが腰を抜かすわけです。
「ギルド‥‥」
「あん?もしかしてアンタがギルド調査員って奴か?」
「違っ‥‥ギル‥‥ギルドのトップ!」
オリーブとハジメ:29歳独身中堅冒険者の日常
今後どうなる?29歳独身中堅冒険者の日常第61話感想のまとめ
どうやらギルドのトップ、ブラドーが言うには、屋敷がダンジョン化すると言うのは相当な異常事態なようです。なのでトップ自らハジメたちの聴取にやってきたということなのでしょう。
そう考えると、どうも話が複雑になってきた気がします。
前回出てきた、ハジメに個人的に興味を持っている魔法使い。
ギルドのトップすら動く、屋敷のダンジョン化という異常事態。
これまでずっとほのぼのした展開が続いていましたが、ちょっと様相が変わってくるかもしれませんね。ハジメの過去に関する話が始まるかと思いきや、もっと大きな騒動に巻き込まれそうな予感です。
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ネコあね。(1) (週刊少年マガジンコミックス)
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