面白かったので2巻も買ってしまいました‥‥。
どうもさめきちです。
かわいい娘と旅をするアラフォー冒険者ダグラス・フォードが活躍する冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌するの2巻のあらすじネタバレと感想です。
前回、子どもを救うと言いながらも、実は孤児を変態貴族や娼館に売っていた悪徳孤児院経営者マットロックを懲らしめたダグラス。ラビとはお互いに本音を言い合って、以前より少し距離が縮まったところですが、2巻でもまだまだ大活躍するようです。
冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻のあらすじネタバレ
ドラゴン討伐クエスト
まだ少しアディントンの街に滞在することとなったダグラスとラビ。路銀を稼ぐためにダグラスはラビを連れて自衛団とともに、赤眼のドラゴン討伐のクエストに参加します。
「子連れでクエストなんて舐めてるのか‥‥!ハイキング気取りなら今すぐ帰るんだな!」
自衛団のリーダー:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻
自衛団のリーダーからの当たりはだいぶ強いようです。まあハンターを生業にしているような人たちからすれば、子連れでドラゴン狩りなんて舐めてる、と思われても仕方ないかもですね。まあダグラスの実力が桁違いだからこそできるというか‥‥そして例によって、ダグラスは自分の実力を隠しているわけなのですから。
さて一行は赤眼のドラゴンを探しに山の奥へを進みます。けれども遭遇したのは、赤眼のドラゴンよりも遥かに危険度の高い魔黒竜でした。
「ドラゴンたちの王者‥‥!村にこいつが現れたら1時間で壊滅させられてしまうというSS級のの魔獣‥‥!」
ダグラス:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻
確かに凶悪です。赤眼のドラゴンの群れが、そいつ1匹に蹂躙されていたのですから。けれどもダグラスは「最強の魔術師」です。二重スキルを使いこなし、最高位の魔法をぽんぽん使うわけです。ラビを片手に抱えながら空を舞い、一撃で魔黒竜を倒してしまいます。
最強の子連れ冒険者
街に戻ると、それはもう大変な騒ぎになりました。なにせ自衛団のメンバーが壁役になったとはいえ、ほぼ1人で真黒竜を倒してしまったのですから。
「どんな冒険者かなーって思ったら、キミ‥‥ライセンス剥奪されちゃってるんだね!」
「アディントンのギルドからキミに、ライセンス再発行の申請書を出してあげる」
アディントンのギルドマスター:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻
みんなの前でギルドマスターがまさかの暴露&直々の招待。どうやらギルドマスターからの招待は相当珍しいものらしいようで、自衛団はじめ、周りの人たちはみな驚愕します。そしてさらに驚愕されたのが、ダグラスがそれを断ったことです。
「そうか‥‥(中略)‥‥俺は、今の生活が楽しいんだ」
ダグラス:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻
ラビの頭を撫でながら、ダグラスがひとりごちます。まあ確かに、とても充実しているように見えますね。ライセンスを持っていて、勇者のパーティーにいた頃のダグラスの描写がほとんどないのでなんとも言えませんが。
少なくとも今は、なんのしがらみもなく自由に振る舞って、ラビの困り顔や泣き顔や笑顔に一喜一憂しているダグラスはとても幸せそうです。そして周りから見れば無欲で、人のために全力を振るい、しかも子連れという物珍しさから、一気に知名度をあげていくのです。
エルフの里
アディントンの街を去ってからミルトンへ向かう途中、ダグラスとラビは大雨に降られ困ってしまいます。そして同じく雨で困っていたエルフの親子、ルーイとニキを助けます。
「驚かせてすまない。近くを通りかかったものでな。よかったら手伝わせてくれ。困った時はお互い様だろ。それに俺も子連れだ。頼ってくれ」
ダグラス:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻
警戒するエルフの親子、ルーイとニキに対して投げかけたダグラスの言葉です。ダグラスの優しさがとてもよくわかるセリフですよね。果たして、困っていたルーイとニキを助けたことで、ダグラスとラビはエルフの集落フローリアに招待されます。
けれども天気は大雨。そして大雨には落雷がつきもの。なんとダグラスがルーイの家族のもとで休んでいる時に、フローリアを落雷が襲います。
「今の雷でモロの家に火がついた!‥‥(中略)‥‥このままじゃ‥‥ここら一面大火事になる!」
ルーイの家に飛び込んできたエルフ:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻
そうと聞いて飛び出すダグラス。本来エルフは人間を嫌っていて、ダグラスがフローリアにいることすらも実はあまりよろしくないらしいのですが‥‥。
「人間‥‥!?」
「なぜ人間がこの森に‥‥」
「あんたたちが警戒心の強い種族だというのは知っている‥‥(中略)‥‥だが今はこの炎を消すのが先だ。苦しんでいる人を救いたいんだ」
フローリアのエルフとダグラス:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻
ダグラス、ホントいいおっさんですね。
水の魔法で火を消し、筋力増強魔法を使って巨大な倒木を持ち上げ、下敷きになっていた子ども母親を回復魔法で全快させて‥‥。人間であるダグラスに対して警戒し疑念の目を向けていたエルフたちも、すっかりダグラスが好きになってしまったようです。
好きというか、英雄視?憧れのようなものですかね。非力なエルフにとって、魔法で強化しているとは言え、巨大な倒木を1人で持ち上げるダグラスの姿は非常にカッコよく見えたようです。
冒険者ライセンスを剥奪されたおっさん2巻の感想
お父さんと呼んでくれ
なんとも目を逸らしたくなるくらいに背中がムズムズする展開ですね。マットロック孤児院では、ダグラスとラビの関係が親子でないとあっさり見破られ、あわやラビが孤児院に引き取られ(そして売り飛ばされ)そうになりました。
そこでダグラスは、ラビのことを「うちの子」と呼ぶようにし、ラビも自分のことを「お父さん」と呼ぶようお願いします。
「‥‥!」とびっくりするラビ。「す‥‥すまない、嫌だったか?」とあたふたするダグラス。そんなわけないじゃないですか。本当にダグラスはその辺りは鈍感なんですよね。
「い‥‥嫌じゃない。呼んでいいの‥‥?」もじもじ
「もちろんだ。さっそく呼んでくれるか?」
もじもじ「えっ、あ‥‥、お‥‥おとう‥‥さん‥‥?」
ダグラスとラビ:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻
これはだいぶ来るものがあります。かわいいラビの絵も相まって、相当ダメージが大きいシーンです(笑)。
ああ似合っている。可愛いぞ
アディントンを去る時に、ラビに新しい服を買ってあげます。もっとかわいいデザインの服もあったのに、ラビが選んだのはちょっと地味目な(といってもリボンがあつらえられて十分かわいいですが)フード付きのコートでした。
「もっとかわいいのもあるんだぞ?」
「これがいい‥‥お父さんみたいなのがいいの‥‥」
ダグラスとラビ:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻
これもまた大ダメージを喰らいます。直視できません。
ラビが頑張っている‥‥!
2巻から、ラビがだいぶがんばってスキルを覚えようとしている描写が増えます。フローリアにてニキに魔法を見せてもらったあたりからでしょうか。子どもにニキでもできるのだから自分にもできる、と思ったのでしょうか。
けれども単純に「使いたい」だけではないようにも感じます。体調を崩してしまうほどにずっと練習し続けてしまっていたからです。お父さんであるダグラスの役に立ちたいという思いもあったのかもしれません。
‥‥役に立たないことが嫌なのか、それともスキルそのものに何かこだわりがあるのか‥‥。聞けばスキル適性は非常に高いのだとか。
「ただその力はすこーし深いところで眠っているようですな」
ニキのじーちゃん:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻
スキル適性を見てくれたエルフのじいちゃんの言葉です。スキルにこだわるラビの態度も含めて、何かあるのかもしれませんね。
ラビが好きだ!
エルフの集落フローリアにて。どうもルーイの息子ニキがラビによくかまうなと思ったら、やっぱりそういうことだったんですね。まあもともと優しい子だったんでしょうけど。ラビのスキルの練習にずっと付き合っていたり。
ダグラスとラビがフローリアを去る際に、見送りがたくさんいる中で、ニキがラビに叫びます。
「ずっと一緒にいたいから‥‥俺がお嫁さんにしてやるって言ってんの!!」
ニキ:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻
たかだかほんの数日宿をともにしただけなのにプロポーズとは!許せん!
けれどもラビはそれ以上に強力でしたね。
「私はお父さんが好き」
ラビ:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻
バッサリ。これまた攻撃力の高い一撃です。ラビ自身は何気なく言った一言っぽいのですが、言われた方は悶絶ものです。
ニキがではなく、ダグラスの方が。
もうとてつもなく。
冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する2巻のあらすじネタバレと感想のまとめ
正直なところ、ラビの一言一言に背中がむず痒くなったり悶絶したりと、読者の方がダメージの大きい漫画だなあと思います。それだけラビがかわいくて、尊いです。尊さはただイラストを眺めるだけでは味わえないですね。
そこに至るまでの経緯とか、ダグラスの悩みとか、ラビのちょっと浮かない顔とか、そういうのを読み進めてきてこそ得ることができるってものです。
だめだこりゃ、3巻も買わないとな‥‥
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