別冊少年マガジンで連載が始まった姫騎士は蛮族の嫁の紹介です。
どうもさめきちです。ここのところ進撃の巨人を読むために別冊少年マガジンを購入しているのですが、昔から連載されている漫画ってなかなか手をつけづらいんですよね。
その点、最近連載が始まったばかりの漫画ならストーリーも最初から追えるし、もし面白ければそのまま読み続けて追いかけていけるし、新連載があるのはありがたいことです。
さて、センターカラー見開きの絵を見る限り、どう見ても捕虜になった姫騎士が何かされるとしか思えない感じなのですが、意外とそんなこともなく、どちらかと言うと恋愛ものなのかな?ほのぼの系?という漫画です。
先月分と今月分、一挙2話分のあらすじネタバレと感想を書いていきたいと思います。
姫騎士は蛮族の嫁第1話のあらすじネタバレ|別冊少年マガジン2月号掲載
何処だここは‥‥?
‥‥?手首に何か‥‥手枷!?
‥‥足枷に首輪もか‥‥そうか、私は‥‥
捕虜にされたのか。蛮族如きに敗れて‥‥!!
別冊少年マガジン2021年3月号
蛮族との戦いにて撤退を余儀なくされたイルドレン王国東方征伐軍。それを率いる女騎士団長セラフィーナ・ド・ラヴィラントは、味方を逃すため敵将の一騎討ちに応え、善戦するも敗北を喫してしまいます。
そして、目が覚めると牢屋の中にいたのです。ぼろを着せられ、拘束された状態で。
家畜扱いで農奴あたりにでもされるのか?
いや、それとも拷問の末に情報を吐かされるのが先か?
‥‥ま、まさかとは思うが‥‥女と知ったが故に捉えたのなら‥‥慰み者にでもする気か!?
別冊少年マガジン2021年3月号
まあ見目麗しい女騎士が捕まったとなれば、そういう想像は難くないでしょう。読者だって期待してしまいます。
けれども彼女を待っていたのは、もう少し良い待遇でした。
具体的には、若い女性の世話係がやってきて、血や垢を拭いてもらい、薬を塗られ、爪を綺麗に整えられ、きれいな服を着せられます。
順当に考えれば捕虜を使った蛮族の風習‥‥?まさか!!
考えを巡らせている間に、例の男がやってきます。一騎討ちでセラフィーナを倒した蛮族の将、大族長ウルダインが嫡子、凄まじい巨躯と黄金の瞳を持つヴェーオルです。
「‥‥成程、読めたぞ。貴様らの思惑が‥‥!!」
ヴェーオルを睨みながら、セラフィーナが言います。東征軍の女騎士を襲っては攫い怪物の生贄にするつもりかと。そして堂々と言い放つのです。命乞いなどと無様は晒さぬ!煮るなり役なり好きにするが良い!と。
世話係の女性はきょとんです。そしてヴェーオルも。生贄とは何の話だ?と訝しみます。そして続けられた言葉は、セラフィーナにとってさらに衝撃的なものでした。
「儂はそなたを花嫁として連れてきたのだが?」
別冊少年マガジン2021年3月号
ヴェーオルが言うには、どうやら彼の一族は代々東征軍の女騎士を妻に娶ることが伝統だと言うのです。
姫騎士は蛮族の嫁第1話の感想
何となくですが、素直で素朴な蛮族の男と、あれやこれや1人で勘違いしてから回る姫騎士の物語、というところでしょうか。あくまでも、1人で勝手に勘違いするセラフィーナがかわいさを堪能する漫画なのかな。
いや、私の勝手な意見ですが、このセラフィーナの絵が割と好きなんですよね。
1人で焦って、勘違いして恐れ慄いて、嫁にされると聞いて一瞬呆けて、揚げ足を取られて悔しそうな顔をして‥‥。うるさくない程度に表情が豊かなんですよ。
あ、うるさくない程度、と言うのがポイントですよ。やたらがちゃがちゃ表情が変わりすぎるのは見ていてかえってきついので。
一方蛮族のヴェーオルの方は、まだ何とも言えないですね。なにせ初登場時セラフィーナの味方の兵士たちをばったばったと斬り伏せていたところだったので、どうしても残酷な兵士という印象は拭えないのです。
何となく、自分の思ったことを素直に相手に伝えるという純朴な印象を受けないでもないですが。
「‥‥もっとも儂としても掟やしきたりだけで選ぶ訳でもない。
儂は剣で、そなたが良いと決めた。
‥‥中略‥‥一目惚れするほどに!!」
別冊少年マガジン2021年3月号
いいセリフだとは思いますよ。でもこれだけじゃ何ともなあ。それよりもそれを聞いたセラフィーナの表情の方が素晴らしすぎです。
惚れ‥‥え!?って、割とこの表情見るだけでも価値があるかなと思ったり思わなかったり。
姫騎士は蛮族の嫁第2話のあらすじネタバレ|別冊少年マガジン3月号掲載
第2話は、セラフィーナが寝ている間に見ている夢から物語が始まります。どうも、女性でありながら剣の腕を磨き、騎士団長にまでなったことに対して、結構風当たりが強かったようなのです。
さらには実の兄からも、さっさと騎士をやめてどっか嫁げみたいなことを言われています。そしてセラフィーナは、明言されてはいませんが、あまり結婚したくはない。というより望まない結婚はしたくないと言った感じでしょうかね。
縁談自体は次々ときているのに、それをひたすら断っているようです。第1話では騎士の誇りみたいなことを言っていたような気もしますが、騎士として自由に自分を誇れるかと言うと、決してそうではない環境だったようです。
さて、セラフィーナが朝起きると、隣には裸のヴェーオルがいました。どうやら一緒の寝床で寝かされていたようです。けれども彼女は、寝るまでの記憶が全くありません。少女の純血が奪われたと大騒ぎするセラフィーナとは対象に、ヴェーオルはというと、
「細かいことは良いではないか?」
別冊少年マガジン2021年3月号
はははははと笑っています。
結局、乙女の純血は全くの無事でした。単に薬が効きすぎてぶっ倒れてしまっただけだったのです。ただその誤解が解けるまでだいたい8ページくらい、泣いたり睨んだり青ざめたりと大忙しなセラフィーナです。
いや、仕方ないとは思うのですよ。昨日まで殺し合いをしていた敵に捕まって、しかも記憶がなく隣には素っ裸の男。天を突くほどいきりたっているモノ。パニックになるのもわかります。
そしてヴェーオルも意外とお茶目です。誤解だとわかったあと、こっそりと「もうすこいからかいたかった」みたいなことを言っているのですから。
そうですね、ヴェーオルが本当にセラフィーナを気に入っていて、本当に心配していたというのは何となく伝わりました。まあ戦場ではお互い敵同士、殺し合いもするのでしょうが、まあいい人なのでしょう。
そのあとはお食事タイムです。まあ意地を張っている感じなので、セラフィーナは「蛮族の施しなど受ける位なら餓死を選ぶぞ!」くらい言ってのけるのですが、お肉があまりにも美味しそうで、負けてしまいます。
セラフィーナ、美味しそうにお肉を食べます。食レポばりに。それもうもぐもぐと。
ちなみにこの肉、セラフィーナが目覚めた時にご馳走したいと、ヴェーオルがわざわざ単身狩って来てくれたものです。セラフィーナはその正体を見て愕然とします。
「この辺りでは割とよく獲れる生物でな。その名を”竜”という」
別冊少年マガジン2021年3月号
単身竜を狩って来たと聞いて、セラフィーナは思わず叫ばずにはいられませんでした。
姫騎士は蛮族の嫁第2話の感想
ヴェーオルがちゃんとセラフィーナを大事にしている描写が多かったですね。思わずほんのりしてしまいます。そして徐々にセラフィーナが懐柔されていくわけです。
第2話にしてすでに、セラフィーナがヴェーオルに気を許しているような、そんな様子が伺えます。ただ冒頭夢にみた光景がラフィーナの過去を示しているのだとしたら、ちょっとそれもわかる気もしますね。
セラフィーナはたぶん初めて騎士として、というよりもありのままの自分を見て「惚れた」と言ったくれた人に出会ったわけです。
加えて言うと、セラフィーナの夢から想像するに、彼女は貴族としてがんじがらめの様子だったんじゃないでしょうか。それが今は、自分に「惚れた」と言う人が、多少のミスや醜態も笑って許してくれるわけです。
正直なところ、居心地の良さすら感じてるんじゃないのかな。
あと、大きな食べきれないほどの肉を見たセラフィーナの表情がとてもよかったです。ああ言うの好きですねえ。
姫騎士は蛮族の嫁の今後は?
まあ割と同じような展開が続くのかなとは思っています。というかこの調子で続けて欲しいな。
話の持って行き方次第では、どろどろの戦争の歴史だとか、貴族と蛮族の板挟みになるセラフィーナとかいろいろ描けそうですけど、どうかこのままヴェーオルに翻弄されるセラフィーナを見ていたいものです。
もし気になった方がいらっしゃいましたら、せっかくなので別冊少年マガジン買ってみては?雑誌買うのはさすがにかさばりますけれど、電子書籍ならスマホで空いてる時間にささっと読めますよ。
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