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俺に任せて先に行け

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。のあらすじネタバレと感想

この記事は約12分で読めます。

最近熱血漢が主人公の漫画って少なくないですか?

どうもさめきちです。

今回は、原作:えぞぎんぎつね先生、漫画:阿倍野ちゃこ先生のここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。の紹介です。

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ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。とはどんな漫画?

とても簡単に言うと、死んだと思われていた伝説の大魔導士が帰還して再び世界を救うお話、と言ったところでしょうか。

主人公が熱血漢?

何より特徴的なのが、主人公のラックがとても情熱あふれる熱血漢なのです(‥‥彼を熱血漢と言っていいものかどうか議論の余地はあるでしょうが)。

情熱あふれる熱血感なんて、主人公ならば大抵そうなのでは?と思わなくもないですが、どうも最近の異世界ファンタジーはそういう熱血漢タイプが非常に少ないように思います。

なんというか、すーんとしていて、「魔族?まあ自分には関係ないけど、みんな困ってるし、女の子にも頼まれたし、いっちょ退治してやるか」みたいなところがありますよね。

人類のためとか平和のためとかではなく、自分の周りのささやかな日常を守りたいがために戦う、と言い換えればわかりやすいでしょうか。

それに対して、ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。の主人公ラックは、戦う理由が全然違います。

「俺たちがせっかく10年かかって守った平和を、みすみす壊されてたまるか」

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。2巻

帰還して早々、吸血鬼(ヴァンパイア)たちの企みを知った時のラックの言葉です。

タイトル通り、彼は10年間魔神たちと戦い、そして国に帰還しました。10年後にはすでに彼は伝説となっていて、子どもの寝物語に語られるほど有名で、またその偉業を称えて巨大な像が立つほどです。

「今回俺達が身の丈に合わない依頼を無事にこなせたのも、ラックさまのご加護に違いない」

「ラックさまが今の平和を作ってくれたんだもんな!」

「この国子供達はみんなラックさんの物語を聞いて育つでありますよ」

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。2巻

色々なところでラックを讃える声が聴かれますが、そんな声に恥じない強さと誇り、そして正義の心をも持っているのです。

努力に裏打ちされた自信

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。の主人公ラックは、見た目は10代ですが、中身は40代のおっさんです。そしてその尋常じゃない魔導の力は、かつて40代になるまで研鑽を重ねてきたゆえによるものです。

それだけに、彼は非常に自信に満ち溢れています。今までの努力、数々の冒険をこなしてきた経験、魔神王を倒した実績、それらが大魔道士ラックを形作っています。

かと言って、決してその力に自惚れることもありませんし、また奢ることもありません。自分が実力者であることを自覚して、役割を認識し、後進の育成国の危機管理に積極的に関わろうとするのです。

「こういう若い冒険者を育てるのも先達の役目だからな‥‥」

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。1巻

自身の正体を隠して駆け出しの若い冒険者とパーティーを組むことになったラックは、適度に失敗をさせながらもうまく彼らをフォローして、育成に努めます。

「ところで具体的にはどういう作戦で吸血鬼皇(ヴァンパイアハイロード)を倒すんだ?ラック」

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。2巻

吸血鬼皇が暗躍していることを知った国王エリックが、その討伐についてラックに作戦を問います。国の一大事において、作戦は彼を中心に進行していき、また彼自身もエリックと対等な立場で、それを当然のように引き受けるのです。

なんというか、そういう立場をしっかりと自覚している主人公って、実は意外に少ないと思いませんか?

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。1巻のあらすじネタバレ

魔神王との戦い

勇者エリック戦士ゴラン、そして魔導士ラックは、見事魔神王に深傷を負わせ、次元の狭間へ退けることに成功します。けれども、3人とも満身創痍で、しかも帰還の途中、次元の狭間から魔神の大群が3人を追ってやってきたのです。

このまま戦えば全滅は必至。けれども魔神王を完全に倒せてはいない中、勇者であるエリックを死なすわけにはいきません。ならば‥‥

「ここは俺に任せて先に行け!!」

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。1巻

魔導士ラックは2人を逃がし、たった1人で魔神の大群をに立ち向かったのです。

寝ている間でも自分を動かす魔法傀儡人形(マリオネット)と補給と、回復が同時に行える魔法生命転移(ドレインタッチ)によって、ラックは非常に長い間魔神たちと戦い続けました。それはもう想像を絶するくらい長い時です。

そしてとうとう、押し寄せる魔神たちを打ち倒し、再度復活してきた魔神王すらも、ラックは倒すことに成功したのでした。膨大な時間と命を賭けた戦いが、ついに終わりを迎えたのです。

戦いが終わり、ラックは国へと帰還します。けれども、彼を待ち受けていたのは驚くべき2つの事実でした。

なんと、彼が次元の狭間で魔神たちと戦ってから、実に10年の時間がすぎていたこと。そして彼自身の体が10代まで若返っていたことです。

Fランク冒険者としての再出発

国に戻ってから、ラックはエリックやゴランと再会を果たします。エリックもゴランも、ラックに対して最大限の配慮を申し出るのですが、ラックが選んだ道はもう一度冒険者になることでした。

ラックは国に戻ってから、また2人と冒険ができると思っていました。けれども10年経って、2人とも国の中枢に関わる重要人物となっており、おいそれと冒険に出ることができない身分となっていたのです。そこでラックは再度駆け出しの冒険者からスタートすることを決意するのです。

「ふむ‥‥ドラゴン討伐も魔神討伐の依頼も出てないな‥‥それだけ平和ってことだな、よしよし」

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。1巻

冒険者となったのは、もしかしたら自分が守った世界を、自分の足で見たいという思いもあったのかも知れません。

「報酬がいいものは若い奴に回してやらんと‥‥面倒で報酬が少ないのは‥‥」

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。1巻

そして自分は面倒で報酬が少ないあまり誰もやりたがらないクエストを選択します。こんなさりげないところからも、ラックの人の良さが見て取れます。

吸血鬼たちの野望

ギルドで請け負った初級クエストでは、同じく駆け出しの冒険者アリオジニーとパーティーを組みます。難易度は低いものの、ちょっと面倒なゴブリン退治のクエストです。

けれどもこのゴブリンたちは何者かに指揮されて行動していました。それが、吸血鬼(ヴァンパイア)たちです。吸血鬼たちは少しずつ、けれども着実に国に侵入してきていて、再び世界を魔神の混乱の渦に陥れようと画策していたのです。

意図せず大いなる危機の一端に触れたラックは、一度守った平和を守るため、再び戦いの中に身を投じることとなるのです。

「俺たちがせっかく10年かかって守った平和を、みすみす壊されてたまるか」

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。1巻

先にも紹介したこのセリフは、吸血鬼たちの企みを知った際のラックの一言です。ここで俺たちと言うあたり、彼が本当にかつての仲間を大切にしていたことがわかりますね。

2巻以降の展開

いくつかのクエストをこなしていくうちに、ラックは吸血鬼の企みに深く関わり、そしてそれを阻止すべく全力で戦います。

国王にして救国の勇者エリック、冒険者ギルドのグランドマスターにして絶対的斬り込み隊長ゴランも加わり、かつての伝説のパーティーと言われた3人の協力戦が見られます。

「ここは俺達に任せて先に行け!!」

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。3巻

今度はラックエリックゴランに言われる番です。このあたりは、特に2人の気持ちを考えるととてもジーンとくるシーンです。

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。の恋愛事情

魅力的なヒロインが多いです。けれども漫画を見ている限り、恋愛面に発展するような描写は今のところほとんどありません。

まあラック本人が、見た目は子どもでも中身がおっさんなわけですから、次々と登場する10代のヒロインと恋愛関係になってしまったらむしろ「ちょっとそれは‥‥」と思ってしまいますけど。

正直なところすぐに主人公に惚れてしまうヒロインはこのところかえって食あたり気味でもあるので、このくらいがちょうどいいのかなと思います。

(というか、ちょっとかっこいいところ見せれば、すぐに女性が惚れてくれるとでも思ってるんでしょうかね。そんなこと現実にはないでしょうし‥‥)

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年たったら伝説になっていた。のあらすじネタバレと感想のまとめ

自覚なし系の主人公に辟易しているすぐヒロインが主人公に惚れる恋愛ありきの物語にはうんざりしている、そんな人にはぜひ読んでもらいたい漫画です。

あと恋愛面にはあまり振らない物語ですが、ヒロインはとても魅力的です。それぞれの意志や想いが生き生きと描かれていて、読んでいてとても気持ちがいいですよ。

気になった方は是非とも一度手に取ってもらえたら幸いです。

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