ダンジョン飯最新刊10巻がそろそろ発売になる頃ですね。前回9巻が2020年5月発売だったので、もうそろそろだと思うのです。
9巻は迷宮の謎や翼獅子の登場など、これまでになく物語の核心に迫る内容でした。きっとここから少しずつ謎が解き明かされていくのではないか、と期待に胸を膨らませている人も多いでしょう。
そこで今回は、ダンジョン飯9巻のあらすじをおさらいしたいと思います。これまでどんな内容だったのか、10巻発売に向けて復習をしておかないといけませんからね。
ファリンとマルシルの思い出
ダンジョン飯9巻は、ライオスがマルシルに初めて会った頃の回想から始まります。
当時マルシルは、学校で仲が良かったファリンがライオスに連れ去られ、無理矢理迷宮探索をさせられていると思っていました。
彼女はもともと、ライオスたちからファリンを学校へ連れ戻しにきたのです。
そこでライオスとファリンは、マルシルにいいところを見せて、迷宮探索を認めてもらおうとします。けれどもなかなかうまくいきません。
マルシルは当時の時点ですでに実力のある魔術師でした。迷宮のモンスターも難なく倒し、魔法の罠も軽々と解除して先へ進みます。
そんなマルシルに、ライオスとファリンは自分たちの迷宮への想いを正直に告げ、それに納得したマルシルはライオスとファリンの迷宮探索のパーティに参加することになります。
ライオスとファリン、マルシルの迷宮への想い
ダンジョンは、多くの冒険者が金と名声を求めて潜り込みます。けれどもライオスとファリン、そしてマルシルは、迷宮へ潜る理由が他の冒険者とはちょっと違うようです。
「地上では見られないものを見たい」
ダンジョン飯9巻より
「知るのが楽しいんだ」
ライオスの言葉です。
このことからも、ライオスたちが他の冒険者たちとは少し違うことが分かります。
ダンジョン攻略においてライオスたちは他の冒険者たちよりも一歩先へと進んでいるように思えます。より核心に近づき、迷宮の攻略に1番近い冒険者と言っても過言ではないでしょう。
そしてその理由が、まさにここなのではないでしょうか。
欲望が渦巻き、欲望に支配された迷宮だからこそ、金や名声といった単純な欲が動機ではないライオスたちは核心に近づけるのではないか、そう思わずにはいられないのです。
サキュバスとの戦い
一行が次に遭遇したモンスターはサキュバスでした。「魅力的な姿」に変身して獲物に近づき、精気を吸い取る蚊の魔物です。
はじめにセンシが、次いでライオス、チルチャック、マルシルが犠牲になってしまいます。
残るはイヅツミただ1人です。
基本、サキュバスは2人以上でなければ絶対に倒せない相手です。なぜなら、サキュバスの変身した「魅力的な姿」には、たとえどんなに精神力が強い人でも抗うことができないからです。
けれどもイヅツミは、そんなサキュバスに対してたった1人で対抗します。対抗せざるを得なかったのです。
イヅツミの体の謎
イヅツミは、呪いのせいで半人半獣となってしまった若い女性です。イヅツミはそんな半獣の体を忌み嫌い、呪いを解くためにライオスたちに同行しています。
そんなイヅツミですが、おそらくこの戦いで初めて自身の半身、獣の部分を認めるような発言をします。半人半獣だったおかげで、サキュバスの魅了の力‥‥相手にとって「魅力的な姿」の効果が効かなかったからです。
もともと自分のことしか考えていなかったイヅツミは、これまでもライオスたちと同行している中で人間的に成長していました。
今回も、そんなイヅツミの成長の会だったと言えるでしょう。
ライオスと翼獅子の邂逅
サキュバスに正気を吸い取られて気絶してしまったライオスは、夢の中で翼獅子との邂逅を果たします。翼獅子は意外にも気さくな性格をしているようです。
翼獅子はライオスに対して、ライオス自身の理想の迷宮の姿を見せて、次の迷宮の主になるようけしかけます。
ライオスの理想の迷宮の姿とは、人とモンスターが共存する世界でした。夢の中であるにも関わらず現実感を持ってそれを見せつけられたライオスは、迷宮攻略をさらに強く決意するのです。
ただし、目が覚めてからそれをマルシルやチルチャックに話すとだいぶ気持ち悪がられていましたが。
カブルーとミスルン
先の迷宮第一層での戦いで、下層まで落ちてしまったカブルーとミスルンの迷宮探索が描かれます。
要介護のミスルン
ミスルンはここではない他の迷宮の呪いによって、あらゆる欲求を感じない体になっていました。食欲も、睡眠欲もないため、自ら食事や睡眠を欲することがありません。
つまりカブルーが食事を用意しなければ何も食べないし、しっかりと寝かしつけなければ自ら寝ることもないのです。
また排泄欲もないため、促さなければトイレにも行きません。カナリア隊のメンバーからはミスルンの「お世話」を頼まれたカブルーですが、カブルーはそれを「介護」と称していました。
普段キリッとしていて、ともすればその視線の冷たさに恐怖すら感じるミスルンですが、まさかこんな一面があったとは。これはこれでちょっとかわいいですね。
迷宮の秘密
かつて迷宮の主だったミスルンは、カブルーに迷宮の秘密について明かします。
今悪魔は多くの人間を、様々な方法で迷宮へ誘き寄せている。
ダンジョン飯9巻より
そしてとりわけ強い欲望を持つ者を迷宮の主に選び、望みを叶え更なる欲望を引き出す。
そうして人間の欲望を喰らうことで悪魔は力をつけ、いずれはこちらの世界にやってくるというのです。
今回ライオスたちが攻略している迷宮で言えば、悪魔は翼獅子のことなのでしょう。翼獅子が、シスルの願いを聞いてこの迷宮を作ったと明言していることからも、それは明らかです。
ライオスと話している翼獅子に、ミスルンの言う悪魔の不穏な様子はまるで見られませんでした。むしろ翼獅子のために頑張ろう!と思うくらいの態度でした。
けれどもそれもが翼獅子の策略なのだとしたら、なんと狡猾な生き物でしょうね。
翼獅子が良い生き物なのか、ミスルンが言うような悪魔なのか、まだ今の時点ではっきりとはしていません。ミスルンの方が翼獅子を、迷宮の力の源を、勘違いしているという可能性だったあるのですから。
この辺りは、次の10巻にてもう少し明らかになっていくんでしょうかね。とても楽しみです。
ダンジョン飯最新刊10巻がもうすぐ発売!既刊9巻までのあらすじをおさらい!のまとめ
以上、もうすぐ10巻が発売になるダンジョン飯の9巻のあらすじをざっくりとまとめてきました。
9巻では物語の核心に迫る話題が多く、今後の展開を左右する大事な巻であったと思います。それだけに、10巻ではどれだけ謎が解明されるかとても楽しみですね。
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