魔術士オーフェンのアニメもとうとうあと少しで放送開始です。かつて初期の頃から小説で追っかけていた自分としては、完結して20年近く経ってから再度アニメで復活するなんてとても感慨深いことです。
といっても新シリーズが2010年頃から再開して、2015年頃完結しているので、それも含めれば5年程度のブランクなのですが…今回のアニメがキエサルヒマ大陸を中心とした物語のアニメ化のようですので、あえて20年のブランクとさせていただきます。ともかく、自分の青春時代とともにあったオーフェンがどんな形で復活するか非常に楽しみです。
さてそのオーフェンのアニメですが、声優さんもだいぶ発表されたようですね。ということで今回は、公式ホームページで発表されているキャラクターとその声優さんについて調べてみました。
オーフェン
名前の通りアニメ「魔術士オーフェンはぐれ旅」の主人公です。魔術士養成の名門学校である「牙の塔」で首席をとるほどの実力者ながら、牙の塔上層部に逆らい勝手に魔術を暴走させ失踪した姉アザリーを追って牙の塔を出奔したため、その輝かしいキャリアを手放してしまいます。物語開始当初は全く回収できない無能な金貸し魔術士として登場し、周囲に罵詈雑言を吐きながら問題を起こして、あるいは問題に巻き込まれていきます。
オーフェンの声優:森久保祥太郎さん
1998年に放送された魔術士オーフェンのアニメでもオーフェン役を演じた森久保祥太郎さんが、今回もオーフェン役を担当しています。公式ホームページで「自分のキャリアを語る上で外すことができない」と語っていますが、確かにアニメで主役級の役を担当するようになったのも、この頃からなんですね。
代表作は2005年より放送のMAJOR(茂野吾郎役)や2007年より放送のNARUTO -疾風伝- (シカマル役)が有名でしょうか。そのほかにも2014年弱虫ペダルの巻島裕介役なども知られているかもしれませんね。
声優以外にもラジオパーソナリティの仕事も多いですが、声優駆け出しの頃はタモリのボキャブラ天国や驚きももの木20世紀の再現映像、 Vシネマ、果ては自動車教習所のビデオにも出ていたそうです。ぜひみてみたい…!
クリーオウ
魔術士オーフェンはぐれ旅のヒロインという位置付けです。はじめはオーフェンが結婚詐欺をしようとしている女性の妹として登場し、その後オーフェンの借金取りの旅が「おもしろそう」という理由で旅に同行します。
はじめは単なる暴れん坊お嬢様キャラなだけだったのですが、途中から仔犬の姿をしたディープドラゴン種族レキをペットに迎えることで、オーフェンも歯が立たないような恐ろしい破壊力を手にしていました。実はこのクリーオウが本当に輝くのは小説の第2部なのですが、果たしてアニメでそこまでやってくれるかどうか…視聴者の応援しだいなのでしょうが、是非とも最後まで、クリーオウの見せ場まで続いて欲しいものです。
クリーオウの声優:大久保瑠美さん
1998年のアニメ魔術士オーフェンでクリーオウ役だったのは飯塚真弓さんでしたが、今回は大久保瑠美さんになります。なんでも大久保瑠美さんが声優を目指したのは、飯塚真弓さんの影響もあるのだとか(ポケットモンスターのカスミ役と1998年版オーフェンのクリーオウ役が同じ人…飯塚真弓さんであることに気づいたのが、声優を目指したきっかけとも言われています)。
なお、大久保瑠美さん本人は魔術士オーフェンの大ファンだとかで、小学生の頃から小説を愛読していたそうです。その知識は相当マニアックなところまで言っているのだとかいないのだとか。
大久保瑠美さんが有名になってきたのは、プリキュアシリーズの8作目、スイートプリキュアで調辺アコ(=キュアミューズ)役を演じた頃からでしょうか。それ以降、各アニメの主要キャラクターを演じることが多くなってきました。
マジク
オーフェンが金貸し時代に寝ぐらにしていたトトカンタ市の宿屋の息子で、オーフェンに魔術の才能を認められ、弟子入りすることになります。実際にその実力は相当なもので、弟子入りしてすぐに魔術を使うようになったり、純粋な威力だけでいえばオーフェンを容易に凌ぐほど…ただしメンタルの方はやはりまだまだ子どもで、シリーズを通して1番成長するキャラクターです。
なおオーフェンが学生時代、牙の塔時代のエリートが(オーフェン含め)揃いも揃って、マジクの母親に相当コテンパにやられたことがあります(マジクがそのことを知る由もなく、オーフェンもそれがマジクの母親だとは知り得ないですが)。
マジクの声優:小林裕介さん
1980年代生まれですが、声優の経歴は比較的浅い小林裕介さん。大学を卒業してから声優の専門学校に入り直して、その道を志すようになったそうです。
2013年、とある科学の超電磁砲Sで小佐古俊一役でデビューした後、2014年のウイッチクラフトワークス華宮仄役で初主演、その後各アニメの主要な役所を負うことが多くなってきたようです。よくよく調べると、ほかにアルスラーン戦記のアルスラーンや、Dr.STONEの石神千空も小林裕介さんが演じているんですね。
なお大学の4年間空手をやっていたそうで、特技として挙げているそうです。
ボルカン
大陸の先住民「地人」と呼ばれる種族で、どんなに叩かれても蹴られても、斬られても焼かれても、果てはオーフェンの全力の魔術を食らっても死なない頑強な体を持っています(痛くないわけではありません)。また非常にメンタルが強靭で、空気の読まなさ具合やなんでも自分の都合の良い方向に考える思考はもはや非常識を超えて超人のレベルです。
オーフェンとは顔を合わせる度に喧嘩したり問答無用で襲い掛かったりするほどの犬猿の仲ですが、オーフェンがストレスかトラウマかで魔術が一切使えなくなってしまったときに、なんとまさかのボルカンのおかげで魔術が復活するという奇跡を起こしました。なんだかんだ言って1番のパートナーなのかもしれません(本人たちにとっては非常に不本意なのでしょうが)。
ボルカンの声優:水野麻里絵さん
実はあまり知られていない声優さんで、これまでも名前のない役(少年、子供など)が多かったようです。コロコロコミックのタイアップコンテンツ、ヒーローバンク(もとはニンテンドー3DS用のゲームソフト)にて主役の豪勝カイト役を演じています。
ちなみに豪勝カイトは割と口も悪そうだけど熱血な感じの少年で、ボルカンのイメージともぴったりかもしれません。
ドーチン
ボルカンの弟で、いつも横暴かつ頭の悪いボルカンに付き合わされ、最終的にはボルカンと一緒に痛い目を見ることになってしまう、なんとも不幸なキャラクターです。多少腹黒いところもありますが、兄と違って頭がよく、オーフェン との小難しい会話にも難なくついていけるというきわめて珍しい存在でもあります。
キノコカットとメガネがトレードマーク。痛い目に会う度にメガネが破れているような気もするのですが、かず多くのスペアを持っているのか、それとも地人の驚異的な頑強さと回復力のなせる技なのか。
ドーチンの声優:渕上舞さん
2012年放送のガールズ&パンツァーの主人公、ちょっとドジっ子ながらも理知的で臨機応変、素晴らしい指揮を見せてくれる名将西住みほの声を担当されている声優さんです。ほかにもドキドキ!プリキュアのキュアロゼッタ(2013年)、蒼き鋼のアルペジオのイオナ(2013年)、暗殺教室の潮田渚(2015年)、プラネットウィズの熊代晴海(2018年)などかず多くの主役級のキャラクターを演じています。
ドーチンは、だいたいいつもトラブルに巻き込まれて困るか愚痴を言うか舌打ちするかといった役なのでちょっとイメージが違いますが、どんな演技を見せてくれるのかちょっと楽しみです。
チャイルドマン
オーフェンの魔術士としての先生であり、大陸最強の魔術士であり、実は過去からやってきたタイムトラベラーでもあります。オーフェンの姉であり自身の愛弟子でもあるアザリーを追って逆に返り討ちにされるという、どうしてこうなった?の最先鋒でもあります。
ただその生徒たちはそれぞれ立派に育ち、後に牙の塔での戦いや、大陸の命運をかけた最終決戦でも大いに活躍します。ちなみにマジクの母親には歯が立たないらしい。
チャイルドマンの声優:浪川大輔さん
グーニーズのマイキーやE.T.のエリオット、ターミネーター2のジョン・コナーなど、1980年代の洋画の吹き替えにおいて、少年役として非常に有名です。正直洋画で重要なポジションである少年の声はだいたい浪川大輔さんだったような。
少年時代ではアニメの声よりも吹き替えの仕事の方が多いかもしれません。また大人になってからはルパンⅢ世の石川五ェ門2代目(2011年〜)やHUNTER×HUNTERのヒソカ(2011年〜)、ポケットモンスターのロトム(2016年)など、渋いおじさんからキチガイマジシャン、案内ロボットまでなんでもありのようです。
アザリー
オーフェンの姉的な存在です。牙の塔で魔術を学んでいた時代からずっとトラブルメーカーで、オーフェンが成人して大陸を旅するようになってもやはりその属性は変わらないようです。牙の塔の時代大好きだったチャイルドマンを殺してしまい、自責の念からチャイルドマンの足跡を辿り、そのチャイルドマンがこの大陸でやろうとしていたことを自ら負おうとしていました。
アザリーの声優:日笠陽子さん
あの「てへぺろ」の考案者であり、けいおん!の秋山澪役がハマりまくった声優さんです。そのほかにも歌手活動も活発で、けいおん!の秋山澪役として歌っていたことはもちろんですが、デビュー以前にも多くのキャラクターソングを歌っていたり、アニメの主題歌やエンディングテーマを歌うことも多いようです。
長い髪の凛々しい女性役が多い印象ですが、ソードアートオンライン ガンゲイルオンラインのピトフーイなど、ちょっとイっちゃっている役も意外とハマっています。
レティシャ
単純な魔術の威力だけならアザリーをも凌ぐと言われる、オーフェンのもう1人の姉。トラブルメーカーぶりはアザリーとどっこいですが、本人は全く自覚がないのが痛い。
小説版の第1部ではただただやられ役でしたが、第2部では死に物狂いで、もはや半分狂っているのではないかと思えるくらいにボロボロになりながらも生き抜く様が美しい、最強の女性として描かれています…今回のアニメではそこの場面はないのでしょうが…あってほしい、是非とも小説版の第2部終了まで続けて欲しいです!
レティシャの声優:伊藤静さん
アマガミの森島はるか(2010年)、暗殺教室のイリーナ(2015年)、ハヤテのごとく!の桂ヒナギク(2007年)などが有名でしょうか。下積み時代はアニメの声だけではなく、ラジオや歌、雑誌など幅広く活動していたそうです。
ハーティア
オーフェンの牙の塔時代の動機でありライバルだった男で、現在はオーフェンの住む都市の魔術師同盟支部の管理職になっています。オーフェンと対立した際に、オーフェンに自分のことを知られないため、黒い全身タイツを着て牛に乗って登場した変な男です。
ハーティアの声優:坂泰斗さん
オーフェンの声優陣の中では若手の方の声優さんで、デビューも2017年と比較的遅めです。正直なところこれまで端役が多かったようなので、今後どのような演技を見せてくれるのか、非常に楽しみです。
コミクロン
オーフェンやハーティアと同様、牙の塔時代の級友となります。白衣におさげがトレードマークですがれっきとした男。
頭のネジが2〜3ぶっ飛んでいて、原作小説では登場して早々に殺されてしまいます。けれどこれだけちゃんと公式ホームページで声優さんが紹介されているのなら、もしかしたらその後生きているということにもなるかもしれません…私は原作に忠実の方がいいのですが。
コミクロンの声優:安田陸矢さん
こちらもまだデビューしたばかりの声優さんですが、ベルゼブブ嬢のお気に召すままのミュリンの声なども経験しています。ぜひともコミクロンには死なずにいて、安田陸矢さんにもっと登場してもらいたいですね。
2020年1月放送のアニメ魔術士オーフェンの声優は?主要キャラクターと声優を紹介のまとめ。
以上、アニメ魔術士オーフェンの主要な登場キャラクターとその声優さんについて紹介してきました。もっと若手の声優さんを詰め込んでくるかと思えばそうでもなく、割とベテランさん?というかちょうどオーフェン世代の年代の声優さんを集めたな、という印象です(だいたいみんな自分と同い年くらいなんですね)。
考えてみれば今回参加されている声優さんたちは皆、だいたいちょうど学生時代にオーフェン全盛期でした。それでも一般人なら「オーフェンってなに?」ですが、当時から声優を目指すほどの人たちならなおさらオーフェンのことを知らないはずもありません。
なので声優さんを選ぶ際にもしかしたらその辺りも考慮したのかな、と思わなくもないのです。せっかくの大好きだったオーフェンのアニメ化なので、是非とも思い入れの強い方に演じて欲しいと思っています。
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