月刊コミックフラッパーにて連載されていた水あさとさんの異世界デスゲームに転生されてつらいが、ついに最終巻を迎えました。水あさとさんにしては珍しく異世界ファンタジーとの融合作品です。
サラリーマン死神や、悪魔、天使との魂取得シェア争いなど、水あさとさんがファンタジーを現代に持ち込むとこうなるのか!と、連載初期から楽しく追いかけさせてもらってました。
全3巻で完結と、少し短かったかなとは思いましたが、そこはさすが水あさとさん、きれいにまとめてらしたなぁと感心してしまいます。ということで、ここでは異世界デスゲームに転生されてつらい最終巻である3巻の見どころを紹介します。
異世界デスゲームに転生されてつらいとはどんな話?
普通のサラリーマンである氷見はある日突然、なんの前触れもなく、ほかの多くの他人とともに異世界へ転生させられてデスゲームへの参加を余儀なくされます。けれども突如目の前に現れた死神に周りの人たちがおどおどする中、氷見は冷静にデスゲームの企画のほつれを指摘、あっという間にほかの人たちをデスゲームから逃がしてしまいます。
どうやら死神のデスゲームに呼ばれやすい体質らしい氷見は、その後も何度かデスゲームに呼ばれます。しかもそのうち死神のほか悪魔や天使にも目をつけられて、氷見の日常がどんどんさわがしくなっていきます。
異世界デスゲームに転生されてつらいの新人死神、メイの見どころ
新人死神メイってどんなキャラ?
死神世界の総合魂保障という会社に入社したばかりの死神の女の子で、入社して初めてデスゲームを実施したところ氷見に転生された氷見に詰められてあえなくデスゲームは失敗に。その後何度かデスゲームを開催するもことごとく氷見に邪魔されてしまいます。
何度もデスゲームに転生されながらことごとくメイのデスゲーム企画を潰してしまう氷見。これは只者ではないと、総合魂保障の上役から氷見の監視と調査のため、メイは人間界の氷見の会社に潜入することを命じられます。
けれども氷見の会社は誰もが認めるブラック会社。氷見の魂を狙うため調査するはずが、ブラック企業の波に飲まれてメイはすぐボロボロになってしまいます。
そんなメイを、氷見は「部下の失敗をフォローするのは上司としての務めです」と何度も助けてくれるのです。
人間界の仕事も軌道に乗ってきたメイ
氷見の会社に入った当初はなかなか仕事を片付けられず、毎晩夜遅くまで残業していたメイですが、3巻の頃になると随分仕事もさくさく終わらせられるようになってきたようです。次の出張で使う資料も言われる前から用意できるようになりましたし、少しずつ笑顔も戻ってきました。
けれども何か忘れている…悩みに悩み、はっと気づきます。そう、なんとメイは人間世界の仕事にばかり時間を取られ、いつしか死神世界の仕事、総合魂保障のデスゲームをずっと忘れて放置していたのです。
死神として本気の戦いを挑むメイ
胸元が大きく開いた黒いワンピース風の衣装に自分の身長ほどもある大きな鎌。滅多に見せることはないですが、メイが本気で戦う時の戦闘モードです。この鎌で人間を攻撃すると魂を取ることができ、また魂を取るというわけではなさそうですが、死神や悪魔、天使に対しても武器として有効であることが2巻までの話の中で示されています。
ここまで本気になって戦う意志を見せたのは本編でも初めてではないでしょうか。悪魔や天使が邪魔をしにきた時にさえこんな表情を見せることはありませんでした。それだけ大変な事態が、メイの身に降りかかっていたのです。
とうとう総合魂保障をクビに?
3巻のはじまりの頃から、メイの死神世界での上司クローラド・バステラントことクロ上司と連絡がつかないメイ。向こうからも連絡が来ないばかりか、こちらから連絡を取ろうとしても一切出てくれないのです。
メイにも心当たりはありました。そもそも死神世界の会社、総合魂保障の中ではぶっちぎりで成績が悪く、氷見の調査のために一旦死神の仕事をストップさせてもらっていたとはいえ、死神の仕事自体を忘れていたのですから。
ちなみに本来提出するはずだったレポートも数週間忘れていたようです。何の告知もなくいきなりクビというのはなかなかないでしょうが、それでもクビになるだけの要素は十分でしょう。
突然の告白にドキドキ
「うちに来ないか?」
異世界デスゲームに転生されてつらい3巻より
会社をクビになったかもしれない!そんな落ち込んでいたメイに訪れた突然の春です。あまりにも急な展開でとてもすぐに答えを出せる状態ではありません。
けれども、総合魂保障では成績振るわずずっと詰められ続け、人間界の仕事でもパワハラに次ぐパワハラに耐え、さらにライバル勢力である悪魔や天使までも周りをウロウロし、メイのストレスメーターはずっと振り切っていたことでしょう。それだけ苦労していたメイにとっては、とても嬉しい出来事だったはずです。
異世界デスゲームに転生されてつらいの怪しい新キャラ、斉場ゆにわの見どころ
斉場ゆにわってどんなキャラ?
異世界デスゲームに転生されてつらい3巻に突然現れた新キャラで、氷見の会社に中途で採用された、やや挑戦的な目つきと笑顔が特徴の女性です。休んだ従業員の代わりに突然仕事を振られても余裕でこなすあたり、非常に優秀な社員であることがわかります。
ただ不思議なことに、いつ入社したのか課長もよくわかってないのです。いつのまにかそこにいたとしか。ただブラック企業にはよくあることかもしれませんね。
メイの新たなライバル?
「ちょっと自分…氷見主任のこと気になってるんですよね」
異世界デスゲームに転生されてつらい3巻
突然メイにそんなことを行ってくる斉場ゆにわ。そしてそのセリフもまた挑戦的な目つきで言うものだから、何となくメイに対しての宣戦布告のようにもとれます。
そしてメイはというと、もう相当動揺しているようです。あくまでも氷見のことは魂を取る対象、獲物であるだけという名ですが、やはり氷見のことが気になっていたんですね。
お酒にはめっぽう弱い!
斉場ゆにわの歓迎会にて、無理にお酒を進めようとする課長に対してかなりに強めに抵抗するゆにわ。なんとかお酒を回避して烏龍茶に口をつけたと思ったら、なんとそれ実はメイが頼んだウーロンハイ。
ひとくちふたくちですぐにろれつが回らなくなり、そのままスヤァとお休みに。相当にお酒はダメなようです。しかも翌日丸1日二日酔いで布団から出られなかったようです。
デスゲームに巻き込まれても強い!
いつもデスゲームに巻き込まれる氷見とともに、斉場ゆにわもデスゲームへ。けれどもデスゲーム内での斉場ゆにわの態度は堂々としたもの。いきなり死神の顔面に激辛ラーメンをぶっかけてしまうくらい。
しかも氷見に負けず劣らずの屁理屈で、デスゲームを脱出してしまいます。氷見も相当デスゲームに慣れてきていましたが、もしかしたら斉場ゆにわはそれ以上かもしれません。
異世界デスゲームに転生されてつらいの他のキャラの見どころ
クロ部長が氷見をリクルート!?
メイの上司であるクロ上司がついに氷見を自分の会社にリクルートしだします。確かにクロ上司は前々から氷見を買っていたところがありました。
日本全土を担当する部長の身でありながら、教育係までやらされているクロ上司。そんな彼をいたわり理解を占める氷見に心を開いていた節すらあります。
しかも氷見は仕事においてはとても優秀と評判です。これはもう条件さえ良ければ、氷見もブラックな会社などやめてしまい新天地へといってしまうかもしれません。
クマイはとうとう人間界の会社を退社
異世界デスゲームに転生されてつらい2巻中盤で、氷見とメイの会社に転職してきた悪魔のクマイですが、とうとう会社を辞めることに。もともとは氷見の魂を狙って近くにいるために転職してきたのですが、それもどうやらおしまいのようです。
マイペースかつ強引で決められた時間以上の仕事は絶対にやらない主義のクマイのおかげで、氷見とメイ含め会社の人たち皆だいぶ早く帰れるようになっていましたから、その貢献度は計り知れません。そして退社時もいかにもクマイらしく、実にあっさりとしたものでした。
氷見主任がまさかの武装!
以前クマイのゲームで集めた7つの伝説の武具、とうとう使う時がきたようです。ただし、絶望的に似合いません。
宮下もついに動く?「まだチャンスあるっす…」
異世界デスゲームに転生されてつらい2巻でもだいぶ宮下の気持ちが明るみになっていましたが、ここにきてだいぶはっきりとしたようです。氷見とメイの会話をつい盗み聞きしてしまったようで、その内容に安堵している様子です。
2巻まではあくまでも氷見を狙っているメイやクマイを応援するという立場でしたが、「まだチャンスあるっす…」と言っているあたり、今後はもっと積極的に氷見にアプローチをかけていくのかもしれません。
ついに最終巻!異世界デスゲームに転生されてつらい3巻の見どころのまとめ
ついに最終巻を迎えた異世界デスゲームに転生されてつらい3巻の見どころを紹介してきました。さすが最終巻、氷見の魂を巡ってかなり大きな騒動となるのですが、まさにみんなの力で危機を乗り切る様子は読んでいて胸が熱くなりました。
また氷見を巡っての恋模様も非常にきになるところです。本命はメイでしょうが、宮下もクマイもまだまだ諦めてはいないようです。
加えてそこに斉場ゆにわも加わり、だいぶ混沌としています。そんな様子の続きが見れないのはとても残念ですが、色々と妄想のしがいがある終わり方で非常に良かったと思います。
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