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レビュー|ダンジョンの幼なじみ|当人たちよりも外野の方が濃くてうるさくて面白い

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ダンジョンの幼なじみというマンガについてお話ししてみようと思います。物語の中心となるのは、ダンジョンのボスである黒竜王リューカ・オブシディアンと、ダンジョン探索者のヴァンという2人の幼なじみですけれど、正直ダンジョンの幼なじみにおいてはこの2人は脇役です。

いやまあ主人公であることは確かなのですけれど、それ以上にダンジョンの四天王とかが濃すぎて、もはやどっちが主人公だか分からないんですよ。ということであまりにも脇役が濃すぎて幼なじみの2人そっちのけで気になりすぎる、ダンジョンの幼なじみの感想、レビューをお届けします。

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主人公はダンジョンのボスと冒険者の幼なじみ

先ほど脇役と言ってしまいましたけれど、まあ実際のところ物語の中心は幼なじみの2人です。そしてダンジョンのボスのリューカはものすごくかわいいです。

遠くの村からわざわざリューカのダンジョンに通っていた幼なじみヴァンは、これまでは来れたとしてもせいぜい1ヶ月に1回程度でした。それがダンジョンの近くの街に引っ越すことになって、これから毎日来れるようになったのです。で、それを知ったリューカがヴァンを見送った後に見せた表情がこれです。もうこの嬉しそうな顔!あくまでもヴァンがいなくなった後というのがもうなんとも言えないですよね。ほんとかわいいんですよ!

リューカとヴァンの出会いはというと、もう10年も前まで遡ります。家族旅行中に嵐に巻き込まれてひとり遭難して、怪我で飛べず人の姿に変身もできず、小さな竜の姿で泣いていたところをヴァンに拾われたのが始まりでした。その後仲良くなって、リューカを家に送るためにヴァンは村を飛び出して、一緒に冒険して絆を深めて、リューカが家族と再会を果たした後も、ヴァンはリューカに会うために10年間、毎月遠い村からダンジョンに通っていたのです。というようなことを思い出してつい照れてしまった後にこの顔です。もうお腹いっぱいという感じです。

ヴァンとダンジョン探索中のリューカです。普段はダンジョンの奥で一緒に本を読んだりボードゲームをしたりとまったりしていることが多いのですけれど、ダンジョンの主であるリューカも未だ行ったことがないフロアに、財宝を探しに2人で足を踏み入れることとなりました。きっと幼い頃にヴァンと一緒に冒険したことを思い出したんでしょうね。普段はあまりヴァンに見せない笑顔がついつい漏れてしまったのです。

それじゃまるで私がヴァンのこと意識してる見てーじゃねーか!いやめちゃくちゃ意識してますよね。何思わず火を噴いてるんですかって感じです。

ダンジョンを単独踏破してその奥のリューカに会いに行けるほどにヴァンはめちゃくちゃ規格外に強いのですけれど、たまには他のめちゃくちゃ強い冒険者とダンジョンで出会うこともあります。伝説の男ゴルドです。基本ヴァンは誰とでも仲良くできるのですけれど、ゴルドが、ダンジョンのボスである黒竜王リューカを俺の獲物だと宣言したところでヴァンの態度が一変。ゴルドすらあっさり圧倒してしまいます。倒れ伏したゴルドの、なぜお前はそこまで強くなれたんだとの問いに対して、

「そんなの決まってるだろ、リューカに会うためだ」

って。で、陰から見ていたリューカがこんなになっちゃうわけです。これはもう言われて嬉しくない人はいないですよね。

ダンジョンの幼なじみを見守る四天王たち

と、ここまでダンジョンのボス黒竜王リューカのかわいさを紹介してきましたけれど、やはり1番言いたいのはここからです。リューカとヴァンが仲良く過ごしているところをずっと陰から見守るダンジョンの四天王たちです。毎回毎回こうやってリューカとヴァンがまったり過ごしているところをこっそり、といっても完全にバレていますけれど、まあ覗き見しているわけです。それはもう幸せそうに。

四天王たちは先代のボスであるリューカの両親から、ダンジョンの最奥に進む者は全て撃退せよと命じられています。それでもヴァンが毎回リューカのところに来ているということはつまり、毎回ヴァンにボコボコにされているということです。正直ヴァンもどうにかならないかと困っているようですけれど、こればかりは絶対に譲れないルールなんだとか。

そんなわけでヴァンがリューカの元に来る時は毎度四天王はボロボロです。四天王たちももうヴァンをどうにかしようとか諦めています。というよりはボコられること前提というか。まあさすがにヴァンも手加減というか、四天王に限らずダンジョンのモンスターを必要以上に痛めつけることはないのですけれど、やっぱり大変ですよね。お互いに。

ただ四天王たちは、2人がイチャイチャしているところを見るとどんな傷でも瞬時に回復するらしいです。なんなんだこいつらって感じです。

あとはたまに一緒にボードゲームなんかもやったりします。もちろん、小さいボードゲームをみんなで囲んで物理的に2人をくっつけるためですね。ほかには宝箱の中に閉じ込めて◯◯◯しないと出られないようにしたりとか、他のダンジョンの四天王たちと勝手に竜王様側近決定戦なる戦いを繰り広げたり、ほんとみんな自由なんですよ。

純愛主義ミノタウロス・ミノっさん

呼び名はミノっさん。四天王の中では恐らく最強の牛です。1番武闘派で、ほかの四天王ではかなわなかった最強の男ゴルドと互角に戦ったりもしていました。また他の四天王が気を抜いているところをしっかりと引き締めるリーダー的な存在でもあります。リューカのことをとっても大事に思っていますけれど、ちょっと拗れていて、ヴァンとリューカの間に誰か余計な女の子や男の子が入ってきたりするとNTRだ!とめちゃくちゃ動揺したり怒りだしたりします。あくまでもリューカとヴァンのカップリングしか認めないんですよね。

画像はリューカとヴァンの幼なじみがダンジョンにやってきて、和気あいあいと話をしているところを覗いているシーンです。幼なじみに第三者ポジションはいらないんだとか。ほかにも、ヴァンの幼なじみの女の子に合わせてくれと頼んできた先輩冒険者にブチ切れていたり、ヴァンがダンジョンで女性を助けていた時にもその女性にブチ切れていました。

ツッコミ役オーク・オッくん

名前はオックで、オッくんと呼ばれています。ダンジョン内のトラップやゴーレム作成などの担当をしていて、先述した◯◯◯しないと出られない宝箱もオッくんが作ったものです。趣味は「わからせ」で、イキった冒険者をトラップで泣かして分からせることに喜びを感じるという変態なんだとか。なお特技は「わからせ劇場」。冒険者に対して「わからせ」るための台本に舞台演出なんでもします。まあただそこまで変態性癖を表に出すことはなく、ただ淡々と自分欲望のためにトラップを作っていることが多いみたいですね。

実を言うと結構まともなものを作っていることの方が多いんですけどね。普通のダンジョンのトラップもそうですし、ちょっと太ったらしいリューカのためにダンジョンダイエットコースとか、あとリューカを守るために剣を折ってしまったヴァンのために、新しい最強の剣を作ってあげたりもしていました。

健全第一コボルト・ウルくん

名前はウル、みんなからはウルくんと呼ばれています。マスコットな見た目通り他の四天王とは違ってとにかく健全第一、四天王の良心的な存在です。捻れた性癖を持つ他の四天王メンバーを諌めるというか、ストッパー的な存在ですね。まあ見た目のせいか押しが弱いせいかあまりストッパーにもなりきれていないですけれど。ちなみに普段はかわいい見た目をしていますけれど、戦う時はものすごくモリモリになります。あとあまり見たことはないんですけれど。ダンジョンでは人事的なこともやってるらしく、人員配置などに気を砕いているようです。ほんとまとも。

普段はぬいぐるみみたいな顔をしていますけれど、本当にたまーにだけ、こういういかにもボスっぽい顔をしてくれます。やるときはやる男なのです。まあ強敵と戦う時はだいたい噛ませ犬的なポジションでしたけどね。犬だけに。

クソ鳥・ハッピーさん

とにかく2人の爛れた姿を見たくて見たくて仕方ないというクソ鳥です。名前はハッピーですけれど、まあクソ鳥で問題ありません。とにかく自分の欲望を垂れ流しまくっていて、リューカとヴァンをどうにかエロい方向にもっていこうと必死です。そのためリューカやほかの四天王メンバーから激しいツッコミ、というかお仕置きを喰らうこともしばしば。あとはリューカのダイエットに夜の運動を奨めてきたり、自分の主人であるリューカのお風呂を覗いたり、無断で勝手にリューカのファンブック作ったり、アホですけれどバイタリティはすごいなと思います。

ちなみに変装してダンジョンの婚活パーティーに参加もしていましたけれど、見事に惨敗していました。ビジュアルは普通にいいんですけどね、やっぱり言動がダメダメなんですかねえ。ただ読者には人気があるんですよ。人気投票では1位でしたから。クソ鳥。

まとめ

ダンジョンの幼なじみについてレビューしてみました。幼なじみの主人公って言うと本当にいろんな物語に出てきますけれど、ここまで外野がうるさい幼なじみって言うのはなかなかいないのではないでしょうか。

みんな優しくて、2人をくっつけるのに一生懸命で、修羅場とかも永遠に来そうにない感じなのは安心して見れますね。いやね、途中からいきなりイケメンか美人の第三者とかが出てきて、最終的にもしかしたら幼なじみでくっつくのかもしれないけれども途中いろいろあっちにふらふらこっちにふらふらみたいなのがあったりすると、なんか安心して見てられないじゃないですか。ミノっさんも同じようなこと言ってましたけれど。

まあともかく。幼なじみのいつまでの進展しないなあのモダモダ感と、四天王のバカっぷりと空回りっぷりを存分に楽しめますので、ぜひとも読んでみてくださいね。

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