漫画からかい上手の高木さんが最終回を迎えましたね。2013年連載開始でしたから、10年も連載されていたと言うことになるんですね。中学生の恋愛未満を絶妙に突いてきて、ライバルもなく、トラブルもなく、ほんと安心して見ていられるお話でした。
さてそんなからかい上手の高木さんですけれど、最終巻20巻はなんかちょっと今までとは違いましたよね。ラストに向けて布石を打っていくと言うか、西片も高木さんもすこーしずつ、お互いの距離感とか関係性とかの変化を自覚しつつある感じでした。
ということで今回は、漫画からかい上手の高木さん20巻の感想です。
高木さんいつも以上に積極的
これまでもちょくちょく高木さんが積極的な場面はありましたけれど、20巻はさらに攻める様子が多かったように思います。いつもよりさらに一歩踏み込んでいるというかなんというか。特に一緒に並んでブランコを漕ぐ場面は、ちょっと最終回っぽくない?と一瞬思っちゃうほど。
秘密基地作ったりかくれんぼしたり、石蹴りしたり釣りしたり、西方と一緒じゃなかったらやらなかったって言ってて、思わず告白するのかと思ってしまいましたもん。
あとカラオケでデュエット誘って、歌の歌詞の最後に出てくる「好き」をあえて西方の目を見ながら言ったりとか、いやいやそれ面と向かって告白できない人が歌詞に乗じてその言葉を言うってのまんまじゃない?とか。
もはやからかうという域を明らかに超えている高木さんの猛攻に、まあ西片もかなうわけがなく、もうこの辺りからはめちゃくちゃ意識しまくってきているんですよね。まあ環境の変化とかもあって、毎日一緒に帰れなくなってしまったっていうのもあるのかもしれないですけど。
高木さんのキュンが聞こえた瞬間
ただ西方以上に、高木さんの方が西方にやられてしまった場面、こっちも見ものでしたね。これまでもクリティカルだったり銭湯の後の送っていくよだったり、それなりに高木さん西方にキュンさせられてましたけど、今回は今まで以上でした。しかも毎度のことながら、西方にはまるで一切そのつもりがなく、自然体でこれっていうのかまたグッとくるんですよねえ。
ふと見せる男の子さというか、ああこういうの、こんな笑顔で言っちゃうんだって。いやほんとかっこよかったですよ、西方。
夏祭り
漫画からかい上手の高木さんのラストは夏祭りでした。アニメ2期と一緒です。アニメ2期のラストといえば、漫画7巻の神回「約束」の続きとして夏祭りのエピソードが描かれてて、多くの人に感動を与えたことで知られてますけれど、なんとなくあのアニメ2期最終話に対する答えというか、対抗というか、そんな気がしてならないんですよね。そしてこの漫画版の最終回「夏祭り」こそ、からかい上手の高木さんらしい回だなと。
そもそもですけどね、アニメ2期ラストの「夏祭り」、ちょっとしっくり来ないんですよね。あの丸い人に助けられて西片が高木さん見つけるってとことか、結局花火は一緒に見れなかったこととか、ちょっと消化不良気味に思えた人いないですかね。私はそうなんですよ。
それに対して漫画版のからかい上手の高木さんラストの「夏祭り」だと、西方とはぐれた高木さんは自力で西片が来るって場所を予想して、待っていましたよね。お互い「なんとなく自分たちは通じ合ってる!」って意識してて、まるで惹かれるようにその場所に到着するっていうの、ああほんとこの2人ってそうだよなって思うのです。
花火も一緒に見れましたし。
やり直し、とまでは言わないですけど、なんかしら意識はしてるんじゃないかなって思っています。
西片がかっこいい
西片がね、高木さんのこと好きって意識してから告白までだいたい多分3〜4ヶ月なんですよね。3年生の春に恋愛を意識してて、その年の夏祭りですからね。そのスピードもなんか好感持てるなって思います。ぐだぐだしないし、あとちゃんと相手に伝わるまでしっかり伝えようとするところとかも。
まあこれまでずっと目を背けていたわけですから、ちゃんと意識したらあとは突っ走るだけだろって思うわけですけど、ほんとその辺はズバッと行ったなあっていう。
かっこいいな、ってちょっと思ったのでした。
まとめ
漫画からかい上手の高木さんの最終巻についての感想でした。長い間ずっと見てきましたからね、ようやく結ばれたか、ってちょっと一安心ですよ。まあその後の結婚した先を描いている漫画もありますから、別に不安になることなんてないんでしょうけれど。
ただそれでもなんか、ここまできたっていうのは見たいじゃないですか。正直このままずるずる続いて、ドラえもんとかコナンみたくなっちゃったらやだなとは思っていたので、そういう意味でもホッとしています。
まあともかく、西片も高木さんもお疲れ様でした、ということで。
からかい上手の(元)高木さん(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
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