ニセモノの錬金術師という漫画を知ってますか?杉浦次郎って「僕の妻は感情がない」という人間とロボットの漫画描いてる人がTwitterとか pixivでネームっぽい感じで連載してたやつなんですけど、これがめちゃくちゃ面白いんですよ。で今回、この度そのニセモノの錬金術師が他の漫画家さんの絵によって商業版として連載が始まったので、そんな嬉しさを表現すべくお話ししています。
以前から作者の杉浦次郎さんが「別の先生の作画で漫画になる」という話をされてたんですけど、だいたいそれが2021年春くらいだったかと思うので、実に2年の歳月を経てそれが実現したということですね。もうめちゃくちゃ待ち望んでました!
ということで今回はニセモノの錬金術師について、どんな話かっていうのと、あとは新しく連載されたニセモノの錬金術師商業版について感想とかしゃべっていきたいと思います。
ニセモノの錬金術師 / 杉浦次郎(原作) うめ丸(作画) おすすめ無料漫画 – ニコニコ漫画 (nicovideo.jp)
ニセモノの錬金術師とは?
以前にもブログで紹介したのですが、簡単に言うと、異世界転生した主人公が転生ボーナスで得た力を使いながらいろいろな敵と戦う物語です。異世界転生モノとしては割とテンプレ的な展開も多いです。奴隷の美少女を買って懐かれたりとか、魔法生物の女の子を拾ってお父さんと呼ばせたりとか、主人公自体はなんかちょっとさえない感じのただ優しいだけみたいな青年なんですけどね。
ただほんといざという時の覚悟の決め方とか、追い込まれたときの頭の回転とか、なんかもうそのあたりがめちゃくちゃかっこいいって言うのもあるんですよね。実際にすっごくヤバい展開とか、もうこれ終わり確定じゃんとか思ったりすることも結構多くて、けれどもその度に、決して隠された力とか目覚めた能力とかじゃない自力でしっかりと切り抜けるあたりがとっても面白いんですよねえ。
ちなみにそこそこエロい展開も多いです。というか主人公は買って1日で奴隷の女の子とヤってましたしね。あと残酷なシーンも結構あって、奴隷の女の子と一緒に四肢のないエルフも買ったりしてましたし、あと主人公もラストで同じような目に遭ってましたし。
けれどもですね、そんな主人公の行動とか登場キャラの言動とかいちいち妙に生々しいというか、ああこのキャラはこういう気持ちだから、こういう背景があるからこういう言動をしてるのね、確かにそれは分かるなっていう。そういうのが結構あって、ついつい登場キャラに入れ込んでしまいます。
特にメインで登場する主人公に、奴隷の女の子ノラに、そして娘のダリア。ラストまで読み切るともうこの3人が好きになってしまうこと間違いなしの物語ですよ。
ニセモノの錬金術師商業版感想
さて、ではではニセモノの錬金術師の商業版についてですけれど、一言で言うと「綺麗だ!」という感じです。まあもともと杉浦次郎さんの作品?がネームレベルの絵だったというのもあるのですけれど。ただそれを差し引いてもなんかすごくきれいだなあと感じました。
どこが?もちろん、このニセモノの錬金術師を語るうえでは外せない、最強のヒロイン、奴隷の女の子ノラです!
ノラがかわいい
とりあえず作画のクオリティはめちゃくちゃ高いなって感じました。登場キャラもいちいち丁寧に描かれていますし、背景とか異世界的な小物もかなり細かく描写されています。世界観が大事にされてるなあって思って。
であと何より、ノラがかわいいです。かわいいというか、キレイなんですよね。キラキラしてる感じ。けれども単にキラキラしてるというんじゃなくて、なんというか表情がですね、ノラだなあっていう、そう、イメージ通りなんですよ。
はじめ奴隷屋さんで主人公と出会った時とか、そのあとしばらく猫被ってる時のいかにも作ったようなニコニコ笑顔とか。主人公があまりのお人好しだと分かってちょっと侮ってニヤリとする表情とか。あとあまりのお人好しぶりと正直さと優しさに触れてついつい素が出ちゃうところとか。
いろんな一面を見せるその表情1つ1つが、ああこれはノラだなあって納得してしまう、そんな感じです。伝わるかなあ。
原作とほぼ同じ
以前原作者の杉浦次郎さんが、Twitterで「お話を最初から組み直す」みたいなことを言ってたんですけれど、とりあえず第一話見た限りだと杉浦次郎さんのネーム漫画と全く一緒でした。コマ割りから構図まで、ほとんど一緒です。
まあこのあとの物語の構成自体が変わってまるまるいくつかのエピソードなくなったりとかはあるのかもしれませんけれど、もちろんできればそんなことないといいなぁとは思いますけれど、少なくとも初めからガラッと変わるということはないのかなあとちょっと安心してみたり。
不安なこと
不安なこと。一番はとにかく、ちゃんと最後まで続いてくれるといいなあというところですかね。ニセモノの錬金術師、何気にかなり長いお話ですから。そして最後の最後がとにかく素敵なんで、ぜひともラストまで行って欲しいんですよ。もうどうやったって勝てるわけがない相手に対しての大どんでん返しと、その後のエピソード。
まあ商業連載なんで売れ行き次第ではすぐにぽしゃっちゃうことも理解はしてますけれど。
あとこのクオリティのままぜひぜひ続いて欲しいっていうのもあります。絵柄がめちゃくちゃ丁寧で描き込まれていて、それがニセモノの錬金術師の世界観を醸し出しているわけですからね。多少更新が遅いんだとしても、この調子で続いて欲しいと願うところです。
まとめ
原作者の杉浦次郎さんがTwitterでお話しされてからと2年経って商業化したニセモノの錬金術師。もうとにかく、ぜひぜひこのまま続いて欲しいと願うばかりな今日この頃という、そんなお話しでした。
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