1992年から2003年まで月刊少年ガンガンにて連載されていた無印の魔法陣グルグルは知っていても、“2”は知らない、知っていても詳しいあらすじまではよく分からないという方もいるのではないでしょうか。
ということで今回は、魔法陣グルグルの正当な続編、魔法陣グルグル2についてそのあらすじをネタバレ紹介していきたいと思います。
魔法陣グルグル2とは?
前作の魔法陣グルグルの正統な続編で、2012年11月よりガンガンONLINEにて連載開始、現在10巻まで発売されています。
前作と違い早い段階から魔王が登場、ノリがククリに近い、ククリのともだちを奪う、“ククリの勇者”を奪おうとするなど、積極的にククリに関わろうとする魔王が今回の敵となっています。
またそういった魔王の介入により、今までよりもはるかにククリの心情が描かれるようになりました。
例えば前作でニケに告白したその答えを未だもらえてないモヤモヤ感だとか、ニケが魔王にさらわれてしまった時の寂しさだとか、前作よりもよりナーバスな心情の揺れが見どころと言えるでしょう。
また魔王の他にも、マイペースな魔法使いデキルコがレギュラーメンバーに加わり、今まで以上に物語を引っ掻き回してくれます。
そして新たな敵も魅力的ですが、やはり前作で登場した様々な懐かしいキャラが次々と登場するところも、前作のファンとしては見逃せません。
ジュジュ、レイド、ザザとミグ、トマそしてキタキタおやじなど、おなじみの顔に思わずニヤリとしてしまうに違いありません。
それでは以下より、ざっくりとあらすじをネタバレ紹介していきたいと思います。
現在連載中の魔法陣グルグル2のあらすじ
魔方陣グルグル2(1)
ジミナ村〜コーダイ城
パーティ:ニケ、ククリ
前作から約2週間後の世界、新たな魔王が現れ世界が再びその力に屈しようとしているところから物語は始まります。
村の学校に通っていたニケとククリは、前作同様コーダイ城の王様の依頼で、東のジラン大陸へ魔王の動向の調査へ向かうことになります。
キタの町
パーティ:ニケ、ククリ、ザザ、ミグ
前作でノコギリ山をともに攻略した仲間、ザザとミグが仲間になります。
もちろん単なる町の子どもですので、基本役には立ちませんが、ザザの中二病感半端ない感じがなんともいい味を出しています。
新しい魔王軍の魔法使い、アバイジャというカヤの劣化版のようなやられ役が登場します。
魔方陣グルグル2(2)
港町マズロカ
パーティ:ニケ、ククリ、ザザ、ミグ
ジラン大陸に向かうために港町に立ち寄ったニケとククリの一行。
けれどもそのマズロカの町には誰1人として人がいませんでした。
その代わり、各家の中にはその家の家族分の不思議な模様の小さな人形があるばかり。
実は港町マズロカは、すでに魔王の手に落ち、呪いによって人形に姿を変えられていたのです。
また各家の人形たちをよく見てみると、どの家の人形も皆同じ場所を向いています。
人形の向いている方向に何があるのか、魔王の仕掛けた謎解きが始まります。
ジラン大陸上陸!
パーティ:ニケ、ククリ
やっとジラン大陸に渡ることができたニケとククリですが、夜になると空に大きな魔法陣が描かれ、魔王の呪いの力が発動します。
なんとかグルグルで呪いを防ぐも、次に向かったサビーナ城の住民はすでに呪いによってカッコ悪くされてしまっていました。
近くのピリカラ村に住む魔法使いココルデの弟子ビッカの助力を得て、魔神を味方につけるべく、一行はザビーナ山のダンジョン「ともだちのダンジョン」へと向かうのでした。
魔方陣グルグル2(3)
ともだちのダンジョン
パーティ:ニケ、ククリ、ビッカ、キタキタおやじ
とうとう、キタキタおやじが仲間になります(1巻から登場はしていましたが、仲間になるまでは随分引っ張りました)。
また懐かしのタテジワネズミの3人衆が立ちはだかったり、ザザとミグが再登場したり(ククリの魔法陣で呼び出しました)、そしてグルグル世界でも最強と名高いルナーことジュジュ(とついでにゴチンコ)も手助けに来てるなど、懐かしのメンバーが勢揃いします。
ですがダンジョンで待っていた魔王の「おともだちよこどり」の魔法によって、ククリの古くからの“おともだち”であった魔神である月を奪われてしまいます。
今回の魔王はククリと同じグルグル使いの女の子であり、なかなかノリのいい、そしてカワイイことを大事にする魔王であることが分かります。
魔方陣グルグル2(4)
オーガスの町
パーティ:ニケ、ククリ、ジュジュ、デキルコ、キタキタおやじ
ともだちのダンジョンで最後の最後に手助けしてくれたココルデのもう1人の弟子、デキルコが正式に仲間になります。
マイペースな上に不思議な魔法を使い、前作のジュジュのポジションの女の子です(といってもジュジュもまだパーティーにいるのですが)。
クエストで月を作る魔法陣「おつきさまのつくりかた」を取りに森へ行った時にも、ジュジュもデキルコも宿でぐーぐー寝ていたくらいです。
結果的には魔力が足りず月を作ることはできませんでしたが、次にどこに行けばいいのかのヒントを得ます。
ノーベン山
パーティ:ニケ、ククリ、ジュジュ、デキルコ、キタキタおやじ
世界を操ることができると言われるグルグル「かみさまのもよう」について知るため、一行は「かみさまのもよう」を燃やしたと言われるノーベン山に向かいます。
そこでは、ミグミグ族の天才であり「かみさまのもよう」や「おつきさまのつくりかた」の生みの親でもあるチカチカの具象気体(一定時間自分の作った音と形を見せることができる魔法の気体)と会うことができます。
それによって、ククリは今後の戦いのヒントをつかみます。
なお、新キャラのデキルコは肝心な時に寝ていて、キタキタおやじはひたすらやられまくっています。
魔法陣グルグル2(5)
おもちゃの谷
パーティ:ニケ、ククリ、ジュジュ、デキルコ、キタキタおやじ
魔神を呼び出しククリの魔力が大幅にアップすると同時に、ニケは魔神に認められ、伝説の武器「勇者のさすまた」を手に入れます。
また生物の進化の謎である「メガロッパ」についても触れられます。
けれどもここでの最大のイベントはやはり「ニケがさらわれる」ということでしょう。
今回の魔王はミグミグ族で、ククリに対して“意地悪なクラスメイト”的な位置付けとなっています。
3巻では「おともだちよこどり」で月を奪われてしまいますが、今度の魔王の企みはまさに「すきなひとのよこどり」だったのです。
ニケの居場所を突き止めるべく、一行はなんでも知っていると言われる仙人、知ってる姫の住む魔境アッタノカへと向かいます。
オーシズの町
パーティ:ククリ、ジュジュ、デキルコ、キタキタおやじ
魔境アッタノカへ行く道すがら立ち寄った町です。
レイドが再登場します。
レイドが魔物を連れて町を襲ってきたり、ジュジュが久々にルナーの力を見せたり、ククリが無意識によくやってしまう「魔力で人を作ってしまう」魔法を発動させてしまったりと、色々と見どころ豊富ですが、何よりもこの町での1番のイベントは、レイドとデキルコの出会いかと思います。
で相方も素敵で、恋するデキルコがなんともほんわかしてしまいます。
魔方陣グルグル2(6)
魔境アッタノカ
パーティ:ククリ、ジュジュ、デキルコ、キタキタおやじ
魔境アッタノカに到着するも、空でも飛べなければ知ってる姫の塔まではとてもたどり着けません。
昔ククリが使っていた空飛ぶ幻獣ヨンヨンも、今は呼び出すことができないようです。
そんな中、すごい感動する幻の名作「トゥーベルカ」を手に入れます。
それは、読んだだけで空が飛べるほど感動するという幻の本だったのです。
その本のおかげで、ククリは知ってる姫の塔まで飛んでいきます。
勇者ニケ、魔物になる
パーティ:ククリ、ジュジュ、デキルコ、知ってる姫、キタキタおやじ
知ってる姫のおかげで勇者に会うことができたククリたちですが、やっと再会できたと思ったら、ニケは魔王により魔物にされてしまいます。
ただし魔王によりスケべな魔物「ニケベスベス」に変えられそうになったところ、ククリによって「ククリの“月を食べる龍”」に変えられてしまいます。
ぱっと見あまり変化のないように見えるニケですが、実は夜になると魔物に変身してしまう呪いにかかってしまったのでした。
魔方陣グルグル2(7)
エボルの町
パーティ:ニケ、ククリ、ジュジュ、、コリーヌ、キタキタおやじ
魔王を倒す手がかりがあるかもしれないということで、一行は愛の町エボルへと向かいますが、もともとオーガスの町まで案内するために同行してくれていたデキルコはここでパーティを離れることとなります。
愛の町エボル、は愛の女神像に見守られた平和な町でしたが、キタキタおやじの女神像の前でひたすら踊り続けるという愚行のせいで女神像が怒り、ククリと町の娘コリーヌが町の地下に封じられた「怒りのダンジョン」に落ちてしまうのでした。
実はこの愛の町エボルこそ、魔王が幼い頃に住んでいた町で、怒りのダンジョンはその魔王が幼かった頃の女の子の怒りが詰め込まれたダンジョンだったのです。
魔法陣グルグル2って今どんな話になっているの?【ネタバレ】のまとめ
以上、7巻までのあらすじをネタバレ紹介してきました。
8巻以降はさらに魔王の秘密が明かされたり、また魔王軍の中でも分裂騒動が起きたり、またカヤが復活してきたり(それからトマもこれから再登場します!)とさらに盛り上がりを見せてきます。
前作のノリを継承しつつ、全く新しい物語が展開される魔法陣グルグル2、今後もぜひ期待していきたいと思います。