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最強陰陽師

最強陰陽師の異世界転生記に登場する妖怪の解説|セイカの使う魔法も考察

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最強陰陽師の異世界転生記の主人公セイカがあまりに強すぎます。特にセイカの使う魔法(というか召喚魔法?)は、蛟(みずち)や牛鬼(うしおに)など日本の妖怪をモチーフとしているものが多く、他の異世界モノと比べても少し変わっていて非常に興味深いと思います。

ということで、今回は「最強陰陽師の異世界転生記〜下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが〜」の主人公、セイカの使うえげつない魔法について、画像とともに紹介していきます。

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最強陰陽師の異世界転生記のあらすじ

弟子の裏切りによって死の縁に立たされていた陰陽師ヨシハルは、来世こそ幸福な人生を送りたいと願い、転生術を発動しました。ですが転生した先はなんともといた世界とは全く違う世界、異世界だったのです。

魔法使い貴族の一家に生まれ、セイカ・ランプローグとして新しい人生を送りますが、判定は魔力なし。ただこの世界の魔法は使えずとも、前に生きていた世界の陰陽術はしっかりと使えるようです。

そしてその陰陽術に比べると、今いるこの世界の魔法や魔物たちはまったく相手になりません。

前世で極めた陰陽術と、使役する数々の妖怪で異世界を無双する。最強陰陽師の異世界転生記とは、そんな物語です。

最強陰陽師の異世界転生記のセイカが使うヤバい妖怪たち

明言はされていないものの、セイカがもといた世界とは恐らく日本のことでしょう。そのため、セイカが使役する妖怪たちも、どこかで聞いたことがあるような魔物ばかりです。

雷獣(らいじゅう)

勇者がいる。魔族がそれを聞きつけて、セイカの通う学園に調べにやってきました。多数のデーモンを引き連れて。威力偵察みたいなものでしょうかね。デーモンたちは勇者と目されているアミュが中心となって倒せたようですが、そのボスは未だに姿を見せていませんでした。

なぜなら、デーモンたちのボスの前にセイカが立ちはだかっていたからです。学園でデーモンたちと人間たちの死闘が繰り広げられているさなか、セイカは1人、デーモンのボスの居場所を突き止め、単身戦いを挑みに行きました。そして敵を魔法で水浸しにしたうえで、雷獣の雷で強烈な一撃を与えたのです。

セイカの呼んだ雷獣の雷の威力は、地面に大穴を開けるほどの威力でした。さらにずぶ濡れの状態で雷を喰らわせたのですから相当なダメージだったかと思われますが、それでもガル・ガレオスのは倒せませんでした。

雷獣が弱いのか、ガル・ガレオスが強すぎたのか、ちょっと難しいところですね。

雷獣の伝承について

そもそも雷獣とは、落雷とともに現れると言われている日本の妖怪です。子犬やタヌキに似た姿で、鋭い爪を持っている獣だとされています。オオカミだとかイタチとか、あるいは猫だとか、日本各地に伝説があって、それぞれで若干姿が異なるようです。恐らく雷という大自然の恐怖と、たまたまそのそばにいた獣が合わさってできた伝説なのでしょうね。

蛟(みずち)

雷獣の一撃を喰らっても、さらにそのあとセイカの大技を喰らっても倒れないガル・ガレオス。さすがにだいぶ消耗しているようでしたが、それでもまだ倒れません。戦意を失わないガル・ガレオスに対して、セイカは自身の手札の中で最強を召命します。それが蛟でした。

作中では、セイカのどんな魔法を喰らっても決して倒れはしなかったデーモンのボス、ガル・ガレオスをぱくっとひと噛みで倒してしまうという活躍を見せてくれました。あまりにあっさりしていてついついいつガル・ガレオスが死んだのか分からないくらいでした。

なお、その後セイカが召命した蛟を回収しようとしたところ思い切り反抗されて、逃げようとするのを抑えるのに大変だったようです。セイカにとってはガル・ガレオスを倒すより、蛟を抑える方がなんか大変そうなイメージでした。

蛟の伝承について

蛟とは日本神話などに登場する、水と関係があるとされる竜、もしくは蛇の神様のことです。みずちの名前の「み」は水、「つ」は格助詞、「ち」は霊だか蛇を表すらしく、要は水の神様とか水の蛇という意味の名前なわけですね。名前の通り川などの水中にすみ、蛇に似た姿で、角や手足が存在して、さらに毒を吐くなども言われています。

大百足(おおむかで)

学園の開校記念式典の日に、勇者のアミュと2人で未知のダンジョンを探索することとなったセイカ。そして現れるモンスターの大群に、アミュに自分の本来の力を悟られたくないセイカはうまくごまかしながら戦うのですが、それでは全然敵を一掃できません。

そのような中、アミュが敵の攻撃を受けて気を失ってしまいます。そこでこれ幸いと妖怪を召命するのですが、それが大百足でした。

召命した蛟は、ダンジョンの通路を埋め尽くすほどのゴブリンたちをいとも簡単にバラバラにしてしまいました。とがった何十本もの足で、文字通り「蹴散らした」といったところでしょう。しかもアミュが意識を取り戻した際には、すでにゴブリンの残骸すらなくなっていたように見えます。全部大百足が食べちゃったんでしょうかね。すごいです。

大百足の伝承について

大百足と言うと、日本では俵藤太の伝説が割と有名かもしれません。俵藤太という武人が、蛇だか竜だかが変身した美女にお願いされて、山を七巻き半もする大きさの大百足を倒すという物語です。人の唾が苦手らしくて、普通の矢はきかないのに、俵藤太が唾をつけて射た矢は固い皮膚を貫通して一発で倒せたとかなんとか。

蛇か竜に頼まれるということで、水に関連する逸話ですから、きっと治水かなんかの功績のことなんでしょうね。

鎌鼬(かまいたち)

宮廷主催の剣術大会(ただし魔法の使用可)に参加することとなったセイカ。その2回戦でセイカは鎌鼬を召命して敵と戦いました。なんでも敵の操るゴーレムは風属性以外の魔法には耐性があり、魔法が効かないのだとか。

と言うことで、セイカは風属性っぽい妖怪を呼んだわけです。果たして鎌鼬が本当に風属性かどうかは分かりませんが、とりあえずゴーレムを一撃でバラバラにしてしまうだけの力はあったようでした。

ちなみに、大会は召喚魔法は使用禁止です。鎌鼬は一般の人に見えないらしくセーフのようですが、ばれたらどうしていたのでしょう(物語が終わってしまいます)。結構セイカもうっかりものですね。

鎌鼬の伝承について

https://ja.wikipedia.org/

さて鎌鼬は非常に有名な妖怪ですね。つむじ風に乗って現れて人を切りつけますが、その傷に痛みはなく、血も出ないとされています。各地の残る伝承では様々な姿があって、例えば鎌の妖怪だとか、3人の悪神だとか、巨大カマキリだとか言うのもあるそうですよ。

ちなみに名前について、もともとは「構え太刀」から来ているという説もあって、哺乳類のいたちの名前と姿が定着したのは江戸時代からだと言われています。

覚(さとり)

宮廷主催の剣術大会(ただし魔法の使用可)の裏で何かが動いている。そう感じたセイカは街中のいたるところに呪符を差し向け、怪しい人物を監視していました。そして捕まえた魔族の間者。一向に口を割らないその男に対して、セイカは覚を召命するのでした。

覚は人の心を読む妖怪です。セイカの尋問に対して、例え相手が一切何も言わなかったとしても、その相手の心の中を勝手にしゃべってしまうのです。しかも描写からして恐らくですが、「相手が思っていることを読み取ってしゃべる」のではなくて、「尋問に対しての記憶を読み取る」と言った方が近いかもしれません。

果たして、セイカは無事、必要な情報を短時間で得ることができました。そしてその覚の働きに対してセイカは褒美を与えます。「喰っていいぞ」と。ちなみに喰っている最中の心の声も、覚はちゃんと実況してくれていました。なかなかえげつない能力ですね。

覚の伝承について

https://ja.wikipedia.org/

覚は日本全国で、人の心を読む妖怪として様々な伝承が残っています。多くはサルの姿をしていますが、一部山男や天狗、タヌキの姿をしているモノもあるようです。また出没場所も、山中のほかに、春節の時期に人里に下りてくるという話もあります。

相手の心を読んで、隙を見せたところ食べようとする妖怪ですが、焚火などが偶然跳ねて覚に当たると、驚いて逃げていくという話もあります。またその話が広まって、春節に爆竹を鳴らす習慣ができたともいわれています。

御坊之夜簾(おんぼのやす)

宮廷主催の剣術大会(ただし魔法の使用可)の決勝戦、セイカの相手は視線で相手を呪う呪術師、邪視使いでした。となれば戦い方は1つ、相手の視界を封じればいいわけです。ということで御坊之夜簾の登場です。御坊之夜簾は認識能力そのものに阻害をかける霧の妖怪なのです。

御坊之夜簾の伝承について

オンボノヤスは結構マイナーで、福島県の田村地方(県のちょうど真ん中あたり)の伝承にその名前があるそうです。山の中に入った人間に出会うと霧を吐き出して吹きかけ、遭難させるのだとか。ちなみにオンボという言葉がしっぽという意味なのでは?とも言われているらしく、その姿はしっぽのある動物だという説もあるそうです。

牛鬼(うしおに)

宮廷主催の剣術大会(ただし魔法の使用可)の決勝戦にて、御坊之夜簾によって発生させた霧の中で短期決戦するためにセイカが召命した妖怪です。決勝戦の相手であるカイルの攻撃をまったくものともせず、それどころか不用意に近づいたカイルを一撃で戦闘不能に陥らせてしまいました。

蛟や大百足でなく牛鬼にしたのは、恐らく殺さないようにするためです。確かにこれまで登場したほかの妖怪では、切り刻んだり食べちゃったり、あるいは消し炭にしちゃったㇼ、死なせてしまう可能性が非常に高いです。ただただ物理で殴るだけの妖怪が一番都合がよかったのでしょうね。

牛鬼の伝承について

これもまた有名な妖怪なので、伝承も様々です。ただその多くは非常に残忍で、毒を吐き、人を食い殺すことが大好きです。頭は牛で、首から下は鬼の胴体という、まあ名前通りの姿ですが、たまに昆虫の羽をもっていたり、蜘蛛の胴体を持っているという伝承もあります。

行動についても、人里の家畜を襲う、練り歩くだけで呪いをまき散らす、人間の女の姿になって男を騙す、なんて話もある一方、恩人を助けたり恩人の住む土地を守ったりすると言った話もあるようで、実に様々です。

セイカの使う面白い術3選

妖怪の召命のほかにも、セイカはだいぶえげつない魔法をバンバン使います。転生前、陰陽師であったときに使えた魔法……と言うよりも術と言った方がいいのでしょうか、それを転生してからも使えている、という状態らしいです。

ここではそんな魔法(術?)の中でも、特にヤバそうな…というか面白そうな術を3つ紹介しますね。

毒鬼火の術(どくおにびのじゅつ)

エルダーニューという、ちょっとした家くらいの大きさの、巨大なサンショウウオっぽい魔物を倒すときに使用した、作中では初のセイカが使った魔法です。

人間には無害なのに両生類には強く効くという変わった毒を持つ「除虫菊」。その成分を木気として呼び出した術なのだそうです。もともとエルダーニュートは火に弱い性質を持っているのだそうで、両生類に効く毒と火をかけ合わせて、術にした、というのが種明かしっぽいですね。

https://ja.wikipedia.org/

そんな花あるのかと思って調べてみたら、実際にあるのですね。シロバナムシヨケギクと言って、特に両生類云々は関係なく殺虫効果があり、しかもそれが蚊取り線香の原料にもなっていたのだとか。

さすがに今は化学合成された殺虫剤が作られているので需要はありませんが、第二次世界大戦くらいまでは、蚊取り線香の原料として超大量生産されていたそうです。

氷樹の術(ひょうじゅのじゅつ)

アミュと2人で探索したダンジョンの大ボスを一瞬で氷漬けにした魔法です。

そもそも、この大ボスの前に、ボスだと思って戦った敵がいました。今思えば中ボスだったのだと思いますが、その中ボスをアミュがセイカの力を借りて、何とかギリギリ倒すことができたんですよね。

で、そんな中ボスよりも遥かに強力な力を持つボスが、さらに先に隠れていました。さすがに今のアミュではこんな魔物とは戦えないと判断したセイカは、まだ大ボスの存在に気づいていないアミュより少しだけ先行して、その大ボスを1人で倒すことにしたのです。

もう一瞬でした。こっそり呪符を飛ばして、その呪符がさくっと大ボスの熱量を奪って、ただの氷像にしてしまいます。大ボスがこんなに一瞬でいいのかという、そんなダンジョン探索でした。

https://www.pref.yamagata.jp/

なお、「氷樹」という言葉はちょっと分かりませんが、「樹氷」と言う言葉ならありますね。宮城県と山形県の間にそびえる蔵王連峰にて、氷漬けになった木々のことです。冬の観光スポットとして少しだけ知られていますよね。

皓焔の術(しろほむらのじゅつ)

ドラゴンの卵を奪おうとしたならず者、ゼクトと戦った際に使用した魔法です。ゼクトは召喚獣を使役して、企みを知られたセイカを亡き者にしようとするのですが、まあならず者程度の召喚獣にセイカが遅れをとるわけがありません。

ゼクトが召喚したのは、本来なら火山に棲むと言われる炎のモンスター、ラーヴァタイガーです。そんな炎のモンスターに対して、セイカはあえて炎の魔法をぶつけます。それが皓焔の術です。

皓焔の術は燃焼温度を上げた5,000度の火炎を放つ術です。参考ですが、太陽の表面の温度がだいたい6,000度くらいなので、まあさすがに太陽の力とまではいかないにせよ、それくらいの熱さだということです。殆どの物質を蒸発させてしまうほどの熱量と解説されていますが、まあそれくらいはいくんでしょうね。

ところで、それだけの熱さがあると周囲にも甚大な被害が及びそうですが、実はこの魔法を使う時、呪符を周囲に配置しているんですよね。結界のように熱が漏れないようにして、そのうえで使用しているっぽいのです。さすがですね。

一番得意な術は呪術

それほど多くはありませんが、セイカは呪いの力を扱った術も使います。特に術の名前はありませんが、ちょくちょく怖いことをします。

↑こちらはいつも絡んでくるお兄さんをぶちのめした時の描写です。人型の呪符の腕をくしゃっとやっただけで、お兄さんが腕を押さえて倒れてしまいました。しかも痛みだけで、実際に折れたわけじゃないんだとか。これ、好きなだけ、永遠に痛みだけを与えることができるということですよね。

さらには敵が使ってきた呪術を跳ね返すということもやってのけました。むしろ、かつて陰陽師であったセイカにとってはこっちが得意技なのではないでしょうか。

具体的には、敵の術者の目の前で自らデーモンの血をかぶり、呪いにかかった状態になったうえでその呪いを返すという行為をしていました。別にわざわざ術者の目の前でそんなことをする必要なんてないはずなのに、それでもそれをやるあたり、なかなかの煽り属性だと思います。

まあ実は術者からいろいろと聞き出そうと思ったから、敢えて術者の目の前に姿を現したというのもあるのでしょうが。

そして呪いを返された術者はあっけなく、血を吐いて倒れ、そのまま死んでしまいました。一瞬です。知りたいことを聞いたらあとはあっさり殺してしまうあたり、ただの善人でない主人公であることがよくわかりますね。

最強陰陽師の異世界転生記に登場する妖怪の解説|セイカの使う魔法も考察のまとめ

最強陰陽師の異世界転生記に登場する、セイカの使役する妖怪について紹介してきました。雷獣、蛟、大百足、鎌鼬、覚、御坊之夜簾、そして牛鬼。有名な妖怪もいれば、ちょっと聞きなれない妖怪も出てきました。

またセイカが使う魔法についても、特に強かったり内容が面白かったりするモノを3つ選んで紹介しました。

まあどんな妖怪を使うにせよ、どんな魔法を使うにせよ、まったくピンチになることのない主人公です。そしてちょっといきっているところもあります。ただ、悪い人ぶってるわりには、周囲の人、友人や家族を必要以上に守ろうとしたり、中途半端に優しいんですよね。

いや、逆かな。優しいのに、中途半端に悪ぶろうとするというか…。そのへん、ちょっと中二病っぽくてとってもいい感じです。ぜひともそのままの感じで無双してくれればいいなあと思います。

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