Twitterで話題だったのでついつい見てしまった水星の魔女ですが、感想はというと、あ、これ、花より男子じゃん!という感じでした。
いやまあ今後の展開次第ではそうでない可能性もあるんでしょうが、なんというか、そういうの狙ってるのかな〜という気がしてなりませんでした。
ということで、今回は水星の魔女について、浅―い感想をつらつらと語っていきますね。
はじめはどこかで見たような百合展開(リコリス・リコイル‥‥)
ちょっと前までリコリス・リコイルを熱心に見ていたせいか、どうしてもその焼き直し感が拭えませんでした。
もちろん、リコリスの千束とたきな、水星の魔女のスレッタとミオリネ。それぞれ全然キャラの背景も違うし、別物だというのはわかるのですが。例えばたきなのツン具合とミオリネのツン具合がかぶっているな、とか。千束の天真爛漫さとスレッタの天然っぽさが被ってるなとか。なんとなく、勝手に共通点を見出してしまうんですよね。
そして極め付けは、スレッタ(女)がミオリネ(女)の婚約者になってしまう展開とか。ミオリネの「結構相手が女でも別に構わない(意訳)」とか。もうそういうのが好きな層を狙い撃ちしているようにしか思えないじゃないですか!
いやまあ嫌いじゃないですけどね。
2話のあたりから花より男子
ただ百合だけで終わらないところがこの水星の魔女の(ある意味)すごいところなんですよね。美形の男の子たちがこぞってスレッタに興味を持ち出すという、この花より男子展開。
はじめにスレッタに接触してきたのはエランという男の子です。立ち位置的には花沢類ですね。ちょっと不思議くんで、表情の変化に乏しいながら、さりげなく見せる優しさにちょっとキュンとくる、そんなキャラです。
そして3話では、スレッタに負けたオラオラ系男子のグエルがスレッタに結婚を迫るという急展開。
いやまあグエルがスレッタに惚れてしまうのほ、それまでの経緯を考えるとなんとなくわからなくもないんですよ。父親含め、周りがみんな自分をグループ御三家の御曹司としか見ていない中、スレッタは初めから最後までずっとグエルを1人の人間として見ていた節がありましたしね。
まあこれまでの乱暴具合とか考えると、よくその口で結婚したいとか言えるなこのクソ男としか思わないんですが。あ、ちなみに私は、花より男子の道明寺はまじクズだと思ってるので。
上記の2人含め学園での地位もめちゃくちゃ高そうな王子様系のシャディクもまた、スレッタに軟派な感じで絡んできそうな予感ですし、一気に逆ハーレムの予感がバリバリするのです。
百合展開が好きな層だけでなく、逆ハーレム好きな女性層も上手く取り込みたい意図なのかなあと、なーんかちょっとうがった見方をしてしまうんですよね。
大味な設定がうがった見方をしてしまう
はじめに言っておくと、別にいろんな層を狙い撃ちして視聴者層を広げるというのは、別に悪いことだとは思ってませんからね。人気が出て、その分作り手さんや、それを支えるスポンサーにもちゃんと潤ってもらわないと、今後どんどんいいアニメが世に出てこなくなると思うので。アニメ好きとしては大いにやってほしいとは思ってます。
ただそれとは別に、なんでうがった見方をしてしまうかということだけ、述べていきます。
それほ、細かい設定が大味だという点です。
人がわらわらいっぱいいるところにモビルスーツが突っ込んでいくのとか、普通に考えてあり得ないですよね。展開を優先した物語構成なのかなとか、ちょっと思ってしまうわけですよ。
あとそれより前のシーンで、人が宇宙をふよふよ漂っているのを見つけて、メカニック?みたいな人たちの制止を振り切って宇宙船から出ちゃうスレッタの行動とかも。
婚約者を決闘で決めるというのも、なんか随分昔にはよくあった展開で、スレッタとミオリネの関係性を構築するための無理矢理設定なんじゃないかとか。
学園のルールが決闘に沿って作られている点や、それを管理しているのが、学生主体で運営されている決闘委員会だっけ?あれも、要は横暴な生徒会役員っていう、学園ドラマによくある設定じゃないですか。いやまあその辺はお約束なのかな。
よく言えば王道の、悪く言えば使い古された、ともいえばチープにも思えてしまうその大味な設定が、うがった見方をしてしまう理由なんですよねえ。
ただ、その設定を最大限活かして、各キャラの心情の変化とか描いているなぁ、というのもまた事実。ミオリネにせよグエルにせよ、スレッタに惹かれてしまう経緯が分かりやすいので、そこまで無理矢理展開には思えませんでした。
まあつまるところ、面白かったなあという話ではあるんですが。
抑圧された環境は逆転の予感
あと百合がどうとか、逆ハーレムがどうとか関係なく、この水星の魔女の舞台って、すごく抑圧された環境ですよね。
大人たちの都合にひたすら振り回されまくってるミオリネやグエル。異端として排斥されるスレッタ。時折見られる生徒間の差別。今後この抑圧された環境に対して、どこかでみんなが結託して反旗を翻すんじゃないかなと、ちょっと期待しています。
物語の面白さにはいろんな種類があると思うのですが、そのうちの1つに、散々不幸な目に遭っている主人公が何かをきっかけに、もしくはこれまでの積み重ねによって大逆転して、ハッピーエンドを迎えるという展開がありますよね。
最近よく見かける悪役令嬢モノとか、婚約破棄されたけど〜モノとか。小野不由美さんの十二国記のシリーズなんかもその手法かなと思うのですが。
この水星の魔女も、大人たちの都合に振り回されて、不当な扱いを受けて、それでも強く生きていく少年少女たちが、何かをきっかけに反旗を翻して、最後にスカッとするような、そんな展開になっていくのかなあ、とちょっと期待しています。
あの偉そうにしている会社の役員みたいな人たち、もう本当にムカついて仕方ないじゃないですか。そんな人たちが、「ま、まさか‥‥」と青ざめるような、そんな展開。それはちょっと見てみたい。
そんなことを、水星の魔女を見ながら思ったりしてました。
水星の魔女はガンダムか?
まあガンダムという言葉が出てきてるのでもちろんガンダムですが。
どうしてもガンダムというと、戦争に使われる兵器という印象が頭から離れなくて。まあこれまでも、戦争じゃないガンダムいくつかありましたし、別に「これはガンダムじゃない」って大声上げるつもりはありません。
ただ小声でちょっとだけ呟かせていただきますね。
ガンダムじゃないじゃん!
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