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異世界おじさん

異世界おじさんのアリシア最強説!勇者になった経緯と、その潜在能力を解説!

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異世界おじさんに登場するヒロインの1人、アリシアって、ちょっとパッとしない印象じゃないですか?勇者だと持ち上げられてはいるものの、実はそこまで強くないですし、そもそも勇者だと認められたのだって、おじさんの功績が大きいわけで…。

けれども単行本6巻あたりから、何やら力が覚醒してきたようです。そして場合によっては、アリシアこそ異世界最強と言える存在になって来たのです。

ただ実際にその力ってのがどんなものなのか、どのくらい強いのかはちょっとわかりづらいのです。

ということで、今回は異世界おじさんに登場するアリシアの強さなどについて語ってみたいと思います。

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異世界おじさんのアリシアとは?


異世界おじさん 3 (MFC)

異世界おじさんに登場するアリシアについて、これまでの生い立ちや勇者と呼ばれるようになった背景について述べていきます。

アリシアは孤児

アリシアは9歳より以前の記憶がありません。ゴブリンに馬車で連れて行かれそうになっているところを、とある村の自警団に助けられたのが最初の記憶だそうで、それ以前については何も覚えてないというのです。

家族も見つかっておらず、ゴブリンに殺されてしまったのだろうとアリシアは考えているようです(この辺り、後にアリシアの家族関連のエピソードがあるかもしれませんね)

救助された時に持っていた絵(恐らく妹が描いたと思われている)に10歳と書かれていたため、以後その年齢を基準にカウントされていて、おじさんと出会った当初20歳とされています。

アリシアという名前も、本来の名前ではなく、救助された村の司祭から付けられた名前です。

幼馴染の仲間エドガーとライガ

アリシアには旅の仲間がいます。同じ村出身の冒険者で、剣を扱うエドガーと、拳で戦うライガです。

幼いころは、アリシアがヒグマの森に入り込んだのを追いかけたり、アリシアが崖から落ちかけたりしたところを助けるなど、2人で仲良くアリシアの面倒を見ていたようです。

割と3人いい感じな関係なのかなと、ちょっと邪推しそうにもなるのですが、エルフから「どちらが勇者(アリシア)の寵愛を得るのか」といった問いに対して、割と真顔で断る当たり、恋愛感情はあまりないようです。まあ今後何かをきっかけにそういう関係に発展することはあるでしょうけれど…。

異世界おじさん5巻

おじさんと同い年

アリシアの年齢は、おじさんと出会った当初20歳ですが、おじさんもアリシアと出会った当初20歳でした。

これには、さすがのアリシアも相当驚いていました。まあ既に年齢を知ってるはずの読者ですら、異世界冒険中のおじさんがまだ20歳前後であることを忘れてしまうくらいですから、アリシアが驚愕するのも無理はないでしょう。

異世界おじさん2巻

こちらが、おじさんと出会った当初のアリシアです。冒険者としての初々しさはもとより、表情や仕草全体から若さが滲み出ているのがわかります。

異世界おじさん2巻

一方、アリシアと出会ったころのおじさんです。顔の作りがキモいという以上に、表情全体から、散々苦労を重ねてきた者にだけ見られる、独特の重みがあることが分かります。

そもそも、おじさんはこの異世界理不尽に連れてこられ、それから3年間何度も殺されかけ、裏切られ、ずっと人以下の扱いを受けてきました。

一方アリシアは、村で大切に育てられ、信頼できる幼馴染とともに希望を胸に抱いて冒険に出てきました。

同じ20歳とはいえ、その2人の表情と、そこに重ねた重厚さには天と地ほどの差があると言って間違い無いでしょう。

アリシアは国に認められた勇者

異世界おじさん4巻

アリシアは、王国と教会から正式に『神聖勇者(シャイニング・クルセイダー)』の称号を得ています。

もともと駆け出しの冒険者だったアリシア、エドガー、ライガの3人は、10体のゴブリン討伐のクエストを受託します。しかしいざその村に駆けつけてみると、10体どころか5万のゴブリンの軍勢だったのです。

しかし結果的に、アリシアたちはその5万のゴブリンの軍勢を退けました。

崖を切り崩しゴブリンの軍勢を一掃したとされることから、マウンテンスレイヤー『山薙ぎ』の異名を与えられたエドガー。

キレると敵を全員ミンチにするまで何も覚えていないことから、マッドネスバーサーカー『忘我の狂戦士』と呼ばれるライガ。

そしてその2人を束ねる神の使者アリシア。

3人は救国の英雄となったのです。

そもそも勇者と認められた功績はおじさんのもの

異世界おじさん2巻

ただ5万のゴブリンの軍勢をしりぞけたのは、そもそもおじさんただ1人の力でした。

旅の途中たまたま出会ったアリシアたちにオークと間違えられたおじさん。それ自体はまあ珍しいことでもなんでもなく、あっさりとアリシアたちを降伏させて誤解を解いたわけなのですが。その戦いによってアリシアたちの武器も魔力も尽きてしまっていたのです。

そんな折、アリシアの「手伝ってもらえませんか?」のお願いに2つ返事で快諾するおじさん。報酬の分け前すら聞かずに、ともに戦うことを決めてしまうのです。

おじさんとしては、ゴブリン10体だろうが5万だろうが、それほどたいした脅威ではないんでしょうね。仲間が欲しいとか、恩を売るとかもとくに考えず、ただ「手伝って」と言われたから「いいよ」と答えただけという。

で、まあいろいろ”あほなこと”を試したりもしたものの、最終的には魔法の剣を一閃して山々を切り崩し、5万のゴブリンの大軍をほぼ一瞬で壊滅させてしまったのです。

そこで、本来ならゴブリンの大軍討伐の功労者としておじさんも表彰されるはずだったのでしょうが、なんとおじさん、その後アリシアたちの『おじさんと一緒にゴブリンの大軍と戦った記憶』を消してしまったのです。

そのため、ゴブリンの大軍討伐の功績がすべてアリシアたちのものになってしまったのです。

アリシアとおじさんはどんな関係?

さて、おじさんとアリシアは果たしてどんな関係なのでしょう。顔がキモいと言われながらも、いろんなところで人たらしをしているおじさんと、アリシアの関係について見ていきます。

出会いは魔物と間違えられる(いつものことですね)

異世界おじさん2巻

初めての出会いは、町のお祭りを見に行った際に、町の人たちにオークと間違われて狩られかけた時です。その際おじさん、かなり多くの町の住人に囲まれたらしいのですが、その中にアリシアとエドガーとライガもいたようです。ただおじさんは、そこにアリシアたちがいたことをちゃんと覚えてはいなかったようです。

異世界おじさん2巻

2回目に出会ったのはゴブリンの大軍退治の時です。アリシアたちが、おじさんをよく確認もせずに魔物と勘違いして、再度襲い掛かったのです。あとからアリシアがおじさんの顔をよく観察して、やっと、以前オークと間違えて街の住人達と一緒に狩りかけた(そして返り討ちにされた)おじさんだと気づきました。

異世界おじさん3巻

そして3回目。一緒にゴブリンの大軍討伐をした記憶を消されてしまっていたために、アリシアたちはおじさんを見つけ、再度攻撃を仕掛けてしまいます。

おじさんは、単に国から認められた勇者というものを見に来ただけだったんですけど、まさかアリシアたちが勇者だとは思いもよらなかったようです。

ともかく、3回もおじさんを魔物と間違えて襲い掛かって来たのは、アリシアたちくらいなのではないでしょうか。

おじさんの秘密を知っている…!

1回目にアリシアたちと出会ったお祭りの際に、突如町の結界が消えてしまうという事件が起こりました。その際、おじさんはとっさに精霊にお願いして、結界を再構築していました。

どうやらアリシアはそのところを見ていたようです。

ゴブリンの大軍退治のあと、アリシアはおじさんの耳打ちします。

「あの、封印都市の結界を再構築しましたよね?」

アリシアとしては、町を救ったのに黙ってその場からいなくなるおじさんを本当の勇者だと尊敬していたのですが、おじさんはそれを脅しだととらえたようでした。

異世界おじさん2巻

なにせ結界を再構築したのも、そしてその結界を壊したのもおじさんなのですから。

アリシアたちのゴブリンの大軍退治の記憶を消したのも、そのあたりが理由なんだそうです。

救世のワンドを得るべく深闇の迷宮でともに冒険

勇者になってから、アリシアたちは深淵の洞窟に、伝説の『救世のワンド』を取りに行くのですが、その際にもおじさんは同行して、アリシアたちに力を貸しています。

そもそも、深淵の洞窟はAランクであり、アリシアたちの実力では到底クリアできないダンジョンです。けれども、勇者の称号を得たことで、アリシアたちにも挑む権利が得られたというわけです。

どうやらこの救世のワンド、アリシアたち3人にとって、冒険者としての目標の1つだったようですね。幼いころに3人で約束したそうです。「いつか必ず救世のワンドを3人で取りに行く」と。

まあただ、勇者とは言っても所詮は冒険者になってまだ半年の新米です。Aランクのダンジョンにいきなり挑んだところで、クリアできるはずもありません。結局おじさんも手伝うこととなり、そこでやっと、晴れてダンジョンをクリア、救世のワンドを手にすることができたのです。

異世界おじさん4巻

おじさん、異世界に来て初めてじゃないでしょうか。このように冒険の『仲間』として認めてもらえたのは。

エルフもメイベルも、まあ仲は悪くないですが、冒険の仲間という感じではないですよね。おじさんからすればエルフはストーカーですし、メイベルはどちらかというと引きこもり仲間という感じです。

アリシアもエドガーもライガもおじさんを尊敬している

初めこそ、魔物と間違えて狩りかけたり、その際に返り討ちにされたりしたものの、基本的にアリシアたち3人は、おじさんのことをとても慕っている様子が見て取れます。

アリシアからすれば、町の結界を貼り直し住民たちの命を救ったにもかかわらず、その功績を決してひけらかさない真の勇者だと語っています。

エドガーとライガからしても、おじさんは絶対的な強者であり、けれども自分たちをしっかりと見てくれる、兄貴分のような存在なのです。おじさんに対して「負けられねえ」と語る場面がありますが、これはライバルというよりは、自分たちにとっての大きな目標という印象が強いです。

アリシアが勇者になった裏事情

アリシアは勇者とされていますが、どう考えても、アリシア、エドガー、ライガの3人は、実力に見合わない称号を与えられています。実は、これにはとても深いわけがありました。

教会の陰謀

異世界おじさん4巻

アリシアとエドガーとライガが勇者として祀り上げられたのは、完全に教会の司祭の陰謀でした。

そのころ、教会はかさみにかさんだ新大聖堂の建造費が膨れ上がっていて、どうにか信徒からお金を巻き上げ…もとい寄付を集めなければいけないところでした。けれども、それもあまりうまく入ってないようだったんですね。

そこで司祭が目を付けたのが、国軍の軍事費でした。

そのころ、王国軍総司令官もまた頭を悩ませていました。近年、この世界に異変が起きつつあったのです。伝説級の魔竜が2匹もいなくなり、封印都市では結界消失事件(すぐに戻りましたが)、魔族の勢力バランスが崩れてゴブリンが大移動する始末。

今の国軍の戦力だけでは、この異変に対応しきれないと考えていたのです。

必要なのは、国軍をより強固にするための軍事費。けれども楽観論者の財務大臣は、軍事費を増やすことについては非常に消極的だったのです。

軍事費を増やすためには、財務大臣、ひいては国民全体に強い危機感を持ってもらうほかありません。

そこで考えられたのが、この勇者の存在です。

国民が認めた勇者がどこかで魔物にやられて死んでしまえば、きっと国民も、財務大臣も、危機感を持つことでしょう。軍事費を増やし、軍備を強化する必要性を強く感じるに違いありません。

アリシアたちが勇者として力不足であることは、司祭も司令官も承知の上です。必要なのは、ただ勇者という存在だけ。たまたま山崩れによって(本当はおじさんの功績ですが)ゴブリン大軍の大移動を防いだアリシアたちは、まさにうってつけの存在でした。

そのままどこかで無謀なクエストを受けて死んでしまえばよし。もしそこでしぶとく生きていたとしても、所詮は冒険初心者です。どうとでもできないわけがありません。

そうして増大した軍事費の1割を、軍人遺族会経由で教会に寄進する…

それが司祭の狙いだったのです。

異世界おじさん4巻

アリシア・エドガー・ライガの実力は?

3人の実力は、実はそこまで高くはありません。まあ冒険者になって半年程度というのですから、当然と言えば当然ですね。ただ3度目の再会では、それなりに力をつけていた様子も見られました。

必殺技を覚えたようなのです。まあ見た目だけで実際はそうでもないという可能性もありますが…。

異世界おじさん5巻

そういえば催眠獣という魔物と戦ったときには、あっさりと精神をのっとられていましたね。

アリシアに至っては、操られた一般人を治そうとして、結局失敗してましたし。

結局のところ、アリシア、エドガー、ライガが自分の実力だけで敵を倒したシーンが1つもないのです。これはちょっと、実力がどうのと言えるほど、判断材料が全くそろってない状態ですね。

救世のワンドの力

アリシアは、救世のワンドの力で、非常に強い力を得ることができました。

救世のワンドとは?

異世界おじさん4巻

(異世界の)現代の技術では作ることのできない、古代魔道具です。もはや世界中どこにもないと言われるくらいの大きさの月煌石が使われていて、知性あるものすべての宝をすら言われているようです。

以前アリシア・エドガー・ライガがおじさんとともに攻略した、深闇の迷宮の最奥に眠っていました。

ちなみにそんな大事なワンドのその柄を、アリシアは自分の趣味のために勝手に白く塗ってしまい、エルフがだいぶ絶望していましたが。

救世のワンド機能

異世界おじさん5巻

催眠獣に襲われている最中、アリシアは救世のワンドの本来の力を使えるようになりました。はっきりとは明言されていませんが、そのワンドの力とは、アリシアの魔法の力を最大限引き上げるものであるようです。

催眠獣は一般人だけではなく、冒険者であるエドガーやライガまで、催眠の力によって操っていました。アリシアの魔法を使えばそれを解除することはできるのですが、如何せんその効果範囲は非常に狭く、対象に接近して、1人ずつしか治すことができなかったのです。

そのため、たとえばエドガーに対して催眠を解除しようとするとライガに襲われる、といった具合で、まったくその力を発揮することができませんでした。

けれども救世のワンドが本来の力を発揮することで、アリシアの魔法の効果範囲と対象が一気に広がりました。遠くにいるエドガーとライガ、そして巻き込まれた一般人も合わせて、まとめて催眠効果を解除することができたのです。

異世界おじさん5巻

さらには、この救世のワンドの本来の力を使うことによってアリシアの魔法の力が増大されたため、エドガーやライガの必殺技までも使えるようになってしまいました。

そもそも、アリシアの「催眠を解く魔法」は、相手と精神を接続して、自分の平穏な気持ちを同期させることによって催眠を解くというものでした。その精神の同期の力が強まったことで、同期した者の必殺技が使えるようになったのです。しかも「神の力が乗っかった」ことで、その必殺技もより強化されたのです。

救世のワンドの力の可能性

異世界おじさん5巻

これは1つの大きな可能性を示唆しています。同期した者の必殺技をより強力に使いこなすことができるとなると、アリシアは同行者によっては、最強の力を操ることができるのではないでしょうか。

例えばエルフ。エルフは古代の魔道具を使いこなし強敵を倒している印象が強いですが、エルフ本人の剣技や体術も相当なものです。大勢の人間を相手にたった1人で戦うことなど朝飯前ですし、魔炎竜に姿を変えたおじさんの炎をかいくぐりながらぶっ倒しおじさんを正気に戻すなんてこともやっていました。

またメイベルも、凍神剣の力を使って強力な氷の魔法を使えますし、本人の技量も相当なものです。

そして何よりおじさん。おじさんの精霊の魔法は、これまでどんな強力な魔物や人間も秒で倒すほどの力を持っていました。

もしこれらの伝説級の強者と、救世のワンドの力を使って同期することができるのなら、それはたった1人でエルフの剣技とメイベルの凍神剣、そしておじさんの精霊魔法を操れるようになる可能性があるのです。しかも本人たちよりもさらに高いレベルで。

異世界おじさん6巻

もちろん、幼馴染であり昔から気心が知れたエドガーやライガだからこそ、必殺技を使えるくらいまで強力に同期できたという可能性もありますが、それでもしっかりとした信頼関係が築けたのなら、エルフやメイベルやおじさんと同期し、強力な力を行使することができるはずです。

アリシアは、もともと使用することができた「他者と精神を同期する魔法」と、今回発動させることができた救世のワンドの魔法の力を増大させるの力によって、本当の勇者となりえるというわけです。

まとめ

異世界おじさんに登場するアリシアは、確かに登場したての頃はまだ冒険者駆け出しで、とても弱い存在でした。けれども教会と軍部の策謀によって勇者となったことによって、救世のワンドという古代の魔道具を手にすることができました。

そしてその救世のワンドの本来の力を開放することで、アリシアは条件によってはとてつもない力を発揮し、名実ともに本物の勇者となる可能性が見えてきたのです。

これまで異世界おじさんに登場した女性キャラのうち、エルフとアリシアは戦闘力が非常に高く、おじさんと肩を並べてもなんらそん色ない存在でした。けれどもアリシアだけは、その中で、ある意味浮いていたと言っても差し支えなかったでしょう。

けれどもここにきて、アリシア最強説が浮上してきました。今後のアリシアの活躍が本当に楽しみですね。

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