タイトルが長くてどう略せばいいものか迷ってしまい、結局そのまま書き続けています。さて、2巻ではアディントンの街、そしてエルフの集落フローリアで大活躍しもてはやされたダグラスですが、今度は歓楽街のある都市ミルトンで大活躍のようです。
どうもさめきちです。ラビの可愛さが見たくて3巻買いました。
冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する3巻の感想と、あらすじのネタバレ紹介です。
冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する 3巻 (デジタル版ガンガンコミックスUP!)
冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する3巻の感想
はじめてダグラスが苦戦
突如現れた忍者っぽい敵を相手に、ダグラスがめちゃくちゃ苦戦します。と言っても純粋に1対1で戦えばまず負けることは無いでしょう。ただし今回は多くのギャラリーを守りながらの戦いでした。
はじめにダグラスを襲ってきたチンピラ、護衛対象の娼館の娘たち、そして忍者の目的であるラビ。これらを忍者から守りながら戦うのは至難です。なにせこの忍者、毒針を投げてきたりくないを投げてきたり、広範囲複数対象の遠距離攻撃をしてくるのですから。
必然、風の魔法?のようなもので毒針やくないを飛ばしながら、そして毒に犯されたチンピラたちを回復しながらと、二重スキルを常に発動させながら忍者と戦わなければならなくなってしまいます。
そらもう大変ですよね。実際にダグラスも大怪我してしまいますし‥‥。けれどそれでも忍者を倒してしまうあたり、このダグラスっておっさんは相当やばいなと思います。
そもそも二重スキル自体使える人ほとんどいないんじゃなかったでしたっけ?それなのにさらにスキルを使用。雷魔法で忍者を攻撃します。三重スキル‥‥らしいです。そこまで行くとちょっと主人公パワーインフレしすぎなのでは、と思わないでもないですね。
まあ、そこまでしないとまず犠牲者ゼロで勝つことはできなかったでしょうけれど。
ラビって何者?
今回はじめてラビを狙う刺客として忍者が現れました。そういえば3巻目にしてやっとラビ関係の物語が進行しましたね。忍者曰く、ラビは相当やばいことを隠しているとのことですが、今のところダグラスはそれを追求するつもりはないようですが。
「ラビ‥‥、黒ずくめのこと、憲兵隊に話せるか?」
「‥‥‥‥‥‥。‥‥‥‥‥‥こわい‥‥」
「わかった。それなら逃げよう」
ダグラスとラビ:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する3巻
騒ぎになってしまったため、どうしても憲兵隊の事情聴取を受けなければいけないんですよね。でももしラビが話したくないなら、憲兵隊が来る前に逃げようというわけです。
それってつまり、ダグラス自身もラビを問い詰めないという宣言のようなものですよね。果たして、まだまだラビの謎をはそのままに、物語は進むことになるのです。
ただ本当に只者では無いんでしょうね。そもそも魔物の姿にされていたという特殊性もありますし、ラビを追っていた忍者がもう本当に只者じゃなかったんですから。たとえ誰かを守りながらだって、普通の敵だったらダグラスもあんなに苦戦はしなかったでしょう。ダグラス自身、規格外の強さなんですからね。
「私は呪われた子供だから‥‥黒い人たちが来て悪魔の餌にされちゃうの‥‥!」
ラビ:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する3巻
忍者の襲撃を退け、憲兵隊にも見つからないようこっそりと街を抜け出してから。ラビはダグラスにそう告げます。ダグラスはそれ以上追求しませんでしたし、ラビもまだそれを話せる段階ではなかったようですが、不穏な言葉であることに変わりはないですよね。
一体ラビは何者なのか。今後徐々にわかってくるんでしょうか。
ダグラスが超有名人に
そういえば歓楽街の娼館で護衛を引き受けるとなった時に、ダグラスが自分の名前を名乗ったんですよね。その時の娼館の娘たちの反応が激しすぎました。
「俺はダグラス・フォード。こっちはう‥うちの子のラビで‥‥」
「ええええッッッッ!!?おじさんがあの『子連れ冒険者!!?」
ダグラスと娼館の女の子:冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する3巻
ものすごい反応です。よくよく聞くと、どうやら新聞で大々的にダグラスの活躍が報じられているらしかったのです。知らなかったのはダグラスとラビばかり‥‥。
まあ娼館が立ち並ぶ歓楽街においては、特にダグラスは有名だったんですよね。なにせダグラスが解決したアディントンでのマットロック孤児院の人身売買。この事件の被害者がたくさん、この歓楽街にはいたのですから。
(マットロック孤児院では孤児を引き取って、悪徳貴族や娼館に売り払っていました。ダグラスがそれを看破して、これまで不正に売られた子どもたちは今更ですが、自由を得ることができたのです)
ただダグラスのおかげで借金がチャラになった女の子、実際に登場するのですが、やっぱりちょっと複雑そうでしたね。これまで娼館で働いてきた自分は一体なんだったんだ‥‥って。なんとなく気持ちはわからないでもないですが。
ラビの可愛さが溢れとる
毎度ラビが可愛いです。どこまで伝わるかわかりませんが、その片鱗を紹介します。
「私はみんなを助けてくれるお父さんが好き‥‥」
娼館の護衛の話が出た時、はじめダグラスは断ったんですよね。なぜかって、ラビを娼館に関わらせたくなかったからです。ダグラスが娼館に対してあまりいいイメージを持ってなかったからというのもあるのですが。
そんなダグラスに対して、ラビが言うんですよね。助けてあげようよ、と。
ラビはダグラスが人助けをしているところしか見てないんですよね。出会って初めて自分を助けてくれて、その後もアディントンの孤児院、ドラゴン退治、エルフの集落と、ずっとです。
だから今回も助けてあげようって、そんな純粋な目で見られてしまったら、もうダグラスも折れるしかないですよね。
「私もお父さんがギュッてしてくれると嬉しい」
ああああああ。そんなこと言うなんてヤバいです。もうこのセリフだけで白米が美味しく食べられそうです。
ちなみにどんな場面かと言うと、ダグラスが一生懸命娼館についてラビに説明しようとしていた場面です。
女性を抱くことについて説明していたわけですが、ラビのこのカウンターにはダグラスも言葉が詰まってしまっていました。最終的にはちゃんと説明していましたが、ラビがちゃんと理解できていたかどうか‥‥。
「お空からお花がたくさん降ってきたら、見つけた人、幸せな気持ちになれるよね‥‥?」
娼館の用心棒を引き受けたはいいものの、やはり女性が外で客引きするのは危険ということで、ダグラスは館の上階から造花を投げることでお客さんの気を引くのはどうかと提案します。
果たしてダグラスとラビは、集めた古着でせっせと造花を作ります。そして出来上がったあまたのきれいな造花を見てラビが微笑むのです。
娼館についてとか、造花を投げて気を引いた後どんなことをするのかとか知らない、純粋な幼い女の子の威力は半端ないですね。
「私っ‥‥本当はっ‥‥ずっとお父さんと一緒にいたい‥‥!」
ラビが自身を呪われた子供と告白した後、ダグラスがラビに問いかけました。「どうか俺の本当の家族になってほしい」と。
そもそも歓楽街のあるこの街に来たのも本来は、信頼できる人にラビを預かってもらうためだったんですよね(忍者騒動があったために結局その件はなしになってしまいましたが)。ダグラスとしては、いつまでもふらふらしている中年おっさんと一緒にいるのは、ラビにとっても良くないと考えていたのです。
けれどラビにとってはもうすでにダグラスは家族で、お父さんなんですよね。
なんというか、これまでまだまだちょっと遠慮がちだったのが、ここに来てやっとお互い、自分の本音をいえたというか、よりお互いを親子として求めるようになってきたんですね。
ダグラスの、何かをしっかりと決意した顔がなんともかっこよかったです。
冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する3巻の感想のまとめ
今回もラビが可愛くて、ダグラスはますますお父さんに磨きがかかってきた感じです。この2人は本当にいい関係だなあと思います。
それにしても、やはり3巻では、ラビを狙ってきた忍者が気になりますね。あんなに強い忍者がラビを狙っているとわかったら、本当これまでのようにのんびりと旅をするわけにも行かなくなってきたんじゃないでしょうか。
これからもっとシビアな旅になってくるのかもしれませんが、ぜひ2人はお互いの絆を深めあいながら、引き続き楽しく旅をしてもらいたいものですね!
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