amazon primeで今期のアニメを流しみしていたところ、面白いアニメを見つけてしまいました。ヒロインの女神が可愛すぎる、『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』です。
そもそも『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』の原作は土日月さんによるライトノベル作品で、2016年KADOKAWAの小説投稿サイト『カクヨム』にて連載開始され、2017年にカドカワBOOKSより書籍化されました。現在小説が6巻まで、ドラゴンエイジでこゆきさん作画の漫画が2巻まで出ています。
そして2019年10月にアニメ化、その独特の雰囲気と、ある意味これまでの転生ものを皮肉るような内容、そして何よりヒロインである女神の顔芸がすごい!と密かに話題を呼んでいるようです。そこで今回は、アニメ『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』を紹介したいと思います。
『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』の世界観
そもそも、アニメの始まりは女神様の世界?である神界の様子から始まります。救世難度Sクラスの異世界を担当することになった治癒の女神リスタルテ(通称リスタ)が、世界を救う勇者をまるで書類選考のような雰囲気で選んでいるのです。
どうやらこの『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』の世界では、異世界が星の数ほどあって、それぞれ魔物やら何やらで危機に瀕していて、その都度勇者を召喚してその異世界を救っているようなのです。ここで登場する女神リスタはまだ生まれて100年目、救った世界もたったの5つという新米女神とのことですが、ベテラン女神でも大苦戦すると言われる救世難度Sランクの異世界を救わなければいけなったそうなのです。
なお、勇者は日本から選ぶのだとか。
「日本では異世界転生の書物などが人気らしく、すぐにこちらの意図を理解してくれるからだ」
アニメ『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』第1話 この勇者が傲慢すぎる リスタルテのセリフより
最近はだいぶ下火にはなりつつあって、どうも二番煎じ感がぬぐえませんが、こうも身も蓋もない感じだとかえって潔くて笑えます。また書類には初期レベルのHPやMPといった基礎パラメーター、攻撃力防御力といったステータスに加え、初めから覚えている特殊スキルや性格まで書かれていて、風情も何もあったものではありません。
しかもその書類をリスタがだいぶぞんざいに扱うものですから、現実世界の人事選考を想像してげんなりしてしまいます(笑)。…自分がどんなステータスで書かれているのか、少し気になりますね。
漫画の試し読みはこちら召喚された勇者は慎重すぎてどこかおかしい!
リスタが勇者として選んだのは、竜宮院聖哉という若者でした。初期レベルから異常に高いステータスと、様々なスキルを有していたのです。
ただリスタは軽視していたのです。その若者の書類の最後に書かれていた一文を。
「ありえないくらい慎重」
そう、タイトル通り、この勇者は異常なほど慎重だったのです。
異世界に行く前に筋トレ
他の人よりも高いステータスを持って異世界へやってきたとなれば、誰でもすぐにその力を試してみたいと思うもの。けれどもこの勇者は違います。
まずは筋トレ。とりあえず筋トレ。
このままではダメだと、とにかくストイックに自分を鍛えることに専念します。気がつけば異世界へ召喚されて1週間、ただひたすら筋トレを繰り返してレベル上げをしていたのです。
常に警戒レベルは最大
この世界のみならず、どこのゲームや物語でも最弱なモンスターとして有名なスライムが出てきた際の勇者・竜宮院聖哉の行動です。岩陰に隠れてじっと獲物を観察しています。
そもそも初期ステータスが高い上に事前に1週間こもってレベル上げをしていた竜宮院にとって、スライムなど取るに足らない存在なはずです。それでも彼は初めて遭遇したモンスターに対して警戒を怠らないのです。
またスライムを倒した際にも、最初の攻撃でバラバラにしたにも関わらず、そのもはやスライムの原型をとどめていない残骸に対して、執拗に火炎の強力スキルを連発していました。曰く、もしかしたらまだ死んでいないかもしれないから、と。
確かにそれは大事です。敵を倒したその直後が1番油断しやすい時なのですから。
けれどもそこまでやるか?もしや親の仇なのか?というくらい何度もスキルを放つ彼の姿は、もはや病的と言わざるを得ないでしょう。
準備は常に万全を期して
リスタと竜宮院は冒険に出る前に、装備品や道具を買い揃えます。しかしその際に竜宮院が重視したのは強力な武器ではなく、鉄壁の防具でもなく、薬草や毒消しそうといった通常の薬草ばかりでした。
鞄いっぱいに詰めた薬草や毒消し草の他に、煙幕などまで用意されています。一番最初の町でまさかここまで準備するプレイヤーなど、そうはいないでしょう。
またこの異世界に来るにあたっても、まずは神界で筋トレをしてレベルを上げてから来るあたり、その慎重さが異常であることが分かります。
『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』第1話の迷言!
この『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』では、第1話からなかなかのクオリティの迷言が頻発します。たった1話にしてこの数の多さです。
「レディ・パーフェクトリー…準備は完全に整った」
どうやら主人公?である異世界の勇者竜宮院聖哉の決め台詞であるようです。確かにビジュアル的には悪くないのでしょうが、なんとも響きが悪いというか、思わず聞き返してしまいたくなるようなセリフです。
ちなみにリスタからも「なにそれ決め台詞?」と呆れられていました。
「こんな部屋で一生を終えるつもり?!」
通常レベルはモンスターなどを倒して上がっていくもの。けれども竜宮院はそれを冒険前の筋トレでやろうとしていました。
1週間なんとか頑張ってレベル15まで到達した竜宮院は、その際に不穏なセリフを吐きます。「できればレベルマックスまで…」
そこに対してリスタがすかさず突っ込みます。なにせレベルが高くなるほど、同じトレーニングではレベルが上がりづらいくなるというものでしょう。
しかもただでさえ筋トレはレベルの上がりが遅いと言われているのに…レベルマックスまで行こうとなればどれだけの時間が必要になるでしょうか。一生は言い過ぎかもしれませんが、それでも相当な時間がかかることは目に見えていますね。
「プロパティ」
召喚したての竜宮院がどうにも反応が乏しい時に、リスタは「そんな時は大抵の日本人がテンション上がるこれよ!」とステータス閲覧を指示します。確かに異世界転生ものを知っている日本人ならば、「ステータス!」と声を上げることで自分のステータスが見れるとなればテンションが上がるに決まっています。
けれどもそんなリスタの指示に、竜宮院はあえて(?)「プロパティ」と声を上げるのでした。なんだかこの辺り、素直にリスタの指示に従いたくないという竜宮院の反抗心が見えて、ちょっと可愛いと思いませんか?
ちなみにリスタにその点指摘されてから、竜宮院はちゃんと言い直していました。
「珍妙な者にいきなりそんなことを言われてもな」
初期ステータスも申し分ない、素晴らしい逸材を見つけてウキウキと神界に召喚したリスタは、困惑顔の竜宮院に優しく語りかけます。あなたこそ異世界ゲアブランデを救う勇者なのです、と。
リスタの優しく語りかける柔らかい笑顔をじっとみて、開口1番竜宮院が言った一言がこれでした。考えてみれば確かに、現代の日本からいきなり不思議な空間に転送されて、現代の日本のものとはかけ離れた破廉恥な服を着た女が妙なことを語っている。
不審に思わないわけがありません。しかも竜宮院、あまり異世界転生ものについての知識も乏しいよう。このシチュエーションにピンとこないのも仕方がないのかもしれません。
「くらえ…アトミック・スプリットスラッシュ!」
冒険に出て初めての戦闘、岩陰からスライムを奇襲した際の攻撃です。非常に強力な攻撃スキルで、最弱モンスターであるスライムなどスキルを使わずとも一撃で葬り去ることができるはずだというのに。
獅子は兎を狩るにも全力を尽くすと言いますが、慎重勇者もスライムを倒すのに全力を尽くすのです。しかしこの表情、たかがスライムと戦うのにまるでボス戦のような緊迫した戦いのように見えてくるから不思議です。
「3つくれ」
武器屋で装備を整える場面です。リスタからお金を渡された竜宮院は早速武器屋の親父に告げます。
「その鋼の鎧を…」
さすがは慎重な男だけあって、鎧を見る目も確かなようです。リスタもその点については思わずニンマリ。
けれどもその直後に、竜宮院はそれを3つもよこせと言いだすのです。着る用と、スペアと、そのスペアなんだとか。
もはやコレクターです。
「…即効性の毒は入っていない」
部屋にこもって筋トレを行う竜宮院に対して、リスタはおにぎりの差し入れを持って来ます。そんなリスタに竜宮院は、毒が入っているかもしれないからお前が先に食え、とにべもありません。
毒なんて入ってないわよ!とやけになっておにぎりを食べるリスタに、竜宮院はさらに追い討ちをかけるのです。とりあえず即効性の毒ではないな、と。
これでリスタは完全に竜宮院に怒ってしまい、1週間も放置してしまうのでした(それでも毎日ご飯は届けて上げるあたりは優しいのですが)。しかしどうもこの竜宮院聖哉、もちろん全体的に素直ではないのですが、特にリスタにはちょっと甘えている節を感じますね。
「さぁ、竜宮院聖哉、私と一緒に…」「断る」
異世界を救う勇者として召喚した竜宮院に、ともにその異世界に行こうと異次元の扉を開くわけですが、竜宮院に即刻断られてしまいます。この時リスタはものすごくテンションが高かったのです…これからの冒険に胸を踊らせているわけですから。
そんな高揚した気分を、竜宮院はいともたやすくぶち壊してしまいます。理由はもちろんただ1つ。筋トレをするためです。
「このお兄ちゃんちょっと病気なの」
町の女の子に「このお守り上げる!」と言われた竜宮院が「まさか呪われた…」と言いかけてリスタに止められる場面です。よく聞こえなかったのか無邪気にも「お兄ちゃんなあに?」と聞き返す女の子に、リスタはどうにも竜宮院に対して失礼極まりないことを言うのです。
この頃になるとリスタも多少は竜宮院の扱いを覚えてきたのか、だんだんと扱いがぞんざいになっていることが分かります。ただ竜宮院も完全に呪われたアイテムだと思っているわけではないのでしょうが…。
その証拠に、この先もずっとこのお守りを、竜宮院はそっと内ポケットにしまっているのですから。
『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』のヒロイン、女神リスタルテの魅力
『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』のメインのヒロイン(であるはず)のリスタがとても魅力的です。女神として魅力的と言うよりも、とても身近な存在、庶民的なヒロインとして魅力的なのです。
リスタの魅力:女神が貧乏ゆすり
一生懸命勇者の候補を選んでいるテーブルの下で、リスタの足はせわしなくカタカタ動いています。なんと女神たるリスタの初登場シーンは貧乏ゆすりなのです。
一番最初、救世難度Sクラスの異世界担当となった時にとてもしおらしくおしとやかなイメージで描かれていましたが、1分も経たないうちにこれなのです。あ、女神様、無理してらしたんだな、となんだかほっこりしてしまう場面です。
ミーハーな性格
慎重すぎる勇者竜宮院に対してだいぶモヤモヤしたり怒ったり嘆いたりはするものの、お風呂上がりの立派な筋肉のついた竜宮院の上半身を見れば鼻血も出します。そもそもリスタは、この竜宮院をだいぶ好みだと言う旨の発言を繰り返しています(単に筋肉フェチだという意見も聞かれますが)。
竜宮院に迫られる妄想をしてみたり、勝手に「女神と人は結ばれないのよう」なんて暴走していたり、勇者と女神の禁断の恋みたいなものに変なトキメキを持ってしまっているような匂いを感じます。
ずば抜けたツッコミ力
慎重すぎて天然で常にボケ続ける竜宮院に対して、リスタのツッコミがリズム感良すぎです。しかもだいぶオーバーリアクションで突っ込んでくれるので、もはや芸人のレベルです。
このツッコミの雰囲気はどことなく90年代のアニメを彷彿とさせますね…スレイヤーズとか、なんかそういうの(誰か知っている人いるでしょうか…)。30歳代後半以上の年齢の方、誰かわかる方いらっしゃいませんか?
それでも女神っぽくつとめようとする
あれだけ散々庶民的なところを暴露され、もはやおしとやかで美しいだけのヒロインでないことは誰もが百も承知であると言うのに、リスタはそれでもおしとやかな女神たろうとするのです。勇者を導く時には優しい声色を使い、相手が不審がっているときには努めて明るく振舞います。
けれど何と言っても、そんな一生懸命なところがこの『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』のヒロイン、女神リスタルテの魅力だと言えるでしょう。庶民派で身近でとても親近感のある半人前の女神様が、今後どのように成長していくのかも、このアニメの見どころなのかもしれません。
『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』のヒロイン、女神リスタルテの変顔コレクション
回を重ねるごとに、リスタは様々な変顔を見せてくれるようです。ここではアニメ第1話の変顔を集めてみました。
書類選考に疲れて自ら変顔をするリスタ
アニメ開始2分ですでに自ら笑いを取りに行っています。いや、実際には長時間似たような書類をずっと見続けて目元が疲れてしまったんでしょうが…女神様、それはいけないですよ。
勇者筋トレ中につき1週間放置されたリスタ
せっかく潜在能力値も高くイケメンな(好みな)勇者を召喚したと言うのに、召喚して早々1週間、勇者である竜宮院は部屋にこもり筋トレを始めてしまいます。しかもおにぎり事件で啖呵を切ってしまった手前様子を見に入ることもできず、何もできずに放置されてしまいました。
勇者の炎のスキルがすごすぎて驚いているリスタ
たかがスライムに対しても全力を尽くす竜宮院は、バラバラになったスライムに対しても必殺技を連発します。これは強力な炎のスキルを使っている最中、あまりのすごさとその熱さに驚いている様子です…決して直接炎のスキルを食らっている訳ではありません。
女神様みたいと言われて天狗になるリスタ
竜宮院に散々変な格好だと言われていたリスタですが、町では通りがかりの女の子に「まるで女神様みたい」と言われます。これまで散々竜宮院に冷遇されいましたので、まぁこれくらいは許してあげてもいいかもしれません。
おだてるとすぐにこうやって鼻を伸ばしてしまうあたりもリスタの魅力ですね。
大したことないと言われて怒り狂うリスタ
筋トレをすると言い出す竜宮院に、自分が治癒の女神であること、冒険で追ってしまう怪我などならば自分が直してあげられることを告げても、竜宮院はそっけない態度を変えません。女神に対してなんつー態度を取るんだと怒り狂っています。
勇者の上半身裸を見て興奮するリスタ
筋トレが終わったことを知らせるアラームを聞き飛んできたリスタが見たものは、今まさにシャワーで汗を落としたばかりの竜宮院の姿でした。思わず溢れた言葉が「セクスィー」。
ちなみに左手に持っているのはリスタ専用のアラームのようなもので、竜宮院がボタンを押すとこの人形が鳴き出す(?)仕組みとなっています。
魔王軍四天王の1人とともに勇者を追いかけるリスタ
第1話のラストでまさかの四天王の1人と遭遇、それを置いて竜宮院はリスタを置いて1人スタコラと走って逃げてしまいます。まさか自分を置き去りにして逃げるとは思っていなかったリスタ。
四天王がリスタを追い、リスタが竜宮院を追っているのですが、どう見てもリスタが魔物化して竜宮院を襲っているようにしか見えません。と言うかヒロインですよね、彼女。
『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』の感想を紹介
10月末時点での『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』のtwitter上の感想です。リスタに関する感想が非常に多いことが分かります。
この人本当に女神様?の感想に全てが詰まっているのではないでしょうか。過去これだけひどい扱いを受けていた女神がいたでしょうか。
80〜90年代のライトノベル文化を牽引したあかほりさとるさん。その雰囲気と言われてぴんと来る私も、要はそう言う年代です(笑)。
リスタの変顔にどんどん磨きがかかっているようです。また竜宮院の慎重さも敵すらドン引きしてしまうくらいまで進行しているとのことが感想を見ると分かります…どこまで2人は崩れていくのか、つい次回も見たくなってしまいます。
女神様の暴走気味な妄想とあられもない姿です。
リスタの顔芸と同様、竜宮院もまたどんどん人間離れしていっているようです。この2人、まともなレベルアップしてない…
リスタの顔芸がすごすぎるけど可愛い♡『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』が面白すぎる!のまとめ
2019年秋のアニメの1つ、『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』について紹介してきました。異世界転生ものは正直少し敬遠気味だったのですが、このノリにはだいぶ笑かさせてもらいました。
とにかく変顔あり妄想癖ありの治癒の女神、リスタルテことリスタが人気急上昇中で、是非とも1度は会いにいってもらえればと思います。
アマゾンプライムなら月額500円でアニメ見放題です。慎重勇者も見れますよ↓
コメント