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ガールズ&パンツァー最終章3話感想と大洗知波単戦の解説

この記事は約12分で読めます。

ガールズ&パンツァー最終章3話が各サービスで有料で視聴できるようになりました。

もう本当に面白い!知波単の大成長、密林での夜戦、西住みほ対等と西絹代隊長の駆け引き、そして福田チームとバレー部アヒルチームの因縁の戦い…!もう見どころ満載過ぎます。

ということで今回は、ガールズ&パンツァー最終章3話の感想と、大洗知波単戦の解説などやっていきます。

当然ネタバレです。まだ見てない人は、まずこちらからしっかりと視聴して、それから読んでもらえればと思います。

ガールズ&パンツァー最終章公式サイト

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ガールズ&パンツァー最終章3話大洗知波単戦の面白いネタ

大洗知波単戦では、いろんなキャラクターの面白い一面を見ることができます。ここではそんな中、印象に残ったいくつかを紹介します。

夜行性の麻子

試合開始から12時間が経過したようです。トイレとか大丈夫なんでしょうかね。少し気になります。

それと12時間って、実は相当長いですよね。それだけの集中力よく持つなあと感心します。もちろん適宜休憩を入れたりはしてるんでしょうけれど、休憩中だって体はずっと試合中の状態になってるでしょうから、相当の消耗だと思うんですよね。

そんな折、優花里さんがコーヒー飲みましょうと言った際の麻子の、

「砂糖とミルクメガ盛りで!」

ほかのみんなが疲れている中、麻子さんだけはめちゃくちゃ目がギンギラしてるのです。麻子さん、夜行性なんですもんね。

実はそのほかに、アリクイチームの面々のだいぶテンションが上がっていました。なんでも、徹夜でゲームなんて当たり前らしいので。

ラバさんとは?

夜戦に慣れてない知波単の福田に対して、「怖くなったら唱えろラバさん」と声をかける細見。何かと思ったら、最終章2話で知波単が歌っていた歌に出てくるんですね。

我らは 知波単 命知らず
勇猛果敢で 情けには厚い
総員乗れ乗れ 戦車に乗って
最果てにラバさん 本当にいるのやら

我らは 知波単 怖いもの知らず
疾風怒涛で 涙にはもろい
総員乗れ乗れ 鉄牛に乗って
いとしのラバさん どこにいるのやら

我らは 知波単 恐れ知らず
電光石火でも 殿方には奥手
総員乗れ乗れ 鉄獅子に乗って
まだ見ぬラバさん いつ会えるのやら

ガールズ&パンツァー最終章Episode1-3 オリジナルサウドトラック

元ネタは1930年頃発売した「酋長の娘」という歌だそうです。オセアニア諸島に移住して島の酋長の娘と結婚した日本人男性をテーマにした歌なんだとか。ちなみに原曲はこちら↓

わたしのラバさん 酋長の娘
色は黒いが 南洋じゃ美人

赤道直下 マーシャル群島
ヤシの木陰で テクテク踊る

踊れ踊れ どぶろくのんで
明日は嬉しい 首の祭り

昨日浜で見た 酋長の娘
今日はバナナの 木陰で眠る

踊れ踊れ 踊らぬものに
誰がお嫁に 行くものか

https://ja.wikipedia.org/wiki/酋長の娘

ラバさん=ラバー=LOVER…つまり恋人ってことなんですね。

知波単メンバー、戦車一直線ってな感じのメンツですけど、恋人欲しいんだな…と思わず笑ってしまいました。

パンツァーハイの優花里

アンコウチームのブレインであり、装填手の秋山優花里が、ほんの少しだけ麻子と変わって操縦手をすることになります。夜目が効かない西住隊長に代わって、麻子が車長席に来たからです(西住隊長は装填手に)。

その際の優花里のパンツァーハイが見事でした。

「ヒャッホオオオオオイ!サイコーだぜ!」

アニメ2話でも同様なセリフが聞けましたよね。初めて戦車を動かしたときのテンションMAXな優花里です。

パッと見た感じですが、運転はだいぶ荒々しい感じでした。というか彼女もちゃんと運転できたんですね…。

初めて戦車に乗った時は砲撃手としてガンガン弾を当ててましたし、事前偵察や戦闘中にも偵察に出たり、本当にだいたいなんでもこなせてしまう優花里はとっても優秀ですよね。

アヒルチームと福田チーム因縁の戦い

大学選抜との戦いでは、アヒルチームにいろいろなことを教わったふくちゃんこと福田ですが、今回はそんなアヒルチームとタイマンで戦うことになります。

ちょうど、アンツィオ戦での、カバさんチームの三突とカルパッチョチームのセモヴェンテのような感じですね。

ただその戦いの中身を見ると、相手の裏をかいて、またその裏をかくみたいな、非常に高度な知略戦が繰り広げられていました。

ガールズ&パンツァー劇場版

お互い奥の手としてアヒルの風船をつけて現れるのですが、アヒルチームは砲口とは逆方向に風船をつけていました。つまりアヒルの口と反対側に砲口がある状態です。そこで福田車を油断させて、超至近距離から一発をお見舞いしようとしたのです(なにせ一撃の攻撃力が非常に弱いですからね)。

福田はそれを見破り、間一髪のところでかわします。

逆に福田車は、アヒルの風船の口側に砲口があるように、風船をつけていました。けれども、あくまでも風船の後ろ側をアヒル車に向けて走行していたのです。

アヒル車の磯部はこう考えます。「福田車は自分たちと同じように砲口と逆に風船をつけている」と。だから慌てて、アヒル車を移動させ、福田車の逆側に回り込んだのです。福田車の、アヒルの風船の口側の方に。

そして、まんまと砲口の目の前に移動してきたアヒル車は、福田車のゼロ距離からの砲撃にやられてしまったのです。

もう見事というほかありません。

これまでアヒルチームのバレーボール部のメンバーは、福田に本当にいろんなことを教えてきました。そして今、その教わったことを最大限活かして、師匠を破ったのです。

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大洗知波単戦ざっくり大味解説

ここからは大洗と知波単の戦いについて、私なりの解説をつけていきます。2~3回見た程度の記憶を呼び覚ましながらの記述になりますので、細かいところで若干違ってたりするかもしれませんが…。

知波単の戦略

一度撤退してからの知波単は、勝利を確実なものとするため、ある戦略を立てます。それが、アンコウチームを集中攻撃して、とにかくアンコウチームを真っ先に倒すということです。

大洗はアンコウチームで持っている。だからアンコウチームを真っ先に倒せば、大洗は総崩れになり、勝利は確実なものとなる。大洗チームに追われながらも、西田長はそんなニュアンスなことを言っていました。

そして、「泥臭い戦い方だ」「突撃のような潔さもない」「一撃離脱」「撃ち漏らしてもすぐ退却するように」と指示を出すのです。その作戦にうなずく知波単メンバー。ここで突撃しようと言い出さなくなっただけでも、知波単メンバーはだいぶ成長したなあと思いますよね。

ここのポイントは、なんと言っても、「突撃」という言葉を使わなくなったことでしょう。これまで西隊長は、「足踏み突撃」「さよなら突撃」など、とにかく『突撃』という言葉をつけて、メンバーを納得させていました。

けれどもここからは、ちゃんと作戦の意図をしっかりとメンバーに伝え、勝利のためにどんな行動が必要なのか、ちゃんと説明しているのです。

そして実際に攻撃に転じると、無類の連携力を見せる知波単です。もともとチームメイト同士仲が良さそうですし、一度やると決めた時の実行力は半端ないと、改めて気づかされましたね。特にアンコウ車に向かってクロスして攻めてくる知波単の車輛たちの動きはかっこいいの一言でした。

そしてほぼ体当たり同然の、知波単襲撃部隊の猛攻をかわしまくるアンコウ車もまた…。西住さんもすごいけど、それをやってのける麻子も相当ですね。

西住みほ気づく

ただし、知波単勢あからさまにアンコウ車を狙ったことで、西住隊長は早々に、アンコウ車が狙われていることに気づいたようでした。だからでしょうかね。1輌だけほかのメンバーたちから離れて、襲撃してくる知波単部隊を迎え撃とうとする様子が見られました。

さて、どの辺から考えていたんでしょうかね、西住隊長は。自分をおとりにしようという作戦を。

実はこのあたりから、西住隊長がしゃべっているシーンはほとんど見られません。ちょっと無茶な移動をしたり、車長のポジションを麻子と交換した時くらいでしょうか。「ここはこうだから、こういう動きをしよう」みたいな会話は一切出てきてないのです。

その代わりアヒルやアリクイ、ウサギチームなんかはしょっちゅう出てきて、いろいろとしゃべっていました。今になって考えると、ほかのチームがわたわたしていたり、「こうしよう!」なんて言っているシーンを多めに出すことで、「アンコウチームが作戦を考えているシーンが少ないことに、視聴者に気づかれないようにする演出」だったのかと思います。

チョウチンアンコウ作戦

西住隊長は「チョウチンアンコウ作戦」を発動します。この作戦について、作中詳しい言及はなされていませんでした。けれども映像を見ていると、大方想像はつきます。

作戦発動後、アンコウ車はライトをつけました。夜の密林でライトをつけてしまえば、敵から簡単に捕捉されてしまうこと間違いありません。事実、敵の4輌の集中攻撃は苛烈を極め、アンコウ車は反撃の隙もなかなか取れず、ただひたすら逃げ回るだけとなってしまいます(そうは言いつつも、1輌撃破してましたが)。

ちなみに、アンコウ車が逃げ回っている間、大洗のほかのメンバーはどんどんやられていきました。

カバ車は、西隊長ほか3輌の、一旦停止してからの一転集中砲火によって撃破。

アリクイ車は、特二式内火艇2輌により川辺に誘い込まれ、動きを止められたところを撃破。

アヒル車は先述した通り、福田の見事な戦術によって撃破。

ウサギ車は、特二式内火艇2輌と刺し違える形で行動不能に。

そしてアンコウ車も、西隊長車と玉田車によって川の岩場に追い詰められて、挟み撃ちで撃破されてしまったのです。

おい、ここで負けかよ!と思ったその矢先、分断され影を潜めていたカメ車が突然現れて、知波単のフラッグ車である西隊長車に突撃を敢行。一撃でフラッグ車を撃破したのでした。

まさに電光石火。アンコウ車を撃破した際の油断をついた、見事な作戦だったのです。

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大洗のチョウチンアンコウ作戦とはどんな意図があったのか

アンコウ車がライトをつけた「チョウチンアンコウ作戦」。ライトをつけることにどんな意味があったのでしょうか。

敵を引きつける

敵を引きつける、というか挑発のような意味合いがあったかと思います。実際にライトをつけたアンコウ車を見て、知波単のメンバーが「挑発か?」「受けてたとう」「やってやる」みたいなセリフがありましたから。

それと、わざと自車の位置を教えることで、敵の車輛がちゃんとついてくるようにしたというのも大きいかもしれません。

あまりにもあからさまに敵を引きつけるように走っていては、引きつけていることがばれてしまうかもしれません。もしそのことに感づかれては、反撃のチャンスを逃すことにつながってしまいます。

けれども、だからと言ってもしアンコウ車が全力で逃げようとしたら、本当に逃げきれてしまう可能性もあります。逃げきれてしまったら、逆に今度は知波単に、攻撃する準備を与えることになってしまいます。

全力で逃げるアンコウに、ちゃんと敵がついてこれるように、わざとライトをつけたというわけです。

ライトが引きつけるのは敵だけじゃない

アンコウ車のライトが引きつけていたのは、敵だけではありません。味方のカメチームもまた、アンコウのライトに引き寄せられていました。

アンコウが撃破された場所に、突如カメが現れて、知波単フラッグ車に突撃をかましたわけですが、そのアンコウとカメは、あらかじめキルゾーンを設定していたとは考えられません。少なくともアンコウが撃破されたあの場所は、カメが狙撃したり突撃したりするには、決して有利な場所ではなかったのですから。

ガールズ&パンツァー最終章3話

アンコウがライトをつけた場所は大きな中州です。そしてカメは中洲の外にいました。

アンコウは4輌の知波単車に追われていて、たとえキルゾーンを設定していたとしても、そうそう目的の場所に誘導できるとは限りませんでした。

となると、カメの場所にアンコウが敵を連れてくるというよりも、カメの方が、アンコウを追いかけるようにした方がよいでしょう。少なくともカメは完全に敵から忘れられて、ある程度自由に行動できる状態だったのですから。

西住みほは焦っていた?

ただでさえ雨のため道はぐちゃぐちゃで、うっそうと茂る木々のせいで視界も悪く、その上戦闘時間は12時間を超えていました。いつメンバーの集中力が切れてしまうか分かりませんし、疲労などでうっかり倒れてしまうこともあり得ます。

そのため、西住隊長は、なるべく早く決着をつけたかったのではないかと思います。

もしもう少し余裕があれば、西住隊長はもっとゆっくりとした展開の戦いをしたのではないかと思うのです。ウサギのM3やカバの三突をもっと生かすような、そんな戦いを、です。

けれども今回は、ウサギもカバも、ほとんど捨て駒というか、まるで倒させることで相手を油断させるような戦い方だったように感じます。

次々と敵を倒させることで知波単チームをとことん油断させ、さらに自車までも撃破させ、その油断をついた一撃必殺をお見舞いする。若干捨て身に近いような戦い方だったとは思いませんか?

なんというか、これまでずっと無駄な突撃を繰り返してきた知波単に、これぞ本物の突撃だと言わんばかりの突撃をかました、そんな印象を受けるのです。

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ガールズ&パンツァー最終章の戦いは、相手を否定する戦い?

BC女学院との戦いでは、無限軌道杯に合わせて結束したチームを瓦解させる作戦を立て、相手のチームをボロボロにしてしまいましたが、結果、BC女学院チームの結束はさらに高まったと言えるでしょう。

知波単学園との戦いでは、相手が自ら否定した「突撃」をとどめに持ってきて、決して突撃が悪いものではないことを証明していました。

なんとなくですが、大洗女子学園は毎回、相手にとって得るものが非常に大きい試合をしているように感じます。

継続高校との試合はどうなる?

継続高校との試合はまだほんの少ししか出ていませんが、それでもどんな戦い方をするのかは非常によくわかります。

基本的にはゲリラ的に敵を攻撃していて、ここぞという時に、ミカが車長を務めるBT-42突撃砲で、アクロバティックな動きを見せてくれます。また最終的には、超長距離からの狙撃によって、敵のフラッグ車を一撃で仕留めるという形で戦いを終了させてきます。

こうして見てみると、継続高校は本当に個人戦が得意なんだなと実感させられます。確かにゲリラ戦法は、お互い連絡を密に取り合って、タイミングよく効果的に攻撃していく必要がありますから、決してチームワークが悪いということではないでしょう。

ただどうしても、最終的な決定打については、ミカ車のアクロバティック攻撃か、ヨウコの長距離狙撃になってしまっているように思うのです。

そんな継続高校に対して、果たして大洗はどのような戦い方を見せてくれるのでしょうか。

今回、早々にアンコウのⅣ号がやられてしまいました。となると、少なくとも、西住みほの超人的な個人の力量に頼った戦いは全くできなくなります。

これはもう、個人の力量に依存しない、河嶋桃隊長を中心としたチームワークで戦うしかないのではないでしょうか。

https://dic.nicovideo.jp/

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まとめ

もうとにかく、知波単学園の面々の成長がすごいというか、あの突撃バカばっかりの部隊にここまで苦戦させられるかと、驚愕の連続でした。けれどもそこはさすが西住みほ、相手の心理的裏をついて、見事フラッグ車を撃破し、2回戦突破を決めました。

3回戦は継続高校との対戦です。開始早々に、西住みほ率いるアンコウ車が撃破されてしまい、ガルパン史上初の大ピンチと言っても過言ではないでしょう。この後大洗チームがどのような戦いを見せてくれるのか、本当に楽しみです!

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