ダイエットや体力づくり、あるいはストレス解消など様々な理由でランニングをする人は多いですが、そのランニングに欠かせないのがランニングウェアです。ランニングウェアは普通の衣服に比べて軽量化されていたり、汗を吸いやすかったり、あるいは体力作りをサポートしてくれたりと様々な効果があります。
ただしランニングウェアにも様々な種類があり、選び方を間違えるとかえってマイナスになってしまいます。またしっかりと選んだお気に入りのランニングウェアでないと、ランニングをすること自体が嫌になってしまうこともあります。
ここではランニングウェアの選び方を紹介するとともに、ランニングウェアの各メーカーについても解説していきます。
ランニングウェアの選び方
機能性で選ぶ
ランニングウェアには様々な種類があり、それぞれたくさんの機能を持っています。ここでは機能の面から、ランニングウェアを選び方について紹介します。
メンズ・レディースを確認する
ランニングウェアに限らずですが、男性用のメンズ、女性用のレディースとがあります。男女で体型に差がありますので、例え身長が同じだとしても違う性別のものを着用することはお勧めできません。
ランニングウェアをネットで購入しようとすると画像が小さく見えづらいため、男っぽいデザインのレディースをメンズと間違えたりすることもあるでしょう。ネットで購入する際には必ずメンズ、レディースを確認することが重要です。
汗をかきやすい人は吸汗性が高く速乾性のランニングウェアを選ぶ
ランニングをしているとどうしてもたくさんの汗をかきますが、それを放置してしまうと汗が冷えてパフォーマンスが低下してしまったり、風邪をひいたりしてしまいます。吸汗性が高いとウェアがしっかりと汗を吸い、体が冷えるのを抑え、また速乾性が高いと吸った汗をすぐに発散させウェアが重くなるのを防いでくれます。
また洗濯の観点から見ても、速乾性は大変重要です。湿気の多い季節など、早々に乾いてくれることがランニングを継続させる重要な因子になるからです。
体の動きやすさを追求するなら伸縮性のあるランニングウェアを
特に体にフィットするランニングウェアを着こなすならば、伸縮性もしっかりと考慮する必要があります。伸縮性はそのまま手足の動きやすさに直結します。
インナーなら肩や肘の振りを、タイツならば前屈が簡単にできるくらいの伸縮性をしっかりと確認する必要があるでしょう。
ランニングを通して鍛えたい人は加圧タイプのランニングシャツもおすすめ
加圧シャツを装着していると筋肉の負荷が増し、また体幹の筋肉が刺激されて鍛えられるというメリットがあります。それによって効率のよいトレーニングにつながるとされています。
ただし適度な圧迫感があり、上半身をしっかりとカバーできるデザインのものを選ぶ必要があります。そのほかに姿勢矯正についてはどうか、着心地はどうかなど、着目すべき点背屈もありますので、十分に検討する必要があるでしょう。
ランニングをする季節や時間帯で選ぶ
ランニングウェアを選ぶ上で、季節や時間帯を考慮することも非常に重要です。季節によって気温や湿度は変わりますし、日光が照りつける昼間と視認性が悪くなる夜間でも、ランニングウェアに求めるものは違ってくるからです。
夏なら防臭抗菌、UVカット効果のあるランニングウェアがおすすめ
夏ですと汗をかく量も増しますし、その分匂いや菌の繁殖も気になってきます。そのため防臭抗菌の作用は見逃せません。
また夏になると日差しも強くなってきますので、紫外線の影響も気にしてUV対策のものも押さえておきたいところです。夏の暑さの対策として熱がこもりにくいもの、また汗が乾きやすい点もしっかりと考慮しておかなければいけません。
冬は速乾性、通気性に優れたインナーと防寒性の高いアウターで
冬において何より気にすべきなのは、体を冷やさないようにすることです。特に汗は放置するとすぐに体を冷やし、パフォーマンスを低下させます。
風や冷気を通さない保温効果のあるものを選ぶことはもちろんのこと、汗をしっかりと吸収し、すぐに乾く吸汗速乾性の高いウェアを選びましょう。また帽子や手袋なども体を温める上で重要なアイテムになりますので、特に末端が冷えやすい人は考慮すると良いでしょう。
夜メインにランニングするならリフレクター付きのランニングウェアを選ぶ
夜間にランニングをすると自分の体が夜闇にまぎれてしまい、車などから見えにくく、事故に巻き込まれてしまうリスクがあります。そのためなるべく明るい色のウェアを選ぶべきですし、光を反射するリフレクターは必須です。
また夜間は気温が急激に下がることも考慮しなければなりません。日中の気温と同じ感覚でウェアを着用すると寒さに負けてしまうこともありますので、寒暖差もしっかりと考慮してランニングウェアを選びましょう。
ランニングウェア以外にも揃えておいた方がいいアイテムを紹介
ランニングの必須アイテムその1:「ランニングシューズ」
ランニングをする人にとって、ランニングシューズは必須のアイテムです。ただ単に足回りのファッションというだけではありません。
ランニングシューズは走るにあたって足の負担を減らせるように、あるいは走っている間体がぶれないように設計されています。具体的には、他のスポーツのシューズに比べて余計な機能を極力削ぎ落とし、とにかく軽量化が図られていたり、走りやすいようにクッション性が強いなどの工夫が凝らされています。
ランニングの必須アイテムその2:「ランニングタイツ」
ランニングタイツはもともとは冬の寒さ対策で使われていましたが、今ではランニング中の足を保護する役割を期待して履く人が多いようです。ランニングをするにあたり、足への負担は相当なものですが、その負担を軽減してくれるのです。
これによって故障しにくくしたり、ランニング後の筋肉痛を減らす効果も期待されています。ちなみにランニングタイツ着用時の下着は履いても履かなくても良いとされていますが、なるべく体にフィットした、負担の少ないものを着用すると良いでしょう。
ランニングの必須アイテムその3:ランニングシャツ
ランニングシャツとはランニングする際に着る速乾性のあるシャツで、動きやすさや吸汗性などを追求し、よりランニングに最適なように開発されています。伸縮性の高いものも多く、肌にフィットして着心地も良く、ランニングのサポートをしてくれます。
特に長時間ランニングをしているとウェアが擦れて肌が傷んだり、人によっては出血してしまうこともありますので、肌に優しい素材のものを選ぶと良いでしょう。
ランニングの必須アイテムその4:サングラス
夏にランニングをしようとすると、その暑さとともに障害になってくるのが強い「日差し」です。空からの直接の日差しもそうですが、地面や建物に反射する光も、ランニングをする上で大きな障害になります。
サングラスを着用すればそんな日差しから目を守ってくれますし、またおしゃれ度もアップします。毎回使用するものではないですが、購入しておいてまず損はないでしょう。
ランニングの必須アイテムその5:キャップ
キャップはおしゃれ感を出す以外にも、日光から頭部を守り、健康にランニングを行う上で非常に重要です。キャップを装着することで、日射病や熱射病の発症を抑制することができます。
ランニングウェアのメーカーはどれがいい?
ランニングウェアを選ぶにあたって、やはりウェアのブランド選びはワクワクするのではないでしょうか。ここでは各ブランドについて、その特徴や成り立ちなど紹介していきます。
adidas(アディダス)
ドイツに本社を置くスポーツ用品メーカーで、3本線のロゴが有名です。スポーツカテゴリからカジュアルスタイルまで幅広く商品を展開し、世界でもトップクラスのシェアを誇っています。
特にアディダスは男女問わずスタイリッシュさが評判で、レディースのウェアも女性らしいデザインのものが多く人気があります。機能性にも優れ、独自のテクノロジーで暑さや寒さだけでなく雨や風など悪天候下でもランナーを守る工夫が見られます。
なおアディダスの創始者はダスラー兄弟の弟アドルフ・ダスラーで、兄ルドルフとともに靴の製造会社を営んでいましたが、そのルドルフが同じスポーツブランドの「プーマ」の創始者でもあります。
NIKE(ナイキ)
アメリカに本社を置くスポーツブランドで、業界で世界トップの売上高を誇るナイキ。年齢や性別問わず幅広い層に人気があります。
ウェアについては洗練されたクールな印象のものが多く、どの年代からも評価が高いと言われています。DRY-FITというナイキの代表的な機能を採用しており、吸汗速乾性に優れ、運動中衣服の中の環境を快適に保ってくれますと評判です。
ナイキの社名は社員の1人が夢に見たギリシャ神話の勝利の女神『Nike』からきており、そのロゴマークは勝利の女神が翼を広げたデザインとも言われています。
Asics(アシックス)
アシックスは国内のスポーツブランド最王手として知られ、ランナーからも大きな支持を集めています。特にランニングウェアの市場においては1番の人気とも言われています。
アシックスのウェアはストレッチ性が高く、また「アシックスモーションドライ」という機能を搭載しており、汗のベタつきを抑えてドライな着心地を提供してくれます。暗くなってからの視認性を高める「LITE-SHOWシリーズ」を展開しており、夜暗くなってからランニングをする人にも最適です。
社名の由来は「Anima Sana in Corpore Sano(健全な生命は健全な身体にこそ宿るべし)の頭文字をとっており、古代ローマのユウェナリスの唱えた「健全なる精神は健全なる身体にこそ宿るべし」からきているそうです。
PUMA(プーマ )
アディダスと同様にドイツに本社を置くプーマは、かわいいネコのマークが特徴です。サッカーシューズの分野では特に有名で、テレビなどでもシューズの靴紐を直す際にアップで映し出されるプーマのシューズを見たことがある人もいるかもしれません。
ウェアのカラーはビビットなものも多く、人目を引くグラフィックデザインも多く採用されていて、ランニングウェアで様々なコーディネートを楽しむことができるとも評判です。特に女性や若い層を中心に、おしゃれに着こなしたい人が選ぶとも言われています。
プーマの創始者ルドルフ・ダスラーはアディダスの創始者アドルフの兄弟で、もともとともに靴製造行を営んでいたものの意見の相違から袂を分かち、その後骨肉の争いを繰り広げたことでも有名です。
UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)
デサントはアメリカに本社を置くブランドで、コンプレッションウェア‥‥体に圧をかけて肉体をサポートする、いわゆる着圧ウェアのブランドとして有名です。体に密着し、快適な着心地と高いパフォーマンスを提供します。
「第2の皮膚」という言葉も伊達ではなく、汗がすぐ乾き、伸縮性も高く動きやすいと評判です。暑い日用のヒートギア、寒い日用のコールドギアと季節ごとに最適なウェアを提供しており、それぞれの環境でベストなパフォーマンスが出せるよう様々なウェアを開発しています。
アンダーアーマーは元アメリカンフットボール選手のケビン・プランクが、自身の経験をもとに機能的なウェアを作りたいと考え設立しました。そして設立からわずか10年で、世界的なスポーツウェアのブランドに成長したのです。
CX-W(シーエックスダブリュー)
CX-Wはランニング用のタイツで非常に有名なブランドです。おしゃれなデザインのランニングタイツも多く、女性にも人気が高いと言われています。
ランニングタイツの種類も多く用意されていて、スポーツ全般の初心者向けである「エキスパートモデル」、ランニングなどに向いている「スタビライクスモデル」、そしてトレイルランニングやフルマラソンなど過酷な状況で力を発揮する「ジェネレーターモデル」など、様々なスポーツタイツを販売しています。ランニングタイツの購入を検討しているならまずCX-Wと言うほど定番と行っていいでしょう。
ちなみにCX-Wは国内の下着メーカーで有名なワコールの手がけるブランドですので、やはり女性向けのかわいくおしゃれなスポーツタイツが多いと評判です。
まとめ
ここまで、ランニングウェアの選び方や各メーカーの特徴など紹介してきました。ランニングウェアそれぞれに特徴があり、自分の体質やランニングスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
もしこれからランニングをするなら、自分に合った、自分の気に入ったお洒落なランニングウェアを選んでいただければと思います。
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