ADHDとは何なのか?原因や症状、そして診断について調べてみた

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おとうさんのひとりごと
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うちには2歳違いの小学生の兄弟がいるのですが、小さい方がどうやらADHD疑いなのです。まだしっかりと診断がついたわけではありません。

ただ行政の相談支援センターでテストを受けた結果から、診断をつけるほどではないにしろ、グレーであることは間違いない、というものです。ということで、自分なりにADHDについて色々調べました。

ここでは自分で色々と調べた内容をメモとして残しておきたいと思います。

ADHDの子が学校生活や家庭において大変なこと

ADHDの子は学校で集団生活を送る上で、もしくは家庭において、いろいろな問題を発見します。そのなかでよく見る特徴について紹介しています。

もちろんこれ以外にも多くの問題を抱える場合があります。ADHDの症状はこれと決まっているものではありません。

ADHDの症状が出る原因とも照らし合わせながら、あれこれと推察するしかない部分もあります。だからこそ、理解することが大事だと言われています。

やりたいことを優先して、やるべきことを後回しにしてしまう

宿題をやらなければいけないのに、今やりたいことをやってしまう

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学校から帰ってきて宿題をやらなければいけない。けれども大好きなおもちゃで早く遊びたい。そんな時、脳はどのように情報を処理してどのように行動するでしょう。

「忘れないで今のうちに宿題を先にやっておけば、あとは存分に遊べるぞ」

「宿題をやってしまわないとお母さんに怒られるな」

このように、「〜だから、まず我慢しよう」とおもちゃで遊びたい欲求を抑えることができます。けれどもADHDの場合、脳がこういった情報の処理の仕方をすることが難しく、先のことを見越して行動するということができない場合があります。

この場合、おもちゃで遊びたいという欲求が先行してしまい、そうすることでこの先どのようなことが起こるのか(例えば、その後結局宿題をすることを忘れてしまったまま寝てしまったり、あるいは宿題をやっていないことをお母さんに怒られてしまったり)を連想できないでのです。

授業時間と休み時間の切り替えが難しいことも

こういった問題は、特に学校生活において非常に苦労する点と言えます。例えば、授業時間と休み時間の切り替えが難しい、授業時間内でも次の課題への切り替えが難しいなどと言った問題としても現れてきます。

例えば、休み時間にブランコで夢中で遊んでいたとします。チャイムがなって、ほかの子が一斉に教室に戻る中、なかなかブランコをやめることができません。

それはブランコをやめずに教室に行かないことで、授業を始めることができない、あるいはそれによって怒られてしまうといったことを連想できず、また例え連想できたとしても今ブランコをやりたいという欲求を抑えることができないのです。

こういった状況はしばしば授業を止めてしまう原因にもなってしまい、先生もほかの児童・生徒とのトラブルに発展してしまうことにも繋がってしまいます。

集中することが困難

1コマの授業をずっと受け続けることはとても大変

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ADHDは1つのことに時間をかけて取り組むことを苦手としています。学校生活で言えば、まさに45分という授業の時間ずっと同じことに取り組む場合(例えばずっと先生の話を聞いているとか、作文を書き続けているとか)、普通の子に比べてより多くの努力と気力を必要とするのです。

真面目にしなさい、頑張りなさい、は決して適切ではない

集中が切れてしまうと、多くの場合「真面目にしなさい」「頑張りなさい」と言った言葉をかけられるわけですが、本人にとってはすでに「真面目に」「頑張って」います。決して本人の努力不足なのではないのです。

だからこそ「こんなに頑張っているのに!」と不満に感じたり悲しくなったりしてしまい、それに伴いカッとなってしまったり、やる気を無くしてしまったりするのです。

日常のやるべきこと、ルーチンの作業ができるようになるまで時間がかかる

いつものやるべきことが覚えられない

朝起きてから学校に行くまでの間、服を着替えて顔を洗って、食事をとって歯を磨いてといったプロセスがあるでしょう。また学校では曜日ごとに移動教室があったり体操着に着替えたりといった決まった動作があるはずです。

これらについてどうしても遅れがちになる、覚えるまでに時間がかかるといったことがADHDの子には多く見られます。例えば早く着替えなければ学校に遅れてしまうのに、絵本を読み始めてしまって、しかもそこから気持ちを切り替えるのにまたひどく時間がかかる、といった状態です。

毎日同じようにルーチンでやっていることでも、そのルーチンを守れずに別なことをやってしまうわけですが、これは別に本人がわざやっているという訳ではありません(そういうこともない訳ではないでしょうが)。本当に覚えられない、あるいは知識として覚えてはいても実際に行動に結びつかないのです。

先を考えて行動する、人の気持ちを察して行動することが難しい

これは上記だけではなく例えば、これをやらないとほかのみんなが困ってしまうからとか、一緒に行かないと後から困ってしまうからとか、そういった後先を考えての行動についても、覚えるのに時間がかかってしまうのです。マイペースということである程度許容される環境であるならまだ良いです。

ですが時間に追われるようだったり、みんなと一緒に守らなければいけないルールやマナーが多いような環境だと、迷惑がかかってしまった周囲から疎まれたり、あるいは本人もそれを理解し実行できるようになるまで非常多くの時間と努力が必要になってくるのです。

感情や行動を抑えることができない

感情の起伏が激しい

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カッとなってしまい激情に任せて大声を出してしまったり、悲しくなった時に抑えられず泣いてしまったり、ADHDは感情の起伏が大きいことも特徴の1つです。しかも周りからしたらこんなことで?と思うようなことでも感情が爆発してしまうことがありますので、なかなか理解を得にくいです。

周りからするとわけのわからないことで怒り出す、ちょっとした冗談でもすぐに大ごとになってしまうわけで、あまり付き合いたくないと思われてしまいます。またこれがさらに発展すると、排除されたり(いわゆる深刻ないじめ)にも繋がってしまいます。

周りに配慮できない

また周りの状況を見て配慮するといったことも苦手です。例えば学校で映画を見ている最中、静かにしていなければいけないにも関わらず、知っている俳優さんが出てきた際に「あの人知ってる!」と大声で言ってしまいます。

こういった行動はしばしば周りから注意を受けたり制止されたりしますが、それがまた攻撃された!と感じてしまい、怒ったり泣いたりということに繋がってしまいます。

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ADHDの主な原因は脳の機能障害

ADHDの主な原因は脳の機能障害と言われています。ただし、その全てが解明されているというわけではありません。

1つ言えることは、ADHDは脳が不注意や多動性、衝動性といった態度や行動を起こしやすい構造・状態になっているということです。ほかの子ができていることができないからといって、それを叱ったり、なぜできなのかと問い詰めることが解決策にならないということを、理解しておく必要があります。

大脳辺縁系や大脳基底核

大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)

大脳辺縁系は一般に、情動の表出、食欲、性欲、睡眠欲、意欲などの本能、喜怒哀楽、情緒、神秘的な感覚、睡眠や夢などを司っています。また記憶や自律神経活動にも関係しています。

大脳基底核(だいのうきていかく)

大脳基底核は主に運動の調整に重要な役割を負っていて、動きのバランスをとったり制御したりする機能があります。そのほかに認知機能、感情、動機付けや学習などの機能も担っています。

前頭前野

考えをまとめるところ

前頭前野は、様々な情報を適切に処理して行動につなげる司令塔のような役割を負っています。例えば「順序立てて計画を立てる」「計画に対して問題点を見直す」といったプロセスや、「ものごとの優先度を判断し区別する」「思考プロセスに余計なことを持ち込まない」といった制御にも重要な役割を持っています。

行動をコントロールするところ

前頭前野は考えをまとめるほかに、先を見越して衝動や行動をコントロールする機能も持ち合わせています。例えば「面白いガチャガチャを目の前にして、もっとよいおもちゃを買うことを考えて、今手の中にあるお小遣いを使わずにためておく」といった行動を取れるのは、まさにこの前頭前野の行動のコントロールに当たります。

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ADHDは脳の機能障害のほか、環境の要因も加わってくる

ADHDは上述のように生まれながらに持った脳の状態に原因がありますが、それに加えて学校や家庭などの生活環境によっても、症状の出方が強くなったり弱くなったりすると言われています。これが原因であると明言できることはなに1つなく、様々な要因が複雑に絡み合い、症状が出てくるものだと理解しておく必要があります。

ADHDの主な症状

ADHDの主な症状を紹介しています。ADHDの子どもには主に3つの特徴があると言われています。不注意、多動性、そして衝動性です。

3つの症状を理解することは、その子どもの困った態度や行動がADHDの特性によるものだと受け止めることにつながります。むやみに叱り、あるいは落胆することには意味がなく、そこに対してどう対処するか考える事が重要です。

ADHDの症状ー不注意

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注意力が散漫で、集中力が持続しない、物忘れが多い、ルーチンワークが定着しないなどの特徴です。日常の基本的な指示なども通りづらく、同じことをなん度もなん度も注意されてしまいます。

集中力が持続しない

授業中課題を与えられてもとりかかるのに時間がかかったり、取り掛かったとしてもすぐに気が散って別なことに気が向いてしまいます。特に周りの人の声や窓の外の景色、先生のちょっとした挙動にも反応して集中が切れてしまいます。

物忘れが多い

朝には筆箱に入れていた消しゴムが翌日にはもう失くしてしまっていたり、ついさっき使ったコップやおもちゃなどをどこに置いたか忘れてしまい、探す羽目になってしまいます。また配られたプリントや教材が机の中に押し込まれたまま放置されていることもよくあります。

ルーチンワークが定着しない

朝の歯磨きや顔洗い、ハンカチやティッシュの確認など、毎朝行なっているはずのことがなかなか定着しません。忘れてしまうということもありますが、面倒臭がってやらないということもしばしば見られます。

ADHDの症状ー多動性

ひとところに止まってじっとしている事が難しいという特徴で、ほかに危険な遊びが多かったり、非日常に身を置くと興奮してはしゃいだりすることも、この多動性の特徴です。おかげで無理に手を引いて捕まえなければいけなかったり、無用な外出を控えることにも繋がってしまいます。

じっとしていられない

授業中やテスト中、じっと席に座っていられずにふらふらと教室の中を動き回り、廊下に出てしまうなどがあります。また席に座っていても足をパタパタと動かし、服の裾を常にいじり続け、またじっと前を見ていられずにキョロキョロとしてしまいます。

危険な遊びが多い

机や椅子の上に立って飛び降りるといった、ともすれば怪我に繋がるような危険な遊びを好む傾向にあります。その他にはブランコで強く押してもらったり、高さのある遊具の柵の外側に捕まって移動したりなども好みます。逆に読書なども含め、静かに遊ぶことは苦手です。

興奮する

ファミレスに行った時やデパートに買い物に行った時など、いつも以上にはしゃいで走り回る、興奮して大きい声を出すなどの様子が見られます。また家にお客さんが来た時などにも、必要以上に構いに来て困らせてしまうといったこともしばしば経験します。

話をしだすと止まらない

人の話はあまり聞かないのに、自分の話や興味のある話になると、ほかの人おかまいなしにずっと喋り続けてしまいます。ときにほかの人が喋ろうとするところを遮っても自分の話を続けようとし、避けられてしまうようなこともあります。

ADHDの症状ー衝動性

いわゆる「空気が読めない」特徴で、授業中当てられていないにも関わらず答えを言ってしまうなどがあります。欲しいものに手が届かず、我慢できなく癇癪を起こしてしまうことがあるほか、他人に対して余計に干渉しようとしてしまう様子も見られます。

ルールが守れない

上述のように授業中勝手に答えを言ってしまうほか、みんなが列になって順番を待っているところ横入りしてしまうなどもあります。大勢でルールやマナーを守りながらの遊びも苦手で、それがもとでトラブルに発展してしまうケースも見られます。

我慢ができない

ショッピングセンターのおもちゃコーナーなど、おもちゃが欲しいといつまでも駄々をこねることがあります。ほかにも時間になってもずっとお風呂にいたい、デザートのおかわりが欲しいなどで癇癪を起こしたり大きな声で主張したりします。

余計な干渉をしてしまう

小さい子の面倒見がよいなど良い方向に働くこともありますが、世話を焼こうとし過ぎて迷惑がられたり、嫌がられたりしてしまうことがあります。また本人同士は良くても大人の立場からやめさせたいこと(帰る時間なのにいつまでも引き止めるなど)もあり、時に理解させることが困難な場合があります。

ADHDはドラえもんのジャイアン、のび太に例えられる

出典:https://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/story/0469/

ADHDの特徴について、しばしば人気漫画ドラえもんのキャラクター、ジャイアンとのび太に例えられる事があります。ジャイアンが多動性・衝動性優位のADHD、のび太が不注意優位のADHDとなります。

ジャイアン型ー多動性・衝動性優位型のADHD

自分の思うようにことが進まず、時折カッとなり目の前にいるのび太をポカリとやってしまったり。あるいはスネ夫が持ってきたラジコンがやりたくて、順番を守れず奪い取ってしまったり。

こういったジャイアンの行動は、ADHDの衝動性に該当すると言われています。我慢することが困難で、自身の行動が抑制しきれていないのです。

反面、思ったことはすぐに行動し、強いパワーで仲間を引っ張りリーダーシップを発揮する場面も見られます。こういったエネルギッシュな様子もまた特徴の1つと言えます。

のび太型ー不注意優位のADHD

宿題をしようとしてもすぐに飽きてしまったり、こうだったらいいのに、ああだったらいいのにと気を散らしてしまいます。1つのことにじっくりと取り組むことが苦手で、投げ出すことも多くあります。

これは集中力を持続させることが困難であるADHDの不注意に該当すると言われています。なにか問題が起こると自分でその原因を考えずにほかの人やもののせいにし、安易な解決法に飛びつきやすいことも特徴に当てはまります。

その代わり困っている人の気持ちを理解し寄り添い助けようとするなど、優しい心も持っています。無理をしてでも何かをしてあげようとするところもまた、特徴の1つであるのです。

ジャイアンとのび太は意外と似ている?

真逆な性格と思われるジャイアンとのび太ですが、どちらも思い立ったらすぐ行動に移してしまうところや、先生や母親など大人の指示に従うことが苦手なところは一緒です。またどちらも基本的には面倒見がいいことでも知られています。

多動性・衝動性優位(ジャイアン型)だからといって不注意の特徴は当てはまらないということはなく、また不注意優位(のび太型)だから多動性・衝動性がないということでもありません。不注意、多動性、衝動性というADHDの3つの特徴からそれぞれ少しずついろいろな特徴が合わさり混ざり、個人の“特性”が形成されていることを理解する必要があります。

ADHDの診断ーDSM-5

ADHDの診断は、2013年アメリカ精神医学会で発表されたDSM-5「精神疾患の診断・統計マニュアル」に基づいて行われます。「不注意」、「多動性と衝動性」それぞれについて、各項目に何個以上当てはまれば診断するといった方法です。

「不注意」の方で当てはまれば、たとえ「多動性と衝動性」の項目に当てはまらなくても、ADHDと診断します。逆も同様で、「多動性と衝動性」が当てはまっていれば、「不注意」は当てはまらなくても問題ありません。

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不注意の項目

以下の9項目のうち少なくとの2つ以上の状況(家庭と学校など)で6つ以上が該当し、かつ発達の水準に相応しない、様々な環境で生活の妨げになっていること、とされています。

  • 細かいことに注意を払わない、または学校の課題やそのほかの活動を行う際に小さな不注意によるミスをする
  • 学校の課題や遊びの最中に注意を持続させることが困難
  • 直接話しかけたられたときに聞いていないように見える
  • 指示に従わず、課題や用事などやるべきことを最後までやりきることができない
  • 課題や活動の計画を立てる際に、順序立てて考えることが困難
  • 学業や宿題など、精神的努力が持続する必要がある課題の実行を避けたり、嫌ったりする
  • しばしば学校の課題などに必要なものを失くす
  • よくほかのものに気を取られて注意がそれる
  • 生活のいろいろなやらなければいけないことを忘れる

多動性と衝動性の項目

こちらも同様に、以下の9項目のうち2つ以上の状況で6つ以上が該当し、かつ発達の水準に相応しない、様々な環境下における生活の妨げになっていることが条件となります。

  • 手足をそわそわと動かしたり、席に座っていながら体をくねくねさせることが多い
  • 教室などでおもむろに席を立つことがある
  • 不適切な場所・状況で走り回ったり高いところに登ったりすることがある
  • 静かに遊ぶことが困難
  • じっとしていない、エンジンで動かされるような行動をすることがよくある
  • おしゃべりしすぎる
  • 質問が終わる前に答えを言ってしまう
  • 順番が待てないことがよくある
  • しばしばほかの人のやることを遮ったり、邪魔をしてしまうことがある

ADHDとは何なのか?原因や症状、そして診断について調べてみたまとめ

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子どもの学校での様子を見ていると、やはり授業中ぽろぽろと鉛筆や消しゴムを落としてしまったり、授業に飽きてうろうろしたり、休み時間が終わってもなかなか戻ってこなかったり……ただ調べてみればこれらは仕方がないことで、それとどう付き合っていくかが何よりも重要なのだと感じます。何事も自分の価値観だけで判断せず、しっかりと調べて上で、自分は何ができるのかを考えていかなければならないでしょう。

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