泰王驍宗は本当に死んでしまったのか?阿選に何があったのか?十二国記最新刊 白銀の墟 玄の月の謎5選

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十二国記の最新刊、白銀の墟 玄の月がとうとう発売になりました。どんな怒涛の展開が待っているかと思いきや、予想に反して静かに、そしてゆっくりと事態が進んでいきます。

まぁけれども確かに、全部で4巻にも渡る超長編です。このくらいがちょうどいいのでしょう。

それにしても、今回発売となった十二国記白銀の墟 玄の月では、実に様々な謎が散りばめられていました。ひとつひとつ読み込んでいきだけでも非常に時間がかかります。

ということで、ここではそんな十二国記 白銀の墟 玄の月1~2巻で巻かれていた謎について考察していきたいと思います。当然のことながらネタバレになりますので、まだ読まれていない方はご遠慮いただければと思います。

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十二国記 白銀の墟 玄の月の謎その1:泰麒の天啓は本物なのか?

成長した泰麒 出典:https://gramho.com/

泰麒が阿選を選んだ?

戴に帰還したのち李斎と別れ、護衛の項梁とともに戴の王宮である白圭宮に戻った泰麒。そこで泰麒は衝撃的な言葉を口にします。

曰く、新しい王は阿選であり、そのためにやってきた。

曰く、現在の泰王である驍宗は早々に天に王位を返すべきである。

曰く、王位を天に返すことで驍宗が死ぬことは悲しいことだが、仕方がない。

あれほど慕い焦がれていた驍宗を謀殺しようとした阿選を許すどころか新しい王として認め、しかも驍宗が死んでしまっても仕方がないとすら言ってのけるのです。

阿選が王と言うのは泰麒の狂言……のはずが。

もちろん、これは泰麒の策かと考えられます。白圭宮に入る前に、泰麒は同行していた項梁にこう言いました。

白圭宮に行きます……そばにいれば項梁はさぞ驚くでしょう。了解し難いこともあるだろうと思います……とにかく全てを私に任せて、黙って状況に流されてもらいたいのです。

出典:十二国記 白銀の墟 玄の月(一)

項梁はもともと驍宗麾下の武将です。そんな項梁が了解し難いこと…すなわち驍宗を陥れた憎き阿選を王に選び、驍宗の命を絶たせよとの進言のことなのでしょう。

けれども項梁は時が経つにつれ、そんな泰麒にも疑いの目を向け始めます。実は本当に天啓があり、阿選を選んだのではないか、と。

項梁は……足許が何かに呑み込まれていくような気分がしていた……これは、真実ではないのか。

出典:十二国記 白銀の墟 玄の月(二)

泰麒が、改めて冢宰である張運に「戴のために驍宗に死んでもらうしかない」という旨の話をした後の描写です。それほど長く一緒にいたわけではないにしろ、白圭宮までの旅路で寝食をともにした項梁すら、泰麒にそんな感想をいただきました。

そして冢宰の張運もまた同様です。有無を言わせない迫力に、張運は不覚にも気圧されてしまったのです。

2人は知る由もないですが、その迫力はまさに泰麒が伝説の妖魔・饕餮を指令に下した時や、驍宗を王に選ぶ時の迫力に通じるものがあります。その迫力は蓬山の女仙や驍宗すら認めざるを得ないものでした。

泰麒の目的はあくまでも驍宗を見つけることと、驍宗の部下を解放すること

泰麒の言動は非常に冷徹で、迫力は周囲の官や武将すら気圧される類のものですが、その内容をよくよく読み取れば、泰麒が本当に目指していることが驍宗発見と、その部下を解放することだということは間違いはないでしょう。うまく相手を誘導して権を取り戻したり、自分の言うことを聞かない張運の子飼いを罷免したりなど、少しずつですが自身の周りを理解ある者で固めつつあります。

また何かにつけて驍宗を連れてくるよう命じたり(もちろんなかなか叶わないのですが)、捕らえられたとされる驍宗麾下将軍やその部下たちを自分のもとにつけるよう進言しています。何より泰麒の言葉を聞いた項梁が余計なことを言わないよう目配せするなど、細かく項梁への注意が見て取れます。

そもそも張運の部下が四六時中監視している中で、泰麒は項梁と詳細を打ち合わせることができていませんし、それを承知で泰麒は事前に項梁に注意していたはずです。そして何より、泰麒は確実に権力を取り戻しつつあるのです。

十二国記 白銀の墟 玄の月の謎その2:泰王驍宗は本当に死んでしまったのか?

驍宗 出典:https://www.shinchosha.co.jp/

驍宗らしき武人の匿われた集落

もともと泰の国王である驍宗は6年間ずっと行方がわからないままとされており、一説には死亡したとも言われていました。そのような中李斎は泰麒と別れ、新たな仲間とともに驍宗を探します。

そしてついに驍宗らしき人物が匿われていたらしき集落を発見します。非常に位の高い武人が尋常でない怪我を負い、担ぎ込まれたと言うのです。

けれども時はすでに遅く、その武人は息を引き取っていました。怪我のせいなのか、それとも別な何かなのか、死因はともかく亡骸はすでに埋葬され、あとには着ていたものの一部が残るのみです。

遺物から、その武人が驍宗であると言う確証を得ることができませんでした。けれどもその集落の者たちが語る武人の様相は、まさしく驍宗のそれと一致するものでした。すなわち、髪は白で眼は紅……

阿選や張運が驍宗の行方を知っている?

また阿選を王として正式に践祚させるためには、一度驍宗を連れてきて、王位を返させなければいけない……この泰麒の言葉を聞いた張運らはひどく悩見ます。それは本当のことなのか、泰麒が嘘をついているのではないか、驍宗を連れてきたら最後、泰麒は手のひらを返すように驍宗に寝返るのでないか。

そして最終的に、泰麒の言うことが正しいのではないかという結論が出たところで、張運がこう言うのです。阿選様には驍宗を連れてきてもらわねば、と。

それはつまるところ、阿選が驍宗の居どころを知っているということではないでしょうか。もしくは、探す手段があるとか。

そもそも白圭宮にて、もとは驍宗の部下、今は阿選の部下として重用されている琅燦が「白雉は落ちていない」と言います。すなわち王である驍宗は生きていることを何よりも確かに示しているのです。

驍宗は一体どこに?

あくまでも可能性の1つですが、白圭宮にいるのではないかと考えられます。理由はいくつかありますが、何より大きいのは、泰麒がやってきたからです。

確かに泰麒はすでに角を失って、麒麟としての力を全て失っています。王気を感じ、王を探すことすらできないとされています。

けれども本当にそうでしょうか?まだ李斎と一緒に旅している間、泰麒はしきりに李斎を急かしていました。

どうにかして早く先に進もう、と。これはもしかしたら、本能で王である驍宗の気を感じていたからとは言えないでしょうか。

泰麒は以前驍宗を王として選んだ時、驍宗の王気をじりじりと迫ってくる不安や緊張といったふうに表現していました。けれども蓬莱から帰ってから、泰麒はそういったものを一切感じていないようです。

ただ他の麒麟の話を聞くと、王を探すつもりなどなくとも、なんとなく足が向いたら王がいた、といった王気の見え方もあるようです。つまり泰麒が李斎の反対を押してまで白圭宮に帰ろうとしたのは、まさにそこから王気があったからとしか言えないのではないでしょうか。

また阿選が驍宗の居どころを知っているかもしれないと述べました。白圭宮に閉じ込めているのであれば阿選がそれを知らないわけがありませんし、それを命じたのは阿選の他にありません。

延王尚隆が主人公の『東の海神 西の滄海』で、斡油が父にやったのと同じように、地下の奥深くに幽閉していると言うことも考えられます。とりあえず王が玉座におらずとも、生きてさえいればまだ国はそう簡単には沈まない、そんな理由で生かされ続けている可能性が高いかと思います。

集落で亡くなっていた武人は果たして何者か?

驍宗が生きているのであれば、集落で亡くなったと言う武人は一体何者なのでしょうか。私が思うに、驍宗を逃がすために囮になろうとした影武者だったのではないでしょうか。

世話をしていた少年の話では、何としても白圭宮を取り戻さねばと語っていたようです。影武者でありながら王を阿選に連れ去られるを止めることができなかった、そんな自責の念からのセリフだったのではと感じています。

十二国記 白銀の墟 玄の月の謎その3:阿選は幻術の使い手?

阿選に乗っ取られた白圭宮は亡者の城に

白圭宮を訪れた泰麒と項梁は、その中の様子に違和感を覚えます。いえ、泰麒たちだけではなく、そこで働くいく人かの正気を保った官でさえ同様のことを感じていることがわかります。

すなわち、この白圭宮はまるで廃虚のようだと。働いているものの多くが生気をなくし、まるで意志を持たぬ人形か亡者のごとく宮内を徘徊しているのだというのです。

おそらくこれが、阿選の幻術なのでしょう。魂を抜き取り、相手を意志のない人形にしてしまう。

李斎の話から、阿選に反抗しようとした者はなぜか次々と戦う意志を失い、自身の殻に閉じこもってしまったことが分かっています。これもまさしく阿選の幻術によるものと考えられます。

阿選の幻術

十二国記の過去の作品で、神仙である官の中には術を使うものもいると語られていましたし、驍宗と双肩をなす阿選がそれを使えてもなんらおかしいことはありません。

そして何より、京王陽子と他国の王、そして麒麟が協力して泰麒を蓬莱から助け出す長編物語、十二国記 黄昏の岸 暁の天の最後のページにはっきりと、阿選が妖術に長けていると明記されているのです。

時に阿選、感を謀りて、偽王として立ち、その権を恣にす……本姓は朴、名を高、兵を能くして幻術に通ず。

十二国記 黄昏の岸 暁の天

詳しくはないものの、阿選が幻術を使えることが明記されています。これはまさしく、幻術を使って王朝を乗っ取ったという根拠と言えるでしょう。

十二国記 白銀の墟 玄の月の謎その4:すでに阿選は正気を失っているのでは

泰麒に斬りかかる阿選 出典:十二国記 白銀の墟 玄の月

阿選は政を行う意志がない

泰麒が白圭宮に着いてからしばらくしてやっと阿選との面談が叶うのですが、当の阿選の様子がどうもおかしいことに気づきます。いえ泰麒だけではなく、阿選の周りの官も、阿選麾下の優秀な部下たちも、阿選についてしばらく前から異変を感じていました。

阿選にやる気が感じられないと言うのです。周りの官や部下たちが政について指示を仰いでも「任せる」「聞いた」とまったく興味がない様子で、一切具体的な指示をしてきません。

それどころか驍宗を陥れてまで手にすることができた玉座で、泰麒からも正当な王として認める旨の発言があったにも関わらず、それに反応する様子も喜ぶ様子も全く見られないのです。

阿選はいつからか変わってしまった

阿選が将軍の時代に部下だった者たちの会話から、阿選がいかに徳が高く、また民のことを思っていたことが分かります。部下からの信頼は厚く、決して周囲の声を蔑ろにしない人物として語られていますし、玉座にいながら政を行わず放置するような人物ではないようなのです。

つまり阿選は玉座に座ってから、もしくはその前後にて、変わってしまったと考えるのが妥当でしょう。本来徳の高い人物であったはずが、何らかの異変があって、国や民に全く興味を示さなくなってしまったのです。

柳の国王も同じ症状?

やる気がない、政に興味がない、周囲の声に耳を貸さない……国のトップにいる人間がこのような症状にかかってしまうのは、何も戴だけではありません。十二国記の世界の最北端に位置する柳でも、劉王が同様の症状に陥っていることが分かっています。

延王と奏の太子李広は、劉王露峰について「国がうまく機能しなくなることをあえて放置している」「玉座に飽いているのでは」と考察していました。短編集「丕緒の鳥」に掲載された「落照の獄」では、劉王があからさまに国の政に興味を失っており、自身の作った立派な法律がどのように運用されているかについても頓着しなくなっている様が描かれていました。

戴の偽王阿選、そして柳の王である露峰。2人の状態は非常に似ており、同じ病のようなものにかかっていると考えられます。

十二国記 白銀の墟 玄の月の謎その5:阿選に何があったのか

琅燦と呼ばれる女官吏 出典:十二国記 白銀の墟 玄の月(二)

阿選はそもそも謀反を起こすような者でも、政に興味を示さないような者でもなかった?

そもそも阿選は本当に自分の意志で謀反を起こしたのでしょうか。部下たちの会話から聞く阿選の人物像から察するに、どうしても驍宗を陥れて玉座を奪おうという者には思えないのです。

曰く、驍宗をライバル視し決して馴れ合いはなかったとはいえ、お互い認め合う仲でもあった。

曰く、驍宗が昇山するにあたり、阿選はそれを快く見送っていた。

しかも驍宗は王になったのち、阿選を重要なポストに重用しています。それだけ驍宗からも認められる存在だったのです。

となれば、本来なら驍宗をしっかりと支えるつもりであった阿選の身に何か不測の事態が起き、意志が奪われてしまったと考えるのが妥当なのではないでしょうか。

阿選は罠にはまってしまったのか

北方で起こった乱を鎮めるために、驍宗は自ら群を率いるべく白圭宮を発ちました。想定していたよりも乱が長引き、その影響が広く拡大する恐れが出てきたからです。

その乱はあまりにも計画的で、長引くよう裏からうまくコントロールされたものだと語られていました。実際に乱を起こした側からもそれを示唆する発言が出てきています。

当初はそれが、阿選の仕込みであるかと思われていましたが、作中どこに「阿選が仕組んだ」とは明記されていません。もちろん阿選の部下がやったとミスリードされるように書かれていますが、その実確実に阿選が指示を出した、阿選から指示を受けたという根拠が全く出てこないのです。

つまり、阿選に濡れ衣を着せたかった誰かの仕業なのではないか、と言うことです。ではそれは誰なのか?

琅燦の言うことは聞いていた阿選

やる気もなければ何事に興味もない阿選が、1度だけ動いたことがありました。それは泰麒が本当に阿選を王として認めたのかを確認するために、泰麒に斬りつけた時です。

阿選が王でないならば、阿選が切りつけた際に、たとえ泰麒がそれを望まなくても使令がそれを妨げようとする。だから泰麒が嘘を言っているかどうか分かると言うのです。

逆にいえば、阿選が真実王ならば泰麒は抵抗することなく大人しく斬りつけられることを意味します。そしてその進言を受け阿選はそれを実行するのです。

泰麒には、その身を守る使令がありません……蓬莱から戻った時に麒麟の本性とともに全てを失っています。果たして、大人しく斬られることで泰麒は阿選から白圭宮への帰還を許されることとなります。

そして、泰麒を斬れと提案したのが、阿選から太師を任じられた琅燦という女官吏なのです。

琅燦とは?

琅燦はもともと驍宗の部下の女官吏でした。そして阿選が驍宗を陥れ玉座に取って代わった時に、琅燦も阿選の側についています。

けれども張運の考えでは、琅燦はもともと阿選とグルだったのではないかとのこと。もっと言うと、この琅燦が阿選を唆して驍宗を討ったのではないかとすら考えているようです。

阿選に何があったのか?

そもそも驍宗をおびき出す乱が勃発したのが阿選によるものではなく、琅燦の策略だったのではないでしょうか。そして驍宗が北方の乱で苦戦していると見て、阿選は得意の幻術でそれを助けようとします。

無敗と名高い阿選は、これまでも何度か戦において幻術を用いてきたのかもしれません。敵のやる気を削ぎ、廃人にする術です。

けれどもそれは琅燦によって失敗に終わります。それどころか術の失敗によって自身も術にかかってしまい、かつその術を制御することができなくなってしまったのです。

代わりとなって術を操り、また阿選を操り宮廷を牛耳るのは琅燦です。阿選を操り自身を太師に任じ、阿選の代わりとなって戴を自分のものにしてしまったのです。

ではなぜそんなことをしてしまったのでしょうか。まだまだ想像すらできない状況ではありますが、それはもしかしたら、劉王露峰が同じ術にかかっていることと関係があるのかもしれません。

十二国記最新刊 白銀の墟 玄の月の謎のまとめ

白圭宮に戻ってきた泰麒は、次の王として阿選を指名しました。これは泰麒の策略とみて間違いはないでしょう。

泰麒の迫真の演技は味方であるはずの項梁をも容易に騙すほどで、泰麒の強い意志を感じます。確かに泰麒は麒麟としての性を失ってしまいましたが、その代わりに強い心を手に入れたと言っても過言ではないかもしれません。

一方驍宗を探す李斎たちは、驍宗と思われる武人がつい先日亡くなったと知ります。それが本当に驍宗かどうかは分からないながらも、李斎たちの側から見た状況から鑑みると、それを疑う方が困難というほどでした。

けれども、白雉はまだ落ちていません。それはすなわち、驍宗が死んではいないと言うことです。戴の正統な王、泰王驍宗はどこかで必ず生きているのです。

そして阿選。これまで李斎の話しか聞く機会がなかったため、どうしても阿選がとんでもない悪党のように思われていましたが、阿選陣営の官吏や武官の声に触れる機会が増えるたことで、単純に阿選が驍宗に反旗を翻したのではないような気さえしてきます。

また白圭宮は何かがおかしいです。それは阿選の幻術のためと思われますが、それが必ずしも阿選の意志によってなされているかは疑問が残ります。

それよりは、もと驍宗の部下であり、現在は阿選のもとで厚遇されている琅燦という女官吏が深く関わっている、もっといえば琅燦が阿選を傀儡にしている節さえ見られます。ただし現在のところ琅燦の動機が見えてきません……劉王の不調とも関係があるのではと考察しましたが、それもはっきりと言えるだけの根拠は乏しいのです。

なんにせよ多くの謎がこれでもかと言うくらい散りばめられた十二国記 白銀の墟 玄の月。まだ半分までしか進んでいません。

残り半分、3巻と4巻が今から楽しみです。

コメント

  1. 那由多 より:

    失礼します。面白い考察ありがとうございます。
    私も少し考えたことをコメントさせてください。

    阿選は2つの理由で王にはなれないとあります。2巻p204
    1つは天を悩ませる張本人であること。そして琅燦は、他にも選ばれ得ない理由があると述べています。これは何か?思い浮かぶのは、王になれないのは他国の出身の民の可能性です。もしかして阿選は他国の民の可能性があるのではないかと思っていました。

    そんな考えの中の、柳の病の件。これは一国の問題にとどまらないのでは?と思いました。そう考えると、問題の中心は実は延なのでは?
    かなり突飛な憶測ではあるのですが、琅燦は延に恨みを抱き、延を潰すために柳と戴を手にかけた。
    妖術は、冬官にも通じるものがあるので琅燦の仕業かも知れないです。十二国記の世界では仙の年齢は不詳です。長い年月をかけて、周到に準備をしてきたのではないでしょうか。

    と無茶苦茶な予想をしましたが、これなら、延も慶でてきて面白くなるのではと思います。

    続きが楽しみですね。

    • samekichi より:

      コメントありがとうございます。
      突飛とおっしゃいますが、あながち「ない」とは言い切れないですね。
      聞いたところ次の3〜4巻でシリーズに一応の決着がつくと聞いています(番外編はその後も出すかもしれないらしいですが)。
      となればやはり雁や慶を巻き込まずに終わるとは考えられません。
      雁への恨みということならば、確かに次のターゲットは雁に隣接している慶になります。
      そう考えるとワクワクしますね!
      ありがとうございます!

  2. まる より:

    考察大好きです。
    はじめましてなのにお邪魔します。

    阿選がおかしくなる考察は自分の幻術説は面白いです。
    阿選は自分がしかけたようにみえてしまうということをわかってあえて泰麒を切るなど断行したのか。そのころは普通の意識があったのか。

    「同じ性は次王になれない。」これはたしか陽子の先生がいってました。
    結構巻末に驍宗と阿選が同じ性(朴)でありというのは強調されてた気がします。
    ただ次王になれないという理由をほかの人たち(阿選の部下)が知らないのは少し気にはなります。有名な話ではないのかな?
    泰麒のはったり?を正せる人が琅燦(こういうの詳しそう)ですがあえていわなかった分、琅燦も面白がってるのかどこか最後まで泰国を裏支配したい方向なのかもありますよね。
    驍宗が危機と泰麒にあおって使令をてばなさせたのは琅燦かとは少し思ってました。それを阿選とツーカーで泰麒襲わせたのか。

    延への復讐説もおもしろいですね。結構好きです。そういうの(笑)
    柳と同じ症状は確かにきになりますね。
    琅燦は泰でもながーいこと官吏だったかと思います。いろんな王でつかえて何か天に対して何かしたかったのかな。

    3,4巻も楽しみですよね。小野さんのすばらしいところはきちんとその章おわるまでまとめてくれてるところです。
    泰麒と驍宗は一度あってもらいたいなと思います。
    いやハッピーエンドとしては(笑)
    成長した泰麒(民の意思)と。

    • samekichi より:

      コメントありがとうございます。
      同じ姓では次王になれない。王が生きているうちから麒麟が次の王を選ぶ。誰もが知っている天の摂理。
      現在阿選が王になれないことは誰しもが分かっていて、けれどもそんな摂理に反するくらいの異常事態が戴に起きているのだと、阿選や張運に思わせることこそが泰麒の狙いなのだと思います。
      ただ琅燦はその上をいく狡猾さを持っていそうですよね。阿選がどうとか、戴がどうとか、そんなのを超えたもっと怖い動機があるような気がします。
      天に対して何かしたい、というのは考えが及びませんでしたが、前回の「黄昏の岸 暁の天」で天の不気味さというか、不自然さが露呈していましたから、そういう天の意向なんかも絡んでくるのかもしれません。なるほど。
      ありがとうございます!

  3. みんと より:

    初めまして。
    新刊を読んでアレコレ考えていたら、どうしても誰かと考察を話したくなってこちらへたどり着きました。お邪魔いたします。

    二巻までを読んでの考察ですが、阿選はむしろ驍宗の協力者で、最大の被害者だったのではないでしょうか。

    阿選は用兵家として驍宗と似ていて、幻術を使えた

    何者かに誘い出されようといていた驍宗は、阿選だけに事情を話して
    幻術で驍宗の姿になり、身代わりになってもらった

    誘い出そうとした者が何者であれ、同姓である阿選は次の王になるはずがなく、
    そのことを本人も、また驍宗もわかっていたからこそ簒奪者になりえない阿選だけを
    協力者に選んだ

    結果、阿選は驍宗の姿で追われ回生に看取られ死ぬことになった

    二巻のラストで亡くなった武人は、阿選だったのではないかなと思うのです。
    黒幕と思われる人物が阿選の姿で泰麒を襲ったのは、阿選が不在であることを知っていたからで、その人物もまた幻術を使えることになります。

    そして王宮にはびこる、人がハトポッポに魂を抜かれて操られる術は、幻術というより呪術である気がします。

    「冬官の技術には呪術も含まれる」と書いてあることから、ロウサンはそれを見破って阿選になりすましている何者かと取引している

    阿選になりすましているのは、なんとなく臥信じゃないかと思います。

    呪術で朝廷を乗っ取ろうとするのは正攻法じゃなく、奇計奇策っぽいこと

    「使令がただの二とは身の不運、驍宗を選んだあなたが悪い」とか
    少し人をくったようなもの言いが臥信っぽい印象

    鳴しょくの時、まっさきに泰麒を探していて、
    皆が混乱して話し合っていたとき、臥信だけ発言がなくその場にいなかった?こと
    入れ替わるように阿選が現れたこと

    臥信が朱姓や神農と親しく、情報通であるという記述があること

    もはや想像の域をでない考察ですが、阿選が朝廷を放置し玉座にいないのではないか?と書いてあることや、親しかった部下を遠ざけていることから、そう考えました。

    3、4巻が待ち遠しい~です!

    • samekichi より:

      コメントありがとうございます。
      阿選が幻術で驍宗の姿になって…って確かにあるかもしれないです。
      それならば、怪しい兵士たちにのこのこついていったのも、驍宗の代わりに敵を見定めるためと考えることができますね!
      阿選が不自然に過去の部下たちを遠ざけるのも、普段はなかなか表に顔を出さないのも、また周りを魂魄の抜かれた人たちで固めてあるのも、そして王として泰麒に選ばれたにも関わらず登極しようとしないことも、阿選が本物でなければ納得が行くものです。
      ただそうすると、琅燦が“阿選が本物でない”ことに気づいている場合、阿選が泰麒を斬りつけることができたことに対しても疑念を持っているはずです…琅燦の説が正しいと仮定すると、阿選が本物でないなら、阿選を王として選んだ泰麒は斬りつけてきた阿選に対して使令で反撃するはずですので。
      とすると琅燦は一体誰の味方なのでしょう。そもそも何をどこまで知っているのでしょうか。
      逆に実は今でも驍宗の臣で、阿選が偽物であることも知っていて、どうにか偽物の阿選を引きずり落としたい。
      そしてどこかに囚われている驍宗を取り戻そうと動いている、そのためにあえて泰麒に有利になるように話を誘導している、とも考えられるかもしれません。

      うーん、考えれば考えるだけ色々と可能性が見えてきて迷ってしまいますね。
      そこが面白いわけですが。
      ありがとうございます!

  4. マダムE より:

    素晴らしい考察楽しく拝見させていただきました。

    18年前から泰麒の折れた角を、もし阿選が取り込んでいたら?と愚考しています。
    鳴蝕で阿選が生き残った理由や、その後の不可解な行動にも
    麒麟の力や慈悲と仁に影響されているのではと。

    泰麒が王の気配は感じられずとも己の一部を察し
    切り付けられた事で角の力が動き出し膝カックンに。
    王気を探す事ができる角の力に向けて、
    禅譲の為に驍宗を呼ぶように言ったとしたら?
    驍宗が阿選の中に麒麟を感じていたら?

    魔性の子での傲濫、月の影影の海の蒼猿など
    恐れていたものが必ずしも悪ではないのが十二国記だと思います。

    お目汚し失礼しました!

    • samekichi より:

      コメントありがとうございます。
      確かに、泰麒が鳴蝕を起こしたときに、阿選はすぐそばにいたんですよね。
      あれだけ白圭宮がボロボロになっていたのに阿選が生き残っているというのはかなり不自然です。
      たとえ仙でも無事ではすまないですよね…
      恐れていたものが必ずしも悪ではない。思えば泰麒にとっての驍宗もそうでした。
      十二国記はそういう視点で見ないとダメですね!
      ありがとうございます!