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水女神は今日も恋をするか?の感想|奥手な2人が初々しい純情ラブコメ!あとちょっとエロい!

この記事は約11分で読めます。

水が枯渇した過酷な世界で、恋心にときめくことで体から水を出す女神アクレアと、一般庶民ながらアクレアのために一生懸命頑張るアシャの、すれ違い系ラブコメ漫画です。

どうもさめきちです。

今回は、水女神は今日も恋をするか?の感想を書いていきます。


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水女神は今日も恋をするか?とは

アクレアが体から水を出すところ
体から水を出すアクレアさん:水女神は今日も恋をするか?1巻より

2019年に週刊少年サンデーで連載されていたラブコメ漫画です。全30話、単行本3巻で完結しています。

Twitterでちょこちょこ見かけていたのですが、ついのめり込んで全巻買ってしまいました。ちょっと読むにはちょうどいいボリュームですね。

とは言いつつ、3巻で終わるのがとてももったいない作品ですよ。ラストの方がかなりかけ足で、おそらく打ち切りなんだろうなと思いますが、絵もきれいで登場人物もとてもていねいに描写されていて、だからこそ3巻で終わってしまったのがすごく残念な作品です。

ヒロインは恋心にときめくことで体から水を出します。身体中から水が溢れ出る描写など、見方によってはエロさを感じてしまいますが(というかそれは絶対に狙っていると思います!)それでもイヤラシく感じさせないところが特にすごいと思いました。

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水女神は今日も恋をするか?ってどんな話?

僕らは雨を見たことがない。ずっと昔、空から雲が消え去ってしまったそうだ。本当は誰もが死を覚悟する世界なんだけど、僕らはなんとか生きていた。彼女のおかげで‥‥

水女神は今日も恋をするか?1巻より

体から水を出すことができる少女アクレアのおかげで、辺境の小国ラハサはなんとか命を繋いでいました。けれどもそのアクレアもかなり限界まで来ています。1日のほとんどを水出しに費やし、かと言って確実に水を出せるわけでもなく(体調次第で水が出なかったりすることも多く)、それでも国民の命をつなぐべく必死に頑張るアクレアは、毎日少しずつ、確実にやつれていました。

そんな状況の中、アクレアは管理部のメンバーの下っ端アシャに恋をしてしまいます。というかアシャのアクレアを大切に想う言葉を、告白だと勘違いしてしまうんですね。そしてその瞬間、アクレアの体から水が溢れ出てきたのです。

スッカスカな水場とアクレア
水場で水を出そうとするアクレア:水女神は今日も恋をするか?1巻より
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管理部とアシャとアクレア

これまでアクレアが必死に頑張らなければ出てこなかった水が、アシャにときめきを感じた時は自然に吹き出してくる。それも今までよりも遥かに大量に

これは国の管理部のメンバーにとって大いなる朗報でした。かくして、アシャにどうにかアクレアをときめかせるべく、管理部のメンバーがあの手この手と作戦を考えます。

けれどもアシャはどこまでも奥手で、それ以上に真面目すぎました。かわいいの一言すら照れて言うことができず、手を握ろうとすれば固まってしまいます。ヘタレと言われればそれまでですが、それ以上に「水を出すためにアクレアに嘘をついてときめかせる」と言うのがどうしても無理なんですよね。

一方、アクレアはアシャに告白されたと思い込むだけでなく、ちょっとした言葉のやりとりの行き違いから、アシャと付き合っているものと勘違いしてしまいます。早い話アクレアは1人で舞い上がってしまってるんですよね。

自分は国全体の命を背負っているからアシャの気持ちには応えられない。そうは思いつつも、告白されて以来どうにも気になって仕方がない。それでどんどん1人で妄想を膨らませて行ってしまいます。

会議の様子
一致団結する国の大人たち:水女神は今日も恋をするか?1巻より

なんとかアシャを使ってアクレアをときめかせたい管理部。

奥手で真面目すぎてなかなか上手くできないアシャ。

妄想が暴走して1人拗らせつつあるアクレア。

そんな三者三様の空回りがコミカルでついクスッと笑ってしまう、そんな物語です。

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アシャの人柄が気持ちいい

ラブコメの主人公って、ちょっと不愉快な部分があること多くないでしょうか?話の展開上他の女の子に惹かれてしまったり、言葉足らずで誤解させたまま意地になって結果を長引かせたり‥‥。

けれども水女神は今日も恋をするか?の主人公アシャは、そういう不愉快さを感じないところがとてもよい漫画です(個人的な感想ですが)。要はとても誠実で、何か問題があったとしてもそれに真摯に向き合って、どうにか解決しようと必死になる主人公なのです。

もちろん、アシャの行動が国の命運を左右する、という立場にいるからというのもあるかもしれません。アシャがアクレアを幻滅させたり、悲しませたりすることで、アクレアの水が出なくなってしまうのですから。

けれどもそれ以上に、アシャはずっと前からアクレアを心配して、無茶させないようにして、何かあった時のためにいつでも対処できるようしっかりと準備をしている健気な少年なのです。国の命運よりもアクレアを心配するような、そんなアシャだからこそアクレアもアシャに惹かれていったんだろうなと思わずにはいられません。

僕には水よりもアクレアさんの方が大切なんです!
告白っぽいもの:水女神は今日も恋をするか?1巻より

ちなみに。アシャもアクレアも、時が経つにつれてお互い自分が相手のことを好きであることを自覚するわけですが、はじめの頃、アシャは嘘をついてまでアクレアをときめかせることについては反対でした。まあ、自分がアクレアをときめかせることなんてできるはずがないというネガティブ思考の賜物でもあるのですが。

けれども、自分がときめかせることでアクレアを楽させることができる、と理解してからは、とにかく真剣に取り組むようになります。これまでやつれるほどに頑張らなければ必要量の水が出なかったのが、ときめかせることで無理せず今以上に水を出せるようになるのですから。

そういう「アクレアのために」という気持ちがとても強く分かるからこそ、アシャに好感がモテるのだと思います。

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世界に絶望が溢れている

「いつまで見守ってるんだ?アクレアさんもう限界だろ」

「今はやめさせるわけにはいかないでしょ‥‥アクレアが無理してくれるから、私たち生きていられるんだから」

水女神は今日も恋をするか?1巻より

アクレアが夜中こっそり抜け出して必死に水を出している時、管理部のメンバーはそれを隠れて見守っていました。誰が見てもアクレアは限界にきていると言うのに、誰もそれを止めることはできません。なぜなら、ここでアクレアに頑張ってもらわなければ国民が死んでしまうからです。

ときめきで水が出るという突飛な設定、管理部とアシャとアクレアのすれ違いコントのようなやりとりが全面に出ているため気付きにくいですが、この世界はとても残酷です。本当に死と隣り合わせな世界なのです。

アクレアの目線で、たびたびそういった世界観が見え隠れするのですが、それが物語に深みを与えているように感じます。

特にドキッとしたのは3巻のお祭りの時ですね。

通常アクレアは水場で水を出しており、お祭りに参加することはなかったのですが、この年はときめくために、アシャと一緒にお祭りに行くんですよね。で、まあそれなりに、というかだいぶ2人ともお祭りデートを満喫するわけですけど、アシャのふとした言葉にアクレアが顔を曇らせるのです。

「今ではアクレアさんをねぎらうためのお祭りでもありますから」

ねぎらうためのお祭りなのに、自分はこんなところで遊んでいてもいいのだろうか?という感じの顔です。そしてその直後に聞こえてきた親子の会話。

ノド乾いた〜。

ダメ、我慢しな。

ほんの些細なことですが、そういうのがアクレアを追い詰めるのです。アクレアが悪いわけではありません。これまでずっと無理をして水を出してきたのですから。1日くらい休んだって、誰もそれを咎めることはないでしょう。それでも水がなければ誰かが困ります。アクレアは自分が遊んでいることに罪悪感を持ってしまうのです。

残酷なのは、アクレアしかそれを解決させることができないことです。それは言い方を変えれば、生贄とか、人柱とか、そういうものに通じるわけです。たった1人の少女の肩に乗っているものがどれだけ重いか。端々で実感させられるのです。

だからこそ、アクレアには幸せになってほしい。アシャ、ちゃんと幸せにしてやってくれよ!そう心の中で叫ばずにはいられない物語です。

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水女神のアクレアさまがエロい

心がっ、溢れちゃうからああっ
水女神は今日も恋をするか?1巻より

ときめきを感じることで身体中から水が溢れてくる。そう聞いて色々想像してしまうのは私だけではないでしょう。実際にアクレアの体から水が溢れ出る絵は、アクレアの体から何かが開放されるような描写となっています。それに効果音は「パァァァァァッ」と言うのが多いですが、その水の出方はどちらかと言うと、プシューッとか、ビシャァッとか、そんな効果音を連想させられるような描かれ方がしています。

つまり何を言いたいかと言うと、性的な興奮による快感オーガニズムを感じている女性を連想させられるわけです。

ただ前述してますが、そこであまりイヤラシさを感じないあたり、演出が上手いなあと思わずにはいられません。多分イヤラシく描こうとすればいくらだって描けると思うんですよね。けれども登場人物は皆とても真面目で誠実です。誰もそういう目で見ることはないですし、アシャもアクレアもとても一途ですし。

そういうところがとても魅力に感じられてしまうわけです。

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続きが読みたくてしょうがない

水女神は今日も恋をするか?は、アクレアがアシャと旅をするところで終わります(なんで旅をするかは漫画買って読んでください)。一応2人の恋に決着はつきますし、誰も不幸になることのない最高の終わり方なのですが、いかにも物語には続きがあるような終わり方でもあるのです。

いやいや、2人の恋の行方は決着がついたし、これ以上は蛇足にしかならないだろうと思わないでもないです。ただオムニバス的にいろんな人にスポットを当てて後日談を紹介するような、そんな話続きがあってもいいと思うんですよね。

トルファンとハミ
恋に敗れたもの同士:水女神は今日も恋をするか?3巻より

たとえばアクレアの大ファンである砂衛団の腕利き、トルファン。いつも睨みつけるような険しい顔をして怖がられているトルファンはアクレアが大好きです。けれどもアクレアが幸せになってくれるなら喜んでアシャを応援する、そんなめちゃくちゃいい人です(見かけによらず)。

そんな彼も、物語終盤、アシャの妹のような存在であるハミとちょっといい感じになります。そのあたり、もう少し詳しく見たかったなあと思います。というかあまりにもトルファンが濃いキャラをしているので、きっとトルファンとハミの話だけで単行本1冊描けるんじゃないかとすら思ってしまいます。

あとはフユちゃん。アクレアの1番の親友で、アクレアの1番の理解者です。アシャがアクレアをときめかせるよう管理部が色々やっていましたが、その中心となっていたのがフユなのです。あれだけアクレアが大好きで、アクレアのために必死だった彼女の後日談もとても気になります。なんとなくアシャとアクレアの旅についていきそうな感じですが。

ちなみにTwitterに作者さんのネームが公開されていますが、フユもなかなかの過去を持っているようで(しばらく載せておきますと書いてあったので、もしかしたらいつの間にか消えているかもしれませんが)。というかこの話も是非ともちゃんと読みたい話の1つです。絶対に面白いのに。

ともかく、色々と続きが気になる作品であることに間違いはありません。

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水女神は今日も恋をするか?のみんなの感想を紹介

せっかくなのでTwitterでつぶやかれている感想をいくつか紹介します。

いや、本当にかわいいです。ただかわいいだけでなくて、みんなのために必死に頑張っていたり、アシャのことで悩んだり、妄想を膨らませたり。やっぱりかわいいです。

ポジティブに事が進んでいく。確かにその通りですね。だからこそ安心して見れると言うか、ヤキモキしたりイラついたりしなくて良いのは精神衛生上非常に良い事だと思います。

何かしらがきっかけで1巻だけ読んで、そのままなし崩しに3巻まで買ってしまったと言う話は結構聞きます。3巻だけなのでとても買いやすいですし、お手軽です。

そうなんですよね。フユのこととか、アクレアの出自の秘密とか、まだまだ回収しきれていない伏線がたくさんあります。是非ともこの辺りも回収して欲しいものです。何年も待つので。

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まとめ

水女神は今日も恋をするか?の感想を書いてきました。とにかくアクレアやアシャなど、登場人物が気持ちいい人たちばかりでとても好きです。3巻で終わっているというのも、今から全巻揃えて読もうという人にはちょうどいいボリュームです(だと思います)。

是非ともこの機会にお手に取って見てはいかがでしょうか。

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