スポンサーリンク
ビジネス・転職

MRってどんな仕事?仕事内容や魅力、デメリットなども併せて紹介!

この記事は約10分で読めます。
スポンサーリンク

MRとは? 製薬会社の営業担当、MRの仕事内容などを簡単に紹介

医師や薬剤師、場合によっては看護師や技師など、医療機関の様々な人のところに行って自社の薬のセールスのほか、安全性情報や適性使用に関する情報を提供する仕事です。

具体的に言うと、

「この薬はこんな効果があります」

「この薬はこういう患者に使うと効果的です」

「この薬はこの検査をしてからでないと使えません」

どうにかしてうまく自社の薬を使ってもらうような情報提供。

または…

「この薬はこんな副作用があるから気をつけてください」

「この薬を使う時は患者にこんなことを説明してあげてください」

「この薬を出すときはあの薬も一緒に出すと、患者も安心です」

あらかじめ予想できる副作用とその対処法関する情報提供。

そして、

「副作用が出たと聞いたのですが、どんな副作用ですか?」

「どんな患者さんに副作用が起こったのですか?詳しく教えてください」

実際に副作用が出た時の情報収集。

実際にはこれらの他にも結構たくさん仕事はあるのですが、まず基本はこの3つです。

それではさらにくわしく 紹介していこうと思います。

スポンサーリンク

MRの仕事について、その内容や特徴を少しだけ紹介!

MRの仕事、まずは医療機関に行く。でも気をつけて!普通の営業感覚で行ってはダメ!!

MRの仕事は、まずは医療機関に行かないと話になりません。

医療機関とは、個人開業のクリニックや大きな病院や、調剤薬局なども含まれます。

さて、そんな医療機関に行く際には、まずは「訪問ルール」と言うものを確認しないといけません。

訪問ルールは、各医療機関によって様々です。

例えば、

個人開業のクリニック

  • 午前診療の終わりのタイミング(たいてい12:30とか13:00とか)のみ訪問可
  • 午後15時以降ならいつでも訪問可
  • 午後診療終わりのタイミング(17:00とか18:00とか)のみ訪問可
  • 毎週○曜日の決まった時間のみ訪問可
  • あらかじめ電話やメールなどでアポイントを取れば訪問可

大きい病院

…上記に加え

  • 施設に入るときは裏口から
  • 裏口の業者受付に名前を書かなければいけない
  • 薬剤部のノートに名前を書かなければならない
  • 患者が行き来するフロアには決して行ってはいけない
  • 医師に会うときはその医師の外来診療時のみ
  • 医師を待つときは指定の場所のみ許可、そこを通りがかった医師にしか話しかけてはいけない
  • そもそも医師に話しかけてはいけない(どうすりゃいいんだと・笑)

以上代表的なものをいくつか挙げましたが、もっと特殊なものもたくさんあります。

要はこれらを訪問前にしっかりと把握しておかなければならない、と言うことです。

そして何より、こう言ったルールを経てなんとかセールスしたい医師までたどり着くことがとても重要になってくるのです。

中には年に1回くらいしか会えない医師がいたり、病院内にて見かけることはあっても忙しくて全く話をしてくれないなど、はぐれメタル並みのヒット率な医師もいるほどです。

通常ならそういった面談方法などは前任者からの引き継ぎの際に教えてもらったり、文書にて渡されたりしますので大丈夫なはずですが、やっぱり稀にどうにもならないこともままあることでして…

その辺り、難しくも面白いところかもしれません。

何より大事、安全性情報!放っておくととんでもないことに!!

医療機関で話をしている中で、薬による副作用の話が出てきます。

「患者が薬を飲んでいたら頭が痛くなった」とか、

「飲んでいた患者の腕や顔にぶつぶつができてきた」とか、あるいは

「薬を飲み始めてから太ってきた」

「薬を飲むとお腹がゆるくなる」

「味がしなくなる気がする」

「イライラする」

「目がかゆい」

「眠い」

などなど。

それらの情報を聞いた場合には速やかに本社に報告しなければいけません。

報告しないとどうなるか。

テレビなどで「副作用報告を怠って」と言う理由で行政処分を受けている製薬メーカーの報道がなされているのを耳にしたことはないでしょうか。

副作用報告はMRの義務ですので、怠るとそれだけで処罰の対象になってしまいます。

でも待てよ。

別に副作用報告を受けてても、言わなければバレないのでは?

確かにその通りです。

正直誰にも言わなければ、バレることはほとんどないでしょう。

ただ万が一、この副作用の報告を本社に報告せずに放置していたら。

もしかしたら上記のような軽い副作用が、後の重大な副作用の前触れである可能性だってあるのです。

そもそも、このMRの副作用報告制度は、過去にMRが副作用を本社に報告する義務を怠ったせいで、何人もの患者が死亡したり、一生ものの障害を負ってしまったことに起因しています。

しかもそういった事件は1回だけではなく、過去何度も起きているのです。

自分の会社の薬が誰かを殺すかもしれない。

この感覚だけは、常に持っていないといけないのです。

直接薬を売るわけではない、あくまでも「情報提供」

MRが他の営業とどこが違うのか、と問われると一番に出てくるのが、この「直接薬を売るわけではない」ということかと思います。

どういうことか。

通常なら、訪問する→営業する→値段を伝える(見積もりを出す)→契約する(購入してもらう)と言うところまでが営業の仕事となります。

けれどもMRの場合は、訪問する→営業する、までで終わりです。

例えるなら、コカコーラのメーカーの担当者が一般消費者に「これだけ美味しいですよ、そこに自動販売機があるからぜひ自分で買ってくださいね」と言ってるようなものでしょうか。

あくまでも宣伝するだけ、と言うことです。

なので最終的な詰めの段階で価格の交渉をするとか、割引しようとか、あるいは病院で交友してもらった代金を回収するとか、そういった業務は一切ありません。

何故なのか。

例えば自分が病気になって病院に行くとします。

具合が悪くて、気持ち的にはもう死ぬ寸前といったところです。

そんな時に病院から出された薬が「他の薬より効果がよりも明らかに効果が劣る薬」「本当はもっとピンポイントに適切な薬があるのに、それとは別な薬」だったらどうでしょう。

嫌ですよね。

製薬メーカーの営業担当からしたら自分の薬だけを使って欲しいわけですけど、患者からしたら病気に合わせて適切な薬を処方してほしいものです。

そういった医師や病院の都合で(つまり納入かが安いとか、割引されているとか)そういった基準で薬を出されるわけにはいかないのです。

あくまでも、その患者のその病気にあった薬でないと。

なのでその判断が公平にされるように、そういった価格交渉やら割引が、製薬メーカーのMRにはできないようになっているのです。

…まぁ要は、過去どこの製薬メーカーもそういう大幅な値引きだとかで薬を購入してもらってて、それが問題になったんですよね。

それで現在は、製薬メーカーの営業であるMRには価格交渉の権限は一切なくなっているのです。

スポンサーリンク

MRの魅力とは?MRに転職してここが良かった!を紹介。

福利厚生がそこそこ充実している!

製薬メーカーによってだいぶ差はあるものの、全体から見ればだいぶマシな方に思われます。

休みは基本土日祝ありますし、休日出勤の際は手当も出ます。

住宅手当や扶養手当、その他各種手当もありますし、そもそも給与も年齢平均よりはもらえるところが多いです。

40代で一千万くらいもらっている人も決して少なくはないでしょう。

奥さんが専業主婦という人も結構いるくらいなので、それくらいは望めるかと思います。

資格や経験が使いまわせる!

MRになるとMR認定試験という試験を受けることとなり、これが合格すると晴れて一人前と言われるわけですが、この認定証があるだけで同業界での転職はだいぶ楽になります。

そもそもルールや慣習など割と特殊な業界でもあるため、中途で社員を取ろうとするとほぼ同業界経験者が採用されます。

一度この業界に慣れてしまえば、例えば会社の風土が気に入らないとか、上司が嫌だとか、または会社の業績自体が傾いていて不安になったからとか、同業界内であれば転職がしやすいのです。

実際にMRの中には、地元にいたいばかりに、転勤を言い渡される度に転職している人もいるくらいです。

ただ最近はどこの製薬メーカーもMR数を減らしている傾向にありますので、昔ほど転職が楽というわけではありません。

それでも、他の業界に比べればだいぶイージーモードであることに違いはないかと思います。

時間に融通がきく

これはMRに限らず外勤営業全体の話になりますが。

MRは自分の行動スケジュールを基本自分自身でマネジメントします。

もちろん上司にチェックされるだとかもありますが、基本は行きたいところは自分で勝手に決めますし、行きたくないところは行きません…それでも行かなければならないならば行かないといけないですが。

だから、月曜日と水曜日と木曜日は全力で取引先を回って、その分火曜日と金曜日は少しペースダウンしよう、とか。

昨日は夜遅くまで残業していたから、朝一番の卸業者の訪問が終わったら少し寝ていよう、とか。

仕事を全部午後に集中させて、その分朝はプライベートのことをやっていよう、とか。

そういった融通がきく業種でもあるのです。

そもそも仕事っていうのはだらだら長時間やるよりも、短時間集中してやった方が質も上がるって言いますし。

自分のスタイルを見つけて自分のペースで仕事を進められるというのは非常にメリットかと思います。

スポンサーリンク

MRに転職してのデメリットは?最近の業界の動きも含めて紹介

デメリットというか、業界全体の流れですね。

上でも述べましたが、各製薬メーカーどこもMRは減らしてきています。

実は今、驚くほどメーカーのMRのリストラが進んでいるのです。

よく名前を聞く外資系企業のMR数上位10社中8社ですでに100人以上規模のリストラが実施されていて、2018年の1年間でMR数は1,500〜2,000人程度減少すると言われています。

そもそも、MRの数は多すぎるとも言われていました。

それに加え、過去MRがプロパーと呼ばれていた頃(今から20年ほども前になりますが)接待やゴルフなどとにかく先生におべっか使って薬を買ってもらっていた時代がありました。

今はそういった薬の売り方は完全になくなり、いかに質の良い情報が提供できるか、いかに医師をはじめ医療関係者のニーズに応えることができるかというのが大切になってきています。

けれどもオジサンたちの中には、未だ接待とゴルフしかできない、そういう仕事の仕方しか分からないという人も少なくない割合でいるのです。

確かに今まで頑張って働いてきた人たちですからそんな人たちをバッサリと切って捨てることは残念には思いますが、変わるべき時に変わることができなかった人たちが今リストラの憂き目にあっている、という状況なのかもしれません。

ただし、そういうオジサンたちを抜きにしても、業界全体が縮小していることは間違いありません。

そのような中しっかりと自分を業界に合わせて変えていくことができるか、MRに求められているところかと思います。

スポンサーリンク

もし転職するとしたら?MRの仕事内容や魅力、デメリットなどのまとめ

いかがでしたでしょうか?

MRに転職するとして、その仕事の内容やMRでよかったこと、デメリットなどを紹介してきました。

MRの業界だけでなく、今はどの業界も生き残りをかけた戦いが繰り広げられているところかと思います。

そんな中、確かにMRに転職すると、他よりもだいぶ条件はいい仕事であると思います。

ただそんな中でもぬるま湯に浸かることなく、時代の変化にいち早く対応し、自身を変化させていく、そんな人材が今求められているところかと思います。

是非とも皆様転職の際には、今後の参考にしていただければと思います。

タイトルとURLをコピーしました